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[K-1] 12.6 東京ドーム:再戦にアビディ危険な視殺戦。セフォー異例の不調告白

FEG "アルゼ K-1 WORLD GP 2003 決勝戦" 12月6日(土) 東京ドーム [→掲示板スレッド]

(12/5 up) K-1恒例行事である前日記者会見が、本日都内ホテルで開催された。試合順に選手登壇という手順のため、最初に二人揃って登場する事になったアビディとボタ。しかし、大阪の遺恨試合からまだ二ヶ月と言う事も有り、“被害者”アビディの表情は既に“臨戦態勢”を思わせる緊張感をみなぎらせている。

 会見での乱闘騒ぎも珍しくない最近のK-1だが、ムカついている様子のアビディの表情はガチンコそのもの。二人揃って並んでのコメントでは「明日はかなり見ごたえのある試合になるだろう」とおとなしい内容に終始したものの、マイクを置くなり、まるでタイマン勝負を仕掛ける不良のように、真横に座ったボタに今にも食いつかんばかりの鋭い目付きを投げつける。

 対するボタはその“メンチ”を意識したのかしなかったのか、サングラスに表情を隠したまま「私は明日トーナメントに参加する全ての選手を尊敬して戦うだ。明日最初に対戦するアビディ選手も、非常にいい状態に仕上げてきているようだし、私もそれに劣らない調整をしてきたつもりだ」と非常に落ち着いたコメントを発して、逆に大人の風格でアビディの挑発をいなしてみせた。

 すでに開戦まで24時間を切った今、アビディの怨念がそのままリングに持ち越されるかが注目だ。

 また武蔵のリベンジマッチを受けて立つはずだった、レイ・セフォーが大会前の会見では異例の“体調不良”を告白。「今大会は今までに無いほど状態が悪い。二週間ほど前に足の怪我をして、その回復が思わしくない。トレーニングが思う要に出来ず一度は辞退も考えた。唯一の希望はここ数日状況が上向きになってきている事だ。もちろんファンや関係者の期待は分かっているので、やれる事は最大限やろうと思っている」と溜め息混じりに語った。通常、ファイターが戦う前に自分の弱点を公表するのはまずあり得ないことだけに、会場には異様なムードがたちこめた。

 対する武蔵は「あんな事言ってても、まるで信じてないです。ほんとに怪我してたら、それはそれでラッキーと言うだけの事ですし。だからどうだって言うのではなくて、自分がやるべき事をやるだけ」と受け止める「心配なのは染めた髪の毛がもっとグレーになるはずなのに、まだ青さが残ってる事。気持ちがブルーなんじゃなくてね(笑)」と平常心そのもの。

 しかし、この告白を受けた谷川Pは終了後の囲みで「ああいう発言はよくないですね。前代未聞というか、ファイターとしては不用意な発言ですね。戦ってから実は…ということで口にする事はあっても、これから戦おうとする対戦相手の前で言うべき内容じゃない。そう言ってて無茶苦茶強い可能性もありますけどね。作戦なのかもしれませんけど」と不満を表明するコメントを出し「これから注意しておこうと思う」とお冠の様子。明日の勝利予想に話を向けられると「個人的には武蔵に決勝までいって欲しい。今回K-1として全面バックアップして、練習環境も整えて、武蔵がやりたいう事を全部させましたから。とりあえず、一回戦突破が目標ですね。選手の輝きをみたところでは、第四試合の勝った方(イグナショフVSアーツ戦)かな。凄い潰し合いになると思いますね。ピーターが凄い元気じゃ無いですか。で、イグナショフのロシアでの特訓とか見てたら凄い事やってますし。あと、ボタが出てきたら面白い。というか、ボタの風格は凄いですね。どちらにせよ面白い大会になると思いますよ」と谷川態勢での初のドームへ意気込みを語った。

 また、明日会場では、K-1 USAが収録したというタイソンのK-1に対するメッセージが公開されるといい「いかにもタイソンだなと感じた」と谷川氏が力説する“熱い”内容となっているという。今回もドームでの観戦を望みながら、入国許可の問題で見送ることになったタイソンが何を語るかに、注目して欲しいとの事。


ワンマッチ2試合決定。ミルコは欠場

(12/4 up) スーパーファイトのヤン・“ザ・ジャイアント”・ノルキヤ vs. マーティン・ホルム、オープニングファイトの藤本祐介 vs. マティアス・リッシオの2試合が追加され、全カードが決定した。ミルコ・クロコップの出場は見送られた格好だ。リッシオはジェロム・レ・バンナの練習仲間で、00年10月12月にプロ修斗に出場したが、いずれも敗れている(その時の和訳名はマチアス・リチオ)。

レコ欠場。ボタとアビディが再戦

(11/26 up) ステファン・“ブリッツ”・レコが金銭面の問題と体調不良を理由にグランプリを欠場することになった。代わってフランソワ・“ザ・ホワイトバッファロー”・ボタが1回戦でシリル・アビディと対戦する。両者は10月の開幕戦で対戦したが、ボタがわずか19秒で反則負けとなった。K-1ルールを1試合しか経験せず、しかも反則負けをした選手がグランプリ決勝戦にエントリーされるのは異例の事態といえる。しかし一方でグランプリがDynamite!!をはじめとした大みそかの格闘技興行戦争に話題を喰われているのも現状。主催者のFEGには、存在感とボクシングの実績では申し分ないボタを参戦させることで、グランプリを盛り上げたい狙いもあるようだ。ボタは既に来日しており、曙らと都内で練習している。
 リザーブマッチはカーター・ウィリアムス vs. ビヨン・ブレギーに決定。ミルコ・クロコップにはワンマッチ出場のオファーが出されているという。昨年GP覇者のアーネスト・ホーストは、開幕戦を欠場したため決勝戦エントリーの対象外とされてしまったが、ワンマッチ出場の可能性も残されている。

トーナメント組み合わせ決定

(10/14 up) K-1 WORLD GP 2003 決勝戦の組み合わせ決定抽選会が14日、東京のフジテレビで行われ、組合せが次の通り決定した。

 第1試合 シリル・アビディ (7) vs. ステファン“ブリッツ”レコ (1)
 第2試合 ピーター・グラハム (2) vs. レミー・ボンヤスキー (3)
 第3試合 レイ・セフォー (4) vs. 武蔵 (6)
 第4試合 アレクセイ・イグナショフ (5) vs. ピーター・アーツ (8)

 抽選会は例年通り、決勝戦進出が決まった選手から順に、箱の中からボールを選び、ボールの中に書かれた番号順に、好きなトーナメントの枠を選ぶというもの。上の組合せの選手名の横の数字は、ボールの番号。1番のレコを6番の武蔵までの5人が避ける展開となり、レコが要注意人物であることを伺わせた。3番のボンヤスキーが2番のグラハムを選んだのは「選ばれる立場より、選ぶ立場を選んだ」という、銀行員らしい知的な理由だった。武蔵は30秒ほど熟考した末、00年のGP決勝トーナメント一回戦でKO負けを喫したセフォーを選択。JAPAN GPのモンターニャ戦同様、一回戦のテーマに「リベンジ」を据え、優勝は二の次だという。
 谷川貞治・イベントプロデューサーは「イグナショフ vs. アーツは一回戦からには勿体ないカード。本命はレコとイグナショフと思いますけど、新しい世代が多いので、ただでは終らないトーナメントになるでしょうね」と語った。だが例年よりラインナップが地味なため、大会全体の盛り上がりに欠くことを危惧する谷川Pは、リザーブマッチやスーパーファイトを充実させたい意向。リザーバーの優先順位を、アーネスト・ホースト、マーク・ハント、ジェロム・レ・バンナ、フランソワ・ボタ、カーター・ウィリアムス、ジェレル・ヴェネチアンとした。リザーブ枠からもれたボブ・サップは、出るとしてもスーパーファイトに出させる考えで、「今日か明日にボブと会い、今後何を目指すかを話し合う。優秀なコーチが複数付いているせいで、ボブは誰に従えばいいか迷っているような状態。専任のコーチを誰か1人に絞ることも考えたい」とした。
 なお、11日の大阪での開幕戦のフジテレビの視聴率も発表され、平均は21.6%、最高はサップ vs. ボンヤスキーの28.5%と好成績を記録した。(井原芳徳)

 

FEG "アルゼ K-1 WORLD GP 2003 決勝戦"
2003年12月6日(土) 東京・東京ドーム
(JR/都営三田線「水道橋」/営団地下鉄丸ノ内線/南北線「後楽園」)
開場・14:30 開始・17:00

※ほかGP準決勝、決勝あり

第7試合 スーパーファイト 3分3R
ヤン・“ザ・ジャイアント”・ノルキヤ(南アフリカ/スティーブスジム)
マーティン・ホルム(スウェーデン/ヴァレンテュナ・ボクシング・キャンプ)

第4試合 GP一回戦 3分3R(延長2R)
アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ/チヌックジム)
ピーター・アーツ(オランダ/チーム・ピーター)

第3試合 GP一回戦 3分3R(延長2R)
レイ・セフォー(ニュージーランド/ファイト・アカデミー)
武蔵(日本/正道会館

第2試合 GP一回戦 3分3R(延長2R)
ピーター・グラハム(オーストラリア/ムンダイズジム)
レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロジム)

第1試合 GP一回戦 3分3R(延長2R)
シリル・アビディ(フランス/チャレンジボクシング・マルセイユ)
フランソワ・“ザ・ホワイトバッファロー”・ボタ(南アフリカ/スティーブズジム)

GPリザーブマッチ 3分3R(延長2R)
カーター・ウィリアムス(米国/チーム・ブードゥーUSA)
ビヨン・ブレギー(スイス/ボスジム)

オープニングファイト 3分3R
藤本祐介(日本/MONSTER FACTORY)
マティアス・リッシオ(フランス/XTREME TEAM)



<チケット情報>
SRS席:\35,000- RS席:\22,000- SS席:\18,000-
S席:\12,000- A席:\7,000- B席:\5,000-

<チケット販売所>
◆10月25日(土)AM10:00〜 一斉発売
キョードー東京 【特電】TEL:03-5720-9911
ローソンチケット【特電】0570-06-3021
チケットぴあ【特電】03-5237-9333
CNプレイガイド【特電】03-5802-9911
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/
JR東日本みどりの窓口、びゅうプラザ
JTB各店、JTBエンタメデスク 03-3865-5489

◆10月26日(日)AM10:00〜
キョードー東京 TEL:03-3498-9999
ローソンチケット TEL:0570-00-0403 [Lコード:33333]
チケットぴあ TEL:0570-02-9999 [Pコード:594-720]
CNプレイガイド TEL:03-5802-9999
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/
JR東日本みどりの窓口、びゅうプラザ
JTB各店、JTBエンタメデスク 03-3865-5489

◆チケットに関するお問い合わせ先: キョードー東京 TEL:03-3498-9999

◆大会に関するお問い合わせ先:
 (株)FEG  TEL:03-3796-5060/FAX03-3796-2978

Last Update : 12/05

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