NKB 12.14 後楽園ホール:59kgトーナメント開幕。準決勝は髙橋亮×コッチャサーン、村田裕俊×遠藤駿平に
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム
中野駅徒歩9分。本場のムエタイ、教えます。まずは見学・体験を!
日本キックボクシング連盟「NKB 2019 出陣シリーズ FINAL」
2019年12月14日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第13試合 ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント一回戦Aブロック 3分3R(延長1R)
×テープジュン・サイチャーン(ReBORN経堂/MA日本スーパーフェザー級1位、元WMC日本王者)
○村田裕俊(八王子FSG/NKBフェザー級2位・元王者)
判定0-3 (28-30/28-30/27-30)
NKBは今年、ミドル級で各団体の王者クラス8人を集めてトーナメントを行ってきたが、新たにスーパーフェザー級相当の59kg契約のトーナメントを今回からスタートする。。準決勝は来年2月8日後楽園、決勝は4月11日後楽園で行われる。サイチャーンも村田もこのトーナメントでの引退を表明しており、負けたほうが引退という、緊張感に満ちた顔合わせが一回戦から実現した。
1R、村田がサウスポーに構え、左ミドル、左ストレート等を放ち、攻撃数では上回るが、右足の動きがぎこちなく、サイチャーンの首相撲で簡単に崩される場面も。2Rもサイチャーンの軽いパンチでスリップする場面のあった村田だが、トータルには膝、ミドルを多く当て続け優位を維持する。3Rの村田は崩れることなく、膝、肘、パンチ等を当て続けて差を広げ判定勝ちした。(村田の試合後のコメントは第10試合の下に掲載します)
なお、この試合後、サイチャーンの引退試合が行われた。サイチャーンは「初参戦なのに引退セレモニーを用意してくださったNKBの皆さんに感謝いたします。村田選手と引退を賭けて戦ったので、このトーナメントは村田選手を応援します。みんなの応援が無かったら11年間も試合できていなかったと思います。ReBORN経堂と共にみんなに笑顔を与え、世界を幸せにしていきます」と、涙を流しながら話し、最後は10カウントゴングを聞いた。サイチャーンの通算戦績は30戦18勝(5KO)10敗2分。
第12試合 ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント一回戦Bブロック 3分3R(延長1R)
○髙橋 亮(真門ジム/NKBフェザー級王者)
×一仁(真樹ジムAICHI/J-NETWORKフェザー級王者)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
1R、髙橋がサウスポーに構え、左ミドル、ローを当て続ける。一仁も右ミドル、ローを当てるが、攻撃の数は少なく、終盤、髙橋が左ストレートでダウンを奪う。
2R、髙橋が左ミドル、膝を当て続けて主導権を維持する。一仁もボディ狙いのパンチを当てるが、髙橋は下がらず、終盤には左ハイを立て続けに当てて追い詰める。
3R、髙橋が主導権を維持していたが、中盤から動きが落ちる。一仁がパンチ、ミドル等のヒットを増やし挽回したが、髙橋も随所でパンチを返し続け逃げ切った。
第11試合 ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント一回戦Aブロック 3分3R(延長1R)
○遠藤駿平(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪/MA日本ライト級王者)
×新人(E.S.G/WBCムエタイ日本統一フェザー級1位・元王者)
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)
遠藤は15戦13勝(4KO)2敗の注目株。1R、遠藤が開始すぐからサウスポーに構えて圧をかけ続け、随所で左ミドル、左ストレートを当てる。新人は時折右ミドルを返すが攻撃が少ない。2Rも基本的に同じ構図で、遠藤が主導権を握り続ける。
3R、遠藤は同じように左ミドルを当て続けた後、左のスーパーマンパンチでダウンを奪う。その後もスーパーマンパンチ、左ミドル等で攻め続け、倒しきれなかったものの完勝した。
第10試合 ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント一回戦Bブロック 3分3R(延長1R)
×藤野伸哉(RIKIX/WMC日本スーパーフェザー級2位)
○コッチャサーン・ワイズディー(タイ/Y’ZD GYM/元ルンピニー認定スーパーバンタム級7位)
4R 判定1-2 (10-9/9-10/9-10)
3R 判定1-1 (29-28/28-30/30-30)
1R、コッチャサーンが圧力をかけ続け、右ロー、右ミドル、右肘を当て、藤野の蹴り足を度々すくって倒し主導権を握る。
2Rもコッチャサーンが右ミドル、組んでの膝蹴りでやや優位に進めていたが、中盤から藤野が左右のボディブローのヒットを増やして挽回する。
3R、藤野も随所でボディと顔面狙いのパンチを当てるものの、コッチャサーンが首相撲で捕まえる時間が長くなり、膝と崩しで藤野の攻めを寸断し続ける。
ジャッジは三者三様で延長へ。藤野のパンチ、コッチャサーンのムエタイ式の攻めで、NKBのジャッジの評価に大きなばらつきがある。延長Rも3Rと同じような構図の攻防のまま終了。マスト判定は割れたが、コッチャサーンが2者に支持され判定勝ちした。
これで2.8 後楽園の準決勝の組み合わせは、髙橋×コッチャサーン、村田×遠藤と、どちらもNKB対ムエタイ系という構図になった。昨年2月のNKBで髙橋に判定負けしているコッチャサーンは「前回戦った時はルールを理解していなかったので、たまたま負けただけです。次は1RでKOします」と豪語した。髙橋は「前回、コッチャサーン選手とやらせてもらって、納得行く内容じゃなかったので、2月は圧倒します。今日の試合に納得しなかった人も、来年は俺の進化を楽しみにしてください。満足させる試合をします。高橋三兄弟、これからもよろしくお願いします」とアピールした。
村田は「KOで勝ちたかったけど出し切れなかったです。このトーナメントを最後に選手を終えることにしました。トーナメントで出し切ります」、遠藤は「村田選手は熱い試合をするので、気を抜かないで戦わないといけないと思いました。村田選手はたくさんの応援団がいますけど、僕もチーム・ウィラサクレックで倒しに行きます」と話した。
第9試合 66kg契約 3分3R
×北川“ハチマキ”和裕(PHOENIX/元REBELS-MUAYTHAIライト級&スーパーライト級王者)
○隆政(治政館ジム/ジャパンキック・ウェルター級3位)
1R 0’32” KO (右足の負傷)
開始後、北川が右ローを数発出した後、突如右足の痛みを訴えながら倒れ、ダウンが宣告されると、そのまま立ち上がれず。お互いほとんど何もしないまま試合が終わってしまった。北川は試合後のツイートで「1R開始早々に脹ら脛を筋断裂してしまったようでKO負けとなりました。楽しみにして応援に来ていただいた方々やジムのみんな、対戦相手の隆政選手や関係者の方々、不甲斐ない結果で本当に申し訳ありません」と記している。
第8試合 ライト級 3分3R
×パントリー杉並(杉並ジム/NKBライト級5位)
○川畑RYU直輝(NKジム)
1R 0’55” KO (右フック)
第7試合 ウェルター級 3分3R
○蛇鬼将矢(テツジム/NKBウェルター級4位、元NJKFスーパーライト級4位、元DEEP☆KICK 63kg級1位)
×宮城寛克(赤雲會/元TENKAICHIウェルター級・ミドル級王者)
判定3-0 (29-28/29-28/29-27)
※1R右フックで宮城に1ダウン
第6試合 68kg契約 3分3R
○雑賀弘樹(NEXT LEVEL渋谷/2017年J-NETWORKウェルター級新人王)
×YASU(NKジム)
2R 2’35” KO (パンチ連打)
第5試合 58.5kg契約 3分3R
×山本太一(ケーアクティブ)
○渉生(アントジム)
2R 1’47” TKO (3ダウン:右ストレート)
第4試合 フェザー級 3分3R
×隼斗(テツジム)
○勇志(真門ジム)
判定0-3 (29-30/28-30/27-30)
第3試合 バンタム級 3分3R
○古瀬 翔(ケーアクティブ)
×大崎草志(STRUGGLE)
判定2-1 (30-28/29-30/30-29)
第2試合 バンタム級 3分3R
○裕亮(KSK GYM)
×剣汰(アウルスポーツ)
1R 1’05” KO
第1試合 フライ級 3分3R
○會町Tetsu(テツジム)
×小野拳大(Kick Box)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)