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 [第9試合 アメリカ・タイ国際戦63kg契約5回戦]
メルチョー・メノー vs パンナリ・ソー・スワンパクディ
檄の日本デビューを果したメルチョーだが、前回は鈴木達也にKO負け。しかしやはりあの衝撃のデビューが脳裏に焼きついているのか、観客の受けはいい、客席からは大きな声援が飛ぶ。
 そのメルチョーが今回ムエタイ戦士と対戦する。メルチョーは「タイ人のコーチについていたからムエタイにも対応出来る」ようなことを語っていたが、果してあのパワーとスピードがムエタイに通用するか?、興味深い一戦だ。



ラウンド1 ルチョー左フックから右ローのコンビネーション、パンナリもローを返す。メルチョーは軽快な動きから得意の右ローを次々決める、左フックから右ローを中心に組立て試合をリード。と、メルチョーの飛び込んでの縦肘でパンナリの眉間付近が切れパンナリ出血、タイ人のお株を奪う肘攻撃。さらに右フックを顔面とレバーへ2連発、そして右の拳を振ってみせてパンナリがガードを上げると又左のボディーフックをレバーへ。


メルチョー左フックから右ロー


更にパンチの連打

ラウンド2 全に主導権を握ったかに見えるメルチョー、この回も左フックと右ローで攻め立てる。パンナリは単発のローとミドルで精彩がない、しかし膝が決まり出して一気に形勢逆転。膝、ミドル、そして首相撲で主導権を奪う。右半身に構えるメルチョーはパンナリの左膝と左ミドルに対応出来す、次々連打を浴びてコーナーに追い詰められ肘の連打を浴びる。

ラウンド3 ンナリは左ミドルから右ストレート、膝で攻勢が続く。メルチョーはパンナリの左ミドルを全て腕で受け、連打が出なくなり下がり続ける。


ミドルで攻め続けるパンナリ

ラウンド4 ンナリの膝とミドルに阻まれ踏み込めないメルチョー、なんとかパンチとローを当てても直に組み付かれ膝が来る。その後もローやボディーストレートを出すが、何れも単発で流れを変えられない。



ラウンド5 り時間を気にしながら戦うメルチョー、徹底したロー狙い。パンナリがミドルを放つとその蹴り足を下ろした所を狙ってローを連発、しかしパンナリはこの後守りに入りメルチョーをかわした。

 

ルチョーの浴びたムエタイの洗礼はかなり厳しい物となった、初回こそ得意のパンチとローで優勢だったが結局ダウンを奪うには至らず、2回以降パンナリの膝とミドルに一方的に攻め込まれた。判定は引分けとなったが、内容的にはメルチョーがムエタイに屈したと言っていいものだった。
 これで2試合続けて不本意な内容となったメルチョーだが、あのスピードとパワーはやはり魅力的だ。この試合をバネに、またあの衝撃的なKOシーンを見せて欲しい。

文 渡辺

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