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[PRIDE.30] 10.23 さいたま:試合順決定。第1試合は戦闘竜×ズール

DSE "PRIDE.30 - STARTING OVER -" 10月23日(日) さいたまスーパーアリーナ 【→カード&チケット】 [→掲示板]

(10/20 up) PRIDE.30の試合順が次の通りに決まった。

 [8] (ヘビー) ミルコ・クロコップ vs. ジョシュ・バーネット
 [7] (ミドル) 桜庭和志 vs. ケン・シャムロック
 [6] (ミドル) 瀧本 誠 vs. ユン・ドンシク
  〜休憩〜
 [5] (ヘビー) セルゲイ・ハリトーノフ vs. ファブリシオ・ヴェウドゥム
 [4] (ミドル) 横井宏考 vs. クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン
 [3] (ヘビー) ジェームス・トンプソン vs. アレクサンドル・ルング
 [2] (ミドル) ムリーロ・ニンジャ vs. ムラッド・チュンカイエフ
 [1] (ヘビー) 戦闘竜 vs. ズール

トンプソン、ルーマニアの元柔道王者と対戦

(10/13 up) DSEは13日、ヘビー級の追加カード・ジェームス・トンプソン vs. アレクサンドル・ルング(Alexandru Lungu)を発表した。
 DSEの資料によると、初参戦のルングはルーマニア出身、1974年9月3日生まれの31歳。柔道ルーマニア選手権では通算30回以上優勝を飾り、篠原信一の現役時代のライバル・ダビッド・ドゥイエにも96年と99年の2度勝利したことがある。柔道のみならずレスリングでもルーマニア選手権2度優勝、サンボ世界選手権ヘビー級優勝等の実績も残す。ここ2年は総合のトレーニングを積んでいるとのこと。身長183cm・体重167kgと巨体で、写真はPRIDEオフィシャルサイト内に掲載されている。
 対するトンプソンは昨年10月のPRIDE.28で初参戦し、エメリヤーエンコ・アレキサンダーにKO負け。今年7月の武士道で戦闘竜をKOし、PRIDE初勝利を飾った。身長196cm、体重125kg。ルングとの巨漢同士の激しいぶつかり合いが見物となる。

桜庭×ケンシャム決定。ニンジャも出場

(10/5 up) DSEは5日、都内事務所で会見し、次の追加3試合を発表した。

 [ミドル級] 桜庭和志(日本) vs. ケン・シャムロック(アメリカ)
 [ミドル級] ムリーロ・ニンジャ(ブラジル) vs. ムラッド・チュンカイエフ(チェチェン)
 [ヘビー級] 戦闘竜(アメリカ) vs. ズール(ブラジル)

 ケンは02年のPRIDE.19のドン・フライ戦以来の参戦。その後はUFCでティトに敗れ、キモに勝利。今年4月のアルティメット・ファイター第1期最終回のメインでは、その後UFCミドル級王者となるリッチ・フランクリンと対戦。蹴りを放った際スリップしてしまい、1Rパウンドで敗れている。現在41歳。「アメリカのテレビ放映の目玉カードという狙いがあるのか?」というマスコミの質問に、高田延彦PRIDE統括本部長は「それもあるし、シャムロック側からぜひともPRIDEに上がりたい、日本人選手と戦いたいという要望が強かった」と答えた。
 桜庭は最近のケンの試合は見ていないといい、いつ以来見ていないのか?という質問には「シュートボクセで殴られ過ぎて忘れた」とトボけた。PRIDEミドル級GP2回戦でアローナに完敗。その後シュートボクセに約1ヶ月の武者修行。「ガラッと変わることはないですけど、プラス向こうで習った技を試合で出して勝ちたいです」と抱負を語った。

 ニンジャは2月のPRIDE.29でジャクソンに判定1-2で惜敗して以来の参戦。その後は弟のショーグンがGP優勝を果たしているだけに、再び存在感を示したいところ。対する初参戦のチュンカイエフ(Murad Chunkaiev)はフリースタイルレスリングでロシア国内で85kg級を4度制覇したことのある25歳。ゴールデン・グローリーに加入し、02年3月に総合デビュー。戦績5勝1敗で、02年10月の2H2Hではアンドレイ・シメノフに勝利している。

 ズールは、かつてヒクソン・グレイシーと戦ったズールの実の息子で27歳。200cm、165kgの巨漢ファイターで、一般的にはスルジーニョ(Zuluzinho)という愛称で呼ばれている。DSEによると、ブラジルの小規模な大会では35戦全勝。7月にはイギリスのCage Warriors大会に参戦し、ポーランドの選手を2RでKOしている。柔術は紫帯を持ち、ボクシングはナショナルチームとともに練習しているといい、ちゃんとした技術も持ち合わせているようだ。対戦する戦闘竜は「相手のことは資料のプロフィールのことしか知らない」が、相手どうこうではなく、「絶対勝つしかない」と背水の陣で臨む考えを示した。
 これで7試合決定。追加カードは調整中だが、決まらない場合は7試合で開催される。(井原芳徳)
 

ミルコ×ジョシュ、ハリ×ヴェウドゥム決定

(9/29 up) DSEは29日、ミルコ・クロコップ vs. ジョシュ・バーネット、セルゲイ・ハリトーノフ vs. ファブリシオ・ヴェウドゥムの2試合を発表した。
 ミルコ×ジョシュは1年前のPRIDE.28のリマッチ。その時はテイクダウンを奪ったジョシュがマットに手をついた瞬間、肩を脱臼してしまい、わずか46秒で終了してしまった。両者はその場で再戦を約束。ジョシュはそれ以来の総合の試合で、 ミルコも8月大会でのヒョードルとのヘビー級タイトルマッチで敗れて以来の試合ということで、今大会のテーマ「STARTING OVER」を象徴するカードといえよう。
 DSEは両選手のコメントを以下のとおり発表している。

◆ミルコ「8月のヒョードル戦の激闘のおかげでもう一度自分を見つめ直すことができた。そして試合後、全国のファンから寄せられた激励に応えるためにも『STARTING OVER』と題された今回のPRIDE.30にふさわしい試合を見せるつもりだ。
 前回のジョシュ・バーネットとの対戦はアクシデントでお互いに消化不良のままに終わった。私は同じファイターとして、完全燃焼できなかった彼の悔しさがよく分かったので、試合後、リングの上で彼と約束をした。『用意が出来たらまたいつでもやろう』と。
 あの試合からちょうど1年、その約束を果たす日が来るという事だ。1分足らずだったが、戦ってみて、彼が侮れない実力者であると言う事はよく分かっている。自分のスターティング・オーバーには申し分のない対戦相手だ。今回は私も彼とはきっちり決着を付けたい。そして何よりも激励してくれたファンの皆さんに再び私が勝利する姿をお見せしたい」

◆ジョシュ「私はあらゆるところに憤慨している。NJPW(新日本プロレス)、DSE、そして自分自身にも。ここでその理由を語るつもりはありませんが、是非語らせて下さい。PRIDEシリーズとは関係ない話ではありますが、私から言わせて頂くと、これは大いに関係あることなのです。
 この夏のNJPWのG1シリーズで、NJPWは私の代わりにカワダを選び、一方のDSEはカワダの出場を許しました。つまり、私はこの両者からカワダ以下という評価をされたということであり、私にとっては本当に耐えられない屈辱的な夏を過ごしました。
 そもそもこの件の発端はNJPWのフジナミが・・・(あまりにも長いのでカットさせて頂きます。)
 そして私自身への怒りは、前回、ミルコ選手との戦いにおいてあまりにも不甲斐なく、そして大変残念な結末になってしまったことに対するものです。この怒りと、つい数ヶ月前私の身に下されたNJPWとDSEの私に対する屈辱的評価とが重なり、これ以上自身を抑えておくことは私の精神に異常をきたしかねません。
 今回ミルコ選手との対戦が決まったことは、正直なところ大変驚いています。なぜなら、今の私は普通ではないからです。私はミルコ選手だけでなく全てのファイターに対して尊敬と愛を持って戦う博愛主義者なのですが、ここに至るまであまりに多くのことがありすぎでした。
 今の私は心身ともに異常なのです。こんな状態の私と戦うことになる選手はある意味、非常に迷惑だろうと考えていました。それがよりによって、ミルコ選手であろうとは、DSEは酷いことをします。ミルコ選手、大変申し訳ありませんが、死んで下さい。そうでした、この言葉を忘れるところでした。
 『ミルコ、オマエハ、モウ、シンデイル』」

 ハリトーノフ×ヴェウドゥムはヘビー級王座への次期挑戦者決定戦的な意味合いを含む一戦。ハリトーノフのサンボ、ヴェウドゥムの柔術のぶつかり合いが見物だが、立ち技ならハリトーノフが圧倒的に優位。ヴェウドゥムの打撃への対応の成長度合いが勝敗のバロメーターとなりそうだ。
 なお、桜庭和志が28日、ブラジルのシュートボクセでの武者修行から帰国。PRIDE.30への出場については「時差ボケを直して、体調が治ったらゆっくり考える」と話すに留まっている。

横井×ジャクソン、滝本×ドンシク決定

(9/21 up) DSEは21日、都内事務所で会見し、PRIDE.30の決定2カードを発表した。

 横井宏考 vs. クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン
 滝本 誠 vs. ユン・ドンシク

 横井は2月のPRIDE.29でマリオ・スペーヒーに敗れて以来の参戦。「ここのところ3連敗で結果がついてきていないので、上に上がるために、この強敵を必ず倒したい」と意気込みを語った。さらに「試合までにいろんな試練を乗り越えます。どんな試練かは秘密です。それをやって精神的にも肉体的にも強くなります」と話し、対策についても「おぼろげならありますが、秘密です」と口を閉ざした。ジャクソンはPRIDEミドル級GPの優勝者・ショーグンに一回戦でKO負けして以来のPRIDE登場となる。

 滝本×ドンシクは柔道のトップ選手同士の対決。滝本は00年のシドニー五輪の金メダリストだが、両者は柔道時代にも対戦経験があり、その時はドンシクが滝本を締め落としている。ドンシクはその時の滝本の印象について「腰の力が強かったのは覚えているが、腕が短いので、自分にとっては戦いやすい選手だった」と振り返る。
 だが両選手ともその試合のこと、柔道家対決であることは特に意識しない。両者とも道衣を着用すれば、PRIDEでは初の出来事となるが、着用するかどうかについても、両者とも「まだ決めてない」と口を揃える。
 もちろん柔道の技術を活かしたい。だがそれだけでは勝てない。そのことを二人とも過去のPRIDEでの試合で痛感した。滝本は昨年大みそかの総合初戦の後、「今日試合をするまで、総合格闘技をナメていました」とマイクアピール。その半年後の田村潔司戦でもほとんど何もさせてもらえなかった。一方のドンシクもGP一回戦での総合デビュー戦前には「日本人になら楽勝だ」と豪語していたが、あっさりと桜庭にKO負け。6月からはその桜庭のいる高田道場で教えを乞うようになった。
 柔道家のプライドを捨てなくてはPRIDEで勝てないことがわかった二人。滝本は吉田道場で新たに打撃コーチに就任した元シュートボクセのセルジオ・クーニャ氏と1日10R、「毎日KOされている」と言うほどハードな打撃特訓を積んでいる。ドンシクは桜庭と食事をした時、PRIDEでどういう気持ちで試合に臨んでいるかという話になり、「絶対勝つという気持ちでいる」と話すと、桜庭は「相手を殺すぐらいの気持ちでいかなきゃこの世界では生き残れない。もし相手が死にそうになっても、レフェリーが止めてくれる」と言われ、考え方が変わったという。
 榊原信行DSE代表は今大会のサブタイトル「STARTING OVER」について触れ、「今回は再出発する気のある人しか出す気はない。挫折や失敗をバネにはい上がろうとしているかが大事」と説明。滝本もドンシクもこのテーマに沿った人選であることがわかる。両選手とも柔道から総合に転向した先駆者・吉田秀彦のような必死さをどれだけ持てるかが、今後の成功と失敗の分かれ目になるかもしれない。

 彼らに限らず、横井、ジャクソン、さらには出場予定のミルコ・クロコップ、桜庭和志も同じテーマを胸に秘めながらリングに上がることになる。ミルコの相手は近日発表の模様。ジョシュ・バーネット、マーク・ハント、セルゲイ・ハリトーノフも出場候補に上げられており、彼らのうちの誰かと戦う可能性が高まってきた。榊原代表は8月下旬からブラジルのシュートボクセに出稽古している桜庭との電話での会話を報告。桜庭はシュートボクセの打撃を理解し、現在は反復練習で体に染み込ませている段階だという。道衣も着て、ニーノ・シェンブリとも柔術の練習をこなしている。若い選手に混じって一日3回練習しているが、体重は91-92kgまで増えてたという。「声も若く、いい練習ができているようです」とも榊原代表は話しており、桜庭の「STARTING OVER」に期待が持てそうだ。

 他にも榊原代表はパンクラスの10/2横浜大会の結果次第で、近藤有己、高橋義生らにもオファーをかける考え。全9カードを組む予定だ。
 ちなみに高田延彦PRIDE統括本部長は会見の終了際、かつて高田氏の所属したUWFの旗揚げ大会でも使われた「STARTING OVER」というタイトルへの思い入れについて聞かれると、「ない。難しいことは聞かないで」といなした。大会ポスターにも「歴史のない、未来はない」というコピーが記されているが、歴史に囚われすぎず、今ファイターたちが必死に放っている光の方にしっかり注目して欲しいという思いが、高田本部長にはあるのかもしれない。(井原芳徳)

大会の副題は「STARTING OVER」

(8/29 up) PRIDE.30が10月23日(日)さいたまスーパーアリーナで行われることが発表された。副題は「STARTING OVER」。再起・復活のステップをテーマとしたカードが多く組まれる予定で、大みそかの男祭りに向けての前煽りの大会となりそうだ。ヘビー級王座への次期挑戦者を査定するカードも組まれる模様だ。

 

ドリームステージエンターテインメント "PRIDE.30 - STARTING OVER -"
2005年10月23日(日) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
開場・14:00 開始・16:00 (スカパー! Ch.180 完全独占生中継。視聴料2,100円/回)


第8試合 ヘビー級 1R10分 + 2R・3R5分
ミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ)
ジョシュ・バーネット(アメリカ/新日本プロレス)

第7試合 ミドル級 1R10分 + 2R・3R5分
桜庭和志(日本/高田道場)
ケン・シャムロック(アメリカ/ライオンズ・デン)

第6試合 ミドル級 1R10分 + 2R・3R5分
瀧本 誠(日本/吉田道場)
ユン・ドンシク(韓国/フリー)

 〜休憩〜

第5試合 ヘビー級 1R10分 + 2R・3R5分
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ロシアン・トップチーム)
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル/チーム・クロコップ)

第4試合 ミドル級 1R10分 + 2R・3R5分
横井宏考(日本/チーム・アライアンス)
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(アメリカ/ゴッズ・ストリート・ソルジャー)

第3試合 ヘビー級 1R10分 + 2R・3R5分
ジェームス・トンプソン(イギリス/チーム・トロージャン)
アレクサンドル・ルング(ルーマニア/リバティー柔道クラブ)

第2試合 ミドル級 1R10分 + 2R・3R5分
ムリーロ・ニンジャ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
ムラッド・チュンカイエフ(チェチェン共和国/ゴールデン・グローリー)

第1試合 ヘビー級 1R10分 + 2R・3R5分
戦闘竜(アメリカ/チーム・ファイティング・ドラゴン)
ズール(ブラジル/B-TOUGH)


◆入場料金(全席指定・消費税込み)
VIP(ビップ 専用入場ゲート、グッズ付き)100,000円
RRS(ロイヤルリングサイド)30,000円
スタンドS 17,000円
スタンドA 7,000円

◆販売スケジュール
ファンクラブ先行 8月29日(月)〜9月2日(金) 詳細は会員の方のみ連絡
オフィシャルサイト会員先行 9月2日(金)10:00〜24:00
オフィシャル携帯サイト先行 9月3日(土)10:00〜24:00
特別先行電話予約 9月4日(日)10:00〜18:00
オフィシャルサイト先行 9月4日(日)18:00〜9月5日(月)12:00
一斉発売 9月18日(日)10:00〜

◆チケット発売所
ドリームステージエンターテインメント 03-5464-1531  
PRIDE オフィシャルサイト / 携帯端末オフィシャルサイト
イープラス eee.eplus.co.jp/battle/
チケットぴあ 0570-02-9999 0570-02-9966 (Pコード=594-700) スポーツ専用:0570-02-9977
ローソンチケット 0570-063-003 (Lコード=31023)
CNプレイガイド 03-5802-9999
楽天チケット
サンクス(店頭販売)
高田道場 03-5749-5030
グレート・アントニオ 03-3219-9550
レッスル池袋店 03-3989-0056
書泉ブックマート 03-3294-0011
フィットネスショップ格闘技 03-3265-4646
チケット&トラベルT-1 03-5275-2778
BCG 03-3560-7911
後楽園ホール 03-5800-9999
さいたまスーパーアリーナ 048-600-3037
相鉄ジョイナスプレイガイド 045-319-2456
公武堂 052-241-2511
バックドロップ 03-3255-8701
バトルロイヤル 03-3556-3223
新日本プロモーション
ときめきドットコム

◆お問い合わせ:ドリームステージエンターテインメント TEL:03-5464-1531

Last Update : 10/20 17:37

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