Hideto Ida's Blog 〜 時に放浪、日々朦朧 〜

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07/11  One by one / [log:備忘録]
すっかり7月の第一週を棒に振った。
湿気退治にかけ続けていたクーラーが悪かったらしい。

とにかく頭痛がひどい。一時間と起きていられない状態が続き、食事とメールチェック以外はずっと横になって、たまにTVを見るぐらい。集中力が湧かないのでロクに本も読めず、ひたすら眠りに眠った。
あまりに気の早い夏風邪の洗礼。

しかも、ここ数年風邪の治りがひどく悪い。

昔はニンニクを食いまくり、酒を飲んで、厚い布団と厚着にくるまって強引に発汗ーーという体力任せの無茶苦茶な手法で、ワンナイト完治みたいなことをよくやった。多分医療的根拠は多分皆無、医者が聞いたら青筋を立てそうな手法だったが、それで治ってしまっていたのだから、若い時の体力というのは恐ろしいものだ。

すっかりそんな無茶も出来なくなって、今は風邪薬を飲んで寝るだけ。トシなのかなあ…とか落ち込んでみたりもするのだが、ダメな時はムリをしないに限ると腹を括ってしまえるのは、逆にその年の功だったりもする。




思うに「時間」というものは、可能性を奪って行く残酷な魔物でもあり、同時に救いでもあるのではないだろうか。時の経過とともに、人は着実に「可能性」を失って行く。これだけは、全ての人に平等な条件である。“幾らでも好きなようにつかみ取り”で山盛りにされていた未来は、砂時計のように暫減し、どんどん選択肢は消えて行く。

その一方で、「俺以外の何ものでもない」という要素だけが、波に洗われた割れガラスみたいに、すっかり角を無くして砂浜に顔を出すのも事実。若い時には、どうやっても見つけることができなかった「唯一の選択肢」が、そんな風に顔を出す。

まだそれが「確信」とまで言い切れる、確固たるものかどうかは断言しかねるが、さすがに血の巡りの悪い僕でも迷わずに済むぐらい選択肢が減ってみると、他の消えていった選択肢ってのは、自分にそぐわなかったんだなとわかる。残るべきものが手元に残ったのだ、と。

可能性が消えて行くのをボンヤリ眺めた時間の分、「俺には関係ないもの」を見定める事が出来るようになった。

要は、その分見切りが早くなったということ。

「コレは俺に関係ある」「コレは関わらなくてもいい」
単純な二分法の積み重ねが、今の僕の判断の基準になってる。

その意味では、「老いた」ということが確実に自分の舵になっている。
無論その分波を押し渡る推進力は弱くなっているのだが、航行マイルに変換すれば、決して若い時期に劣るとも思わない。

結局、人生はOne by one。失うものがあれば、獲るものがある。おつりも、不足もなし。最終的には何事にも帳尻があうのが、生きるということなのかもしれない。

投稿者 井田英登 at 19:25


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