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[K-1 MAX] 7.20 横浜:魔裟斗「去年と違う」|新田×朴追加|当日券無し

FEG "K-1 WORLD MAX 世界決勝戦" 2005年7月20日(水) 横浜アリーナ 【→カード&チケット】 [→掲示板]

(7/19 up) K-1 MAXの前日計量が11時より行われ、全選手がパスした。計量から3時間後に行われた記者会見にも、全選手が出席。王座奪還を狙う魔裟斗は「世界トーナメントがどれだけ辛くて、勝った時どれだけうれしいか、僕は両方を経験しています。出場選手の中で自分の意気込みが一番強く、一番練習してきたと思います。とにかく練習の成果を出して、一番に返り咲きたいです」と意気込みを語った。
 計量で見たザンビディスの印象については、「03年にやった時より体が大きくなって、前よりパワーがあるんじゃないかと思いました」とコメント。初戦からハードパンチャーのザンビディス相手で、ダメージの蓄積が心配されるが「なるべくもらわないようにと考えていますけど、こればっかりはうまくいくかどうかはわからないんで。とにかく、去年の3試合の苦しさを頭に入れて、いかにああならないかを考えながら練習をしてきたんで、大丈夫だと思います」と話した。
 プレッシャーはないか?という質問には「今回はそんなに感じていない」と返答。「去年と違い、試合前日の時点で疲れが無いですね。精神的にも一日3試合のキツさを去年は覚悟できていませんでしたが、今年は気持ちが全然違います」と答え、充実ぶりをアピールした。
 対するザンビディスも「試合前にあれこれ言いたくないが、今日は非常に調子がいい」と発言。一日3試合を戦うことについても「一つ一つの試合に集中するだけ。今は魔裟斗のことしか考えていない」と答えた。
 小比類巻貴之は1度目の計量では50gオーバーだったが、2度目で無事パス。「オーバーしていると思ってビックリして、相手を見るのを忘れていました」と苦笑いを浮かべていたが、「一日一日、自分が強くなること楽しみにして生活にしています。そんなに自分に期待し過ぎず、しっかり戦えば勝てると思います」「応援してくれているみんなに世界チャンピオンのベルトを巻いている姿を見せたいです」とさわやかに語っていた。
 外国人選手で注目発言をしたのはジョン・ウェイン・パー。「クラウス、ブアカーオ、魔裟斗に勝ってトーナメントを制したい」と、準決勝、決勝で当たる相手を予想しながら意気込みを語った。

デッカー×ラドウィック、新田×朴が決定

 スーパーファイト2試合、ラモン・デッカー vs. ドゥエイン・ラドウィック、新田明臣 vs. 朴光哲が急遽発表された。いずれも3分3R延長無し。デッカー×ラドウィックは1ヶ月程前からデッカーのWeb上でのコメント等で明らかになっていたカード。デッカーは3ヶ月前にキックルールでの復帰戦をこなしている。新田の方は5日前のオファーだったというが、コンディションは良好とのこと。新田も朴も「第1試合らしく会場を暖める試合をする」と気合たっぷりだった。
 大会のセミファイナルを務める佐藤嘉洋は「なんで佐藤嘉洋がトーナメントに出なかったのかと思わせるような試合をします」と抱負を語った。

 2大会連続で全席完売・当日券発売無し。TBSの信国一朗事業局長は「視聴率は25%ぐらい行くんじゃないか?」と期待を寄せた。
 トーナメントの優勝賞金は1000万円、準優勝200万円、3位75万円、KO賞30万円。
 なお、秋恒例、世界王者対抗戦のワンマッチ大会が10/12(水)国立代々木競技場第1体育館で開催されることも併せて発表された。20日の番組内、およびK-1の各公式サイトで先行発売が行われる。(井原芳徳)

ブアカーオ、目黒の藤本ジムにて最終調整

(7/19 up) K-1 MAX決勝戦を直前に控え、通常より早めの15日に日本入りしたブアカーオ・ポー・プラムックは、最終調整を東京・目黒にある藤本ジム(新日本キックボクシング協会加盟)にて行った。
 ブアカーオはジュットレーナーとのミット蹴りを約10分間ぶっ続けのハイペースでこなす等絶好調。ハイスピードで重いミドルキックの連打に、ジム中の練習生達が練習の手を止めて見入ってしまうほどだった。精神的な充実、練習プログラムの完璧さで2連覇を狙うブアカーオに死角は見られない。1年以上の時間をかけてムエタイ戦士からK-1 MAX仕様に仕上げてきたブアカーオの”2連覇”がいよいよ実現するか?(情報&写真提供:イングラムスポーツ・タイランド)(その他の調整内容はTEAM INOKIのウェブサイトにてチェックできます)

ウェイン、サックモンコンをコーチ招へい

(7/15 up) タイ・パタヤのISSジムでK-1 MAX制覇に向け、秘密キャンプを行なっていたジョン・ウェイン・パー(以下JWP)。実は今回、心強い助っ人がいた。かつて中量級を一斉風靡したサックモンコン・シッチューチョークがその人だ。昨年12月にオーストラリアで二人は対戦し、JWPは敗れた。しかし逆に今回、JWPは敗れた相手をコーチに招き、パワーアップを計った。日本行き直前の7月14日、JWPにインタビューを試みた。(記事提供:青島律&ライジングプロモーション)

−−いつからこのISSジムで練習を開始したのでしょうか。また、いつ練習を切り上げ、日本に行くのでしょうか。
JWP「5月26日から練習を開始したんだ。妻のアンジェラと3週間練習してから、アンジェラの試合があるから一度オーストラリアに戻ったんだ。アンジェラは勝ったんだけどね。それから一人でタイに戻って再び練習に入ったんだ。3週間経つかな。16日に練習を切り上げて、日本入りは、17日だね」

−−練習メニューを教えてください。
JWP「朝6時に10キロ走ってジムに行くんだ。ジムでシャドーを2ラウンド、キックミットを5ラウンド、サンドバッグ打ちを5ラウンド、再びシャドーを2ラウンド、サンドバッグに左右の蹴りを連打、これを20本を5回、腹筋を300回、顎の上げ下げを50回。これが朝の練習メニューで午後は、3時に8キロ走って行き、シャドー2ラウンド、キックミットを7ラウンド、パンチングミットを3ラウンド、サンドバッグ打ちを3ラウンド、首相撲を20分、再びシャドーを2ラウンド、サンドバッグに左右の蹴りを連打、これを20本を5回、腹筋を300回、顎の上げ下げを50回」

−−なぜあなたは今回、このジムで練習しているんですか。普通、あなたはセンティアンノーイジムで練習しているのではないでしょうか。
JWP「昨年12月にサックモンコンと試合をしてから、私のスポンサーのリチャード・ヴェル氏とサケ氏がサックモンコンと会って、彼にK-1 MAX用に私の練習の面倒を見てくれるかどうか尋ねました。私は、サックモンコンは大変優秀なトレーナーであり、K-1 MAXには彼の試合スタイルはパーフェクトであると思います」

−−今回のキャンプでは何か特別はトレーニングはしているのでしょうか。
JWP「きつい練習を課しているだけです」

−−なぜ、あなたは今回サックモンコンと練習しているのでしょうか。あなたの試合スタイルにプラスになることはあるのでしょうか。
JWP「サックモンコンは、大変すばらしいキックを持っている。中間距離ではとてもすばらしい戦いができるんだ。彼の試合スタイルを駆使して、対戦相手に苦戦させようと考えているんだ」

−−正直言って今回は、あなたが優勝すると思っています。あなたは優勝する自信がありますか。またその可能性は何パーセントくらいあると思いますか。
JWP「私は80%だと思っています。本当は100%と言いたいけど、出場選手は皆強いし、トーナメントでは何が起きるかわからないからね。ただ、3戦ともケガの無いように戦えればと思っています」

−−日本のファンにメッセージをお願いします。
JWP「K-1 MAXワールドチャンピオンになるという夢への実現に向けて8週間、とてもハードなトレーニングを積んできました。そして、アグレッシブでエキサイティングなファイトをしたいし、ファンの皆が私のファイトをきっと楽しんでくれると思います」◆◆◆

ブアカーオに兄弟子ナムサックノーイも同行

(7/8 up) 7/5 タイ・ルンピニースタジアムにて開始された「スッグ・プライアナン」戦のメインイベントにて行われたルンピニースタジアム・ライト級タイトルマッチにて、上り調子のサムランチャイ・96ピーナン(同級1位)を相手に見事王座防衛に成功したナムサックノーイ・ユッタガーンガムトーン(写真右)は、K-1 MAX王者であるブアカーオ・ポー・プラムックと同門である。この日は7月20日のK-1 MAXを目前に控えたブアカーオも兄弟子の防衛戦の応援にスタジアムへ駆けつけた。

 ナムサックノーイは2000年4月25日にガオラン・カウイチットから獲得した王座を既に5年以上も保持している。安定した高度なテクニックで相手をコントロールし、ルンピニースタジアムチャンピオンの座を守り続け、長期政権を築いている。日本にも来日経験があり、小林聡(藤原ジム)をヒジで切り裂きKOで下している。ブアカーオが尊敬し、兄貴と慕うナムサックノーイは8月5日のルンピニーであのジャン・スカボロスキーとの対戦が決定している。大事な試合を控えたナムサックノーイだが、K-1 MAXのブアカーオの試合に同行する予定だ。2連覇を狙うブアカーオにとってもっとも頼もしい先輩が同行することで最高のモチベーションでトーナメントに挑むことになる。ブアカーオ陣営は決勝トーナメントに万全の体調で挑むために、通常より早めの来日をする予定でもあり、2連覇へ向け確実に“獲り”にきている。

 ブアカーオのコンディションも名トレーナー・ジュッ氏から過去最高とのお墨付きをもらい、「去年より数段進歩した。パンチの技術、重さも増した。」と同氏は自信満々だ。ミット蹴りの終わりには必ずパンチのミットも別に数ラウンドこなし、パンチの練習に重点を置いてパワー負けしない体を作り上げた。今年の決勝トーナメントはパンチでKOするブアカーオが見れるかもしれない。(記事提供:イングラムスポーツ・タイランド)(写真撮影:青島 律/Photo by Takashi Aoshima)

ブアカーオ、02年準優勝のガオランと特訓

(6/27 up) ブアカーオ・ポー・プラムックが、タイのムエタイ専門誌「ムエサヤーム」の取材も兼ね、チャチェンサオ県のポー・プラムックジムにて、世界一決定トーナメントに向けた練習を公開した。
 練習では強烈なミット蹴りと、2002年MAX世界大会準優勝者・ガオランとのマススパーリングを披露。“MAXの先輩”を強力なパートナーとして、決戦まで準備万端な状態をアピールしたという。ガオラン自身も7月16日韓国で開催されるワンデートーナメント出場が噂されるといい、選手として再浮上を狙っているだけに、ブアカーオとの練習は刺激になったようだ。
 大自然に囲まれたムエタイ版“虎の穴”ポー・プラムックジムにて、ガオラン、チョークディー、ナムサックノーイらトップ選手らと共に寝起きし、技、戦略に磨きをかけるブアカーオ。師匠のプラムック会長も「去年以上のハードなトレーニングを積んでいる。体も大きくなって技の重さも増してきた。2連覇にはかなり自信を持っているよ。その為には可能な限りの練習を課している」とコメントしている。
 今回の取材に限らず、ブアカーオは週刊ムエサヤームの表紙も飾ったほど。タイのマスコミも注目する7月20日のMAXは、タイ・ムエタイ界にとっても威信をかけた戦いになる。(情報&写真提供:イングラムスポーツ・タイランド

魔裟斗×ザンビ、コヒ×サワー他組合せ決定

(5/23 up) FEGは23日、TBSで記者会見し、7/20 横浜アリーナで開催するK-1 MAX世界一決定トーナメントの組合せを発表した。準決勝で魔裟斗 vs. コヒ、クラウス vs. ブアカーオの因縁カードが実現する可能性がでてきた。

 (Aブロック1) 魔裟斗 vs. マイク・ザンビディス
 (Aブロック2) 小比類巻貴之 vs. アンディ・サワー
 (Bブロック1) アルバート・クラウス vs. ジョン・ウェイン・パー
 (Bブロック2) ブアカーオ・ポー・プラムック vs. ジャダンバ・ナラントンガラグ
 (リザーブファイト) 安廣一哉 vs. ダリウス・スクリアウディス
 (スーパーファイト) 佐藤嘉洋 vs. ヴァージル・カラコダ

 ザンビディスは主催者推薦選手。FEGが公式ホームページで組み合わせアンケートを実施した結果、ザンビディス以外にもKID、武田が上位だった。しかしザンビディスのみが昨年の世界トーナメント出場者で、なおかつ開幕戦のスーパーファイトでKIDに完勝し、強烈なインパクトを残したことから推薦枠に選ばれた。

 魔裟斗 vs. ザンビディスは03年の世界一決定トーナメント準々決勝の再戦。その時は魔裟斗が判定2-1でかろうじて勝利をものにしている。ファン投票でも魔裟斗の相手候補1位がザンビディスで、2位はサワーだったという。
 「最近こういう言い方やめようと思ったけど、この会見に出席しているメンバーを見て、燃えて来ちゃった」と会見冒頭に語った魔裟斗。最近のザンビディスについて「計量を見た時点で、2年前より一回り体がデカくなってて、試合でもパワーが付いてて、スピードも前と変わらず速い」と評価。「パンチをもらうと倒れる可能性もある」と警戒し、「いかにもらわずに自分の攻撃を当てるか?」と戦略を語った。さらに「トーナメントなので、ローを蹴って来ないのがうれしい」とも発言。さらにレベルアップした今年のトーナメントでは、去年のように一回戦からダメージを溜めないことが王座奪還の鍵となると見ている様子だった。

 準決勝ではコヒ vs. サワーの勝者と当たるが、「どっちも強いので、どっちにも来ないで欲しいなぁ」と苦笑い。02年2月の日本代表決定トーナメント以来となるコヒとの再戦については「それはそうなったらそうなったで倒しに行くだけ」と答え、コヒも「全選手強いので、一緒です」と話した。コヒは準々決勝の相手・サワーについて「バランスの取れたパンチのうまい選手」と評価している。

 Bブロック第1試合、クラウス vs. ウェインは「優勝の行方を占う争い」と谷川貞治K-1イベントプロデューサーは予想。クラウスも「オールラウンドにできるいい選手」とウェインを警戒した。
 昨年覇者・ブアカーオは「ベルトが1本だけで寂しがっているので、ぜひもう1本友達を見つけて上げたい」と抱負を語り、初戦の相手・ナラントンガラグについては「ある程度見た事あるが、とにかく勝つだけ」と話した。
 ブアカーオとクラウスが勝ち上がれば、2月のスーパーファイトの再戦となる。前回は最終4R判定1-2の接戦でクラウスが勝っており、もし再戦が実現すればこちらも好カードだ。

 チケットは先行発売で既に1万枚以上売れ、土曜からの一般発売に残されたのは5千枚程度。特に魔裟斗応援シートとA席の売れ行きが激しいという。大会の模様はTBS系列28局ネットで当日夜9時より放映される。(井原芳徳)

 

FEG "エステティックTBC K-1 WORLD MAX 2005 〜 世界一決定トーナメント決勝戦〜"
2005年7月20日(水) 神奈川・横浜アリーナ
開場・16:00 開始・17:30


第11試合 トーナメント決勝 3分3R(延長2R)

第10試合 スーパーファイト 3分3R
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト)
ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/スティーブズジム)

第9試合 トーナメント準決勝Aブロック 3分3R(延長1R)

第8試合 トーナメント準決勝Bブロック 3分3R(延長1R)

第7試合 スーパーファイト 3分3R
ラモン・デッカー(オランダ/リングス・オランダ)
ドゥエイン・ラドウィック(アメリカ/3-Dマーシャルアーツ)

第6試合 トーナメント二回戦Bブロック(2) 3分3R(延長1R)
ブアカーオ・ポー・プラムック(タイ/ボー・プラムックジム/04年世界大会優勝)
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル/モンゴル・プロファイティング協会)

第5試合 トーナメント二回戦Bブロック(1) 3分3R(延長1R)
アルバート・クラウス(オランダ/ブーリーズジム/02年世界大会優勝)
ジョン・ウェイン・パー(オーストラリア/ブンチュウジム)

第4試合 トーナメント二回戦Aブロック(2) 3分3R(延長1R)
小比類巻貴之(日本/チーム・ドラゴン)
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ)

第3試合 トーナメント二回戦Aブロック(1) 3分3R(延長1R)
魔裟斗(日本/シルバーウルフ/03年世界大会優勝)
マイク・ザンビディス(ギリシャ/メガジム)

第2試合 トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
安廣一哉(日本/正道会館)
ダリウス・スクリアウディス(リトアニア/リングス・リトアニア)

第1試合 スーパーファイト 3分3R
新田明臣(日本/バンゲリングベイ)
朴 光哲(日本/KILLER BEE)


<入場料金> ※全席完売。当日券販売も無し。
SRS席 25,000円 S席13,000円 A席6,000円
魔裟斗応援シート 13,000円(S席・特典付き)

<チケット販売所> 5/28(土)10時より販売開始
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-063-003(Lコード:39999)(5/28のみ特電:0570-063-056)
CNプレイガイド 03-5802-9999
キョードー東京 TEL:03-3498-9999(5/28のみ特電:03-3498-9970)
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となります。

◆チケットに関するお問い合わせ先: キョードー東京 TEL:03-3498-9999

◆大会に関するお問い合わせ先:
 (株)FEG  TEL:03-3796-5060/FAX03-3796-2978

Last Update : 07/19 22:59

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