[新日本キック] 4.18 市原：5回戦なのに3R。新ルールスタート

▼ (4/2 up) 新日本キックボクシング協会は4月18日の市原大会から、5回戦を3分3R、3回戦・4回戦を3分2Rで実施する。ただしタイトル戦は5Rで行い、国際戦はその都度ラウンド数を設定する。試験運用ではなく、5月30日の後楽園大会でもこのラウンド制が採用される予定だ。肘打ち、首相撲等、他のルールはこれまでと変わらない。
　「回戦」という言葉は「ラウンド」と同じ意味のため紛らわしいが、協会の広報担当者によると、試合のスピードアップと選手の積極的なファイトを促すための措置とのこと。実際、協会に限らず、キックボクシングの興行は10試合以上・4時間以上のロングランは当たり前。一方で年々選手数が増えており、試合を増やさなくてはいけないが、常々観客やマスコミからも「大会が長過ぎる。メインまで待つのに疲れる」という不満の声が漏れていた。
　他団体でも全日本キックが01年12月から3分3R・最大延長2Rの「サドンデスマッチ」を採用し、MAキックでも同様のルールの「ショーダウンマッチ」や、2分3R制を採用している。K-1でも3分3R制が中心となるなど、「時短」化は業界の一般的な流れだ。
　だが2ラウンドまでに短縮されてしまうと、じわじわとローを効かせていくような戦術の効果がなくなり、一発狙いか手数優先の戦術が、デビューまもない選手の体に染み付いてしまう恐れもある。世の中のスピード化の流れに合わせ、キックボクシングというスポーツ自体の在り方が変わってしまうのか？　今回の協会の決断は、キックボクシングの歴史の中で、後々大きな転換点と評価されてもおかしくはない。（井原芳徳）

新日本キックボクシング協会 "市原大会"
2004年4月18日(日) 千葉・市原臨海体育館
開場・15:30　開始・16:00

メインイベント　第13試合　日本ライト級タイトルマッチ　3分5R
石井宏樹（藤本／王者）
朴　龍（市原／2位）

セミファイナル　第12試合　フェザー級5回戦　3分3R
大刀国秀（藤／3位）
白熊（市原／7位）

セミファイナル　第11試合　フライ級5回戦　3分3R
吉川　靖（伊原／2位）
S.D.A.P（ホワイトタイガー／4位）※スダッチから改名

第10試合　フェザー級5回戦　3分3R
森田亮二郎（藤本／4位）
小林ヒロシ（治政館／5位）

第9試合　フェザー級5回戦　3分3R
小原祥寛（藤本／6位）
風神和昌（野本塾／バンタム級3位）

第8試合　ライト級4回戦　3分2R
マスマニアデビル（ホワイトタイガー）
拳太（横須賀大賀）

第7試合　バンタム級3回戦　3分2R
金井英樹（市原）
松下隆義（トーエル）

第6試合　フェザー級3回戦　3分2R
村松敬祐（誠真）
アトム崇貴（治誠館）

第5試合　ウェルター級3回戦　3分2R
岡本弘之（市原）
石原隆一（藤本）

第4試合　フェザー級3回戦　3分2R
トーマス中村（市原）
渡部孝宏（山田）

第3試合　ライト級3回戦　3分2R
大谷昌弘（尚武会）
鶴ヶ峰健太（トーエル）

第2試合　ライト級3回戦　3分2R
王（市原）
宮林正伸（治政館）

第1試合　バンタム級3回戦　3分2R
ハン（市原）
古沢　剛（伊原土浦）

※対戦カードは変更になる場合もございます。


＜チケット料金＞
Ｓ￥10,000/A￥7,000/B￥5,000
立見（当日のみ）3,000円

＜お問い合わせ＞　市原ジム　Tel. 0436-25-1909

Last Update : 04/02