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[PRIDE] アメリカで無料番組スタート。ロス大会開催の足がかりに

(8/30 up) アメリカの大手ネットワーク局・FOXの子会社であるケーブルテレビ局・FOX SPORTS NET(FSN)で、PRIDEを取り上げる番組「PRIDE Fighting Championship」が8/21よりスタートした。毎週日曜9時〜10時に1年間放映される。

 アメリカでもPRIDEはPPV方式で放映されているが、実質無料の番組が放送されるのはこれが初めて。DSEの榊原信行代表は29日都内ホテルで会見し、「FSNの番組を通じてPRIDEの浸透・啓蒙・教育を行う」と番組の意図を説明した。
 そのためPPVのような試合中継がメインではなく、過去の試合映像を元にした選手紹介や、インタビューの放送が中心となる。会見では第1回放送の内容の一部が披露され、03年8月のミルコ・クロコップ vs. イゴール・ボブチャンチンがノーカットで流された前後に、司会者がミルコについて説明していた。日本でいえばフジテレビのSRSのような役目を果たす番組といえよう。
 1年の放送を経てDSEが目指すのは、最も総合格闘技の選手とファンの多いロサンゼルスでの大会開催。日本と大差のない2万人規模の会場での開催を目指しており、「一般に浸透していない状態でアメリカで大会をやっても意味が無い。アメリカでやっている大会を日本で放送するだけでは自己満足にすぎない」との考えを示した。

 会見にはFSNのジョージ・グリーンバーグ編成制作副局長(写真右)も同席。ボクシングでも同様の番組があり、DSEとは4ヶ月前から交渉し、すぐ放映が決定したことを明かした。FSNは全米8000万世帯で視聴可能。8/21の初回放送では0.5ポイントの視聴率を記録したが、これは6万5千世帯が視聴したことになるという。1週間のリピート放送での視聴件数はのべ10万世帯。1年前の同じ時間帯の番組よりも30%高い数字で、順調な滑り出しのようだ。さらにグリーンバーグ氏は前日初めて生観戦したPRIDEの大会について「ショーとしての壮大さ、パフォーマンスは、今まで見た事がないぐらい素晴らしい」と絶賛。「実際に観るまで大会の規模をちゃんと理解していなかった。アメリカにこの素晴らしさを伝えることが我々の義務だと思っている」と話した。
 番組の司会者はヘンゾ・グレイシーの道場でトレーニングし、2回試合に出た事のあるという人物が担当。PRIDEのPPVの解説者でもあるバス・ルッテン氏が番組のコメンテーターを務め、既に2週間前にはFSNの人気トークショー「ベスト・ダム・スポーツショー・ピリオド」でPRIDEの魅力を宣伝したという。さらに吉田秀彦と中村和裕が渡米し、9/2の「ベスト・ダム〜」に出演。9/6にはダン・ヘンダーソンらと共にアメリカのファンのための感謝イベントに参加する。(井原芳徳)

Last Update : 08/31 00:35

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