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金沢久幸インタビュー
1998.11.14 日本武道館

Q:おめでとうございます。

金沢:ありがとうございます。

Q:見事なKO勝ち、どうでした?。

金沢:えーと、あんまり派手な技ではなくて、あれは公約で1発最後に弱った所で決めるはずだったんですけど。佐久間選手の内股のローが効いちゃって、前に踏ん張りがきかなくて。パンチが、1は出るんですけど、2、3、4迄が出なくなっちゃいまして。それでちょっと、もう、なんか。ま、練習してきた1発だけで、1発で本当に倒・・しちゃいましたね。

Q:あのうバックブローは3Rにって言うのは決めてたんですか?。

金沢:そうですね、あのう、彼がパンチ1発も当らないって言われたの一寸ムッときまして(笑)。1Rは先ず距離を測って、で彼が何方へ動くか見たんですよ。それで、後、2Rの後半は、右、僕右利きのバックブローなんで、右に動けないように、ロープを相手の左側においといて、こっちに移動する瞬間を狙って出しました。

Q:あのう、佐久間選手は肘を織り交ぜた試合展開で、それに対する対策については?。

金沢:そうですね、あの、まあ頭のてっぺん切られるんでしたらそんな直には試合止まらないと思いますんで。後は、要するに逆に頭で相手の肘壊そうって感じで、ガーンって肘に頭ぶつけるような感じで。1回ちょっとバッティング気味の、ちょっと、頭と頭当っちゃったんですけど、あの、で後一発肘狙って来たの判ってまして、ま頭切られるぐらいだったら、もう、顔切られる前に倒してやろうと思いまして。

Q:あのう、前回の対抗戦、山崎戦に続いて佐久間選手を倒して、今後の目標と言うかどう言う所目指しますか?。

金沢:丁度、その、ま雑誌でね、あの1発で倒すって事で、まあ3回ダウンだったんですけど、あの1発の技の怖さって言うのを教えてやろうかなって事で。で、その前に彼が強すぎるんで、もうパンチ、練習時間の8割くらい裂いたんですよ。それで、でも、内股蹴られたもんですから踏ん張りが効かなくて、パンチが、腕を蹴られると同時に足を殺されちゃいましたんで、ハイキックも全然もう強くないハイキックになっちゃいまして。後はもう、回る、バックブローって言うのは回る技なんで、後はそれの力だけで。もう4ラウンド行ったらちょっと、逆に負けてましたね。

Q:あのう、初めから倒そうとかそう言うんではなくて、時間をかけて組立って言う風に考えてたんですか?、今日は。

金沢:そうですね、あのう、先ずは相手を罠にかけるって言う事が頭に重い浮かびまして。で、1ラウンド、彼って以外とグローブ合せるって事しないんですよ、グローブ。それで、近づいてった所ハイキックで脅かしといてからやろうと思ったんですけど。彼がまだ距離取りながら来たんで、まあこれは作戦変えてロープ、ロープ際まで押すのが、階級上ですから体力的には。ロープまで、あの、罠に引っ掛けておいて、自分が右に動けないようにしといて、それで左に動いた所を合したって事ですね。

Q:バックブローは初めから考えてたんですか?。

金沢:あ、友達との約束で、あの、出してくれたら一万円くれるって

Q:あ、そうなんですか(笑)。

金沢:これで今日3発、4発くらい出しましたんで4万円くらい。

Q:それで決めようって言う感じだったんですか?。

金沢:いや、これはちょっと約束の技で。

Q:その後って言うのは?。

金沢:その後は、やっぱりハイキックと後飛び膝ですよね。一応、”なんちゃって沢村忠”を目指してやってます(笑)。

Q:最近はその、飛び込んでのその攻撃と言うのが多いですね。

金沢:佐久間選手が以外とロープの方、要するにロープを背負うタイプの人間だったんで、飛び込んで行けば要するに後ろ下がる事出来ないんで。それで要するに後は罠に引っ掛けるだけで、で、罠に引っ掛ける前にこっちが一寸やられそうになっちゃった感じですね。もう足が目茶苦茶動かなくなっちゃいました。パンチももう、全然もう顎上がってこんな力抜けたパンチになってしまいまして。彼はだからそう言う、彼は要するに詰め将棋みたいの上手いんですよ、僕は最初から1発の罠みたいな感じで。だから何方が先に罠に引っかかるかって感じですね。

Q:あのう、ま、最初からって言うか、デビューの頃から佐久間選手知ってるわけですけど、どうですか戦ってみて。

金沢:戦ってみて、やっぱりあのセンスがあって、何方かと言うと天才肌なんですよ。で、彼が足りないのはハートだっただけで、今このハートもね、あのうハートが強くなりましたんで。まあ、極端に言うと1発の罠を引っ掛ける、頭を、頭の勝負をしない限りは中々彼を追い詰めることは出来ないと思います。だからタイ、要するにタイの要するにスタイルって言うか、そう言うゲーム性のあるタイプ何じゃないですかね。

Q:で、どうですか、全日本だと一寸実現したかどうか一寸分らないカードですよね?。

金沢:そうですね。

Q:ま、袂を分かって別になってこう言う形で戦うって言う、その感覚って言うのは?。

金沢:そうですね、だから立嶋選手を倒した時点で、もう彼って言うのはこれから輝いていくタイプだなあと言う感じがあったんですよ。そしたらひょんな事から自分に立嶋選手の話がありまして、減量きつかったんですけど、やったらもう一生懸命本当に仕事犠牲にして、今まで仕事が大切でしたから、それを犠牲にしてキックに賭けたら勝てたんで。まあ元々、あのう家のトレーナー弟なんですけど、「兄貴は何時もセンスがあって本当は強いのに何時も何で試合を投げるんだと、仕事が大切なの分るけど皆で一生懸命キックやってるんだからちゃんと最後まで勝負してみろ」って言われて。丁度立嶋選手との話が来たんで、それで自分も丁度ま勝ったときに「あ、同じ位置に行けたかな?」。まだ彼の方が全然名が売れてるんですけど、だから話をすれば実現できるカードじゃないかなと思ったわけなんです。

Q:それは佐久間選手と?。

金沢:佐久間選手と。だから山崎選手に勝って、後佐久間選手が次、あの実現するなって自分の気持の中でありましたね。で、あのう、合宿の時に、あのう、トレーナー、松石トーレナーに要するに「対戦相手って言うのは後楽園ホールで目が合ったりする、みつけて、そいつとやらせてくれって言うもんなんだ」って言いまして。たまたま山崎戦で勝って降りた時に佐久間選手が(笑)、こっち見てまして目と目が合って次は佐久間だってそう言う気持はありました。

Q:その次って言うのはどうですか?、今日勝ったんで。

金沢:勝った・・・、ん〜、後は又今日目が合った人で(笑)。

Q:ちょっとその辺見えたですけどね、そのちょっとスタミナが切れたかなって言う、何か少し勢いが。

金沢:あのう、要するにあのう、足が効いちゃってるもんですから、無駄な力が入っちゃうんですよ。要するに膝で支えなきゃパンチはいけないんですけど、支えらんないからもう身体だけで行っちゃうから、その分スタミナ切れちゃいましたね。とにかく彼は結構細く見えるんですけど、フェザー級では凄いパワーありますから。もう凄い、だから蹴られた瞬間に「こいつフェザー級じゃないや」って言うのがありましたから。これはもう後半になったら負で、今日あのう、ま、あのパンフレットに書いてありましたけど、「倒すか倒されるか」面白いから決めようかと。

Q:えー、さっき佐久間選手と話して、ま袂を分かったと言う。ま全日本時代にライト級トーナメントとか、結局小林選手とか合まみえずに帰っちゃった訳ですけど。小林選手は意識ありますか?、次の相手として。

金沢:ああ、意識はありますけど、彼が相手にしてくんないんじゃないですかね、未だね。前回、未だ自分が弱かった時だったんで、悔しさはありますね。未だあんとき本当の力を出しとけばよかったなって言うので、あのう、ありましたんで。だから、ま、彼自身があれ以上に伸びてますんで、まああのう実現すればやりたいなと思いますけど。未だ未だ彼の位置にちょっと行ってないから(笑)。自分で未だ謙遜しちゃいますね。ただまあキックユニオンの2大エースですよね、今もう。佐久間選手がエースでしたけど。だkらその片方のエースを倒したって言う事は、ちょっと意識ありますね。次やったら勝てるかどうか分らないですけどね。

Q:。おめでとうございました

金沢:ありがとうございます。


収録:藪本 構成:渡辺


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