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 [第4試合 63kg契約キックボクシングルール]
小林聡 vs 外智博
NJKFライト級チャンピオンにして現K−Uライト級チャンピオンの小林。6年越しの対決で須藤信充を破り、SBとの交流戦で井瀬をKOし今絶好調だ。「望んだ試合ではない」と”相手にとって不足あり”を表明した小林だが、今回も強烈なパンチの連打とローでのKO劇を見せてくれるか?。

 対する外はネームバリューで小林に2歩も3歩も遅れを取る、これはキャリアその物の差だ。それだけにこの一戦に賭ける外の意気込みも大きい、外は金星を奪えるか?。



ラウンド1 林はガードを下げ上体を揺らし、トリッキーな動きから得意のパンチとロー。外はガードを上げてパンチをブロックし、隙を伺いながらローとミドル。外は小林のパンチは防ぐがローを数発貰う。

ラウンド2 は首相撲の体勢に入って膝、小林は離れ際にパンチ放つがガードされる。外は完全に首相撲狙い、小林のパンチをガードしながら組み付く。小林はパンチを打ち続けるが尽くガードされ有効打を奪えない、逆にガードが下がった所へ外のパンチを浴びる。


小林得意のロー、効果的だった

ラウンド3 の首相撲にてこずる小林に外の膝が入る、決め手がない小林だが1Rから蹴り続けたローが次第に効いてくる。しかし外は耐えてひたすら首相撲に持ち込む。首相撲に来る外に小林は強引なパンチと肘を放つが全てガードされる。


首相撲に捕らえ小林の攻めを封じる外

ラウンド4 拗に首相撲を狙う外に、小林はガードの上から構わずパンチを打ちローキック。外はガードを上げたまま次第に動きが止まり、小林のローを立て続けに貰うが再び首相撲に持込み乗り切った。


小林ガード隙を狙ってパンチ(上)
ドンピシャリだったと言うガードの
上から肘(下)         

ラウンド5 こまで首相撲で小林を苦しめながら、そこからもう一つ有効な攻めが無い外。ポイントの振りを知ってか起死回生の浴びせ蹴りの大技、しかし空振り。また首相撲に持ち込む。




林の鮮かなKO劇を多くのファンは期待していたに違いない、が現実はその逆、大部分を地味な首相撲の展開で終わった。そしてこの試合は小林に対して大きな課題を突きつけたように思う、それはタイスタイルへの対応だ。ガードを固めてくる相手、首相撲に来る相手への対応。外選手には失礼な言い方だが、外クラスにてこずるようでは例えばタイの強豪相手には余りにも心許ない。小林は12月に鈴木達也をKOしたガッティンディ(タイ)との対戦が控えている、課題をこなすには余りに短い時間だが、このままでは苦しい戦いを強いられるだろう。

 そして金星は上げられなかった外だがパンチを封殺して小林を苦しめた、しかし残念ながら首相撲に持ち込んでもそこからもう一つ有効な攻めが無かった、そこが課題か?。

文 渡辺


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