Hideto Ida's Blog 〜 時に放浪、日々朦朧 〜

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08/21  泥棒に追いゼニ?  /
前回書いた、僕が運営に関わった某団体の内幕話が、あちこちの飛び火して話題になっているらしいですな。ここのBlog本隊にはコメントも付かなきゃ、トラックバックもなし、静かなもんですが。例によって、ワタクシの関知しようの無い某有名巨大匿名掲示板に全文が丸々コピペされての話らしく、そんなトコ覗きもしないこっちとしては、知ったこっちゃないんですが。

まあ、そっちでの評判が耳に入ったのか、それともこの閑散としている本家Blogのほうにご丁寧に目を通してくださっているのか、『強烈な事を書いてますね』とか、『面白いんでもっと書いてくださいよ』みたいな、業界内部からの反響が、リアルではいろいろ聞こえてまいります。でもね、ハッキリ言って、あんなの氷山の一角ですよ。ホントはなーんにも書いてないに等しい。

ああいう文章だけ見ると、ワタクシなんて、勝手にインサイダーでイベントに入り込んで行って、ちょこっと自分が気に食わない事にでくわすと、八つ当たりで何でもゴリンゴリンに内情バラしちゃう無茶な書き手に思われてるかもしれないですが。ホントのとこは、ガマンして飲み込んでる事の方が、ずーっと多いです。そんな幼稚な感情本意でモノ書く仕事してたら、読者も離れちゃうでしょうし、なにより業界で生きて行けなくなる。

実際、業界人で僕とガンガン衝突しちゃってる人少なくないけど、その人達の悪口の類いなんか、なーにも書いてこなかったでしょ(あんな事とか、こんな事とか…書かれたらまっ青になっていい訳に走り回らなきゃならなくなるような話、僕書いてないでしょ? ね? 心当たりのある方、その場で挙手してみてください…ほーら、そんなに沢山いるじゃん(笑))。他に言ってもしょうがないようなスキャンダルなんかもどんどん耳に入って来ますけど、聞いても書かないで置いてる事、いっくらでもあります。単に、『アイツの裏側をバラして足引っ張っちゃえ』みたいな思惑の人達に、政治的に利用されるだけってのも業腹だしね。

今回の件だって、裏にはもっともっと酷い話が隠されてるんですが、それを暴露したほうが業界のためなのか、それとも今は書かずに情勢を見守る方が正しいのかは、ちゃんと考えてからにしたいと思って様子を見てる最中なんで。あくまで前回は僕の巻き込まれた酷い状況を、そこに関わった個人の感慨レベルで書いただけでね。この先、何をどのタイミングでどう書くか、あるいは書かないかは、もっともっと考えて、情報も集めてから、と思ってます。例えば“ライターの仕事”として今回の件を書く場合は、団体や人名も具体的に書くだろうし、もっと広く格闘技界全体に起きている事との関連を軸にして、いろんな人の意見も集めた多角的なものになると思う。例えば、All Aboutで続けてる『誰が格闘技を殺すのか』のシリーズの一本になるぐらい、人、金、政治に言及した総合的なレポートにね。ーー言っとくけどこれ、予告じゃないよ(笑)。あくまで僕の“書く姿勢”の表明として、例を挙げてるだけです。




とにかく僕自身は選手ブッキングに手を染めようが、イベントのインサイダーとして関わる事になろうが、姿勢は変わりません。そういう“内部のオシゴト”は、その業務に対してのみ対価をもらってプロとして行う業務として切り分けてますから。団体側にもライターとして無意味にイベントを持ち上げるような記事を書くといった、付加的なバックアップは期待してもらいたくないし、そんなサービスはしません。逆にこそこそそういう動きして、団体からお小遣い貰ってるようなライターも居るみたいですけどね。ま、その善し悪しは言いますまい。(ただ、普段のライター業務を通して手に入れたノウハウ・知識・人脈なんかは、惜しみなくイベント運営の方につぎ込みますよ。それは僕の強みなんで)

基本的に、“インサイダー”としてその業務に関わった事で直接得た情報は、書かないつもりで居ます。例えばカードの情報なんかは自分のマネージメントしてる選手だったら、かなり早い段階で情報が入って来ますけど、だからってばうれびにお先走りで書いたりしないでしょ? アレックスの記事なんか、全部井原に書かせて、あっさりしたもんでしょ? それは僕の方針がそーだからです。それどころか、“インサイダー”として関わってるイベントの場合、ライターとしては会場に入らない事が多いし、出来るだけその周辺の記事も書かないようにしてます。宣伝予算の中からお金をもらって、提灯記事書くような仕事はライターのプライドとして、可能な限り避けたいですから(大会パンフの中に持ち上げ記事書いたりも頼まれるけど、記名では書かないようにしてるのはそのため)これまでもそうして来ました。一言で言えば、『“金のためにやる事”より、金のためにやらない事”の方が多い』ということ。

あくまで、イベント周辺の業務と、ライターとしての仕事には、僕なりのラインを引いてるつもりであります。




それでも、たまーに関わっちゃってる“インサイダー仕事”の会見やイベントに、物理的に僕しか行けない場合もあります。それはまあばうれびのお台所の問題なんで、記者を沢山雇えないウチが悪い。そう言うときは仕方なく記事書く事もありますけどね。結局、そんな場合、ライター業は片手間になっちゃうし、ロクに試合なんか見れてない事が多いんで、記事書きたくても書けない場合が多いわけです。

実際、今回のコンサル業務の最中でも、一個小さな大会をやった日が他にも大会が重なったラッシュの日で、記者が足りなくてその大会は、ばうれび的にはノーマーク。たまたまメインだけは全部仕事が終わってようやく見られたので、ちょっと記事にしましたけどね。メモなんか取れなかったから、ホントに概況だけのレポートになってたし。他にもレフェリーのルール解釈で揉めた試合が別にあって、ホントに記者専業で居たなら、この記事は書かない手は無い内容でしたけどね。ロクに試合見てないもんだから、そんな微妙な話書けるはずも無い。逆にインサイダーであることが、記事の公平性を傾かしてもいけないなと思って、そのまんま写真だけ載せてお茶を濁しちゃいましてね。(ビデオ届いたのも遥かに後だったんで、追加記事を書くにもタイミング逸しちゃって。ビッグイベントなら同時中継の PPVとかを録画しといて、何食わぬ顔で記事書いたりできたのになあ(笑))。

ーーその記事見て“オマエ、大会運営に関わってたから都合の悪い試合を書かずに放っといたんだろう”みたいな事も後で言われましたがね。ホントに都合のいいのは、揉めた事件をスキャンダル風の記事にしてファンに注目してもらうことなんだから、“インサイダー”としてはホントは記事にして煽るほうが都合が良かったわけですよ。そこを“ライター”の意地と都合で押し切って無視しちゃった。だからホントの事情は逆なんだよね(笑)。まあ、こういう根も葉もない誤解にイチイチ言い返してられないのが、一人二役の問題点と言えば問題点ではありますな。




しかし、インサイダーとして、これを放置しておいたら、業界全体が、そしてファンが悪影響を被ると言う話に行き当たった場合は別。インサイダーが、ジャーナリストに“内部告発”するような意味合いで、“インサイダーの井田さん”に“ジャーナリストの井田”がインタビューして、記事を書く、という事態はあると思います。

ただその“一線”を飛び越えるときは、通常の関係者が“内部告発”に踏み切るよりも、僕の中にさらに高いハードルがあるということは言っておきたい。それがなかったら、ただのダダモレのスパイ野郎になってしまうんで。だから、営業に関わる情報や、単に腹が立ったレベルの話は今までも書かなかったし、これからも書かない。

判断基準は、そこに“正義”があるかないか。

大げさだけど、それを自らに問いながら、僕なりの判断で動いて行きます。出来れば、仕事を共にする人々、そして読者と大きな意味での“正義”を共有できればうれしい。でも、そうできなかったときは、残念ながら立つ位置が異なる事になるでしょう。そういう事情を含んだ上で、僕と一緒に仕事がしたいと言う人が居れば、それはこれからも誠心誠意がんばります。書く仕事はもちろん、イベントを作って行く仕事、人と人を繋ぐ仕事、アイディアを出して行く仕事、ファンと現場、ファンとイベントを繋ぐジョイントとして、僕と僕の仲間にはまだまだ出来る事が沢山あると思うので。

とにかく、書く事の先で何が起こるか/起こしたいかを考えて、自分の格闘技に対するポリシーを軸に書いて行くと言う姿勢は変えないつもりです。




しっかし、この期に及んでも、ご本家は呑気なもんで驚いてしまう。

告知も出さなきゃ、大会直前になってもまだ主要カードは決まらない、記者会見もやらない(できない→まだカード編成でゴタゴタやってるから)。まったく格闘技イベントのセオリーを無視し切った、独自で、特異で、異様で、不思議極まりない、その“勇気ある”孤立ぶりには、つくづく感心しますな。

このまま放っとけば、開催された事すら誰も気づかない、謎のままひっそり消えてしまうシーラカンスみたいな大会になってたのは間違えない訳で(笑)。それが逆に今回の僕のblogとか、某掲示板での煽りなんかが原因で、カルトチックな人気を呼んじゃったらヤだなぁ…。あの時代錯誤の二十年前のプロレスの地方興行みたいなポスターなんかは、ホント田舎の風呂屋に張り出されてそうな代物で、確かに笑えるツッコミポイント満載の代物だしね(笑)

これで恐いもの見たさの、ひねた客がちょこちょこ入っちゃったりしたら、数字だけ見て『やっぱ、ウチ人気あるんじゃん』とか勘違いするだろうなあ。イベントの動員/不入りの要因をイチイチ分析できるような、緻密な人達じゃないんで(笑)、またびっくりするような企画を立てて業界の顰蹙を買いそうでコワヒ…。

まあ、僕が書くまでの某プレイガイドでの実売数は、桁が一個おかしいんじゃないかと思うような数字だったみたいなんで、あのBlog出した後の数字の推移も調べてみると面白いかもなあ。変にネガティブな広告効果があったとかわかったら、びっくりするよなあ。『頼むから悪口書いてくれ』って、団体から直に売り込みが来るようになったりして(笑)。まあ、所詮コメント、トラックバックもゼロの記事だし、そんな大げさな話でもないか…あくまで業界内部のひっそりした話だよな。第一、そんなカルトネタに反応するようなファンは、格安で投げ売りされてるオークション周辺に行っちゃうか…二枚セットで600円とか、紙切れ代以下の値段になっちゃってるらしいし。




まあ、今回上の方で使われるガイジン選手はなんだかんだ言っても我がJusticeプロモーションが紹介したホンモノばっかりなんで(今回は出場契約しちゃった後なんで、引き揚げることもできず、出場しちゃいますが)某団体のチャンピオンとか、某トーナメントの覇者とか、確かに見とく甲斐はあると思います。

もっと会見もこまめに開いて、いいリリース出して煽って、もっとまともな広報活動やって、雑誌とかにも記事がキチンと出る状況だったら、大会自体も満員までは行かなくてもそれなりに健闘できたんじゃないかと思うし。あと、メインに持って来た強豪選手に、日本人のチャンピオンクラスの対戦相手をちゃんと準備できてたらね。…でもそんなバリューある選手に出て来てもらえるような誠実な交渉、あの人達には絶対無理なのはわかってましたけどね。(ホント、名前の挙がってた選手を聞いたら、みんなぶっとんでたと思う。今となっては夢、幻どころか、霞ですらない状況ですが。)

あーあ、なんだか、まだタメ息が止まらないなあ…




昨日、歴史に残る延長十五回の死闘を繰り広げて、翌日再試合になった甲子園の決勝戦

ワタクシも元野球少年のなれの果てなんで、TVの前に張り付いて見てたんですが。最後の最後まで意地と意地のぶつかりあう展開で、久々に野球見て一喜一憂しましたよ。なんかどんな作り物のドラマも及ばない、ドラマチックな展開続き。特に、九回表の駒大苫小牧のクリーンナップと、早実の斉藤投手の対決は壮絶だった。

既に三点差つけてこのイニングを押え切ればX勝ちという展開で、早実の斉藤は三番の中沢にツーランを浴びてしまう。

続いてノーアウトまま、四番の本間を迎える、本日最大の見せ場。オープンスタンスの本間は、ずっと斉藤が外角低めに集めて来るボールに手が出ず、昨日今日とノーヒット。四番の意地に賭けて、そのアウトローをインに踏み込んでの流し打ちで切り返そうとする本間。しかし、ポーカーフェイスを守って、コントロール勝負のコーナーギリギリの球をズバスバ決めて行く斉藤が、本間をフォークで三振に切って取る。ピンチをものともせず、緻密なコントロールを維持した彼を、日本中のファンが絶賛したと思う。

かくて、サヨナラのチャンスを次々に斉藤に押しつぶされ、最後のバッターになったのがエース田中。もう、ホントあり得ないぐらい盛り上げてくれる展開だ。

僕はこの二日ずーっと田中に感情移入して、試合を見ていた。ちょっと松田優作似というか、高校生とは思えないような大人びた静かな目をしていて、普通なら背負いきれない大きい荷物を当然のように引き受けてるような毅然とした印象を受けたのである。駒大の香田監督は、エースの疲労を考慮して先発に二年生投手の菊池をマウンドに送ったのだけれど、場数の足りない彼は大一番の緊張に負けたのか、制球難で一回の裏にいきなり先取点を献上してしまう。昨年は継投策で優勝しているだけに、ここでの菊池の崩れは香田監督に取っては誤算以外の何ものでもなかっただろう。一点を追うハンデを付けてられた上に、予想外の一回に早々に引っ張り出された田中は、表情一つ変えずに後輩とマウンドを変わる。堂々としたその佇まいが、また彼に年齢不相応の貫禄を感じさせた。

しかし、中盤はさすがに疲労を隠しきれず、制球が安定しない。フォアボールでランナーを背負ってしまう展開。結局、たった四本のヒットで三点を奪われた。最終回、ようやく訪れた攻勢のチャンスも、ライバル斉藤が剃刀のようなスライダーで、その焰を切り刻んで行く。同じ球種を武器に持つ田中にすれば、無念としか言い様の無い展開。だが、ツーアウトで回って来た最後の自分の打席。田中は迫り来る負け試合の予感を必死に押し返そうとする。打ち返せないまでも、この大会屈指の名投手斉藤を向こうに回して、必殺のスライダーをカットして切り抜け、最後まで狙い球を待ち続ける。

あの必死の抵抗を繰り広げた田中の孤独な姿には、ちょっと泣けたなあ。

だが、最後の一球に賭けた一振りが空を舞って、キャッチャーのミットにボールが納まった瞬間、田中の顔にはスゴく晴れやかな表情と、悔しくてたまらない表情が交錯する。その直後、負け試合の実感がどっと襲いかかって来たのか、意地っ張りの小熊みたいな彼の顔がちらっと歪んだのだね。しかし、そこをぐっとこらえて、「負け試合いで泣けるか、バカやろ」って感じで歯食いしばったんだよ。

昨日の十五回と今日の七回1/3、ずっと田中の中で張りつめて来たものが、一気に駆け抜けた瞬間だった気がする。いや、三年間の高校野球での全ての戦いか。彼が大好きな野球を通して積み重ねて来たものが、あの一瞬、あの一球の攻防に凝縮されてたのかもしれない。なんか、あの攻防と表情を見ちゃったらね…なんか、俺も下らない泣き言ばっかり言ってられないって気がしてきた。

いやー、田中いいよ。あのピンチを、ポーカーフェイスで通した斉藤も。
これから彼らの野球人生がどう交差して行くのか判らないけど、もう一度別の舞台で覇を競って欲しい。斉藤に完全に押さえ込まれちゃった四番の本間なんかも、もう一回自分を証明したいだろうし。

それぞれの人生賭けて積み上げてきた技量や、そして勝負の最中に交錯する感情を、一瞬のプレーの中に凝縮して目撃できるのが、スポーツを見る最大の楽しみなんだと思う。

オトコノコはああでなくちゃね。
やっぱり頂点を争うヤローどもってのは、スゴいわ。


投稿者 井田英登 at 16:03


コメント一覧
kikuzo: 野球、楽しんでいただけたようで何よりです。文字通り、歴史に残る名勝負となりましたね。そして、予想通り、井田さんは苫駒の田中くんにアンテナがひっかかった、と。ハンカチ王子は好みとはちょっと外れるだろうなとは思っていたけど。
ちなみに、私は早実が準決勝で戦った、鹿児島工業の背番号「11」から目が離せませんでした。なんかねー、普通にしているんだけど、笑えるんだよ。くすっとしてしまう。
案の定、ムードメーカーとして各方面で取り上げられていたようです。
そういえば、インタビューで斎藤投手も「男ですから」というフレーズを使っていましたね。

オトコノコはシンプルに頑張るね。
( on 08/22 at 02:46 )
ida: そそ。オトコノコってとこが大事でして。

漢字で「漢」とか書く、他人様に見てもらうための、見せかけのファッションじゃダメなんす。彼奴らの頑張りは、全部ヤらせてくれそうな、ケツの軽いおねーちゃんへのアピールでしかなくて、なんも中身なんか無いですから。→頭の上に宇宙戦艦ヤマトを乗っけてる、エーちゃん教のアホなおっさん、お前の事だぞ(笑)

金の力も、ネーちゃんの色気も、ガキンチョの持つ、無償の勇気、無償のエネルギー、無償の行動力には勝てないからね。

結局、人間の品性とか精神性は、エッチを知らない12歳ぐらいでピークに達しちゃうんですな。その後は斬減していくその炎を大事に守ろうとするか。安っぽい現実とやらにぶち当たって、ピーヒョロロと“オトナ”に鞍替えするような奴は、どうやったって信用できない。

如何に頑固に、そしてしつっこく、12歳の自分を内側に活かし続けるか、それでその人の人生における徳性の多寡も決まってしまうと思います。
( on 08/22 at 03:27 )
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