April 2008
【Fight Schedule】“S”の闘魂伝承
- 2008-04-13 (Sun)
- FIGHT SCHEDULE / 試合予定
ついに24時間を切ってしまいました。
明日、アレックス・ロバーツが、いよいよ念願のK-1のリングに上がります。

ここまで、長い道のりであったような、あっという間でもあったような不思議な気分です。
今日は、お台場のフジテレビ特設ステージでのK-1の直前会見に
立ち会って来たんですが、なんか頭の中は回顧モードに入っちゃってて。五年前、多摩の山奥の今は亡き格闘技ライブハウスz-zoneで彼の最初のMMAの試合を目撃したんですが、そのバックステージで「総合じゃなくて、K-1を目指す気はないの? 絶対そっちの方が向いてる気がするんだけど」とか、いきなりスカウトに乗り出した時の光景なんかが、ふっとよみがえって来たりするんですよね。
なんか、今日のワタクシは非常にセンチメンタルです(笑)。
その一方で、明日の試合に関しては、妙にクールな気分の自分も居たり。いつものような「何が有っても勝ってくれよ」みたいな角度の深い気持ちは、今回何故か感じないんですよね。
毎回毎回、彼の試合は感情移入が過ぎちゃって試合の前日は夜も眠れなかったりするものですが、今回はまったくそれがない。むしろなんか妙に楽しみと言うか、自分がこれまでサポートしてきたアレックスと言う選手が、極真の大看板を背負ったグラウベ・フェイトーザという、巨大な壁にどこまで通用するのかが知りたい気持ちだけが強くて。ある意味、勝っても負けてもそれはどっちでも良いや、みたいな。いつもの身内びいきな心理はほとんどない。

もちろん、アレックスに勝って欲しい気持ちはあるんですが、それよりも純粋にどんな試合になるかが楽しみだし、興味深い。勝つにせよ、負けるにせよ、今回は素直にその結果に向かい合えそうな気がしてます。
正直、もうこのワクワク感はマネージメントの人の心理じゃないですね。無論、第三者的な記者の心理でもないし、強いて言うならホントにフツーのファンの気持ちに近いんじゃないでしょうか。
毎回毎回記者としてはK-1に対して非常に厳しい言葉を吐いて来た僕なんですが、今回の谷川さんの組んだカード編成には、一本を取られた気がしています。今回は大会全体に“力”が感じられるし、一つ一つのカードに非常に訴求力が有るんで、なんかケチを付ける気もしないし、自分のところの選手がどうのこうのという私心の入り込む余地がないんでしょうね。
強いて、私心の部分をいうならこのラインナップの中に、アレックスが名前を連ねる事が出来た事に、非常に幸福感を覚えています。
明日は記者だから、マネージャーだからと言う肩書きを全部横に置いて、格闘技を愛する人間として大会を楽しませてもらおうと思っています。
仕事として格闘技に関わり始めて十数年、心理的にくるっとひと回りしちゃったんでしょうか。今更こんな初々しい心境になれるなんて、自分でもちょっと意外です。
ーーーーーーーー
さて、この試合が決まってからの一ヶ月、アレックスは丁度本職の小学校教師の仕事が春休みで、非常にいい準備期間を過ごす事が出来ました。グラウベを想定していろんな特訓もやったのですが、一応その内容は“企業秘密”ということにしたいと思います。(うまく試合でその内容を披露できたら、また“種明かし”することもあるかもしれませんが)

写真は、大会直前に特訓の成果をシーザー会長に報告に行った際の光景です。
普段、アレックスは空柔拳会館の土田館長の下、連日みっちり練習を積んでいますので、シーザージムにお邪魔する事はないのですが、やはり今回はSBの看板を背負わせてもらってのK-1参戦ですから、最後は会長太鼓判を頂いてリングに上がりたい。そこでお忙しい会長に時間を割いていただいたという次第です。
最初は軽くスパーを見ていただくだけのはずだったのですが、会長もやはり血が騒いだのでしょう。次第に熱が入って来て、最後は御大自らリングに入ってご指導いただく事が出来ました。
まさに“Sの闘魂伝承”の一瞬でした。
4/4のSB後楽園大会のリングでアレックス自身口にしていた事ですが、プロとしてのSB戦績がたった一戦、直属ジムの人間でもない彼がSBを代表する立場に立っていいのかどうか、僕らとしても忸怩たる部分が有るのも確かです。しかし、この日シーザー会長はそんな事をおくびにも出さず、“身内”として遇してくださり、暖かく「みんなビビって下がるからあのキック(ブラジリアンハイキック)が当たっちゃうんだ。気持ちで負けずに前に出れば大丈夫。アレックスなら絶対勝てるから」と背中を押す言葉を掛けていただきました。
まったくその通りだと思います。
技術的な話になりますが、あの蹴りは見えない角度から縦に大きな円を描く軌道で落ちて来ます。虚をつかれた相手が反射的に後ろに下がってしまうから、いい具合にアゴや頭を直撃してしまう仕掛けになっているのです。だから“来た”と思った瞬間にあえて下がらず、前に突っ込んで行けば、ブラジリアンハイキックは実は当たらないのです。

シュートボクシングのトップ選手の特徴は、“突貫精神”だと思います。打たれても打たれても前に出てガンガン打ち合う気持ちの強さがある。それはかつての吉鷹弘選手、村浜武洋選手はもちろん、緒形健一選手、宍戸大樹選手、そして海外のアンディ・サワー選手にも共通しています。
4/4のリング上でアレックス自身が口にした、「サワー選手や緒形選手のように、K-1のリングでシュートボクシングの魂を見せたい」という言葉を実行すれば、それはそのままグラウベに対する最大の武器になると思うのです。
ですから、今回舞台はあくまでK-1のものですが、アレックスはこの試合で“Sの魂を受け継ぐ資格”を試されるのだと思います。その意味で、この試合は僕らにとってあくまで“シュートボクシング参戦二戦目”なのです。
さていよいよその瞬間が近づいてきました。
最初に『今回はヘーキ』みたいな強がりを書いてみたんですが、やっぱり、ドキドキしちゃって今夜も眠れそうにありませんね…(笑)。
明日、アレックス・ロバーツが、いよいよ念願のK-1のリングに上がります。
ここまで、長い道のりであったような、あっという間でもあったような不思議な気分です。
今日は、お台場のフジテレビ特設ステージでのK-1の直前会見に
立ち会って来たんですが、なんか頭の中は回顧モードに入っちゃってて。五年前、多摩の山奥の今は亡き格闘技ライブハウスz-zoneで彼の最初のMMAの試合を目撃したんですが、そのバックステージで「総合じゃなくて、K-1を目指す気はないの? 絶対そっちの方が向いてる気がするんだけど」とか、いきなりスカウトに乗り出した時の光景なんかが、ふっとよみがえって来たりするんですよね。
なんか、今日のワタクシは非常にセンチメンタルです(笑)。
その一方で、明日の試合に関しては、妙にクールな気分の自分も居たり。いつものような「何が有っても勝ってくれよ」みたいな角度の深い気持ちは、今回何故か感じないんですよね。
毎回毎回、彼の試合は感情移入が過ぎちゃって試合の前日は夜も眠れなかったりするものですが、今回はまったくそれがない。むしろなんか妙に楽しみと言うか、自分がこれまでサポートしてきたアレックスと言う選手が、極真の大看板を背負ったグラウベ・フェイトーザという、巨大な壁にどこまで通用するのかが知りたい気持ちだけが強くて。ある意味、勝っても負けてもそれはどっちでも良いや、みたいな。いつもの身内びいきな心理はほとんどない。
もちろん、アレックスに勝って欲しい気持ちはあるんですが、それよりも純粋にどんな試合になるかが楽しみだし、興味深い。勝つにせよ、負けるにせよ、今回は素直にその結果に向かい合えそうな気がしてます。
正直、もうこのワクワク感はマネージメントの人の心理じゃないですね。無論、第三者的な記者の心理でもないし、強いて言うならホントにフツーのファンの気持ちに近いんじゃないでしょうか。
毎回毎回記者としてはK-1に対して非常に厳しい言葉を吐いて来た僕なんですが、今回の谷川さんの組んだカード編成には、一本を取られた気がしています。今回は大会全体に“力”が感じられるし、一つ一つのカードに非常に訴求力が有るんで、なんかケチを付ける気もしないし、自分のところの選手がどうのこうのという私心の入り込む余地がないんでしょうね。
強いて、私心の部分をいうならこのラインナップの中に、アレックスが名前を連ねる事が出来た事に、非常に幸福感を覚えています。
明日は記者だから、マネージャーだからと言う肩書きを全部横に置いて、格闘技を愛する人間として大会を楽しませてもらおうと思っています。
仕事として格闘技に関わり始めて十数年、心理的にくるっとひと回りしちゃったんでしょうか。今更こんな初々しい心境になれるなんて、自分でもちょっと意外です。
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さて、この試合が決まってからの一ヶ月、アレックスは丁度本職の小学校教師の仕事が春休みで、非常にいい準備期間を過ごす事が出来ました。グラウベを想定していろんな特訓もやったのですが、一応その内容は“企業秘密”ということにしたいと思います。(うまく試合でその内容を披露できたら、また“種明かし”することもあるかもしれませんが)
写真は、大会直前に特訓の成果をシーザー会長に報告に行った際の光景です。
普段、アレックスは空柔拳会館の土田館長の下、連日みっちり練習を積んでいますので、シーザージムにお邪魔する事はないのですが、やはり今回はSBの看板を背負わせてもらってのK-1参戦ですから、最後は会長太鼓判を頂いてリングに上がりたい。そこでお忙しい会長に時間を割いていただいたという次第です。
最初は軽くスパーを見ていただくだけのはずだったのですが、会長もやはり血が騒いだのでしょう。次第に熱が入って来て、最後は御大自らリングに入ってご指導いただく事が出来ました。
まさに“Sの闘魂伝承”の一瞬でした。
4/4のSB後楽園大会のリングでアレックス自身口にしていた事ですが、プロとしてのSB戦績がたった一戦、直属ジムの人間でもない彼がSBを代表する立場に立っていいのかどうか、僕らとしても忸怩たる部分が有るのも確かです。しかし、この日シーザー会長はそんな事をおくびにも出さず、“身内”として遇してくださり、暖かく「みんなビビって下がるからあのキック(ブラジリアンハイキック)が当たっちゃうんだ。気持ちで負けずに前に出れば大丈夫。アレックスなら絶対勝てるから」と背中を押す言葉を掛けていただきました。
まったくその通りだと思います。
技術的な話になりますが、あの蹴りは見えない角度から縦に大きな円を描く軌道で落ちて来ます。虚をつかれた相手が反射的に後ろに下がってしまうから、いい具合にアゴや頭を直撃してしまう仕掛けになっているのです。だから“来た”と思った瞬間にあえて下がらず、前に突っ込んで行けば、ブラジリアンハイキックは実は当たらないのです。
シュートボクシングのトップ選手の特徴は、“突貫精神”だと思います。打たれても打たれても前に出てガンガン打ち合う気持ちの強さがある。それはかつての吉鷹弘選手、村浜武洋選手はもちろん、緒形健一選手、宍戸大樹選手、そして海外のアンディ・サワー選手にも共通しています。
4/4のリング上でアレックス自身が口にした、「サワー選手や緒形選手のように、K-1のリングでシュートボクシングの魂を見せたい」という言葉を実行すれば、それはそのままグラウベに対する最大の武器になると思うのです。
ですから、今回舞台はあくまでK-1のものですが、アレックスはこの試合で“Sの魂を受け継ぐ資格”を試されるのだと思います。その意味で、この試合は僕らにとってあくまで“シュートボクシング参戦二戦目”なのです。
さていよいよその瞬間が近づいてきました。
最初に『今回はヘーキ』みたいな強がりを書いてみたんですが、やっぱり、ドキドキしちゃって今夜も眠れそうにありませんね…(笑)。
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