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[第15試合 WMAF世界Jrミドル級王座決定戦]
伊藤隆 vs ルーク・ケントン
年は毎興行の様に出場しムラッド・サリやNJKFウェルター級王者の松浦を破るなど、獅子奮迅の活躍を見せた伊藤。今年に入ってからは初めてのこの試合が半年振りの試合となる。この試合から階級をJrミドルに上げて新設されたMAの世界タイトル、WMAF世界Jrミドル級タイトルを争う。
するルークは東金ジムで練習を積むオーストラリア人。日本デビューでは東金ルークの名でリングに上がり、MA日本ウェルター級5位のKタカハシを1ラウンドKOに沈めるハードパンチャーぶりを示し、4月に行われたシュート・ザ・シュートでもJSBAのシーガル級王者土井を判定で破る活躍を見せている。
 だが、ルークはその試合でローをカット出来ない弱点が露呈してしまった。



ラウンド1 ークはやや慎重な出だし、得意のパンチも手数が少ない。逆に伊藤が左ミドルからパンチに繋ぐ、そして首相撲に入る伊藤。

ラウンド2 藤は左ミドル主体に攻め、ルークはパンチ。しかし伊藤はルークのパンチをしっかりガードし首相撲に持ち込む。

ラウンド3 相撲の展開が続く。伊藤は首相撲から離れるとローを蹴る、ルークは右のパンチから左の膝のコンビネーションだが何れもガードされ決定打が奪えない。

ラウンド4 こまで互いに決定打なく、首相撲で膠着する場面が多かったが、この回試合が動いた。
 首相撲から肘を狙う伊藤だがルークは頭を密着させて防ぐ、しかし執ように狙う伊藤の肘が遂にルークの左眉付近をカット、ドクターチェックが入った。傷が浅く再開されたが、ルークは傷口が広がってストップされる前にと攻め込んでくる。伊藤も止めをさそうと攻め掛り、場内沸き上がる、が、残り時間が少なすぎた。

ラウンド5 び、「ルークがパンチ、伊藤がガードし首相撲」の展開。ルークは右パンチから左膝へのコンビネーションを使うが、ワンパターンで通用しない。

に決定打は無いが、伊藤はルークのパンチを確実にガードしながら左ミドルを蹴り続け、首相撲でも優位を保った。ルークは一発の破壊力は有りながら攻めが単調だ、得意のパンチも上下に打ち分けられず。とは言え伊藤も苦しかった、半年のブランクのせいか4Rからスタミナが切れ始め、特に首相撲の時に苦しそうな表情を見せた。
藤は「これからJrミドルで世界の強豪と闘っていきたい」と試合後語った、今年中に強い選手と組まれるらしいとも。伊藤はこのクラスではまぎれもなく日本のエースだ、それがいよいよ世界に打って出る。
 

文 渡辺

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