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[HERO'S] 3.26 さいたま:サップとミンスが舌戦。前田「一夜城」に自信

TBS "HERO'S(ヒーロー)" 3月26日(土) さいたまスーパーアリーナ 【→カード&チケット情報】 [→掲示板]

(3/25 up) HERO'Sの出場全選手揃っての前日会見が、25日都内ホテルで行われた。席上ではセミファイナルで激突するボブ・サップと、 柔道アトランタ五輪95kg級銀メダルのキム・ミンスが舌戦を繰り広げ、会場を笑いとどよめきに包んでいた。二人のやりとりは以下のとおり。ミンスは今回がプロデビュー戦だが、そうとは思えない口達者ぶりを発揮した。

サップ「相手の選手に質問だ。俺の左のパンチで倒されたいのか?右のパンチで倒されたいのか?」
ミンス「どちらで倒されるつもりもない。逆に聞きたい。右腕と左腕、どっちを極められたいんだ?」
サップ「(極められても)パワーボムで叩き潰す!」
ミンス「僕が腕を極めて勝つよ」
サップ「お前の銀メダルを賭けてでもそう言い切れるか?」
ミンス「メダルはオリンピックに行って取って来い。メダルは誰でも取れるもんじゃないぞ」
サップ「ボブ・サップのパンチも誰でも耐えられるものじゃないぞ」

 なお、今大会の主役で、明日のヒーローを目指す日本人選手たちは次のようにコメントしている。

◆秋山成勲「これだけの凄い選手の中で闘えて光栄です。どういう試合になるか分かりませんが、ぜひ皆さんに見てほしいです」
◆須藤元気「伝説の選手と闘えて光栄です。入場パフォーマンスと試合で魅せたいと思います。僕が大会のヒーローになります。(パフォーマンスのテーマは?)この間、日光東照宮に行ったのですが、千手観音をイメージしたパフォーマンスをやります」
◆宇野 薫「いい試合ができればと思います。精一杯頑張ります」
◆宮田和幸「今回はヘビー級の選手がいっぱい出ますけど、中量級の存在感を示すためにも、いい動きをして勝ちたいです」
◆大山峻護「歴史的なイベントの第1試合を任されて凄く誇りに感じています。全選手の中で一番熱い試合ができるよう頑張ります」

 前田日明スーパーバイザーは、開催発表1ヶ月足らずでなんとかカードをそろえることができたことについて、歴史マニアらしく、「戦国時代に豊臣秀吉が墨俣の一夜城を作ったのに似ている」と表現。「皆さんの協力無くしてはできなかった。選手たちもよほどの勇気と闘志が無ければ短い準備期間で試合を受けることはできなかったと思う」と感謝の意を述べた。さらにPRIDEと比較されるのでは?という質問には、「俺はいつだってビッグバンの中心だった」と自信たっぷりに断言。「今も光の速さで膨張している。ちょっとお腹も膨張してきているけどね」というオチは付けたのがいかにも前田氏らしいが、明日の大会成功に手応えを感じている様子だった。
 当日券は14時より販売される。大会の模様は当日夜19時〜20時54分にTBS系列全国28局ネットで放映される。(井原芳徳)

大山×ヴァレンタイン他追加。全カード揃う

(3/24 up) 大山峻護(フリー) vs. ヴァレンタイン・オーフレイム(リングス・オランダ)、内藤征弥(和術慧舟會A-3) vs. ハリッド・“ディ・ファウスト”(ゴールデン・グローリー)の2試合が追加され、全カードが決定した。試合順も下記一覧のとおり決定。メインは秋山 vs. バンナ。内藤戦はオーニングファイトとして行われる。
 なお、リングアナウンサーを声優の高橋広樹さんと菊地慧さんが務めることも発表された。

須藤×デッカー決定。バンナの相手は秋山に

(3/21 up) 須藤元気がオランダの名キックボクサー、ラモン・デッカーと、寝技の制限時間のない通常の総合ルールで対戦することが決まった。さらにジェロム・レ・バンナの対戦相手がアラン・カラエフから秋山成勲に変更となった。バンナが「カラエフよりも知名度があり格闘技の経験のある選手と戦いたい」と要望したためだといい、カラエフの相手は同じ腕相撲の元世界チャンピオンのゲーリー・グッドリッジに変更となっている。

 デッカーは90年代を代表するキックボクサー。タイ人から世界王座を奪ったこと、 ルンピニースタジアムのランキング入りしたこともある。日本でも『地獄の風車』というあだ名で恐れられ、港太郎、吉鷹弘、緒形健一を撃破。00年にはK-1で小比類巻貴之新田明臣とも対戦している。01年3月にオランダで引退試合を行ったが、その後ゴールデングローリーで総合の練習をスタートしていた。現在38歳。
 須藤は21日の都内での会見に出席。「デッカーの伝説はもちろん知っています。試合もたくさん見ていましたし、総合の練習をしていることも聞いていました。ニックネームが『地獄の風車』なので、僕もジャイアントスイングやバックブローや胴回し回転蹴りといった回転技を使いたいです」と意気込みを語った。だが心配なのは回転技の要となる足の怪我。去年10月のMAXで右足首の骨を痛め、1月から練習を再開したが、再開1週間後のスパーリングでヒールホールドのタップをするのが遅れた影響で今度はじん帯を伸ばしてしまい、ようやく1週間前からスパーリングが再開できたばかりだという。スパーができない分は打ち込みの練習で補ってきたとも語っており、厳しい状況をどう須藤が乗り越えるかも見所となる。
 デッカーは「リングス・オランダ」所属を名乗ることに。このことについて前田日明HERO'Sスーパーバイザーは「オランダの選手はクリス・ドールマン(リングス・オランダ代表)の師匠のジョン・ブルミン(極真武道会代表。「オランダ格闘技界の父」とも呼ばれる)を中心に精神的につながっている。僕もブルミンにピーター・アーツを紹介された。小さな意味で『リングス・オランダ』というものはあるけれど、オランダの格闘技界は垣根とかはない」と説明。ブルミン氏の流れをくむデッカーもリングス・オランダの一員であるという解釈を示した。

 秋山は大みそか総合デビュー戦のフランソワ・ボタ戦に続きK-1ファイターとの対戦。「一回は殴り合いたい」とも語り、打撃戦にも意欲を見せた。前田氏と上井文彦ビッグマウス代表は秋山戦を大会のメインイベントにしたい意向だ。

 なお、TBSの中継の解説を元パンクラスの船木誠勝氏が務めることも発表された。船木氏と因縁浅からぬ前田氏だが「個人的な軋轢はない。リングスとパンクラスが揉めていた頃も、新幹線のホームで偶然会ったら、向こうから小走りに寄ってきて挨拶していた」と語り、関係は良好であることを明かした。他にも武蔵、高山善廣も解説席に座る。(井原芳徳)


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宇野×ハンセン、ペン×LYOTOほか5試合発表

(3/11 up) HERO'Sの会見が11日都内で行われ、次の5試合が新たに発表された。

 宇野薫 vs. ヨアキム・ハンセン
 宮田和幸 vs. イアン・シャファ
 BJペン vs. LYOTO
 ジェロム・レ・バンナ vs. アラン・カラエフ(写真)
 サム・グレコ vs. ヒース・ヒーリング

 マッチメイクの基本コンセプトについて前田日明HERO'Sスーパーバイザーは「選手がギリギリのポテンシャルを出せる組み合わせにした。断じて秒殺とか、選手を潰すのとかじゃなく、負けても選手が育っていくような方向性を心がけている」と説明した。
 宇野×ハンセンは元修斗ウェルター級王者対決。宇野が対戦を熱望し、昨年12月の修斗代々木大会で計画されていたが、ハンセンの拳の負傷で中止となっていた。ハンセンは五味隆典を破り王者となり現在2位。対する宇野は6位。ハンセンについては前田氏も「現王者の川尻選手に勝てる」と高く評価している。
 宮田の国内総合デビュー戦の相手となるシャファも、昨年12月の修斗代々木大会に出場予定だったが、K-1と協力関係にあるプロモーターの主催した12/18オーストラリアのXPLOSION大会の参戦を選び、修斗の出場をキャンセルしていた。そのオーストラリアの試合ではK-1と総合のミックスルールで後藤龍治と引き分けている。
 BJペンは藤田和之との対戦を希望していたが、藤田が体調不良のため断り、同門のLYOTOが抜てきされた。無差別級最強を目指すペンが、20kg近くあると思われる体重差をはねのけてどうファイトするかが見物だ。

 カラエフは腕相撲世界選手権8連覇、アマチュア相撲世界選手権元優勝者のロシア人。元々は出版プロデューサーの高須基仁氏が企画、タレントのポール牧氏がプロデュースする「KAKUDEN外人部隊」の一員として、大みそかのDynamite!!参戦が計画されていたが、今回「リングス・ロシア」所属として総合デビューする。200cm/180kgの巨体、180kgの握力、ベンチプレスも180kgぐらい上げられるといい、この日の会見に登場すると、リンゴを片手で軽々と潰してみせた。前田氏は「ウソっこの無いアイアンクローができる」、上井文彦・ビッグマウス社長も「ロード・ウォリアーズ以来の衝撃」と絶賛。打撃系格闘技の経験は無いが、本人はバンナ相手に「ガンガンパンチを振り回して殺す気でいく」と豪語した。
 ヒーリングも所属が「リングスUSA」に。彼もジョシュ・バーネットのようにUWFファンだったといい、前田氏は「未完成に終わったリングスUSAをヒーリングに任せる」と話した。
 須藤元気、秋山成勲の相手は来週発表予定。大山峻護も参戦予定だが、相手が決まらない場合は欠場する。前田氏の弟子で2月に高田道場を退団した山本宜久のHERO'S参戦発表と、「リングス・ジャパン」への所属復帰も発表されたが、旗揚げ大会は適任の相手がいないことから参戦が見送られる。
 試合は全て5分3Rの総合ルール。詳細は未発表だが、ROMANEXルールをベースとしたものになる模様だ。(井原芳徳)

サップ、リングス・コリアのエースと対戦

(3/7 up) ボブ・サップ vs. キム・ミンス(Kim Min Soo:金岷秀)が正式決定した。ミンスは柔道アトランタ五輪95kg級銀メダルの韓国人。1975年1月22日生まれの30歳で186cm/110kg。リングス・コリアのエース選手としてHERO'Sで総合格闘技デビューする。
 ミンスは7日、都内で練習を公開。総合の師匠となる前田日明HERO'Sスーパーバイザーの見守る中、80kg台で柔道正力杯16位入賞経験もある三浦広光(パンクラスTOKIN)、大相撲出身で約140kgの太子郎(パンクラスMAGATON)と約3分ずつスパーリングを行った。軽めの動きだったが、柔道の投げ技でのテイクダウン、肩固め、腕十字、猪木アリ状態で立ち上がってのローキック等をそつなくこなしてみせた。この日は道衣を着たが、試合でも着るかどうかは検討中だという。
 同じ柔道出身の小川直也や吉田秀彦の活躍に刺激され、総合に興味を持ったというミンス。前田氏は「体幹は小川や吉田よりも強い。打撃を覚えたら相手を一撃でKOできる」と高く評価する。ちなみに柔道時代にミンスーがヒョードルと戦ったことがあるという噂が流れているが、ミンス本人は否定。「彼は柔道時代は僕よりずっと格下だったよ」と笑い飛ばした。
 サップ戦まであまり時間は無いが、前田氏は「みっちり作戦を立てて、練習を特化すれば勝てる」と太鼓判。「今のサップは打撃に恐怖感がある。勝ついいチャンスだと思う」と分析した。

「サップとはいい試合をするとかじゃなく、まず今回は勝つことが大事」と前田氏が語ったのに対し、ミンスは「勝ち負けだけじゃなく、印象に残る試合がしたい」「どれだけカッコ良く勝てるかを意識したい」と発言。二人の考えに隔たりがあるようにも聞こえるが、会見の最後に前田氏が「韓流ブーム」について語った以下の言葉と合わせて考えると、二人の志は根っこの部分でつながっているとも分析できる。

「在日韓国人の自分に言わせると、今の韓流ブームを支えている世代は、彼らが若い頃の日本へのノスタルジーを、劇中の人物に感じているのだと思います。日本の武士階級が韓国の儒教を実践してできたのが武士道で、日本人が焼け野原から復興した時のような精神的なパワーを、今の韓国の選手は持っています。日本人は何かの時に一点に集中して力を発揮する能力を失っていますね。彼(ミンス)には、日本人が忘れたものを思い起こさせる、発火点となってくれることを信じてやみません」

 なお、対戦相手のサップは現在、故郷シアトルのAMCパンクレイションで練習を積んでいるという。会見前には同所でK-1韓国大会の公開練習をしたばかりの曙と前田氏が対面。1分程度だったが、前田氏は呼吸法等の体力面に関するアドバイスを送っていた。(井原芳徳)

前田、KIDら参戦選手に囲まれ笑顔こぼれる

(3/3 up) 前田日明氏がスーパーバイザーを務める新総合格闘技イベント「HERO'S」の記者会見が3日都内で行われた。旗揚げ大会のカード発表は無かったが、主に次の4つの新たな発表がなされた。

(1) -70kgと-85kgの2階級の世界一を決める「HERO'S MEGA BATTLE TOURNAMENT」を近い将来に開催
(2) ボブ・サップの相手に、柔道アトランタ五輪95kg級銀メダルの韓国人・キム・ミンス(金岷秀)を検討
(3) ルールはパウンド有りの一般的な総合ルールとなる模様。PRIDEで解禁されている四点ポジションの相手の頭部への蹴りについては、前田日明スーパーバイザーは禁止したい考え
(4) FEGは今後開催するイベントをK-1に限定。Dynamite!!やミックスルールの試合以外は、総合格闘技からは基本的に撤退し、HERO'Sに選手派遣等で全面協力していくと谷川貞治FEG社長は説明

リングス名物・メガバトルトーナメントが復活

 リングスの毎年恒例行事だった世界一決定トーナメント「メガバトル・トーナメント」が復活する。HERO'Sでは-70kgと-85kgの2階級を設定。会見には須藤元気、宇野薫、山本“KID”徳郁、宮田和幸、秋山成勲が出席したが、秋山は-85kg、残り選手は-70kgの出場候補に上がっている。前田氏は「91年にリングスを始めた頃から中量級に興味がありました。リングス休止から3年間も、それまでに声をかけていた所が中量級の選手を育て続けてくれていました。ボクシングの中量級の黄金期だった80年代のような状況をあっという間に作る自信があります」と堂々と語った。
 3月26日の大会は「プレ旗揚げ大会(上井文彦・ビッグマウス社長談)」だが、メガバトに向けての前哨戦が早くもスタートしそうだ。会見に出席した各選手はHERO'S参戦に向けての意気込みを次のように語っている。

須藤「リングスに上がっていた頃も全て一本勝ちだったので、HERO'Sでも全て一本で勝ちたいです」
宇野「どこのリングに上がっても、自分の試合をするだけです」
KID「自分の本業は総合なので、世界の強豪と戦えるということなので、参加させてもらいます」
宮田「この前のK-1ルールの試合では納得のいく試合ができなかったので、本業の総合でいい試合をしたいです」
秋山「次の試合ではこれぞ秋山というものを出して、皆さんを感動させたいと思います」

 会見の合間も、前田氏は若い選手たちに自ら話しかけ、珍しく笑顔をふりまくシーンも。特に才能を高く評価しているKIDには度々声をかけ楽しそうだった。上井・谷川両社長は口を揃えて「格闘技のイベントをやることが決まってから、前田さんが昔のようにイキイキしている」とコメント。『プロレス界復帰』とも報じられた前田氏だが、やはり格闘技界のほうが肌に合っているようだ。
 ただしKIDは今大会の欠場が確定的。谷川貞治FEG社長は「K-1 MAXの武田戦が流れてしまったのに総合に出たら、MAXのファンの人に失礼です。5月のMAXから出直すのが誠実な答えだと思います」と説明した。

韓国の柔道銀メダリスト、「リングス・コリア」のエースに?

 柔道アトランタ五輪95kg級銀メダリストのキム・ミンスが、HERO'Sで総合格闘家デビューすることが確実となった。前田氏は既にキムの練習を見て、身体能力の高さを確認済み。偶然にもキムは、前田氏がリングス・コリアのエースに育て上げようとしていながらもガンで若くして亡くなったグレコローマンの選手と親友だったという縁もある。前田氏にとってキムは思い入れの強い選手といえよう。前田氏と上井社長はボブ・サップと対戦させたい考えだが、谷川社長はこれからサップと相談すると態度を保留した。

「四点膝って、ほとんどが後頭部に当たっている」(前田氏)

 晩年のリングスルールはパウンド禁止だったが、前田氏はこれをHERO'Sでは解禁したい考え。リングス時代はエメリヤーエンコ・ヒョードルのように、組技出身者を打撃に適応させる過渡期に、パウンド禁止が有効だったと前田氏は説明する。だが今やパウンドありが「ファンの目に慣れている(前田氏)」ことから、時代の流れに合わせた格好だ。
 ただしPRIDEで解禁されている四点ポジションの相手の頭部への蹴りについては「実際のところ、ほとんどが後頭部に当たっているんですよね」と危険性を指摘。「ルール委員会を設けて討議したほうがいい。委員会の組織については順次考える。腕十字が伸びた状態を判別できないレフェリーも結構いる」と、安全性・公正性に関してはリングス時代と変わらぬ強いこだわりを見せた。

FEG、本業のK-1に専念

 今後FEGは本業のK-1に専念する。総合格闘技に関しては選手派遣に徹し、興行主催からは撤退する。谷川社長は「K-1はあくまで立ち技の世界最高峰を目指したい。HERO'Sの立ち上げ段階ではTV局との折衝、チケット発券、スポンサーの手配で協力するが、序々にビッグマウスに委譲し、FEGとしては選手派遣に徹したい」と説明した。会見に出席した選手以外でも、BJペンやカラム・イブラヒムも派遣する考えで、逆にHERO'S側の選手をK-1に迎え入れることにもに前向き。特に前田氏の勧めで映像を見たという、ZSTで活躍するリトアニア人のレミギウス・モリカビュチスに関しては「MAX向きの選手。強いし顔もいい」と高く評価していた。

Dynamite!!と同じTBSが主催・中継

 今回のHERO'SはK-1 MAXシリーズと同じTBSが主催し、全国28局ネットで大会当日19時から放送する。大会のキャッチフレーズは「Road to Dynamite!!」。TBSは番組改変期の高視聴率獲得はもちろん、その先の大みそかのDynamite!!の視聴率競争も既に視野に入れている。TBSの児玉守弘・常務取締役事業本部長も「HERO'Sから新しいヒーローが生まれてほしい」と成功を期待した。番組のアシスタントは昨年のROMANEX同様、アイドルタレントの井上和香さんが務める。
 チケットの一般発売は3/5(日)。席種はS席10,000円とA席6,000円のみで、この規模の格闘技イベントとしては破格の安値となっている。(井原芳徳)
 

前田日明、K-1と組みリングス“復活”

(3/2 up) 前田日明・リングス代表、元新日本プロレス取締役の上井文彦・ビッグマウス社長が1日都内で会見し、新しい総合格闘技イベント「HERO'S(ヒーロー)」を3/26(土)さいたまスーパーアリーナで旗揚げすると発表した。K-1を主催するFEGも協力し、ボブ・サップ、須藤元気、秋山成勲らが送り込まれる予定。大会の模様はTBSで同日夜に中継される模様だ。
 前田氏は1月、上井氏がこの春新たに旗揚げするプロレスイベントのスーパーバイザーに就任することを表明。格闘技業界の表舞台への復帰が期待されていたが、HERO'Sでは02年2月に活動休止したリングスの復活を目指す。リングス・ネットワークには「KIDクラスの未発掘の選手が20人、その上のクラスなら3人いる」と豪語し、HERO'Sには海外の未知の強豪4人を送り込む予定だ。先月高田道場を退団した元リングスの山本宜久も前田氏の元に戻る。
 3/26は上井氏の古巣・新日本プロレスが両国国技館大会を行う。また、上井氏のプロレスイベントは、K-1がかつて開催していた「W-1(レッスル・ワン)」の名前を譲り受け、PRIDEミドル級GP開幕戦と同じ4/23に横浜アリーナで開催されることも決まった。いわゆる“プロ格”業界の興行戦争がいっそう激しくなりそうな気配だ。(井原芳徳)

 

TBS "HERO'S(ヒーロー)"
2005年3月26日(土) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
開場・15:00 開始・16:00


第9試合 5分3R
秋山成勲(日本/フリー)
ジェロム・レ・バンナ(フランス/ボーアボエル&トサジム)

第8試合 5分3R
ボブ・サップ(アメリカ/チーム・ビースト)
キム・ミンス(韓国/リングス・コリア)

第7試合 5分3R
ヒース・ヒーリング(アメリカ/リングスUSA)
サム・グレコ(オーストラリア/チーム・グレコ)

第6試合 5分3R
BJペン(アメリカ/BJペンMMA)
LYOTO(ブラジル/チーム・イノキ)

第5試合 5分3R
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバゴ/フリー)
アラン・カラエフ(ロシア/リングス・ロシア)

第4試合 5分3R
須藤元気(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ)
ラモン・デッカー(オランダ/リングス・オランダ)

第3試合 5分3R
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/チーム・スカンジナビア)

第2試合 5分3R
宮田和幸(日本/フリー)
イアン・シャファ(オーストラリア/リングス・オーストラリア)

第1試合 5分3R
大山峻護(日本/フリー)
ヴァレンタイン・オーフレイム(オランダ/リングス・オランダ)

オーニングファイト 5分2R
内藤征弥(日本/和術慧舟會A-3)
ハリッド・“ディ・ファウスト”(オランダ/ゴールデン・グローリー)


<入場料金>
S席10,000円 A席6,000円

<チケット販売所>
◆3/3(木) デジタル先行発売
FEGオフィシャルサイト、ほかケータイ用K-1オフィシャルサイト

◆3/5(土) AM10:00〜 一斉発売
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-063-003(Lコード:36666)
CNプレイガイド 03-5802-9999(3/5(土)のみ特電 0570-01-5511)
キョードー東京 03-3498-9999

※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となります。

◆チケットに関するお問い合わせ先: キョードー東京 TEL:03-3498-9999

◆大会に関するお問い合わせ先: (有)ビッグマウス  TEL:03-3560-8177

Last Update : 03/25 19:59

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