[全日本キック] 山本元気、激闘振り返る「ワンロップは俺より強かった」
▼ (6/15 up) 全日本キック6/11後楽園大会で強豪タイ人・ワンロップ・ウィラサクレックから殊勲のドローをもぎ取るも、負傷によりノーコメントだった山本元気(全日本フェザー級1位)が14日、所属先の東京・住吉のDEION GYMで試合を振り返った。
肘で切られた右眉尻の4〜5針の縫い跡も痛々しいが、それ以上に驚かされたのが大きく腫れ上がった頬。幸い打撲で済んだが、元気は「試合翌日はもっと腫れてて、鏡を見ながら『これ、俺の顔?』と泣きました。ご飯も噛めません」と嘆き、写真撮影も拒否するほどだった。 負傷時の状況については「1Rが終わった時点で頬が痛かった。ハイキックをガードしているのに何で痛いんだ?って感じだった」と語り、右眉尻の傷に関しては「切られた肘は覚えていない。横肘は見えたけど、縦肘は見えなかった」と明かす。
実は調整時に風邪をひき、1週間ぐらい調整が遅れていたことも明らかに。「拳に力が入らず、動きも硬かった。ビデオを見れもらえばわかるけど、いいフォームで打てていない」「4・5R、相手が下がってたからどう崩そうか悩んだけど、それ以前に自分が疲れてて。日本式の採点なら勝てるかな、という甘い考えもありましたけど、終わった時には勝った気がしませんでした。ドローでいいと思いましたね」と振り返る。3Rにダウンを奪えたと思われた場面については「ワンロップが手をマットに着けていないから、ダウンにならないとすぐ判断しました」と話す。
試合前は20%または40%の自信と話していたが、試合の出来は「10%ぐらいです」と辛口。「ワンロップは俺よりは強いと思った。再戦?やりたくない。決まればやるけど、倒したいのはワンロップだけじゃない。(昨年7月に敗れた)ゲーオとはやりたい」と語る。
全日本キック側は9月のタイ遠征に元気を派遣することを正式決定。相手は現地のプロモーターが決めるが、相当の実力者が用意されても何ら不思議では無い。元気は「1週間ぐらい抜け殻みたいになるのはいつものことだけど、抜糸したらすぐ練習したい」と話し、再起への助走は始まっているようだ。 なお、全日本キックは元気×ワンロップの採点について、3Rの和田ジャッジと朝武ジャッジのつけた点数を9-9から10-10に訂正。合計点は判定1-0 (豊永50-50/和田49-49/朝武49-48)から判定1-0 (豊永50-50/和田50-50/朝武50-49)に変わっている。(井原芳徳)
Last Update : 06/15 11:32
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