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(直前情報) [PRIDE.23] 11.24 東京ドーム:田村、今度はグローブの変更を要求

DSE "明治生命 L.A. PRESENTS PRIDE.23" 11月24日(日) 東京ドーム
  【→概要&チケット情報】 [→掲示板・PRIDEスレッド]

▼ (11/23 up) 高田延彦の引退試合を前に、田村潔司がまた一波乱を起こした。22日行なわれたルールミーティングを欠席した田村だが、所属するU-FILE CAMPのスタッフを通じ、薄いグローブで高田延彦の顔を殴れないことを理由に、グローブの変更を要求した。当初、田村はU-FILE CAMPで作ったグローブ(写真)を使いたいと要求したが、PRIDE公式グローブと形状が大きく異なることから、大会を主催するDSEは特注のグローブを作ると提案。通常Lサイズの公式グローブは10オンスだが、形状はLサイズで、3Lサイズと同じ12オンスのものを用意することで妥結した。
 U-FILEのスタッフによると、田村は2月のPRIDE初参戦の時からグローブの薄さに疑問を持っていたが、師匠・高田との試合が決まってから一層その気持ちが強まったといい、この日のルールミーティングで初めてDSEにグローブの変更を要望した。
 島田裕二ルールディレクターによると、昨年12月のPRIDE.18にヤン・“ザ・ジャイアント”・ノルキヤが参戦した時、指が入らないのを理由にグローブを新たに作ったことがあったが、今回の田村のような要求は前例がないという。競技の観点からすれば田村の要求は却下されるのが普通だが、島田氏は「イベントを成立させるために各人の最大公約数を取るのが僕の仕事ですから」と説明。対戦相手の高田本人とグローブのメーカーの了承を得て、特注グローブを用意することで話をまとめた。
 高田もルールミーティングを欠席したため、島田氏は電話で高田に田村の要求を伝えたが、「高田さんは情けをかけられているように受取り、機嫌を損ねた様子だった」と高田の反応を説明。さらに島田氏は「重くなるとパンチの乗り具合が変わるので、必ずしも有利とはいえない。『こんな薄いグローブでは高田さんの顔は殴れない』と言う割には、四点ヒザありのルールに文句を言わないのだから、優しいんだか優しくないんだか…。ひょっとすると一種の心理作戦かもしれないですね」と分析していた。
 なお、ルールミーティングは田村、高田以外でも桜庭和志と吉田秀彦も欠席している。(井原芳徳)

高田の引退セレモニー、「テーマは僕自身がいかに泣けるか(by森下社長)」

▼ (11/23 up) 高田延彦の引退セレモニーについて聞かれたDSEの森下直人社長は「見てのお楽しみ。高田選手の希望もありあまり仰々しくないものになりますが、固定観念にとらわれない、かっこいいセレモニーにはなります。テーマは僕自身がいかに泣けるかですね」と笑顔で説明。PRIDE.1からの歴史を感じさせるセレモニーになりそうだ。


桜庭はメインに変更。横井参戦も正式発表

▼ (11/12 up) 桜庭和志 vs. ジル・アーセンが、第1試合からメインイベントに変更となった。これは桜庭の師匠でこの大会で引退試合を行なう高田延彦の、かねてからの意向によるもの。
 また、第1試合には横井宏考 vs. ジェレル・ベネチアンが新たに追加された。このカードは海外では7日の桜庭 vs. アーセンと同時に発表されていたが、日本では今日が正式発表となる。ベネチアンはDynamite!で松井大二郎を破ったK-1無敗戦士。その他の試合順に変更はなく、第2試合の山本喧一 vs. ケビン・ランデルマンも既報どおりだ。田村潔司の意向は現時点では反映されていない。(井原芳徳)

田村、ヤマケン参戦に反発

▼ (11/9 up) 田村潔司が、過去に因縁のある山本喧一のPRIDE.23参戦に反発した。U-FILE CAMP主催の「U-FILE II」(9日・大田区体育館分館)終了後、マスコミに囲まれた田村は大会の総評を語っただけで席を立ち、またもPRIDEに関してはノーコメントだった。だが直後にU-FILEのスタッフが「過去のいきさつ上、田村に対して配慮の無いカードがPRIDE.23に1試合組まれた」と田村に代わって不快感を表明した。このスタッフは山本の名前を出さなかったが、問題の対象が山本であるかという記者の問いに対し否定しなかった。田村は昨日の新聞で山本の参戦を知り、その日のうちにDSEにクレームをつけたが、DSEからまだ返答はない。同スタッフによると最初から山本が出るのなら田村は出場しなかったが、仮にカード発表前に山本参戦についてDSEから話があったなら、田村側も了承する余地はあったという。「PRIDEのマッチメイクに口出しをするつもりはないが、この件については配慮をしていただきたかった。DSEさんも事情を知らないはずはないと思いますけど…。」と同スタッフも困惑の様子。ただし「高田さんと純粋に試合をしたい田村の気持ちは変わっていない。この件は高田さんに曲がった形で伝わって欲しくない」とし、カード中止の最悪の事態は避けたい意向を示したが、今後しばらく混乱が続きそうだ。(井原芳徳)(※写真:U-FILE IIの休憩明けにファンに挨拶をした田村)

桜庭は第1試合に登場。ヤマケンも参戦!

▼ (11/7 up) 都内で7日に行なわれた会見で、PRIDE.23の全カードと試合順が発表された。★印のあるのが新たに発表されたカード。

第8試合  高田延彦 vs. 田村潔司
第7試合  吉田秀彦 vs. ドン・フライ
第6試合  ヴァンダレイ・シウバ vs. 金原弘光
第5試合★ アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs. セーム・シュルト
第4試合★ ヒース・ヒーリング vs. エメリヤーエンコ・ヒョードル
第3試合  ムリーロ・ニンジャ vs. ヒカルド・アローナ
第2試合★ 山本喧一 vs. ケビン・ランデルマン
第1試合★ 桜庭和志 vs. ジル・アーセン

 会見には桜庭和志が出席。第1試合となったのは桜庭自らの希望によるもので、高田がエースとして活躍していたUWFインター全盛期、桜庭が第1試合だったことが多かったためだという。Uインター末期でも、新日本プロレスとUインターが全面対抗戦を行なった95年10月の東京ドーム大会で、桜庭は第1試合を務めていた。また、96年3月のUインター武道館大会のメインで高田が越中詩郎とIWGP戦を行なった時も、いわば7ヶ月間“干されて”いた田村潔司の復帰戦の相手を第1試合で務め、田村自身も「理想のファイトスタイル」と評価するほどの好勝負を繰り広げた。いずれもプロレスの範ちゅうだが、当時無名だった桜庭のファイターとしての評価が上がった試合で、桜庭の選手生活の中でも、第1試合という位置は節目ごとに重要な意味を持っている。

 今回の桜庭の相手のジル・アーセン(Gilles Arsene:DSE写真提供)はフランス・パリ出身で、K-1ファイターのジェロム・レ・バンナの柔術のコーチを務める32歳。バンナの推薦でPRIDE初参戦となり、桜庭戦でもバンナがセコンドにつく。アーセンは180cm、86kgと桜庭とほぼ同体格のため、久々に桜庭のグラップリングの妙技が存分に発揮される試合が期待できそうだ。総合の実績は少ないようだが、関係者によるとバンナ直伝のストレートは破壊力抜群とのこと。バンナの「バトル・サイボーグ」という異名をもじって、アーセンには「ハイパー・リトル・サイボーグ」というキャッチフレーズが付けられた。桜庭はこのフレーズになぜか敏感に反応。会見では「サイボーグとやるのは僕、初めてなんで、気をつけます」「多分どこかに電池が入っていると思うんで、その電池を抜こうかな」と桜庭らしいジョークを放ち、多数詰め掛けた記者陣を湧かせた。
 心配なのが完治していない眼窩底骨折の状態。「二重に見えることがあって、今、記者の人たちが2倍多く見えるんですけど」と冗談めかして語ったが、「試合までには回復していると思います」と回復に自信を見せた。

 また、Uインターで桜庭の後輩にあたる山本喧一の参戦も決定。山本は10月22日の高田の会見を受けて、自ら高田に志願し出場が認められた。今年2月に主宰していたパワー・オブ・ドリームの道場を閉鎖したため、その後の練習状況や体調維持が心配だが、強豪ランデルマン相手に持ち前の度胸の強さを発揮してもらいたところだ。
 高田関係の試合以外でも、PRIDEヘビー級タイトル絡みで注目の2試合が決定。ノゲイラ vs. シュルトはノンタイトル戦で、ヒーリング vs. ヒョードルは王座次期挑戦者決定戦となる。PRIDE.24(12月23日・マリンメッセ福岡)でタイトル戦が行なわれる予定だが、仮にシュルトがノゲイラを下せば、予定変更もありうる。シュルトは先に12月7日のK-1 WORLD GP決勝戦に出場が決まっているが、森下直人・DSE社長は「シュルトの出場の意志が強く決定しました。K-1側にも了解を取って問題はありません。ノゲイラ戦は非常にタフな試合になることが予想されるので、K-1出場の保証はできないこともK-1側には話しています」と語った。
 なお、海外のDSEの公式情報では、Dynamite!で松井大二郎を破ったジェレル・ベネチアンと横井宏考の一戦も伝えられたが、日本では発表されていない。(井原芳徳)

フジテレビ系列で15日(金)深夜、高田引退記念番組

▼ (11/7 up) フジテレビ系列で「高田延彦引退ドキュメンタリー・最後の選択」が放映される。フジテレビ、関西テレビ、東海テレビ、テレビ西日本、テレビ新広島、仙台放送、長野放送、高知さんさんテレビ、テレビ熊本で放映決定。フジテレビでは11月15日(金)25:45〜26:45に放映される。

桜庭、師匠・高田の引退興行に出場宣言!

▼ (11/2 up) DSEは1日深夜、桜庭和志のPRIDE.23出場が正式決定したことを発表した。対戦相手は未定。
 桜庭は10月25日に精密検査を受けた結果、8月のDynamite!のミルコ・クロコップ戦で負った右目眼窩底骨折が完治していないことが判明し、出場は微妙と思われていた。だが、1日の発表と同時刻に放送されたフジテレビのスポーツ番組『すぽると!』の中で「出ます!」と参戦を明言。「(Uインター時代からの師匠である)高田さんの引退試合ということで、セコンドにつくとか、そういうのではなく、ボクも一緒に試合をして、同じ場所で同じ緊張感を味わって、それで、勝っておいしいビールを飲みたい」とその胸中を告白した。PRIDEの出場は1年ぶりで「1年分溜まっていますので、1年分爆発させたいなと思います」とファンにメッセージを送った。

金原PRIDE参戦!ヴァンダレイの王座に挑戦

▼ (10/31 up) 元リングス・ジャパン所属の金原弘光がPRIDEに初参戦し、ヴァンダレイ・シウバの保持するPRIDEミドル級王座に挑戦することが31日、都内での記者会見で発表された。
(注:金原選手は2月のリングス解散後に名前を「弘光」から「」(読みは同じ『ひろみつ』)に変えましたが、これは金原選手が新たに作った漢字で文字コードがないため、便宜上、本誌では主に「弘光」の表記を使うことになります。ご了承下さい。)

 DSEの森下直人社長は会見で「双方に諸々の要因があってなかなか参戦が決まらなかったが、金原選手は以前から是非PRIDEに出てもらいたかった選手の1人」と説明。高田延彦のUWFインター時代の初代の付き人であることから、金原自身も高田の引退興行への出場を志願していた。DSEは「これまでの実績と(技術の)クオリティを考えれば決してヴァンダレイに劣ることがない」との理由から、タイトル戦を提案。金原は「僕の先輩がいきなりタイトルに挑戦した時に賛否両論があったから」と田村潔司の例を引き合いに出し最初は拒否していたが、DSEに押し切られる形でタイトル戦を受諾したという。
 リングスが2月に活動停止して以降、金原はしばらく休養を取っていたが、9月ぐらいから試合への意欲がふつふつと湧いてきたという。会見冒頭では「試合をしばらくしていなかったので戦える喜びでいっぱいです。最高に強いチャンピオンと戦えることで、今まで11年ぐらいこの業界にいますけど、まだ一回もタイトルマッチをしたことがありませんでして…。ほんと今、うれしいですよ。戦えることの喜びでいっぱいです」と語り、感無量の様子だった。

 ヴァンダレイについては「巧いというより強いというイメージで、前へ前へと出てくる瞬発力が凄い」と評価。田村戦を見ての感想を聞かれると「シウバに穴がなかった。逆にこっちがやっちゃいけない技が何個かあったので、それを出さないようにする」と話した。だが「勝ちたい意欲ではシウバには負けない。パンチも僕の方が痛い。右ストレートを当てればシウバに勝てるでしょう」とも語り、自信をのぞかせていた。
 リングスKOKルールよりも制約が少ないPRIDEルールについても「戦い方をちょっと変えなえればいけないけど、何でもありの練習はしているので対応できる。不慣れな部分は出るかもしれないですけど、自信をもってやりたい」と話した。現在は高田道場、大橋ボクシングジム、日本体育大学などで練習し、体重も91キロ近くを維持しており、95キロ近くから落としてくるヴァンダレイに対しても「ガーッと来られると恐いけど、力負けはしない」と語った。
 仮にベルトを取った場合について聞かれると「取ってから考えたい。ベルトは凄い欲しいので、防衛戦はしたくないですね」と笑顔で語る金原。タイトル戦を拒否していた気持ちも既に吹き飛んだ様子だった。金原は今後もPRIDEのリングを主戦場にするつもりだ。(井原芳徳)

ニンジャ vs. アローナも決定。ノゲイラ兄の出場は微妙?

▼ (10/31 up) 31日の会見ではムリーロ・ニンジャ vs. ヒカルド・アローナのミドル級対決も発表された。シュート・ボクセとトップチームの若きエース対決としても注目が集まる。
 桜庭和志の出場の可否も含め、来週には全カードが発表される予定で、森下社長は「どのカードもメイン級」と自信たっぷりだ。だが残念ながらアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのヘビー級王座防衛戦は「無い確率が高い」といい、出場自体についても「可能性はある」と控え目な表現をしていた。
 大会のチケットの売れ行きも好調のようで、高田延彦応援シートは完売したが、DSE (tel. 03-5775-5700) とPRIDEオフィシャルサイトにて緊急追加発売が行なわれる。(井原芳徳)

桜庭、眼窩底骨折は完治せず

▼ (10/28 up) PRIDE公式サイトによると、桜庭和志は25日に精密検査を受けた結果、ミルコ・クロコップ戦で負った右目眼窩底骨折が完治していないことが判明した。桜庭はPRIDE.23出場に向け練習をしているが、師匠の高田延彦も22日の会見で「無理はしてほしくない」と語っており、出場は微妙な情勢だ。

吉田の相手はドン・フライに決定

▼ (10/24 up) 都内で24日行なわれた記者会見で、吉田秀彦 vs. ドン・フライが発表された。ルールはPRIDEルールで、吉田は柔道衣を着て試合をする。
 このカードの決定に至るまで、DSEから吉田に何人かの対戦候補が提案された。だが吉田は「高田選手との試合が流れて、次にどういう選手とやってみたいかなあと思い、やはり一番男らしさを感じる選手といっぺんやってみたい」と考え、候補になかったフライ戦をDSEに逆提案、DSEはフライにオファーを出し決定したという。
 バルセロナ五輪柔道金メダルの輝かしい実績を誇る吉田だが、今回がプロ2戦目、本格的な総合格闘技は初挑戦。「プロの凄さをドン・フライ選手から教えてもらいたい」と語り、総合のベテランであるフライの洗礼を浴びる覚悟だ。
 フライの試合について吉田は「どの試合も印象に残りますが、やはり高山選手との壮絶な殴り合いが一番印象的です」と話す。だが「男らしく殴り合ってみたいか?」と問われると、「一番観客が喜ぶことと思いますけど、どれくらいの強さか分からないので。まあ、試合当日に考えます」と笑顔で返答。「打撃をどう防いで、どうグラウンドにもっていくかがポイントになると思うが、フライもそのことはよく分かっていると思うので、試合の流れに合わせます」とも話し、あくまで自然体で試合に臨む構えだ。
 現在も総合格闘技は高阪剛とトレーニングし、打撃専門のトレーナーの元での特訓も積んでいる。グローブを付けての掴みにも「だいぶ慣れてきてそんなには気にならない」と話し、着々とトータルファイターへと変化しつつあるようだ。

高田、田村戦を発表。Uインター勢も集結

▼ (10/22 up) 高田延彦の引退試合の相手がUWFインターナショナル時代の後輩・田村潔司に正式に決定、22日に都内で行なわれた記者会見で高田自らこのカードを発表した。また、DSEはPRIDE.23を「高田延彦引退興行」と位置付け、高田は大会のトータルプロデューサーも務めることになった。高田はプロレスを含む各団体で活躍するUインター出身者に参戦を呼び掛け、PRIDE.23で戦う舞台を用意することを約束した。
 
 高田にはDSEから数名の大物選手との対戦のアイデアが出された。高田は「最後だからこそ、PRIDEの運営にこだわることなく、自分の現役22年を振り返ってみて、どの試合が一番ふさわしいか、それが“熱”となって、見ている人に伝わるのかと考えた」末、田村を選択。田村も快諾した格好だ。
 田村を選んだ理由を高田は、“運命”“直感”“こだわり”という言葉で表現した。「いろいろあって、来る前に整理はしてきたんですけども…」と前置きしながらも、その独り語りは3分近くにまで及んだ。話し始めると整理がつかなくなった様子で、このことからも田村およびUインターへの思い入れの深さが伺い知れる。

「やっておかなければいけない相手で、この時期にこういう(田村戦という)発想も出たのも、今までなかったんで、一つの運命なのかなと思います。物凄くたくさん理由があって、皆さんにわかりやすい所をかいつまんで話しますと、何年か前(95年8月)に彼が『真剣勝負をやろう』と言ってそれっきりですし。まあ、色んなタイミングや運命もあり、おそらく、Uインター出身選手のサク、高山、田村、金原、安生も含めて、プロレスや格闘技で今あのラインやレベルにいなければ、このカードをそんなにやる重要性はないかなと思ったんですけども。
 特に僕の中でPRIDEというものの起源がヒクソン戦から始まってる。じゃあ、なぜヒクソン戦を選んだかを考える時に、まあ、それまでいろいろありました。さっき22年間さかのぼると言いましたけど、やっぱり、何度考えてもさかのぼる限界点がUWFインターなんですね。そこまでさかのぼった時に、今、あれだけのメンバーが活躍してる、業界に影響力を与えていると。
 これからPRIDEは未来に向けて進んでいくと思うんですけども、(Uインターは)源流みたいな。私達がUインターで育って、ヒクソン戦に向けて、ヒクソン戦を最後だと思ってトライをして、それが最後じゃなくて、今思えば始まりだったと。そして今のPRIDEがあると。今のPRIDEを応援している人達にも、源流みたいなものを、これだけUインター出身の選手が活躍してるわけですから、まあ、垣間見せるというかね、ちょっと歴史を振り返って。そんなカッコいいものじゃないんですけど、こんなことがあったと、PRIDEの原点はこんなもんなんだと、さかのぼることによって、やる価値はあるんじゃないかなと。
 まあ、(理由は)いくつかあるんですけども、一言で言えば『僕のこだわり』です。きっとこのカードで何かを伝えられる自信がありますし、自分の最後にふさわしい、直感的というか、感覚的なものというか」

 ルールはもちろんPRIDEルールで行なわれる。レガースをつけたいわゆるUWFスタイルの試合を高田は考えておらず、「今はそういう気持ちはないですね。PRIDEのリングなので、PRIDEのルールでやります」と明言した。
 一方の田村は、DSEの森下直人社長によると「高田さんとは試合前まで一切会いたくないそうです」という理由で会見には姿を見せず。思い入れでは田村も高田に負けず劣らずの域にあるようだ。
 なお、当初引退試合の相手として吉田秀彦の名前も上がり、吉田も名乗り出たが、高田は「吉田選手には感謝したい。時間があれば肌を合わせたかった相手で、一抹の悔いが残る」と敬意を表した。また、かつて「PRIDEのリングに置き忘れた物がある」と語っていた相手は小川直也であることも明かし、「タイミングが合わず対戦が実現できなかった」と話した。

 PRIDE.23には、高田の引退に花を添えようと、Uインター時代の後輩たちが大挙参戦することになる。高田は「まだ声を掛けていない選手もいるんですけど、この場を借りて」と前置きし、金原弘光、安生洋二、中野巽耀、垣原賢人らに出場を呼び掛けた。桜庭和志はミルコ戦で負った右目眼窩底骨折の精密検査を25日に行なうため、出場の可否はその結果次第で決まる。高田は「大事にしなければいけないケガなんでね、無理はしてほしくない気持ちはあります」と桜庭を気遣った。
 「僕のカードを含めて、“熱”がいい形で伝わる大会にしたい」と語った高田。Uインターの熱気が、11月24日の東京ドームで復活する。(井原芳徳)

主要カード、数日内に正式発表

▼ (10/21 up) DSEの森下直人社長は「The BEST Vol.3」(10月20日・ディファ有明)の大会終了後、PRIDE.23の主要カードを、早ければ22日(火)に発表できることを明らかにした。チケット発売が20日にスタートするため、16日か18日にカード発表記者会見を行なう計画だったが、高田延彦の相手が一部で先行報道された事等が交渉の最終の詰めに影響し、今週にずれ込んだ。具体的なカードを記者陣に執拗に聞かれても森下社長はノーコメントの姿勢を貫き、「9割5分調整がついたとしても、最後の5分を調整できないと、何も決まってないのと同じですからね」と苦しい胸の内を明かした。

Wタイトル戦を予定。吉田にも出場要請

▼ (9/11 up) DSEは9月11日の記者会見で、PRIDE.23を11月24日(日)東京ドームで開催すると発表した。PRIDEヘビー級王者・アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、同ミドル級王者・ヴァンダレイ・シウバの防衛戦を予定している。DSEの森下直人社長は9月29日のPRIDE.22の結果を受けて挑戦者を選定し、11月初頭までには決定したい意向だ。
 他にも森下社長は藤田和之、高山善廣の出場を希望しており、8月のDynamite!でプロ格闘家デビューを果たした吉田秀彦についても「現在交渉している。何としても出てもらいたい」とラブコールを送った。吉田の試合のルールは、「基本的にPRIDEルールでオファーを出している。特別ルールはPRIDEと名のつくイベントの中では考えられない」とし、道衣着用の有無についても「PRIDEルールでは自由なので、本人の判断に任せる」と話した。因縁のホイス・グレイシーとの再戦も考えられるが、「今の段階では社長としてはお客さんはそれほど再戦を要求していないだろうと?」という質問に、森下直人社長は「じゃないかなと思ってるんですけど」とも答えており、ホイス以外の相手との対戦の可能性が高いことを示唆した。
 なお、引退試合が間近と見られる高田延彦の出場について森下社長は「白紙の状態。これからじっくりコミュニケーションを取りたい」としている。桜庭和志はDynamite!で負傷したため欠場は確実とみられる。(井原芳徳)


ドリームステージエンターテインメント "明治生命 L.A. PRESENTS PRIDE.23"
2002年11月24日(日) 東京・東京ドーム
開場・15時 開始・17時


第9試合
桜庭和志(日本/高田道場)
ジル・アーセン(フランス/チーム・レ・バンナ)

第8試合
高田延彦(日本/高田道場)
田村潔司(日本/U-FILE CAMP.com)

第7試合
吉田秀彦(日本/吉田道場)
ドン・フライ(米国/フリー)

第6試合 PRIDEミドル級チャンピオンシップ
ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/王者)
金原弘光(日本/フリー/挑戦者)

第5試合 ノンタイトル戦
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
セーム・シュルト(オランダ/ゴールデン・グローリー)

第4試合 ヘビー級王座次期挑戦者決定戦
ヒース・ヒーリング(米国/ゴールデン・グローリー)
エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/ロシアン・トップチーム)

第3試合
ムリーロ・ニンジャ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)
ヒカルド・アローナ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)

第2試合
山本喧一(日本/パワー・オブ・ドリーム)
ケビン・ランデルマン(米国/ハンマーハウス)

第1試合
横井宏考(日本/チーム・アライアンス Gスクエア)
ジェレル・ベネチアン(オランダ/ボスジム)


◆チケット情報 (入場料/全席指定・消費税込み)
VIP(ビップ) 100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付) 
RRS(ロイヤルリングサイド) 25,000円  
スタンドS 15,000円
スタンドA 7,000円
※高田応援シート(スタンドS 15,000円 応援グッズ付)をDSE&PRIDEオフィシャルサイトにて発売

◆発売日:10月20日、各種プレイガイドにて一斉発売

◆お問い合わせ:ドリームステージエンターテインメント 03-5775-5700

Last Update : 11/23

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