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 [第10試合 K−Uライト級タイトルマッチ]
小林聡 vs 須藤信充
年前2人は共に全日本キックボクシング連盟で、同じジムで汗を流していた。その後須藤は1時国際式に転向、キックの世界に戻ったが、こんどは団体の分裂で小林がNJKFへ移籍。小林が再び全日本へ移籍すると直後に又団体が分裂、2人はK−Uで戦場を共にすることになった。
 紆余曲折の果にライト級タイトルを争う両者は共にパンチとローで倒しに行くスタイル、バックストーリーを抜きにしても十分沸かせる試合になるだろう。



ラウンド1 藤がロー、小林がパンチからの攻め。小林の方が動きが良く、連だが出る。体を振って多彩なパンチで攻める小林、須藤のフックも2〜3度小林の顔面を捉えるが後が続かない。


須藤はロー、小林はパンチ

ラウンド2 ーでバランスを崩した須藤に小林が攻め掛る、パンチとローがまとめてヒット、一気に主導権を奪う。小林のパンチからのローに明らかに苦痛の表情を浮かべる須藤、そこを逃さず小林の右ローが須藤の左足にクリーンヒット、須藤はそのまま立ち上がれず。


2R小林が一気に攻勢


父親と記念撮影、「親孝行が出来た」と小林


林が新王者となった。持ち前のパンチに更に磨きをかけて、NJKF時代から見る度に強くなっているように見える。こらからはフェザー級の佐久間と共に団体を背負うエースとなるだろう。
 一方敗れた須藤は何か足に故障を抱えているかのような脆さを感じさせたが、試合後のインタビューでメルチョーの前の大谷戦で既に膝を痛めていたと言う。そして本人の口から引退の2文字が出た。全日本時代からライト級で一時代を築いた須藤の、これが見納めになるかもしれないとは淋しい限りだ。

文 渡辺

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