Krush 6.28 新宿フェイス:ゴンナパー、篠原悠人にリベンジし3度目の防衛。高梨knuckle美穂、MIOの目の前で48kg初戦白星
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Krush.113
2020年6月28日(日)新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント Krushライト級(62.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者)
×篠原悠人(DURGA/挑戦者、元Krushスーパー・ライト級(65kg)王者、K-1甲子園2015 -65kg優勝)
判定3-0 (岡田30-28/豊永30-28/山根30-29)
※ゴンナパーが3度目の防衛
この冬からの新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、KrushはKrush.112 3月28日の後楽園ホール大会を無観客開催したのを最後に、大会の中止が続いていた。政府による緊急事態宣言の解除を受け、前回からちょうど3カ月が経過し、Krushが再開する。なお、今回はコロナ感染予防対策で観客の距離を保つため、席の数を減らし、公式発表の入場者数は通常のフェイス大会の約3分の1の230人だった(上写真はプレリミナリーファイト時の会場全景)。観客は入場時の検温、手指の消毒、住所や電話番号のチケット半券への記載、マスク着用などが義務付けられた。
ゴンナパーと篠原悠人のライト級タイトルマッチは、2月14日に発表され、4月25日の後楽園大会で予定されていたカード。5月30日、6月21日、6月28日と、3度の延期を経て、また、会場を後楽園から新宿フェイスに移し、満を持して両者が激突する。
両者は18年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメント一回戦で対戦し、大本命と見られていたゴンナパーを篠原が左フックでわずか25秒でKOし番狂わせを起こしていた。ゴンナパーは前回の篠原戦の時、タイにいる父親の看病のため、満足な練習ができない状態でもあったが、今回は入場時から笑顔を時折見せ、備えは十分な様子だ。
1R、ゴンナパーはサウスポーに構え、左ミドルを時折強打する。篠原はもらいっぱなしにならず、右ストレート、右ボディ、右の三日月蹴りを返す。お互いまだ崩れず差は乏しい。
2Rも基本的に同じ構図で、クリーンヒットもあるが、お互いなかなか崩れない。ゴンナパーはガードを高くし続け、篠原のパンチの衝撃をうまく和らげている。終盤、少しゴンナパーの左ミドル、詰めてのパンチと膝が目立つように。まだ篠原はなんとか持ちこたえているが、ラウンドが終わってコーナーに戻る時、少し苦しそうな表情を浮かべる。
3Rも同様だったが、少しずつゴンナパーの左ミドルが増え、篠原は攻撃が返せなくなる。篠原は左ミドルをもらうと顔をしかめ、もらった右腕を少しダランとさせる場面も。結局3Rの攻めが決め手となり、ゴンナパーが判定勝ちし、リベンジに成功するとともに、3度目の防衛に成功した。
チャンピオンベルトを巻きマイクを持ったゴンナパーは「勝って防衛できてうれしいです。(試合が延び)長く練習したせいで体が重く感じました。次はK-1のベルトに挑戦したいです。誰が一番か早く決めたいです。林健太選手と9月(=9月22日のK-1エディオンアリーナ大阪大会)に戦いたいです」とアピールした。ゴンナパーは17年11月のKrushで林にKO勝ちしているが、その後、林は急成長を遂げ、K-1ライト級王者になり、ゴンナパーは度々林のK-1王座挑戦を熱望していた。
すると林がリングインし「前回3月(のK-1で)、朝久(泰央)選手にアゴの骨を折られて負けてしまって、試合で失ったものは試合でしか取り返せないので、その相手が9月、ゴンナパー選手に決まってください。ゴンナパー選手に勝てば全部取り返せるので。強いチャンピオンの姿を見せたいです」と話し、9月のK-1大阪大会での対戦がほぼ確実となった。
第7試合 セミファイナル ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○堀井 翼(K-1ジム五反田チームキングス)※ネクサスジムから所属変更
×金子大輝(K-1ジム大宮チームレオン)
1R 1’45” 反則
1R、サウスポーの金子の左ローが、立て続けにローブローに。2度目は直撃で、堀井は倒れたまま立ち上がれない。2分ほど休んで再開すると、堀井は右ミドル、金子は左ミドルを随所で当て、通常の展開が続くが、中盤、またも金子の左ローがローブローとなり、堀井はうずくまって動けなくなる。堀井は回復せず、嘔吐、痙攣も起こすようになり、ドクターストップとなった。梅木良則審判部長は「同じラウンドに3度のローブローで、偶発性とは言い難く、反則とさせていただきます」と観客に説明した。堀井は担架で運ばれたが、大会終了後には歩けるようになっていた。
第6試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長1R)
○高梨knuckle美穂(Y’ZD GYM/元Krush女子アトム級(45kg)王者)
×真美[まさみ](Team ImmortaL)
判定3-0 (梅木30-27/太田30-27/豊永30-26)
元アトム級王者の高梨が階級を上げて初戦。1R、高梨は右のミドルや左ボディフックを織り交ぜつつ、距離を詰めればパンチを連打し、左フックでダウンを奪う。その後も随所で左の強打を叩き込み、主導権を維持する。
2R、真美は前に出るが、高梨は左ジャブで距離を取りつつ、右ストレートを的確に当て続ける。3R、真美も圧力を強め、パンチのヒットを増やして巻き返すが、終盤には高梨もパンチを増やして反撃を封じ、判定勝ちした。
高梨は「ミニマム級しょっぱなの試合、絶対KOすると言っていて、こんな試合になってすみません。こんなんじゃまだまだですけど、MIO選手と(MIOの地元で9月に行われるK-1)大阪大会でやらせてもらいたいです」とアピール。すると試合を見ていたMIOもリングに上がり「初めて高梨選手の試合を生で見たんですけど、凄いパワーがありました。ミニマム級を女子のK-1で一番盛り上がる階級にしたいです」とマイク。まだ対戦は決まっていないが、ツーショット撮影の時間を主催者側も用意しており、今後の対戦濃厚なムードとなった。
第5試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×SEIYA(MAD MAX GYM)
○弘輝(team ALL-WIN)
3R 0’31” TKO (タオル投入:左ストレートで2ダウン後)
サウスポーの弘輝に対し、SEUYAが右ミドル、インローを当て続け、主導権をキープする。だが3R開始早々、弘輝が左ストレートを効かせてからのパンチラッシュでダウンを奪う。弘輝はさらに左ストレートの連打で2ダウン目を奪う。SEIYAは立ち上がるが、フラついてロープにもたれるように倒れたため、レフェリーがストップした。
弘輝は「今日のライト級のケツのカード(=堀井対金子)がお笑い担当なんで、今日2人の勝った方とやらせてください。本物を教えます」と、ふてぶてしくアピールした。
第4試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
○壽美(NEXT LEVEL渋谷)
×NA☆NA(エスジム)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第3試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)
×大泉 翔(昇龍會)
4R 判定3-0 (梅木10-9/三浦10-9/山根10-9)
3R 判定0-1 (梅木26-27/三浦27-27/山根27-27)
※1R右フックで大泉に2ダウン。3R斉藤のつかんでからの膝蹴りの反則で大泉が額をカットし、斉藤に減点1。ホールディングの反則で斉藤に減点1
第2試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○龍華(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)
×塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
判定3-0 (30-27/30-27/30-28)
第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×竹内悠希(K-1ジム五反田チームキングス)
○志村力輝(兼清流総本部)
1R 1’35” KO (3ダウン:左テンカオ)
プレリミナリーファイト第3試合 バンタム級(53kg) 3分3R
○倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×片岡祐嘉(K-1ジム五反田チームキングス)
判定2-0 (30-30/30-28/30-28)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
×髙口賢史郎(K-1ジム蒲田チームキングス)
○北村夏輝(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
判定0-3 (28-30/29-30/27-30)
プレリミナリーファイト第1試合 バンタム級(53kg) 3分3R
×玉川らいと(K-1ジム総本部チームペガサス)
○嶋 拓実(team ALL-WIN)
3R 1’40” KO