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[PRIDE] 森下社長の社葬に国内外のPRIDE戦士が多数参列

▼ (1/16 up) 9日未明に死去した森下直人・DSE社長の社葬が、16日に東京の青山葬儀所で行われた。葬儀には高田延彦、桜庭和志、藤田和之、吉田秀彦、田村潔司、高山善廣ら日本人選手だけでなく、ヴァンダレイ・シウバ、マーク・コールマン、ケビン・ランデルマン、ドン・フライ、ゲーリー・グッドリッジら外人選手も多数参列した。ほかにも新日本プロレスの坂口征二会長、藤波辰爾社長、全日本プロレスの武藤敬司社長、新日本キックボクシング協会の伊原信一会長、UFOの川村龍夫社長、タレントの小池栄子さん、佐藤江梨子さんの姿も見えた。
 弔辞を述べた葬儀委員長の榊原信行・DSE常務取締役、高田、ヴァンダレイは、揃って森下の遺志を継ぐ意向を示し、高田は「次の時代のPRIDEを切り拓いていきたい」と誓った。そしてPRIDEのテーマ曲が鳴る中、約2000人が献花し、午後3時頃、親族や関係者の見守る中、出棺された。
 葬儀の終了後、会見に応じた榊原常務取締役は、3月のPRIDE.25を森下社長の追悼興行とするものの、チケット発売日が1週間延期することを明かした。また「PRIDEグランプリを開催できるよう努力したい」としたが、GPを含めたPRIDE.26以降のスケジュールを一旦白紙に戻すことも発表した。森下社長が50パーセント以上取得していたというDSEの株式の相続の整理など、会社の体制の立て直しを優先することが主な理由のようだ。

森下社長の社葬は16日・青山葬儀所にて

▼ (1/11 up) DSEは10日、9日未明に死去した森下直人社長の社葬を16日に東京の青山葬儀所で行うことを発表した。葬儀は午後1時、告別式は2時から行われる。葬儀委員長はDSEの榊原信行常務取締役、喪主は妻の美津子さんが務める。供花についてはセレモアつくば(Tel: 0120-470-470、Fax: 0120-430-430)にて取りまとめられる。
 通夜ならびに密葬の儀は既に近親者により済まされた。

青山葬儀所(東京都港区南青山2-33-20 Tel: 03-3401-3653)[マピオン地図]
◎地下鉄千代田線 乃木坂駅 徒歩3分
◎地下鉄銀座線 青山一丁目駅 徒歩12分
※当日駐車場はお使いいただけませんので公共の交通機関を御利用下さい

森下直人社長が急逝。PRIDE.25は予定どおり開催へ

▼ (1/9 up) PRIDEシリーズを主催するドリームステージエンターテインメント(DSE)の森下直人社長が死去した。42歳だった。死因は自殺とみられる。9日午前0時45分ごろ、東京・西新宿のホテルで森下社長が首を吊っているのを同室していた女性が発見し、同ホテルのフロントが警察に通報したという。
 9日午後6時過ぎ、DSEの榊原信行常務取締役(写真中央)、笹原圭一広報(左下)が東京・赤坂の同社で会見。警視庁新宿署の情報を森下社長の家族が聞き、さらにその情報を榊原常務らが又聞きした話によると、森下社長はその第一発見者の女性とホテルで同室中に別れ話がもつれ、ユニットバスで一人でこもり、突発的に自殺を計ったという。遺書は残っていない。
 森下社長には出身地の名古屋に妻と娘1人がおり、都内ではホテルを転々としながら生活していた。榊原常務はその女性と面識はなく、DSEとは関係ない人物だといい、自殺は仕事と関係なくあくまでプライベートな出来事で、DSE自体の経営も順調であったことを強調した。
 DSEは6日に今年の仕事始めをし、新入社員2名を迎え入れ、8日には森下社長が自殺したホテルでマスコミ向けに懇親会を開き、今年の予定と展望を発表したばかりだった(詳細下記事)。榊原・笹原両氏をはじめDSE社員も動揺の色を隠せなかったが、榊原常務は「今後の体制は早急に決める。できる限り森下の発表したスケジュールを全うできるよう頑張る」と話し、3月16日のPRIDE.25の開催とチケット発売も予定どおり行なう意向を示した。笹原広報も「PRIDE.25を森下への餞(はなむけ)にしたい」と涙をこらえながら話した。
 通夜、葬儀の日程等は未定だが、DSEでは社葬を開く予定だ。(井原芳徳)

<森下社長・略歴> 1960年6月10日生まれ。愛知県名古屋市出身。大学卒業後、家電量販店に勤務。広告宣伝部門を子会社として独立した時にその会社の代表取締役に就く。まだパーフェクTV!(現・スカイパーフェクTV!)の設立に携わり、PRIDEに関しては、大会を主催していた実行委員会組織KRS(ケイ・アール・エス)との調整を行い、格闘技イベントとして日本で初めてのPPV(ペイ・パー・ビュー)放送を実現させる。1998年12月、株式会社ドリームステージエンターテインメントを設立し代表取締役社長に就任。PRIDE.5より、大会の主催・運営を行い、現在に至る。

グランプリを夏〜秋に開催。今年は純『PRIDE』確立路線に

▼ (1/8 up) PRIDEシリーズを主催するドリームステージエンターテインメント(DSE)の森下直人社長は8日、都内で開いた記者懇親会で、年間の大会スケジュールを発表した。3年ぶりに行なわれるPRIDE GPはミドル級とヘビー級に分けられ、8名ずつのトーナメントで争われる。

3月16日(日)PRIDE.25(横浜アリーナ)
5月25日(日)PRIDE.26(大阪城ホール)
8月予定    PRIDE GP 2003 開幕戦(首都圏)
10月予定   PRIDE GP 2003 決勝戦(首都圏)
11月予定   PRIDE.27(未定)

 さらに森下社長は、「イベント性、競技性、どこを切っても『PRIDEこそが世界一のMMA(総合格闘技)大会だ』と言われるようにしたい」などと語り、2003年を純『PRIDE』ブランド確立の一年とする意向を示した。

 DSEは経営面で軌道に乗りつつあり、米国ネバダ州アスレチックコミッションから同州での大会開催の正式認可を受けたことで、「会社としての信用を勝ち取った」と森下社長は誇らしげに語る。だが一方で、「Dynamite!や猪木ボンバイエはベースにPRIDEがあるから成立していると思うが、一般のファンには必ずしもそう見られていない」「12月の福岡大会もそうだったが、地方で『PRIDE』の名前を出してプロモーションをしても反応が鈍い。高田選手や桜庭選手のような知名度のある選手の名前を出さないとお客さんを呼びにくい」とも語り、格闘技ブームの陰で、『PRIDE』ブランド自体の影が薄いことに危機感をつのらせる。

 しかしながら「昨年一年で今年以降の方向性が見えた」という森下社長。2003年は、競技性を高めるためのルール改正、高田道場や吉田道場の協力による選手育成、PRIDEの登竜門的大会「THE BEST」のコンセプト見直し、PRIDE自体の魅力のアピールに重点を置いたメディア戦略の転換等をテーマに掲げ、純『PRIDE』確立路線を突き進む構えだ。

 森下社長は「客寄せパンダ的な選手を集めるのではなく、本質のあるPRIDEのスターを生み出したい」「プロ格闘技イベントにふさわしいかどうか、選手のクオリティのチェック基準を強化する」「首都圏のコアなファンの人たちにはPRIDEの本来の魅力を理解していただいており、我々が『ここで湧いて欲しい』という場面で湧いてもらえるが、これからは普通のファンの人や地方の人にもそうなってほしい」などと語り、具体策まではいかないものの大まかなビジョンを明かした。

 一方で、PRIDEのキーパーソンとなりつつある吉田秀彦に対して「プロとしてもう少し意識を高めてほしい。強ければそれでいいということではない」と厳しい注文を付けたことも聞き逃せない。確かにDSEは「競技性を高める」ことを目標に掲げており、吉田のファイトスタイルはその目標と合致する面もある。だがエンターテイメント性を考えれば、吉田のファイトに注文を付けざるをえないのが実情のようで、競技とエンターテイメントの間でのバランス取りの難しさを覗かせた。

 また、DSEの経営戦略として見逃せないのが米国の市場開拓だ。今年から米国でのペイ・パー・ビュー(PPV)視聴可能世帯数が1200万から4000万件に増えるため、森下社長はその市場を重要視している。昨年も2月のドン・フライ vs. ケン・シャムロックの因縁対決のように、米国の視聴者を意識したカードが組まれたが、今年はこれまで以上にその傾向が強まるだろう。森下社長は日本のPPV視聴者の増加も目指すが、し好の異なる日米のファンの欲求の間でどうバランスを取るかも、戦略のポイントとなりそうだ。

 森下社長は「格闘技の市場はできた。今年からはそのシェア争いになる」とも語った。DSEの今年の戦略は、去年以上に見逃せなくなりそうだ。(井原芳徳)

森下社長、K-1の脱税容疑に「我々も身を引き締める」

▼ (1/8 up) 森下社長は記者懇談会で、K-1の脱税容疑についても言及。「非常に残念。他人事ではなく、我々も身を引き締めたい」「いくら正しいことをやっていても、法を犯すことをやれば、ファンを裏切ることとなる」などとコメントした。

Last Update : 01/16

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