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[IKUSA GP] 9.19 Zepp Tokyo:全選手が計量パス|PPV再放送情報

IKUSA " IKUSA GP FINAL STAGE" 9月19日(月/祝) Zepp Tokyo 【→カード&チケット情報】 [→掲示板]


スカパー!PPV リピート放送 (1,575円/回)結果を知って見ても今回も絶対満足できます!ゲスト解説は小比類巻貴之!
  9/20(火)21:00 Ch.176、9/21(水)21:00 Ch.177、9/24(土)22:00 Ch.176、9/25(日)20:00 Ch.177 [番組詳細案内ページ]

(9/18 up) IKUSAの前日計量が18日午後1時より、スクランブル渋谷で行われ、全選手が無事一発でパスした。IKUSA GPに出場する石川直生は8月の記者会見で「KAWASAKIとの性能の違いを見せつける」と言っていたが、この日はHONDAのTシャツを着て挑発。さらに「ラーメンマンには負けられない」と言い放てば、KAWASAKIも「九州代表としてヤラかします。勝つばい!」と必勝を誓った。
 他の選手もそれぞれの言葉で明日の必勝をアピール。GPリザーバーのTURBΦは、IKUSA主力選手ながらも記者会見や公開練習にも登場せず、公の場に姿を現すのは前回の試合の後では実質この日が初めて。計量終了後に話を聞いてみると「前の試合のようなプレッシャーもなく、落ち着いている」といい、「大宮司選手との試合はとても楽しみです。初心に戻って、思いっきり行きたいです」と話していた。チームOJの常設のジムができたことで、これまでと違い毎日トレーニングができるようになり、肉体面でも充実。HAYATΦとともに、FUTURE_TRIBE勢の巻き返しにも注目したい。(井原芳徳)

HAYATΦ、最後の賭けは月曜

(9/18 up) 19日(月)のIKUSA、10/12のK-1 MAXと、1ヶ月弱の間隔で2試合をこなすことが決まっているHAYATΦ。6月の輝浪戦の敗北の後、元ラジャダムナン・スーパーライト級王者のパヤックレック氏に指導を受けるようになった。
 パヤックレック氏は98年には武田幸三に勝利したこともあり、引退後は日本の各ジムで指導。多くのチャンピオンクラスの選手を育て、現在はHAYATΦが練習するクロスポイント吉祥寺&スクランブル渋谷のトレーナーだ。ここ1年、山口元気がHAYATΦのメイントレーナーだったが、今はパヤックレック氏がメインとなり、山口は助言する程度の立場に移っている。
 山口は最近のHAYATΦについてこう語る。「パンチや蹴りの一つ一つは、倒せるだけのものはできていると思うんですよ。ただそれを応用する力が無い。自分のペースや間合いを保ったり、相手のして欲しくないことをして相手を詰めて行く技術が足りない。ホントは自分で気づくべき問題なんですけど(笑)」
 山口が指導に行き詰まりを感じている時、自らHAYATΦに指導したいと言い出したのがパヤックレック氏だった。
 「ターちゃん(パヤックレック氏の愛称)は今僕が言ったことを選手に凄く考えさせる練習をするんですよ。『常に考えて動け』という先生なんで。ムエタイの技術というレベルに留まらず、戦いの基本を物凄くわかってるんですね。例えば魔裟斗君にしたって、無謀な打ち合いには行かないわけですよ。理詰めで攻めて、弱点を突く。K-1ルールで何であれ、自分の戦いを制する方法を主に教えてもらっています」
 練習ではスパーリングが増え、実戦的な感覚を磨くことが最大の課題に。HAYATΦは目の使い方一つをとってもこれまでの練習と異なると語る。
「今まで結構、ミットを見て叩いていたんですけど、今は『目を見て叩け』って言われますね。ターさんは凄く目を意識する人で、目の使い方のトレーニングが増えました。今までパンチをもらうと目を背けることがあったんですけど、相手にパンチを打ってもらって、それを目で見てかわすという、目慣らしのスパーをやるようになりました」
 まだ共に練習を初めてから約2ヶ月。すぐに実戦の中でその成果が出るかはわからないが、HAYATΦに残された時間は少ない。負けが続き、来年のK-1 MAXの日本代表トーナメント参戦できるかどうか、当落線上をさまよっているような状況だ。
 「とりあえず勝たないと始まらないんで。お客さんに見せる事を考える余裕もないです。判定でもいいから勝ちたいですね」
 単に勝ちたいというだけでなく、勝たないと終わりという危機感。さらに山口によると、パヤックレック氏は「『こいつダメだな』とわかると、見切るのも速い」トレーナーだという。山口も「僕は最後の賭けかな、と。これでダメならもうダメかな、と思います。だからHAYATΦ本人次第。自分から考えて練習することをしていかないと」と話しており、いろんな意味合いでこの2連戦がHAYATΦの格闘人生最大の正念場となりそうだ。

ジェット・イズミ、ムエタイの修羅場をくぐり大暴れ宣言

 一方、同じジムで練習するジェット・イズミは、8/14にタイのチャンネル7のテレビマッチのメインイベントに出場。ランシットスタジアム認定のタイトルマッチに臨み、強敵相手に惜しくも敗れたが、その苦しい経験がIKUSAの渡辺久江戦でも活きそうだ。
 トレーナーの山口はタイでのジェットの試合をこう振り返る。「相手は27戦26勝(21KO)。2分4R判定負け。一方的にやられはしましたが、ズルズルと勝ちを持って行かれるような展開じゃなく、後半ラウンドはパンチで攻め込み、相手も逃げに入るような形になったんで。まだ相手は16歳ですけど、日本人の女の子であんなに強い子は見た事がないですね。渡辺選手も右のストレートは強いですけど、あれだけの選手とやった後、渡辺選手の攻撃をもらっても『こんなもんか』と思えると思うんですよ。僕も(ランバー・)ソムデートとやった後は、誰とやっても怖くなくなりましたから」
 約2年ぶりのキックの試合だったジェット。「初めのラウンドの方は何も出来なかった。すぐ首相撲で捕まって、投げようと思ったら投げられた」という。だが「ラウンドが進むうちに慣れてきた」ことで、渡辺戦に向け大きな自信を得たようだ。
 ジェットは渡辺について「違う人種だなぁ、と思いますね」と、ボソリとつぶやく。ルックス的にも全く異なるタイプだが、渡辺はよく喋り、ジェットは無口という点でも大きな違いがある。そんなジェットに代わり、山口はジェットという選手、渡辺という選手、そんな二人の試合をこう分析する。
「ジェットに関しては、練習をやれと言わなくても自分からやるし、ぶっちゃけ言えば、練習しすぎでぶっ倒れるぐらいで、こっちが止めなきゃいけないぐらいやるんで、基本的には言う事は特には無いです。あとは練習内容をうまく試合に結びつけられるか。渡辺選手の、ここというところで一気に攻め込む勢いは脅威ですね。持っている独特の華やかな面も含め、何かがある子だと思うんですよ。だからジェットはそれを喰って、ヒールになりきれるか(笑)。タイトルにしても、取る子は一回でバシッと取るんですよ。ダメな子は何回やってもダメなんで」
 タイのプロモーターにジェットを売り込む際も、山口は「恥ずかしい試合をする子ではない」と説明。その信頼に答えるファイトを繰り広げ、敗れたものの、タイのプロモーターからはまた出て欲しいと声をかけられたという。
 「倒して勝つのが一番ですけど、大暴れして、印象を残したいですね」
 あれこれ言う必要は無い。ジェットは全てをリング上で示してくれるはずだ。(井原芳徳)

石川、“トンコツ&反骨”は眼中無し

(9/17 up) IKUSA GPに出場する山本真弘と石川直生が16日、ホームリングの全日本キックの後楽園大会で、観客に向け試合に向けての意気込みを語った。

◆山本真弘「体調は万全なんで、あとは優勝してくるだけなので、応援よろしくお願いします」

◆石川直生「理屈抜きであえて言います。僕は今、決勝戦の山本真弘との試合のことしか考えていません。トンコツだとか反骨だとか言ってる他団体のチャンピオンのことは知ったこっちゃありません。僕がスポーツ始めた中学生位の頃、全日本キックには前田憲作と立嶋篤志という、フェザー級の2大スターが活躍していました。その頃のフェザー級にひけを取らない今のレベルの中で競い合えていることを、僕は心からうれしく思っています。全日本キックフェザー級史上最強チャンピオンを決定するようなスゲエ試合を山本元気とするまで、僕は負けるわけにはいかないんで、今度のIKUSAもちゃんと制覇してくるし、全日本キック戻ってきたら、まだ応援してください。」

 石川のインタビューはFlash Interviewのコーナーにも掲載しているので、ぜひチェックを!

石川直生Tシャツを限定100枚発売

 上写真左で石川が着ているのは新作の「石川直生“NAO-KICK”Tシャツ」。デザインは表参道「イエロールビー」のブランド“KNACK”のデザイナーによるもの。IKUSA GP大会会場でも販売される。価格/¥3,500。サイズ/XS・S・M・L カラー/ブラック。

魔裟斗が大宮司・拳士・渡辺にエール!?

(9/16 up) 19日のIKUSA出場の迫った大宮司進、拳士、渡辺久江の3選手が14日、東京・三軒茶屋のシルバーウルフジムで公開練習を行った。

 3人とも4分2Rのミット打ちを披露。この公開練習の時間、大宮司はまだ練習を始めたばかりだったが、1R目から力のこもったミドルを叩き込み、調子の良さをうかがわせる。選手がコメントしている最中、ちょうどジムに着いた魔裟斗が「3人とも『KOで勝つ』と言ってたんで、よろしく!」と茶々を入れたが、大宮司は「KOを狙いすぎるとろくな試合にならないんで、勝てればいい。(IKUSA GPの)リザーブマッチだから、まだ次があるかもしれないんで、ダメージは少ない方がいい」と慎重な姿勢だった。とはいえ5月の試合の後からボクシングのトレーナーに本格的にパンチを習い始め、「今回はその成果が出せると思う」と自信を示しており、魔裟斗の予告するKOが出ても不思議ではなさそうだ。

 拳士は1R目はひたすら左右のミドル、2R目はパンチを披露。左右のミドルどちらも重みがあったが、まだ実戦の動きの中で出せるには至っていないといい、展開の中で比較的打ちやすい右ローの技術向上に自信を示していた。「冗談抜きでローでKOしたい。パンチが当たれば倒せるので、ロー中心に組み立てれば、ちょうどパンチとローがバランス良く出ると思う」と考えており、進化した姿がどれだけ見せられるかに注目したい。

 進化といえば、カード発表会見で「私の“進化”と“真価”を問われる試合になると思います」と話していた渡辺の練習も気になる。2Rのスパーで、パンチ、左右のミドル、テンカオ等をバランス良く出していたが、一発一発の力の込もり方がアップしているような印象を受ける。渡辺はこれまでの自分の攻めも防御も「中途半端だった」と反省。「倒すにしても『KOできたら早く終わるからいい』という半端な気持ちじゃなく、自分からしっかり踏み込んで倒さないといけない」「防御も技術的とかじゃなく、中途半端に逃げることを覚えていた」と説明する。会見での発言についても「初心に戻るという意味でも“真価”が問われると思う」と補足。「ジェット(・イズミ)さんとの試合で、私のパンチの力が試されると思う」とも話し、心技体トータルでの“進化”と“真価”を示す考えだ。(井原芳徳)

全日本の山本真弘、小林聡と公開練習

(9/13 up) IKUSA GPに出場する全日本キックの山本真弘が12日、所属の藤原ジムでの練習を公開した。
 山本は9/16(金)全日本キック後楽園大会に出場する兄貴分・小林聡相手に、ヘッドギア無しで3分間のスパーを披露。小林のストレートを浴びる場面もあったが、パンチからハイキックへの全く休みのないコンビネーションのスピードはさらに上がっており、かなり良い仕上がり具合に感じられた。
 準決勝の相手、及川知浩については「蹴りもパンチも何でもできる。僕も全てを使って戦わないと勝てない」と警戒。石川直生との全日本同士の決勝戦を望みつつも、他団体のリングということもあり、KAWASAKI、TURBΦ、大宮司進との激突にも意欲を示した。
 師匠の藤原敏男氏は1日2試合のスタミナ配分を心配するが、山本は若さを武器に押し切ると豪語。「優勝しか考えていない」と語る目線のその先は、全日本キックの王者・山本元気を既に見据えている。(井原芳徳)

サワーに続け。及川「60kgでもSB最強示す」

(9/9 up) 19日に迫ったIKUSA GPトーナメントに出場する「浪花のハードヒッター」及川知浩(龍生塾/SB日本スーパーフェザー級王者)より、試合に向けてのコメントが届いた。SB王者として、関西代表として、今、何を思うのか?

−−現在の調子は? 仕上がり具合は何パーセント?
及川「試合前はいつも調子悪いですよ! 良かった試しがないんで問題ないです。腹決めた時点で100%です」

−−痛めていた拳の具合はいかがですか?
及川「だいぶ良うなりました。はよう人を殴りたい衝動に駆られています(笑)」

−−準決勝では全日本キックの山本真弘選手と対戦しますね。山本選手のスピードに対して、及川選手はハードヒットで立ち向かうと思うのですが、どういった展開になると思いますか?
及川「ハードヒットだけが全部やないです。トータルファイターの僕は持ち手をフルに使って圧倒します」

−−対山本戦での秘策は?
及川「頭と心と本能を使って勝つ!!」

−−シュートボクシングの選手ではアンディ・サワーがK-1 MAXを制しました。60kgのSBのエース、王者としての心づもりを教えてください。
及川「僕に掛かる期待がデカいのはわかっています。SB王者としての義務を果たす為、今回は僕に掛かる全部の重圧を、あえて背負った上で勝ちたい。それを成し遂げたとき本当の強さが得られる。70kgだけやなく、60kgでもSBが立技最強やってことを証明します」

−−反対のブロックからは石川直生、KAWASAKI、どちらの選手が上がってくると思いますか?
及川「どっちでも構いません。しかしねえ、こう全日本、全日本と東京の選手ばかりクローズアップされると…。準決・決勝、まとめて全日本を倒したろう!という気になりますわ」

−−ずばり及川選手の優勝する確率を%で教えてください。
及川「愚問!」

−−優勝賞金は何に使いますか?
及川「僕に力貸してくれた方々、僕を支えて応援してくださった方のために使いたいです」

−−最後にファンの皆様に一言。
及川「反骨精神を証明するために出場を直訴した今大会。僕にとってこの“反骨精神”という言葉に全てが集約されてます。SBの王者として、関西から上を目指す選手たちの代表として、そして道場の長として、命を賭けて優勝を成し遂げんといけません。闘いは始まってます。9月19日、誰が最後まで立っているか、皆さんも証人になってください。僕は僕の優勝を信じて疑わない! 皆さん応援よろしくお願いいたします」◆◆◆ (協力:IKUSA事務局)
 

KAWASAKI、トンコツ戦法+αで優勝目指す

(9/7 up) 博多在住。8月でもう32歳になるのに、首都圏の格闘技ファンの間での認知度はほぼゼロ。そんなKAWASAKIのIKUSA GP参戦の決まった時、「GP出場に見合う実力はあるのか?」と疑う声がちらほらと上がっていたが、6月の一回戦の最初3分足らずで、そんな声を吹き飛ばした。シュートボクシングはもちろん、IKUSAのリングでもお馴染みの歌川暁文(U.W.F.スネークピッドジャパン/SB日本スーパーフェザー級2位)から、1Rに右ハイでダウンを先取。その後もストレート連打のノンストップ突進ファイト、自称「トンコツファイト」で攻勢を維持し、準決勝進出の切符をもぎ取った。
 博多リアルディールの看板に偽り無し。先に全国区に進出していた裕樹や龍二ら同様、その実力を見せつけたKAWASAKI。その準決勝に立ちふさがる石川直生(青春塾/全日本フェザー級3位)は名門・全日本キックのプリンスだ。実績、若さ、そして(失礼ながら)ルックスでも圧倒的に上をいく石川との対戦を前に、KAWASAKIは今何を思うのか?
(写真:リアルディールジムにて龍二ら他の選手たちと撮影。中央赤のトランクスがKAWASAKI)


−−まず、6月の試合を振り返って、改めて感想を聞かせてください。
KAWASAKI「作戦通りにグチャグチャファイトができました。パンチ主体になったのは反省してますね」

−−下馬評を覆す勝利で、周りの反響も大きかったんじゃないですか?
KAWASAKI「ジム会員、特に30代の会員の方から応援があったんで、これを機に30代のネットワークを広げたいです」

−−GPの他の試合を見た感想は?
KAWASAKI「正直言ってテクニックに関しては皆自分より1、2ランク上だと思いますが、まぁ気持ちでは全く負けてないです」

−−IKUSAというイベント自体の感想は?
KAWASAKI「自分にとって過去最高のイベント。参加できて嬉しいです」

−−準決勝に向け、現在の仕上がり具合は何パーセント?
KAWASAKI「80%ぐらいですかね。これから200%にもっていきます。当日は300%でいくけん(笑)」

−−8月20日にリアルディールのアマチュア大会で試合をされましたが、リアルディール西新の財津拓也選手相手に判定ドローに終わってしまいましたね。
KAWASAKI「もちろん財津選手が素晴らしかったんですが、私もあの時は7月頃から練習のしすぎでオーバーワークやったんでね。今は体調管理に気を付けてます」

−−リアルディールの畔田聡トレーナーからはどういう指導を受けてますか?
KAWASAKI「基本的には『スタミナとグチャグチャ』のとんこつファイトは変えんですが、それを言ってしまうと…。手の内が分かるので、『+αで企業秘密が入っている』とのみ言っときます」

−−元々のベースは空手なんですよね?
KAWASAKI「フルコンタクト空手から数えて、格闘技のキャリアは10年程度。リアルディールでは5年ぐらいです」

−−試合でのタフネスぶりの秘密は何なんでしょう?
KAWASAKI「とんこつラーメンでスタミナばつけとーけん、ちゅうのは冗談ですけど(笑)。サンドバックでも対人トレーニングでも、普通の人は動いては様子を見てとなると思うんですが、私の場合は止まらず常に攻めること、殴ることを意識してます」

−−準決勝の相手・石川選手についての印象は?
KAWASAKI「長身やけん、首相撲、膝蹴りを警戒しています」

−−石川選手が会見で『KAWASAKIのバイクを軽くいなして、YAMAHAのバレンティーノ・ロッシのように高性能の差を見せつける』と言っていましたが、それに対してどう思います?
KAWASAKI「じゃあKAWASAKIは燃費の良さで勝負です。別名『カローラKAWASAKI』とも呼ばれとるんで(笑)。秘密の予備タンクも10箇所あるけんね。」

−−どういう勝ち方をしたいですか?
KAWASAKI「パンチでKOを出来たら最高ですね」

−−石川選手は名門・全日本キックのプリンスですが、リアルディール60kgのエースとしての気持ちは?
KAWASAKI「私は『九州ライト級のエース』だけやなく、『30代のエース』ば狙ってます。プリンス vs. OYAJIですが、今、世の中をひっぱているのはOYAJIです。プリンスブームを俺が終わらしますよ」

−−反対のブロックは及川知浩選手、山本真弘選手のどちらの選手が上がってくると思いますか?
KAWASAKI「及川選手やろうね」

−−決勝では及川選手との『地方もん対決』を希望していますよね。
KAWASAKI「同じ地方出身で、あと一回戦で勝利をした時に声を掛けてくださったんでね」

−−ずばり、KAWASAKI選手の優勝する確率を%で教えてください。
KAWASAKI「結果は分からんね。でも私の試合は100%波乱が起きるんで。それに巻き込まれたらどげんなるかわからんですよ。自爆覚悟で勝負します」

−−最近、裕樹選手の怪我、井手選手の連敗などで、リアルディール軍団の一時の勢いが少し落ち着いた感じがします。階級こそ違うものの、九州最強軍団リアルディールを背負う気持ちはありますか?
KAWASAKI「やらなイカンですねぇ。私がこんなビックチャンスをもらったのも、関係者の方の努力と裕樹や井手、龍二ががんばったからなんで。今度は私が後に続くモンにチャンスを渡せるようにします。あと、自分は裕樹を見て、『自分とは違う、彼らは天才なんだ』と、あきらめが入ってた頃があったんですが、努力次第では彼らに追い付ける、あきらめたらいかんと思いました。最近、若い子たちが危ない橋は渡らないと言う感じやけんね、『俺ができるんだからお前らもできる』というのを伝えたいです」

−−優勝賞金は何に使いますか?
KAWASAKI「リアル会員と祝勝パーティーをします。車も欲しかですね。KAWASAKIはバイクやけど(笑)」

−−優勝した場合、闘ってみたい相手や、その後の目標はありますか?
KAWASAKI「今はIKUSAで優勝する事だけを考えてますね。思い浮かぶ選手がいるのですが、対戦相手でなくまだファンの気持ちやけん(苦笑)。まずはファンであることを超えないかんので」

−−じゃあ最後に、ファンの皆さんに一言をお願いします。
KAWASAKI「1回戦は『とんこつモード』一辺倒でしたけど、今回はプラスα、『サムライモード』で行きます。自分なりに背負っている物があるし最高のチャンスなんで、絶対つかんでやるけん。9.19は『KAWASAKI劇場』、しっかりお見せしますんで、会場、ペイパービューを楽しみにしてください」

−−あと、畔田聡REALDEAL代表にもお伺いします。KAWASAKI選手の調子はいかがでしょう?
畔田「彼に調子と言うのはあまりないですね。よくも悪くも『グチャグチャ』なんで。圧倒的な強さを持つ時もあれば、アマチュアのパンチに顔が左右上下に動いたり、不思議な男です(笑)。当日『グチャグチャ』できれば優勝も夢じゃないと思っています」◆◆◆(取材協力:REALDEAL福岡格闘技.com
 

HAYATΦの相手決定

(9/2 up) HAYATΦの対戦相手が、スイス人のALI(アリ)という選手に決まった。1973年5月24日生まれの32歳。170cm/71kg。戦績52戦43勝(27KO)4敗5分。 元WKA欧州王者、元ISKA欧州王者、2000-2001年IMTF王者。かつては故アンディ・フグさんに師事したこともあり、K-1参戦を目指し現在はタイに拠点を移し特訓している。再びK-1参戦を目指すHAYATΦにとっては絶対に落とせない一戦となる。
 ALIはIKUSA事務局を通じ以下のコメントを発表している。

◆ALI「今回日本で試合ができることに感謝している。なぜなら私はK-1に出場したいため、K-1にも出場しているHAYATΦ選手に勝つことは、私にとって次へのステップアップになるからである。HAYATΦ選手に関しては、マイク・ザンビディス選手と激闘を繰り広げた試合を知っている、とても気持ちの強い好戦的な選手だと思う。しかし私も以前はアンディ・フグ選手を師として仰いでいた時期があるので、精神力では絶対負るはずはない。お互い一歩も引かない激しい打ち合いの試合になることを期待してください」

 
今回もPPV生中継!出場選手が意気込み語る

(9/2 up) 今回のIKUSAも、スカイパーフェクTV!でのペイパービュー生中継が決定(Ch.176:1,575円/回)。その発表記者会見が、東京・目黒のペイ・パー・ビュー・ジャパン本社で8月24日行われた。

 大会の目玉はキックルールでの-60kgトーナメント「IKUSA GP」のファイナル。6月の一回戦を勝ち上がった4選手による1DAYトーナメントだ。リザーブファイトもあり、先頃大きな盛り上がりを見せたPRIDE GPとほぼ同じシステムを採用しているので、PRIDEのPPVを見慣れた人にもわかりやすい。
 全日本キック・フェザー級3位の石川直生は、オスカープロモーションに所属する現役ファッションモデル。会見での衣装も個性だが、コメントも自己アピールに長けている。準決勝では博多の雄・KAWASAKIと激突。「僕の好きなバイクレーサーのバレンティーノ・ロッシが所属するチームがヤマハなので、僕はヤマハの一員になりきって、KAWASAKIとの性能の違いを見せつけます」と宣言した。
 反対ブロックでは同じ全日本ランカー2位の山本真弘が、シュートボクシング王者・及川知浩と激突する。石川は「決勝戦は青春塾の石川直生に戻って、隣の山本選手と全日本対決をして、去年の試合のリベンジをして優勝します」と山本にエールを送った。山本も全日本対決に意欲。その前に撃破すべき及川については「パンチが強く、それ以外の技も何でもできる選手ですが、僕はいつもどおりやるだけです」と自信たっぷりに語った。
 KAWASAKIは博多、及川は大阪在住のため、会見に出席できなかったが、コメントを発表。及川は「反骨精神を示すため直訴し出場した今大会も残り2つ。SB王者としての自覚と誇りを胸にIKUSAファイナルのリングにあがります。優勝は義務。信じて疑わない」、KAWASAKIは「4人の中で自分が一番キックは下手やけど、優勝する気持ちと覚悟は一番。俺と及川選手の地方者同士で決勝ばねらっとうけん。九州のタイフーンに気をつけとけよ」と全日本勢を挑発。東京 vs. 地方という対立軸も一つの見所となる。

 リザーブマッチにエントリーした大宮司進は、魔裟斗と同じシルバーウルフ所属。「リザーブファイトですけど、怪我人が出てもらって、運良く本戦に出て優勝したいです」「TURBΦ選手はタイプ的に自分と似ているので、試合は面白くなる。勝つのは俺だと思います」と魔裟斗同様ふてぶてしく言い切った。
 なお、一回戦でKO負けしたTURBΦのリザーバー選定基準について、塩田哲也IKUSA GPスポークスマンは「残りの一回戦敗退選手のうち、大高一郎選手は8/14のMAキックに出場してから期間が短い。小石原勝選手は肋骨の負傷が完治していない。歌川暁文選手は9/19のスケジュールの調整が付かなかった。TURBΦ選手はKO負けなので順位としては一番下ですが、アグレッシブなファイトをした上でのKO負けですので、今回の起用を決めました」と説明した。
 塩田氏は欠席したTURBΦのコメントのメールを代読。「前回負けているので、何も言うことはないっす。同じ過ちを繰り返したくありません。とにかくいい試合をしたいです」という謙虚な内容だった。

 今回のトーナメントは、終了後も日本の60kg前後のキックボクシングのストーリーに大きく影響を及ぼす大事な大会となる。石川は「もし自分が優勝し、なおかつリザーバーの大宮司選手がTURBΦ選手勝った場合は、大宮司選手の持つベルト(ISKA世界スーパーフェザー級王座)に挑戦したいです」と話し、大宮司も「決勝に上がれたとして、もし山本選手を倒すことがあれば、自分は彼と同門の前田尚紀選手にも勝っているので、そろそろ(山本と前田の先輩の)小林聡選手とやりたいです」とGP後の目標を語った。来年以降さらにブレイクすることが予想される彼らの戦いを、今のうちに要チェックだ。

 さらに今大会ではトーナメント以外にもスーパーファイトが数試合行われる。
 唯一の女子戦・渡辺久江 vs. ジェット・イズミは、IKUSA-U50 初代戦女王決定戦として行われる。渡辺は「私が格闘技を始めた頃から雑誌に出ていた」ジェットと戦えることで気合十分。「私の“進化”と“真価”を問われる試合になると思います」「カッコいい試合をして、IKUSAのファンの皆さんを味方に付けられるよう頑張りたいと思います」と意気込みを語った。大先輩・ジェットも、渡辺を「一発がある」と警戒。「女だからと見られたくない。男子の選手と同じように見てもらいたい」と激闘を約束し、渡辺も「女子なのにすげえカッコいいじゃん、と見てもらえたらうれしいです」と話していた。二人の華麗で激しいファイトにも注目だ。

 さらにK-1 MAXと同じ70kg戦線でも、来年以降を占うカードが決定。プロボクシング元日本ランカーの拳士が、MAXのオープニングファイト出場経験のある城戸康裕と激突する。拳士は「前のIKUSAでは緊張し過ぎた。同じこと(黒星)を繰り返したくないので、気楽に試合を楽しみたい。大宮司選手も一緒に出るので力強い」「城戸選手はK-1に出ているので、勝ってK-1への足がかりにしたい」「ボクサーだからといってパンチで行ってもしょうがないんで、キックで倒せれば一番いい」と抱負を語った。対する城戸は「僕は根っからのキックボクサーなのでローキックで負けるわけにはいかない。じゃあ僕はパンチでやってやります」と対抗。2人がどういうスタイルで戦うか楽しみだ。
 なお、MAX常連のHAYATΦの出場も決まっているが、対戦相手は調整中。9月初頭に発表を予定し「誰が相手でもいい試合ができるよう頑張る」とHAYATΦは話していた。(井原芳徳)

IKUSA GPスポークスマンが誕生

 IKUSA GPスポークスマンに就任した塩田哲也氏は、サッカーのJFLの群馬のFCホリコシのマーケティングディレクター。IKUSA前プロデューサーの小澤進剛氏の旧友だという。塩田スポークスマンは「メジャーを目指し、将来活躍するアスリートを育成している点で、サッカーチームもIKUSAもプロモートのスタイル等で共通点がいくつかある。ファンと共有できるエンターテイメントを目指し、将来的には格闘技とサッカーのコラボレーションも視野に入れている」と展望を語った。
 
 
渡辺久江×ジェット・イズミのタイトル戦決定

(8/22 up) IKUSAに初の女子タイトルが制定された。50kg以下の「-U50戦女王(アンダー・フィフィティ・いくさじょおう)」で、初代戦女王決定戦が渡辺久江とジェット・イズミの間で行われる。また、スーパーファイトにHAYATΦが出場することも決まった。相手は後日発表される。
 チケットはRS席:9,000円、FUTURE_TRIBE席(特典付):8,000円、S席:7,000円、A席:6,000円、B席:5,000円が完売。残すはVIP席(最前列、2列目)20,000円、SRS席:12,000円のみとなっている。

TURBΦ×大宮司のリザーブマッチ決定

(8/3 up) IKUSA-U60 GPのリザーブマッチ、TURBΦ vs. 大宮司進、70kg契約スーパーファイト・城戸康裕 vs. 拳士が決定した。どちらもIKUSA系の選手と「フリーの先駆者」といえるウルフレボリューション勢が激突する構図となっている。
 TURBΦは6月の一回戦で石川直生にKO負け。大宮司は一回戦の残り1枠のファン投票1位に選ばれながらも、5月のウルフレボリューションで負傷し、出場が見送られていた。実力者同士による、準決勝本戦顔負けの好カードだ。
 城戸は5月のK-1 MAXのオープニングファイトにも出場した谷山ジムの新鋭。6月のIKUSAではトニー・バレント戦が組まれていたが、バレントの欠場により出場の機会を逃していた。対する拳士は元プロボクシング日本ウェルター級6位で、3月のIKUSAでキックデビュー。その試合は敗れたものの、5月のウルレボでは見事転向後初勝利をおさめている。(井原芳徳)

石川直生・最強プロジェクトが「格闘クリニック」に掲載

 TURBΦ撃破の秘訣は血液検査にあった!? IKUSA GP準決勝に進出した石川直生のトレーニング、メディカル面を改善する「石川直生・最強プロジェクト」のレポートが、格闘技医学サイト「格闘クリニック(http://www.kakukuri.com/)」に掲載された。大塚製薬、フィットネスショップ水道橋などが協力したこのプロジェクト。医学や格闘技の技術の知識がなくても、一般の人も共感できる身近な事例を示しつつ、わかりやすく楽しめる内容となっており、ファンならずともぜひ読んでいただきたい記事だ。

U-60 GP決勝戦チケット販売開始

(7/24 up) 肘なしキックボクシングルールの-60kgトーナメント「IKUSA GP」の準決勝、決勝が、9/19にZepp Tokyoで行われる。
 準決勝の組合せは、及川知浩(龍生塾/SB日本スーパーフェザー級王者) vs. 山本真弘(藤原ジム/全日本フェザー級2位)、KAWASAKI (リアルディール/REALDEALライト級王者) vs. 石川直生(青春塾/全日本フェザー級3位)。国内随一の選手層を誇る全日本フェザー級の2選手に、大阪の龍生塾、福岡のリアルディールという地方のジムに所属するチャンピオンが挑む図式となっている。6/18の一回戦では、元NKBフェザー級王者のTURBΦ、MA日本スーパーフェザー級王者の小石原勝が全日本勢に壮絶KO負けを喫しており、決勝トーナメントでも多彩なドラマが見られそうだ。
 優勝賞金は193(イクサ)万円、準優勝60万円、3位30万円。KO賞も設けられ、1RでKO勝ちすれば20万円、2R10万円、3R以降5万円が獲得できる。
 他にもGPのリザーブマッチ1試合、スーパーファイト3〜4試合を予定。カードは後日発表される。チケットは今回も完売必至。良い席はお早めに。

 

IKUSA事務局 "IKUSA GP -U60 SUPERSTAR☆Z TOURNAMENT - FINAL STAGE -"
2005年9月19日(月/祝) 東京・Zepp Tokyo(東京都江東区青海1丁目 パレットタウン)
開場・16:00 開始・17:00


IKUSAメイン IKUSA-U60 GP 決勝 60kg契約 3分3R(延長2R)
準決勝Aブロック勝者
準決勝Bブロック勝者

IKUSA其の六 スーパーファイト 70kg契約 3分3R(延長1R)
HAYATΦ(FUTURE_TRIBE/UKF世界Sウェルター級王者)
ALI(スイス)

IKUSA其の伍 IKUSA-U50 初代戦女王決定戦 50kg契約 3分3R(延長1R)
渡辺久江(フリー)
ジェット・イズミ(クロスポイント吉祥寺)

IKUSA其の四 スーパーファイト 70kg契約 3分3R(延長1R)
城戸康裕(谷山ジム)
拳士(シルバーウルフ)

IKUSA其の参 IKUSA-U60 GP 準決勝Bブロック 60kg契約 3分3R(延長1R)
KAWASAKI (リアルディール/REALDEALライト級王者)
石川直生(青春塾/全日本キック・フェザー級3位)

IKUSA其の弐 IKUSA-U60 GP 準決勝Aブロック 60kg契約 3分3R(延長1R)
及川知浩(龍生塾/SB日本スーパーフェザー級王者)
山本真弘(藤原ジム/全日本キック・フェザー級2位)

IKUSA其の壱 IKUSA-U60 GP リザーブマッチ 60kg契約 3分3R(延長1R)
TURBΦ(FUTURE_TRIBE ver.OJ)
大宮司進(シルバーウルフ/ISKA世界Sフェザー級王者)


■チケット料金 (カッコ内は当日料金)
VIP席[最前列、2列目]20,000円(21,000円)
SRS席:12,000円(13,000円)
1Fスタンディング:4,500円(5,000円)

※RS席:9,000円、FUTURE_TRIBE席(特典付):8,000円、S席:7,000円、A席:6,000円、B席:5,000円は完売


■チケット販売所
イープラス http://eee.eplus.co.jp
チケットぴあ 音声&オペレーター予約 0570-02-9999
       Pコード予約 03-5237-9966(806-743)   
ローソンチケット 0570-000-403(Lコード:39122)
楽天チケット
後楽園ホール 03-5800-9999
書泉ブックマート 03-3294-0011
大山アメリカン 03-3962-6443
レッスル池袋 03-3989-0056
ビデオショップチャンピオン 03-3221-6237
ファイター 03-3354-1903
フィットネスショップ水道橋 03-3265-4646
イサミ尚武堂 03-5214-6487
バウトレビュー(販売終了)
IKUSA事務局 03-5213-7331
※その他出場選手各ジム、チケットぴあ取り扱いのコンビニエンスストアなど

◆お問い合わせ
株式会社アクアプラネット IKUSA事務局 03-5213-7331

Last Update : 09/18 23:46

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