ムエタイ 7.7 ルンピニー:屈辱のKO負けから3か月。志朗、不利予想覆し判定勝ち
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ムエタイ・ルンピニー・TKO・ムエタイ・キャットペット・スーパーファイト
2018年7月7日(土) タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
記事提供:KICK REVOLUTION(写真:จุลดิฐ ปานเพียร (Junladid Panprien)スポーツ専門チャンネルSMBテレビ(タイ)専属)
第3試合 セミファイナル 123ポンド契約 3分5R
○シロー・ペットギャトペット [志朗](KICK REVOLUTION/ISKAムエタイ世界バンタム級王者)
×グリスペット・モーラタナパヌ(タイ)
判定
対戦相手のグリスペットはタイのNO1ジムと言われているPKセンチャイ所属で、テレビマッチにも数多く出ている選手だ。パンチとローが武器で知名度実力ともに有名選手に恥じない。事実、試合開始の掛け率では、これまでいつも志朗の方が上回っていたのが、今回は相手有利に始まっている。
1R、共にパンチとローを武器にしているタイプが似ている選手とう意識からか、距離感を取る攻防が続く。相手のローが志朗に入ると、ローの強さに警戒を高める志朗。その中で志朗は蹴りを当てながらも、徐々にボディーとパンチを繰り出して行く。
2R開始は、志朗の方が先手先手の攻撃を進める。右のパンチとキックが入ると、グリスペットも欠かさず、パンチを繰り出してくる。確実にパンチとボディーを狙う志朗。セコンドからは、単発でもいいので、前へ前への攻撃を緩めないようにと声が飛んでいた。自分の武器であるローを出しながら、志朗に迫るグリスペットを、志朗はパンチとボディー、そしてローキックのコンビネーションで攻撃する。志朗のボディーを警戒してか、距離を取るような動きをするグリスペットも、パンチで隙を作り、ローキックで志朗を攻撃する動きをするも、防御の硬い志朗はそれをかわし、連続パンチでグリスペットを後ろへと追いやる。1R目は余裕の顔をしていたグリスペットだったが、2R目の終わりには、疲労感を隠せない。
3R、双方共に、勝負のエンジンがかかると、じわじわと志朗を追い詰めようとするグリスペット。しかし、志朗は確実にボディーを決めた。ミドルキックのあと滑って倒れた瞬間はあったが、志朗の勢いは止まることがなかった。
4R、勝負に出ようとするグリスペット。激しいパンチとキックが続く。志朗をコーナーに追い詰めてパンチとキックを浴びせるが、志朗の守りと志朗のボディーとキック、そして首相撲での攻める志朗は、試合の主導を確実ににぎった。この時点で掛け率は、断然志朗有利となり勝利が近づく。
5R、すでに戦意喪失のグリスペット。前蹴りするグリスペットの足を捉えて、リングに倒す志朗。またインローの当たりでもグリスペットは倒れた。志朗の攻撃に応酬しようとするも、5R半ばで志朗の勝利は決定的となる。
4月にKO負けという屈辱を背負っていた志朗だったが、リングではその右手が高々と上げられた。試合後、志朗は、「試合前には不安が強かったですが、練習でやったことが今回はうまく出せました。相手は自分と同じタイプなので、先手、先手の攻撃をすることを考えました。4Rのカウンターで、相手の気持ちが折れたのを感じたので、勝利を確信できました。今回の試合では、相手が左ミドルをカットしないのがわかったので、これまで試合では使ったことのない左ミドルを出し、相手を仕留められたことが嬉しいですね」と話す。
ジムの方針もあり、次は世界タイトルマッチをという大きな話もきているという。タイでの負けはタイで返さないといけないと4月に誓っていたが、ムエタイ試合関係者に、志朗の新たな攻撃力を見せられたことは、大きな自信に繫がったと志朗は笑顔を見せた。