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[K-1 WORLD GP] 10.11 大阪:グレコが急遽出場、グラハムと対戦

FEG "アルゼ K-1 WORLD GP 2003 開幕戦 ALL STARS" 10月11日(土) 大阪ドーム [→掲示板スレッド]

(10/10 up) サム・グレコが急遽出場し、ピーター・グラハムと対戦することが決まった。なおアンダーカードではマイケル・マクドナルドとビヨン・ブレギーが対戦する。

ホースト、アトピーの悪化で欠場

(10/10 up) 昨年GP覇者のアーネスト・ホーストが欠場することとなった。ホーストは今月5日前後、持病のアトピー性皮膚炎が悪化。39度以上の高熱が下がらない状態となり、K-1スタッフが現地で判断した結果、出場は無理との結論に達した。ホーストに代わり、リザーバーのオセアニア予選覇者・ピーター・グラハムが代役として出場する。対戦相手は10日の記者会見で発表される。

ボタの相手はアビディに

(10/7 up) 負傷欠場のジェロム・レ・バンナに代わり、シリル・アビディがフランソワ・“ザ・ホワイトバッファロー”・ボタと対戦することが決まった。当初アビディが対戦する予定だったアーネスト・ホーストは、オセアニア地域予選優勝者のピーター・グラハムとの対戦が濃厚で、現在調整中。試合順も変更され、ボタ戦がセミ、ボブ・サップの試合がメインに格上げとなる。

バンナ、左腕プレートずれドクターストップ

(10/6 up) ジェロム・レ・バンナが欠場することとなった。バンナは10月1日の練習中に行ったスパーリングで、かねてより負傷していた左腕に埋まっているプレートが大きくずれてしまい、検査の結果、ドクターストップがかかった。バンナ欠場に伴い、フランソワ“ザ・ホワイトバッファロー”ボタの対戦相手は後日発表される。

ボタ電撃参戦決定。逆風状況の救世主となるか?

(9/26 up) K-1 WORLD GP 2003 開幕戦のカード発表会見が25日、東京の新高輪プリンスホテルで行われた。注目のメインイベントでは、先日のK-1JAPAN GP会場でボブ・サップと乱闘騒ぎを演じ、K-1出撃を宣言した第11代IBFヘビー級世界王者フランソワ・ボタが登場、ジェロム・レ・バンナと激突することが発表された。

 登壇したボタは「14年間プロとしていろいろな場所で試合をしてきたが、今回K-1という世界的にもこれまでなくすばらしいイベントに参加できて光栄だ。まず今回の試合に試合に勝って、12月の決勝に進んで、最終的にはK-1のチャンピオンになりたい。試合をどんどんやって行って、“K-1のホワイトバッファロー=フランソワ・ボタ”を知ってもらいたいね」と熱意を語った。これまでボクシングに専念してきたボタにとって、キックは驚異にならないかという懸念もあるが、「キックをさせる隙を与えないでKOすればいいんだろう? 俺はバター・ビーンとは違うとだけ言っておくよ」とあくまで強気だ。

 今年に入って石井和義・正道会館館長の離脱以降、話題性優先の“巨体・怪奇派”路線に傾き大いに従来のファンを嘆かせたK-1。全盛期を過ぎたとは言え、タイソン、ボタら“ボクシングヘビー級黄金時代”のスターキャストが放つ威光が、そうした暗雲を吹き払う要素になるかもしれない。ボタにしても、タイソンにかつて付けられた黒星を取り返す事をキャリアの総決算にと念じての参戦である以上、安易な“老後の年金稼ぎ”では終わるまい。メジャースポーツ最前線に居た彼らのファイトに刺激されて、K-1に再びシビアな競技性を争う風が吹くことを祈りたい。

昨年ベスト8選手ハントは出場辞退。ベネチアンのドーピングは来日後チェック

 この日発表されたラインナップ中、昨年ベスト8クラスに勝ち残りながらエントリーを受けなかったマーク・ハント、そして推薦枠当確と見られたミルコ・クロコップのGP不参加について、イベント統括プロデューサーの谷川貞治氏は「ハントは左ひざ靭帯損傷によって半年間の休養を申し出たので、受理した。ミルコに関しては11月のPRIDE東京ドーム大会でのヒョードルとのタイトルマッチを望んでいるため、辞退と受け取った。ただ、王座獲得の場合は、リザーバーとしてでも、スペシャルワンマッチでもいいのでドームには参加して欲しいと思っている。また、7月のオーストラリア予選で優勝したピーター・グラハムに関しては本人プロモーターサイドの理由で今回は不参加。ただし東京ドーム大会のリザーバーとしてエントリーしたい」と各選手の不参加理由を述べた。

 また、5月30日のスイス大会で一旦はトーナメントに優勝とされながら、その後のドーピングチェックで不適格を指摘され、優勝を取り消されたジェレル・ベネチアンの大阪大会参加に関しても言及し、「スイス大会を統括したのはIOCオリンピック委員会であったため、非常に厳格なドーピング基準が課せられた。その後ベネチアンの担当医師から、足首損傷の痛み止めを処方したとの報告書が提出されたため、今回の来日にあたって徹底的なドーピングチェックを課すことで最終的な判断を行い、それに合格することを条件にマッチメイクした。もし引っかかるようなら、スイス大会二位のビヨン・ブレギーが出場することになると思う」と説明する。競技統括の角田信朗氏もこの件に補足し、「ドーピングと一口に言ってもアナボリックステロイド、蛋白同化ステロイドいわゆる筋肉増強剤もあれば、エフェドリン、アンフェタミンなど興奮剤系のものもあり、IOCの基準でいくと風邪薬でも陽性反応が出てしまう場合もある。K-1のようなエンターテイメント性の強いプロスポーツイベントがどこまで規制するかを現在議論中で、近日中には禁止薬物のリストを発表できると思う」と改めて今後ドーピングに関しても新しい基準を設定する方針であると述べた。

新プロモート組織「FEG」発足

 また大阪大会から旧来の(株)ケイ・ワンによる大会主催は終了し、谷川プロデューサーを新社長に据えた新会社(株)FEG(ファイティング・エンターテイメント・グループ)を発足させ、K-1関連の全てのイベントを主催する事が発表された。今後、(株)ケイ・ワンは参加選手のプロモート並びに「K-1」の商標関連の管理に特化していくことになる。これを期に谷川氏は「K-1だけでなく総合やプロレス、あるいはそれ以外のスポーツイベントなどの制作にも広くチャレンジして行きたい。K-1に関しては10年目の節目ということもあって、今後海外のイベント展開に力を注ぎたい」と抱負を語った。

 こうした新組織発足の背景には、(株)ケイ・ワン前社長石井和義被告の脱税容疑事件によって離れたスポンサーならびにTV放映の確保といった目的があると見られる。だが、旧(株)ケイ・ワンのスタッフの大半が地すべり的にFEGに移行するということもあって、今のところ看板変更以上の大きな変化は見えないのが実情だ。これまで半年間の谷川プロデュース大会を見る限り、旧体制のシビアなスポーツ的要素の継承を掲げる一方で、即効性のある商業要素を取り込もうともしており、双方の矛盾する要素が大会全体の統一感をぶち壊しにしてきた印象がある。今後、本格的に始動するFEG運営の大会では、谷川氏がジャーナリスト本来のバランス感覚を活かした新スタイルを確立できるかどうかが、信頼回復の鍵となるだろう。(井田英登)

※ボタ参戦ならびに、FEG設立をより詳細に分析した関連記事を、今月更新のALL ABOUT JAPANに掲載予定です。


FEG "アルゼ K-1 WORLD GP 2003 開幕戦 ALL STARS"
2003年10月11日(土) 大阪・大阪ドーム
開場・14:00 開始・16:00


第8試合 GP開幕戦 3分3R(延長2R)
ボブ・サップ(米国/チームビースト)
レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロジム)

第7試合 GP開幕戦 3分3R(延長2R)
シリル・アビディ(フランス/チャレンジボクシング・マルセイユ)
フランソワ・“ザ・ホワイトバッファロー”・ボタ(南アフリカ/スティーブズジム)

第6試合 GP開幕戦 3分3R(延長2R)
フランシスコ・フィリォ(ブラジル/極真会館)
ステファン・“ブリッツ”・レコ(ドイツ/ゴールデングローリー)

第5試合 GP開幕戦 3分3R(延長2R)
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ)
ジェレル・ヴェネチアン(オランダ/ボスジム)

第4試合 GP開幕戦 3分3R(延長2R)
アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ/チヌックジム)
マイク・ベルナルド(南アフリカ/オーランドチーム)

第3試合 GP開幕戦 3分3R(延長2R)
サム・グレコ(オーストラリア/正道会館)
ピーター・グラハム(オーストラリア/ムンダイズジム)

第2試合 GP開幕戦 3分3R(延長2R)
レイ・セフォー(ニュージーランド/ファイトアカデミー)
カーター・ウィリアムス(米国/チーム・ブードゥーUSA)

第1試合 スーパーファイト 3分3R
マイケル・マクドナルド(カナダ/フリー)
ビヨン・ブレギー(スイス/ボスジム)



<チケット情報>
SRS席: \32,000- RS席: \20,000-
SS席: \12,000- S席 : \8,000- A席: \6,000-

<チケット販売所>
ローソンチケット TEL:0570-06-3005[Lコード:54029]
     ※一部の携帯電話・PHS・CATV電話接続不可
チケットぴあ TEL:0570-02-9999
CNプレイガイド TEL:06-6776-1199
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/

◆チケットに関するお問い合わせ先: キョードー大阪 TEL:06-6233-8888

◆大会に関するお問い合わせ先:
 (株)FEG  TEL:03-3796-5060/FAX03-3796-2978

Last Update : 10/09

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