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 [第3試合 57.15kg契約キックボクシングルール]
佐久間晋哉 vs 金沢久幸
沢はかつて全日本の中でも特に目立つ選手ではなかった、それが立嶋を飛び膝でKOし、MAの山崎道明を判定で降し急に注目を浴びるようになった。勝利その物もそうだが、派手な勝ち方がだ。この試合も「派手な技で勝」と宣言している。

 対する佐久間は設立間も無いK−Uのエース、最近ムエタイ戦士のガウナーとの対戦を自らの負傷によって流してしまい、その直後となるこの大舞台での試合に気合いが入る。前日記者会見でも「1発も当てさせない」と金沢と火花を散らしていた。



ラウンド1 久間ロー、金沢もローを返す。金沢が右ハイからパンチを奮って前進、佐久間がこれをかわして再び見合う。両者軽いパンチとローの応酬、佐久間は下がりながら攻撃する何時ものパターン。

ラウンド2 久間は左ミドル、金沢はそこにパンチを合せる。金沢は距離を詰めようと前進、しかし佐久間のパンチと肘に阻まれ、一瞬詰っても直に離れる。逆に佐久間が下がりながら距離を保ち、パンチとロー、ミドルを当てる。


金沢が「フェザーとは思えな
かった」と言う佐久間のキック

ラウンド3 こ迄共に決め手無く、やや佐久間の距離で展開していたが、金沢の奇襲の右バックブローが佐久間の顔面を捉え佐久間ダウン。更に立ち上がった佐久間に金沢の走り込んでの飛び膝が炸裂、佐久間このラウンド2回目のダウン。更に金沢はかさにかかってバックブローや飛び膝を狙うが佐久間は必死にガード、1〜2発顔面をかすめるが耐え抜く。残り1分で金沢の方が攻め疲れ失速、佐久間凌ぎきるかと思われたが、最後は金沢がパンチでコーナーへ追い込み膝で止めを刺した。



バックブローで佐久間ダウン(上)
更に飛び膝で2回目のダウン(中)
止めのバックブローを狙うが佐久間
はガード(下)           


沢予告通りの派手なKO勝利。1発のバックブローで膠着状態を破ると一気に攻め込み最後は粘りを見せた佐久間を沈めた。これで金沢は立嶋、山崎、佐久間と全日本とMAとK−Uのトップランカーと王者を3たて、選手層の薄くなった全日本で注目の人になりつつある。

文 渡辺

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