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[MFC] ホジャー×フライ正式決定。オンラインカジノが大会名の冠に

(9/5 up) ホジャ−・グレイシーの総合デビュー戦の相手が、正式にドン・フライに決定した。試合の日は11月4日。場所はまだ確定していないが、今回のMFCではこの試合の他に、スーパーファイト3、4試合とアメリカ対ロシアの対抗戦7試合が行われ、全米ケーブルTVにおいてPPV(ペイ・パー・ビュー)放送される。

 既報のとおり、MFCには世界最大のオンライン・カジノ「ボードッグ・エンターテイメント・グループ(BEG)」がメイン・スポンサーとしてついているが、今度は同社とパートナーシップ契約を結び、イベント名称も「bodog fight / Mixed Fighting Championship」に変わった。ウェブサイトのアドレスはbodogfight.comとなった。

 それに伴いBEGはケーブルTV局「Men's Channel」を買収。この男性向け番組専門チャンネルで、今月19日から「bodog fight」の番組名でbodog fight / MFCの全米放送を開始する。
 現PRIDEヘビー級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードルがゲスト出演するこの「bodog fight」のシーズン1は全8エピソード。一時間番組だが一回の放送に一試合のみオンエアするスタイルで、練習風景や私生活を通じ各選手たちのキャラクター性にスポットライトをあてるドキュメンタリータッチのリアリティ番組になるらしい。
 このシーズン1でオンエアされる全7試合は、11月4日に行われるアメリカ対ロシアの対抗戦出場権を賭けたアメリカ人同士の戦い。先月、コスタリカ共和国の某所に作られたスタジオで、スタッフ、エキストラ以外は観客不在という異例のスタイルで撮影済みだ。対戦カードがホームページで掲載されているだけで、試合結果を含め、番組の全貌は9月19日からのオンエアまで公表されない。

 世界最大のオンライン・カジノ「bodog.com」を基盤に、音楽レーベル(bodog music)やエンターテイメント・スポーツ情報紙(bodog beat)などを傘下に収め、今や巨大デジタル・メディア・エンターテイメント・コングロマリットとなったBEG。創立者のカルヴィン・エアー氏はカナダ生まれの46歳。資本金1万ドルで「bodog.com」をスタートしわずか10年で個人資産50億ドル(約575億円)を築き、「ファイブ・ビリオン・ダラー・マン」や「ネット時代のドナルド・トランプ」などと呼ばれている時代の寵児だ。
 過去に類をみない資金力で総合格闘技に進出してきたBEG。来週あたりから11月4日のスーパーファイトに出場する選手が発表されるが、その度に業界に大きなうねりを起こすことは必至だ。(シュウ・ヒラタ/BoutReview USA

ホジャー・グレイシー、11月に総合デビューへ

(8/16 up) ADCC Newsの14日の記事において、ホジャー・グレイシーが遂にMMAデビューを果たすことが明らかになった。その舞台はMFC(Mixed Fighting Championship)。MFCにとっても全米ペイパービュー初進出となる11月4日の第9回大会だ。場所はまだ確定していないが、ロサンゼルスかアトランテック・シティー、または第7回大会からMFCのメイン・スポンサーとなった世界最大のオンライン・カジノ「bodog.com」のオーナーが在住するコスタリカのいずれかで開催される可能性が高い。
 注目の対戦相手だが、現時点で名前があがっているのはドン・フライ。ホジャー自身もインタビューの中でこの事について語っている。
「やっと総合デビューが決まってとてもハッピーだよ、特に相手がドン・フライなら尚更さ。僕がまだ青帯だった時代にMMAでみんなを破っていた選手だからね」

 ホジャー・グレイシーは1981年9月26日リオデジェネイロ生まれ。2005年のADCC世界選手権99kg級では対戦相手8人全員から一本勝ち。同無差別級でも圧倒的な強さをみせ2階級制覇を果たした。柔術でも2006年パンアメリカン選手権無差別級で優勝。先月の世界選手権(ムンジアル)では無差別級では惜しくも準優勝に終わり、昨年に続きあと一歩の所で悲願達成とはならなかった。
 ムンジアル無差別級制覇を成し遂げてからMMAデビューすると思われていたホジャーだが、MFCとは6月後半頃から交渉に入っていたらしく、ムンジアル前からMMA挑戦の決意を固めていたという事になる。

 現在アメリカでは、UFCのリアリティ番組「The Ultimate Fighter」が高視聴率を稼ぎだした事が引き金となり、「MMAプチ・バブル」現象が起きている。SUZUKIやXBOXをスポンサーにつけているIFL(International Fight League)はMicrosoftと2007年のスポンサー契約の交渉中であり、先月リニューアル旗揚げしたWFA(World Fighting Alliance)もいきなり全米PPV進出を果たした。2004年のスタート以来、東海岸のカジノのメッカ、アトランテック・シティーを拠点にしてきたMFCにも「bodog.com」という強力なスポンサーがついた事により一気に米MMA業界はヒートアップしたといえる。
 一部で流れる噂によると、ホジャーは勝利賞金を含めると約25万ドル(約2900万円)という、MMAデビューとしては破格のファイトマネーで契約合意に達したとの事だが、MFCとホジャーとの間で交わされた契約の詳細はもちろん明らかにされていない。

 なお、11月4日のMFC第9回大会は、今月22日にコスタリカで開催される第8回大会での選抜戦を勝ち抜いたアメリカ人選手とロシア人選手の対抗戦、そしてホジャーのMMAデビューを含めたスーパーファイト3、4試合となる予定だ。(文:シュウ・ヒラタ/BoutReview USA)(写真:Dave Mandel/MMA fighter

Last Update : 09/05 00:14

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