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[全日本キック] 小林引退表明に藤原会長「限界は本人しかわらかない」

(11/13 up) 小林聡が12日の全日本キック後楽園大会でのムエタイ4冠王・ジャルンチャイ・ケーサージム戦後に引退を表明した件について、小林の師匠である藤原敏男・藤原ジム会長が13日、都内ホテルでの会見でコメントした。

 大会直後、宮田充・全日本キック興行部長は、藤原会長が小林の引退発言を会場で聞いていなかったと説明したが、実際は生で聞いていたとのこと。小林の大一番に向け、藤原会長はミットを持つ機会を増やし、昨日の試合でも珍しくセコンドにつく等、いつもに増して間近で愛弟子を見つめていた。だが、引退表明の予感は「全くしなかった」と明かす。
 大会前の公開練習で藤原会長は「どの局面でも前蹴りを打つことを頭に置かせている」と話していたが、試合で小林が前蹴りを使う機会は少なかった。「対策を練っていたが、試合ではほとんど出来なかった。相手が精神的に強い選手だと肌で感じたのか?四冠王者が相手でびびったのか?それとも風邪でもひいていたのか?」と分析する。
 とはいえそういう小林を叱る考えは藤原会長は特に無い様子。「肉体と精神の限界は戦っている本人にしかわからない」「自分もTBSのトーナメントの後、会長に相談せず引退表明した。小林がそれを真似たのかはわからない」と話し、小林の心情に経験者としての理解を示した。さらに「ワールドサッカーの中田(英寿)選手じゃないけど、これが最後という気持ちで挑んでいたのでは?」とも分析していた。
 藤原会長は「今日小林本人から電話があった。明日腹を割って話す」という。全日本キック側もその行方を見守りつつ、後日何らかの報告を行う方針だ。

 この日の会見は、12/8の藤原祭りの会見として行われたため、小林の弟弟子で同大会に出場する山本真弘と前田尚紀も出席していた。二人とも急な出来事にまだ心の整理がついておらず、「言葉が見つからない」と話すのみだった。(井原芳徳)

Last Update : 11/13 21:25

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