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[K-1 WGP] 9.30 大阪:巌流島戦法? バンナ、前日会見をすっぽかす

FEG "K-1 WORLD GP 2006 開幕戦" 9月30日(土) 大阪城ホール  【→カード&チケット】 [→掲示板]

(9/29 up) K-1 GP恒例の前日記者会見に、メインイベンターが現れないという、史上初の珍事が勃発した。明日のGP開幕戦で、チェ・ホンマンと対戦予定のジェロム・レ・バンナが、会見の開催された午後二時になっても来日していなかったからだ。

 対戦相手とのツーショット撮影もできず、“強制ひとりぼっち”状態に置かれたホンマン。だが、記者の「この期に及んでまだ来日しないバンナに対して何か言ってやりたいことはありますか?」という挑発的な質問に対しても、日本語で「待ってまーす。早く来てくださいー」と人を喰ったようなコメントで会場を笑わせるに留まった。
 本来なら、メインということもあってかなりナーバスになっていなければならない状況のはずだが、この一ヶ月GPに向けて金泰永コーチの元、日本での強化合宿を張って「一個一個課題をこなせるように追いこんでいったので、今はやるべきことをこなして自信がついたんじゃないか」(金コーチ談)という状態らしい。
「昔からバンナはファンだったので、一発どんなパンチを打ってくるのかノーガードで受けてみたい」と冗談混じりに語るホンマンに対して「心配しなくても、絶対パンチは当てられるから(笑)それより、一発殴られたら、一発返せ。二発殴られたら二発返せ。殴られて感動してるんやないぞ」と笑いながら諭す金コーチ。この異常事態にもホンマンが動揺せずに居られるのは、この信頼できる指導者との出会いが大きいのかもしれない。

 一方、騒動の主人公であるバンナだが、母国フランスで映画の撮影に入っていたと言う話。今回の到着遅延がその影響に寄るものかどうかは不明だが、長い撮影の待ち時間にも、現場にスパーリングパートナーを呼び入れ練習に励んでおり、コンディションは悪くないとの報告が入っているらしい。日本到着は、試合前日の今夜を予定している。
 大会プロデューサーである谷川貞治氏は「間違いなくバンナは今夜着くので、試合は無くなりません。ご安心ください。ただ、どういうつもりでこうなったのかは判りませんが、記者会見をすっぽかすとかはあってはならない事。契約にもキチンと謳っている内容なので、来日したら、ペナルティというんじゃないですけど、キツく注意するつもり」と、事態沈静化を訴えるとともに、強めの口調でバンナの“遅刻”を非難した。

 果たして、この来日遅延が、巌流島の故事にちなんだバンナな揺動作戦なのかは不明だが、金コーチとのタッグ結成で精神的に成長の兆しが見えるホンマンには動じる気配もみえない。散々待たせた末に、“大きな小次郎”が繰り出す、必殺ツバメ返しの餌食にされなければいいのだが…。
 

アーツ代打にGG。超ポジ魂でレミー粉砕宣言

(9/29 up) 28日大阪で行われた事前選手インタビューで、ピーター・アーツ欠場が正式に発表された。代わってグランプリにエントリーされるのは、8月のラスベガス大会でも直前のエントリーに応えた“代打王”ゲーリー・グッドリッジ。さっそく選手インタビューに臨み、今回も数日前のオファーに“即答した”という実情を明かした。

「毎回なぜ、直前のオファーを受けてしまうのか?」という記者の問いに、「自分はどんな時でもオファーに応えられるよう準備している。長い準備期間があればより良いコンディションで試合に臨めると言うだけの事。与えられたチャンスには常にイエスと応える。それにどんな試合でも自分には勝てる可能性があると信じてリングに上がるので、直前のオファーをリスクとは考えていない。選手によっては負ける事の恐怖や、ダメージを畏れて試合数を減らす人もいるが、自分はそうは考えない」と珍しく自らの格闘哲学を正面から語ってみせた。
 
 今年のグッドリッジは8月のGP最終予選での一回戦カーター・ウィリアムス相手にダウンを先取しながら2Rに逆転ダウンでの判定負け、同じラスベガスで開催された4月のUSA GPでは決勝進出を果たすも、ここでもハリッド・ディ・ファウストから2ダウンを奪った末に最終ラウンドに逆転KO負けと、突貫型のファイトでチャンスを逃す展開が続いている。「プロである以上、最後までKOを狙って行くべき。それで逆転されても、お客さんが喜んでくれるならそれでいい」と、意外なまでの職人気質を語って、単なる“穴埋め野郎”ではないという矜持を覗かせた。

 一方、この“超ポジティブオヤジ”を急遽対戦相手に迎えたレミー・ボンヤスキーは、「去年とは多くの事が変わった。アンドレ・マナートのジムから移籍し、妻と別れ、チャンピオンでもなくなって、全てを失った。二年間ベルトを保持した時期に帰りたい」と“悩める皇帝”ぶりを吐露。“ネアカvsネクラ”のコントラストがくっきり浮き彫りになったこの対決。試合終了後に、この明暗の配置がどう変わっているかに注目したい。(井田英登)

アーツ欠場か? 谷川氏病状を語る

(9/25 up) ピーター・アーツが食品のウィルス性の病気で欠場する可能性が高まった。インターネットの掲示板上で既に話題になっていることから、谷川貞治K-1イベントプロデューサーが25日のHERO'Sの会見で説明。欠場となれば、アーツの連続出場記録が途絶えるため、谷川氏も「あと1,2日、回復状況を見守る」考えで、既に代わりの選手は用意しているという。病名は個人情報保護法のため発表できないとのことだが、肝炎では無いという。(井原芳徳)

推薦枠はバダ・ハリ。初戦はルスランと

(8/30 up) GP開幕戦の残り3カード、 レイ・セフォー×ステファン・レコ、グラウベ・フェイトーザ×ポール・スロウィンスキー、ルスラン・カラエフ×バダ・ハリが決定した。
 ハリはファン投票で1位となり推薦枠を獲得。3月大会でアゴを骨折して以降欠場していた。谷川貞治K-1イベントプロデューサーの話によると、今大会のスーパーファイトでの復帰でも構わないということで、K-1復帰に向け調整していたという。8月中旬に試合をしたという情報もあるが定かではないとのこと。谷川氏はルスラン戦を「ヒールとベビーの戦い」と位置づけ、好対照なキャラの新鋭同士による好勝負を期待していた。
 ファン投票の順位は、2位・イグナショフ、3位・ガオグライ、4位・アビディ、5位・アイアンレッグ、6位・モー、7位・ベルナルド、8位・ウスティノフ、9位・グッドリッジ、10位・ボタ。

 30日の都内での記者会見に出席したフェイトーザとセフォーは、「チーム一撃」として共に日本で練習している間柄。セフォーは「レコはラスベガス大会で素晴らしいカムバックを果たした。友達だけど、ゴングが鳴ったらベストを尽くす。バックスピンには気を付ける」とコメント。フェイトーザは「スロウィンスキーはローキックが優れているが、私も極真空手を20年学び、蹴り技には自信がある。セフォーと一丸になってレベルアップを計る」等と抱負を述べた。(井原芳徳)

バンナ×ホンマン、アーツ×ボンヤスキー他決定

(8/22 up) ワールドGP開幕戦8試合のうち、5試合の組合せが決定した。

 ジェロム・レ・バンナ vs. チェ・ホンマン
 ピーター・アーツ vs. レミー・ボンヤスキー
 セーム・シュルト vs. ビヨン・ブレギー
 アーネスト・ホースト vs. 藤本祐介
 武蔵 vs. ハリッド・“ディ・ファウスト”

 上2試合は昨年ベスト8同士の潰し合いに。推薦残り1枠と残り3試合は後日発表される。なお、長らく欠場していたマイク・ベルナルドの引退セレモニーも今大会で行われる。

ホースト、GPで引退へ。5度目の優勝目指す

(7/31 up) アーネスト・ホーストが30日の札幌大会で、K-1ワールドGP参戦を表明し、翌31日に出場が正式に推薦選手として認められた。ホーストは昨年、GPトーナメントからの引退を表明したが、1年足らずで撤回。「出るからには全力を尽くす。5タイムスチャンピオンとなって、引退の花道を飾る」と宣言した。今年一杯で引退する意向は変わらず、9月の開幕戦を突破できれば、勝っても負けても12/2の東京ドーム大会が最後のリングとなる。

 

FEG "FieLDS K-1 WORLD GP 2006 in OSAKA 〜開幕戦〜"
2006年9月30日(土) 大阪・大阪城ホール(大阪市中央区大阪城3-1)
開場・15:00(予定) 開始・16:00(予定)


第8試合 3分3R(延長1R)
ジェロム・レ・バンナ(フランス/レ・バンナ・Xトリーム・チーム/昨年世界GPベスト8)
チェ・ホンマン(韓国/フリー/昨年世界GPベスト8)

第7試合 3分3R(延長1R)
武蔵(日本/正道会館/昨年世界GPベスト8)
ハリッド・“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデン・グローリー/USA GP王者)

第6試合 3分3R(延長1R)
アーネスト・ホースト(オランダ/ボスジム/推薦選手)
藤本祐介(日本/MONSTER FACTORY/アジアGP王者)

第5試合 3分3R(延長1R)
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー・ファイトアカデミー/昨年世界GPベスト8)
ステファン・“ブリッツ”・レコ(ドイツ/ゴールデン・グローリー/最終予選優勝)

第4試合 3分3R(延長1R)
セーム・シュルト(オランダ/正道会館/昨年世界GP優勝)
ビヨン・ブレギー(スイス/マイクスジム/ヨーロッパGP王者)

第3試合 3分3R(延長1R)
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館/昨年世界GP準優勝)
ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/ファインダーズ・ユニ・ムエタイジム/オセアニアGP王者)

第2試合 3分3R(延長1R)
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバゴ/フリー/推薦選手)
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム・ボンヤスキー/昨年世界GPベスト8)

第1試合 3分3R(延長1R)
ルスラン・カラエフ(ロシア/マルプロジム/昨年世界GPベスト8)
バダ・ハリ(オランダ/ショータイム/推薦選手)

オープニングファイト 3分3R(延長1R)
野田 貢(日本/シルバーアックス)
長谷川康也(日本/アクティブJ)


◆ 入場料金(全席指定・消費税込み)
SRS席 30,000円 RS席 20,000円 SS席 15,000円 A席 6,000円

◆ チケット発売所

<先行発売中>
K-1オフィシャルサイト http://www.k-1.co.jp/(携帯サイトでも販売)
FEGオフィシャルサイト http://www.feg-jp.com/

<番組先行発売>
7月30日(日)22:00〜23:45 フジテレビ・K-1札幌大会放送内で告知

<一斉発売> 8月26日(土) 10:00〜
チケットぴあ 0570-00-0044(初日特電)、調整中(2日目以降)
ローソンチケット 0570-000-462(初日特電)、調整中(2日目以降)
CNプレイガイド 0570-03-9933(初日特電)、調整中(2日目以降)
イープラス http://eplus.jp/
《0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となります》

◆ チケットのお問い合わせ先 キョードーチケットセンター TEL 06-6233-8888

◆ 大会に関するお問い合わせ先(株)FEG TEL 03-3796-5060/FAX 03-3796-2978

Last Update : 09/29 19:51

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