こう見えても、実は一冬に数回風邪で寝込む。そんな事はまるで自慢にはならないが、今回にしても“恒例のダウン”ぐらいに軽く考えていたのは事実。
しかし、うがい、寝まくり、発汗、高栄養食と持てる自宅治療ノウハウを全て実践しても一切功を奏さないとなると、少し焦りが出てくる。それどころか症状はどんどんひどくなって、喉には針が1000本突き刺さったような状態。悪寒と頭痛がひどく、鼻水も止まらない。咳に至っては、一回ごとに喉から肺が飛び出してきそうな強烈なダメージが来る。
コレウワサニキクいんふるえんざトイウモノデハナイノカ…
となると普通の売薬では効く訳も無い。風邪にはベテランでも、インフルエンザというやつにはほとんど罹ったことがない。場合によっては肺炎だの髄膜炎だの結構恐ろしげな末路が待っているかもしれない。ついにダウン二日目に白旗を揚げて自宅治療を放棄。パワードスーツ+ホッカイロ三個の重装備で、近所の医者に駆け込むことになった。
案に相違せず、「流感」の病名を押し頂き、丸薬粉薬数種類をミックスした福袋を購入して帰ったのが、昨日の午前中のこと。服用してみると確かに、多少胸苦しさと頭痛は消えたように思える。これで一晩寝てみて、すかっと治れば29日の修斗後楽園には行けるかもしれないという淡い希望もあったのだが。
起きてみると、これがまた元の木阿弥。
咳の量こそ減ったものの、喉はまったくダメ。日差しのいい時間にショップの商品発送も兼ねて、おそるおそる篭城用の食料を買い出しに出たものの、30分外に居ただけでまた悪寒がぶり返す。
ダメダコリャ、と天国のいかりやチョウさんの声を子守唄に、朦朧と布団の中で一日を過ごすことと相成った。無論、修斗も泣く泣くパス。
じゃあおとなしく寝てたのかと言われれば、さにあらず。ココに書けない交渉とか、ココに書けない情報拾集とか、ココに書けない悪口とか、電話とメールだけはひっきりなしに襲いかかってくる。その上に仕上げなきゃいけない原稿、商談、ショップの商品追加、発送方法の考え直し、などなど諸々やることもあって…しまいには風邪の熱なのか、たんなる脳のオーバーヒートなのかわからないほど惑乱が進む。
ああ、リアルユデダコ返上の日は遠い。
01/21 構想三年、完徹三日。あるいは、凝り性の悲劇と飽き性の自業自得 /
[log:備忘録]
ということで、秘密の突貫工事は、死体の穴堀り…ではなく、ばうれびのショップ構築でした。ご利用は計画的に…でなくて結構なんで、どんどん衝動買いしてください。
ホントはもう一年も前に完成しているべきだったこのショップが(しかも、スクリプトレンタル料だけ垂れ流しで)、なぜ今頃突貫工事ででっち上げられたかは、もうあまり語りたくない。片鱗はなんとなくタイトルで判っていただければ幸い。(でも、ホントは「僕忙しいんで、後は店長よろしく。どうせ暇でしょ」って逃げた人が約一名いるんですけどね…)
つーか、実際すげー手がかかるのね。
「ただの商品紹介じゃヤだ」「読むだけで面白い頓知が効いたコピーじゃなきゃヤだ」とか。自分で自分の首を絞めるようなコンセプトを立てちゃうから、結局煮詰まるんですが…ええ、ええ、その通りですね。
ちなみに、この修羅場期間に、某団体関係者に井原が書いたメールの引用
「本当は井田がお話すべきところなんでしょうが、現在完徹三日目でショップの突貫工事をやっていて、頭のユデダコ化が一層進んでますんでひとまず、僕からご返事ということで。詰めた話は追ってまた直接井田とお願いします」
お前、絶対いい死に方しねえからな…
全日本キックの大月vs小林も見送り、反省蟄居に邁進して来たのだが、さすがに飽きてきたので、新年初仕事に出かけてみる。
今回は突発的に飛び込んで来た依頼で、チャーミングな女性の仕事場に伺って、ライフスタイルやその仕事に就いたきっかけなどについてのインタビューをするというもの。(もちろん自慢のハゲ頭には綺麗に磨きをかけ、ニットキャップ着用。それじゃ意味ないじゃん、というツッこみはしないように。男心は複雑なのだ。)
さらっとした記事になる予定だったので、ありきたりな質問をいくつかして、教科書通りのご返事をもらって終わる楽勝仕事かと思っていた。
ところが「見ると聞くとは大違い」(用法逆)。かのチャーミングな女性の口からは、マシンガンのように男前なご意見が続出し、気がつくと一時間近いロングインタビューに化けていた。めちゃくちゃ面白いし、意義深い内容。ただこっちの見込んでいた中身とは正反対の方向性なのが珠に傷。(紋切り型な皮算用で、勝手に中身を想定していたこっちが悪い、とも言うが)
終了後、同行した編集陣もこの展開には喜びつつも困惑した模様で、月島の隠れ家的居酒屋で、深夜の緊急作戦会議と相成る。
結局、今回の記事は今回の記事で皮算用どおり成立させるとして、このインタビューはもっと中身が生きる使い方をしたいね、と新企画にシフトする悪巧みに耽る。いや、ホントそれぐらい面白い内容だったのだ。
しかし、この稼業、何時こういうどんでん返しに出くわすかわかんないのが麻薬的なのだな。すっかり隠遁気分がふっとんでしまった。
つーことで、頭を丸めて懺悔を表明させていただきますです。当分、こんな頭でしずかーに反省を噛み締めようかと思っておりますので、会場で見かけても「嘘つきタコ坊主!」とか言わないように(笑)。
※ちなみに編集部の某イ○ラ記者は、PRIDE原稿一週間遅れても、頭はそのままです(笑)抗議のある方はihara@boutreview.comまでどうぞ。