ムエタイ 3.23 ルンピニースタジアム:石井一成の甥・中学1年生の石井寿来が勝利
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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スック・ギャットペット
2019年3月23日(土) タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
Photo & Text by Hiroshi Soda(記事提供:早田寛 シンラパムエタイ)
39.5㎏契約 2分5R
○ジュライ・エクシンディコンジム[石井寿来](エクシンディコンJAPAN)
×メーカラー・シットウィラチャート(タイ)
判定
ウォーワンチャイプロモーションから石井寿来がルンピニースタジアム、スックギャットペットに参戦した。石井寿来は、石井一成の甥にあたる(一成の姉の息子)。日々打倒ムエタイに打ち込む石井一成の闘いぶりに影響され、寿来も5歳からキックボクシングに入門。以降、日本国内で63戦(48勝14敗1分)を闘い、10の国内タイトルを奪取。タイでも4戦4勝という実績だ。現在中学一年生ということだが、これまでのタイ戦績4戦全勝ということや、闘いぶりなどから、今回のルンピニースタジアム初参戦の運びとなった。対戦相手のメーカラー・シットウィラチャートはブリラム県出身の13歳。これまでに約50戦の戦績がある。
試合は初回、スロースターターのメーカラーに対し、石井はパンチから左ローで前に出た。そしてメーカラーとの距離が詰まった一瞬に足払いを決め、距離感を掴んだこともアピール。メーカラーは時折ミドルキックを返してくるが、石井は構わずローとパンチで有効打を積み重ねた。
2ラウンド開始からメーカラーが前に出てきた。初回は石井の様子を探っていたのか。
メーカラーとしては左ミドルを軸に石井の前進を止めたいところだが、ここでさらに石井の左ローキックが加速。石井のローが多数決まり、メーカラーがバランスを崩したところを、石井は左ストレートからの強烈な右ボディーフックをあびせる。このボディー打ちは手応え充分で、それ以降コンビネーションの最後はボディーフックで締めた。
3ラウンド、メーカラーはさらに距離を詰めてきた。首相撲で石井の前進を止めたっかだのだろうが、だが組んでからも石井が体制捌きでメーカラーが倒されるなど、石井の優勢は変わらなかった。試合は再び石井のパンチの距離に戻り、石井陣営からは「もっと徹底してボディーを攻めろ!」という指示が飛ぶ。
4ラウンド 石井のローキックとパンチを軸にした攻撃が続く。
メーカラーは初回から石井のローキックを多数食らい続け、ここでバランスを崩すし、足が鈍っている仕草を見せる。ローが効いていることは確かだった。石井はさらにパンチ、ロー、そしてミドルと、あらゆる打撃でメーカラーを圧倒。
最終5ランド、メーカラーは時折ミドルキックを放つも、状況逆転するほどの攻めには至らず。これまでのジャッジ印象も、技のヒット数、バリエーション共に石井が圧倒していたのは一目瞭然だ。終了ゴング。石井寿来の判定勝ちとなる。
試合は終始、石井の手数の多さが目立った。ムエタイでは、試合終盤のためにペース配分を考え、初回からは打ち合わない選手も多いが石井は初回から見せたローキックとパンチラッシュを最終ラウンドまでペースを落とすことなく打ち続けるところなど、スタミナ面での強さも見せ、終始堂々とした試合運びが印象的だった。
メーカラーも地元ブリラム県で50戦を戦い抜いた強者であるが、石井寿来の回転の速い打撃をディフェンスしきれず、食らいながらも時折ミドルキックを返すのみであった。打撃時のコンビネーションの速さは、石井一成の実の甥っ子ならではと、納得させられるものであった。内容の良い勝ち方だっただげに、タイでの試合もまたすぐに決まるだろう。
ルンピニー初参戦に勝利した石井寿来選手から勝利の声が届いている。
『はじめてのルンピニースタジアムで勝てて嬉しいです。またルンピニースタジアムのリングに上がれるように、頑張りますので、応援をよろしくお願いします。』