日本軽重量級のトップを走る伊藤隆、団体内に敵無しの彼がムラッド・サリ以来の大物外国人との試合を組まれた。相手はWMTC世界ウェルター級4位にして、1時ルンピニーでもランキングされていたジョン・ウェイン。初来日ではJ−NETWORKのエース小比類巻貴之を圧倒、大差の判定で下している。
この一戦は伊藤が世界に通用するか否かが試される一戦となる。
ジョン・ウェイン選手の入場スタイルは、トレードマークのウエスタンハットにガンベルト。そしてトランクスにはキスマークがたくさん付いていて、どうもこの日セコンドについたセンティアンノーイ選手のトランクスらしい。
一方の伊藤選手はいつもの黒いガウンを羽織っている。前のラビット・土屋戦が壮絶な試合だったため、その余韻を残しておりこの試合への期待もいやがおうに盛り上がる。
試合前ウェイン選手はワイクーを披露したが、最後に弓を伊藤選手に放つポーズをする。しかし伊藤選手もその前に仁王立ちになり、弓を受け止める仕草。何度かそのやり取りが有った後、ウェイン選手は弓からバズーカー砲に持ち替えて伊藤選手を狙うなど、良い緊張感が漂い始める。