BoutReview
記事検索 by google
news

[K-1 MAX] 魔裟斗×ブアカーオのミスジャッジに角田Pが処分

(7/10 up) K-1の角田信朗・競技統括プロデューサーは9日、7日のWORLD MAX 2004 世界一決定トーナメントの決勝・魔裟斗 vs. ブアカーオ・ポー・プラムックの判定が「ミスジャッジング」「不適格かつ不可解」だったことを認め、角田Pを含めた審判員に減俸等の処分を課し、ファンや関係者に謝罪した。角田Pの声明の主要部分は下記のとおり。

この大会のトーナメント決勝・魔裟斗対ブアカーオ・ポー.プラムック戦に於きまして、本戦3Rを終了した時点で大成敦・御座岡正人・中川敬介の3名のジャッジのうち、御座岡ジャッジが29対28でブアカーオを支持しましたが、中川・大成両ジャッジが30対30あるいは29対29のイーブンとし、規定により延長戦に入る事となりました。これは、試合後の競技役員による検証を待つまでも無く、この判定がミスジャッジングである事は明らかで、本戦終了時点でブアカーオ選手が試合を支配し、勝者となるべきであって、延長戦は行う必要のないものであったと認識しております。
この不適格かつ不可解な判定により、ブアカーオ選手サイドには大いなる不信感を与え、魔裟斗選手には、負う必要の無い肉体的ダメージを受ける事を強いる結果となり、関係各位に多大なるご迷惑をおかけしたことを深く反省しております

私ども競技役員はこの事実を深刻に受け止め、結果、

(1) 本戦3R終了時点でブアカーオ選手3対0の判定勝ちとなるべきであった事を正式に認証する。但し、延長戦を行ったという事実と、勝敗が変わらないという結果を考慮し、公式記録の改定は行わない。
(2) ミスジャッジを行った大成ジャッジ(ルールディレクター)については、審判員報酬の50%減俸処分、及び60日間、審判員資格及びルールディレクターの職務を停止する。
(3) 同じくミスジャッジを行った中川ジャッジについては、審判員報酬の50%減俸処分、及び60日間、審判員資格を停止する。
(4) 上記ミスの責任を負い、競技統括プロデューサーである私・角田信朗の審判員報酬の25%を減棒する。

以上4点について正式に決定し発令されましたので、ここに御通知させていただきます。

今後、競技スポーツとしてのK-1の権威を守るためにも、この様なミスは二度と起きてはならないという事を今一度強く認識し、審判員の教育、指導の徹底はもとより、皆様方の信頼を得られるレフェリング及びジャッジングに努めていく所存でございます。
改めまして、ブアカーオ選手及び関係者の皆様、魔裟斗選手及び関係者の皆様、そして、スポーツとしてのK-1をサポートして下さるファンの皆様に、深くお詫び申し上げます。


 谷川貞治K-1イベントプロデューサーも「この事態を厳粛に受け止め、今後の競技運営システムをより強化してく所存です。関係各位、及びファンの皆様に深くお詫びすると同時に、二度とこのようなことが起こらないよう努力して参りますので、今後もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」との声明を発表している。

 関係者やファンの批判を受け、K-1サイドは処分を決めたものと思われるが、具体的なジャッジミスの検証や再発防止策の提示の無い点で課題を残した。(井原芳徳)

この試合のジャッジポイント

第7試合 決勝 3分3R(延長2R)
○ブアカーオ・ポー・プラムック(タイ/ポープラムックジム)
×魔裟斗(日本/シルバーウルフ)
4R 判定3-0 (御座岡10-9/中川10-9/大成10-9)
3R 判定1-0 (御座岡29-28/中川29-29/大成29-29)
[1R] 御座岡10-9.5/中川10-9.5/大成10-9.5
[2R] 御座岡9-10/中川9.5-10/大成9-10
[3R] 御座岡10-8.5/中川10-9.5/大成10-9.5


Last Update : 07/10

[ Back (前の画面に戻る)]



TOPPAGE | NEWS | REPORT | CALENDAR | REVIEW | XX | EXpress | BBS | POLL | TOP10 | SHOP | STAFF

Copyright(c) 1997-2004 MuscleBrain's. All right reserved
BoutReviewに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権はマッスルブレインズに属します。