シュートボクシング 4.1 後楽園ホール:宍戸大樹、41歳での現役復帰の理由語る「協会のため、競技のためではなく、自分自身のわがままのため」
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SHOOT BOXING 2018 act.2(4月1日(日)後楽園ホール)で現役復帰することが発表された元SB東洋太平洋ウェルター級王者・宍戸大樹(シーザージム)。長期にわたってSB 70kgトップ戦線で活躍していたが、2016年4月にタイのジャオウェハー・シーリーラックジムを相手に引退試合を行い(3RTKO負け)、18年間の格闘技人生にピリオドを打った。2年ぶりに復帰を決めた宍戸を直撃した。(記事提供:シュートボクシング協会 ※会場で発売される大会パンフレットより一部抜粋)
――現役復帰を決めた理由を教えて下さい。
「一言では言い表せないのですが、引退してからプライベートでも色んな環境、状況の変化があり、そんな中で自分らしくない生活をする日々が続きました。もちろんセコンドに付いて選手のサポートをしている仕事も凄くやりがい、充実を感じていましたし、自分が今までやってきたことを後に続く人間に伝えて、もっと協会が良くなればいいなという気持ちがありましたが、段々と物足りなさを感じてきました。自分らしさとは何か?と考えたときに、何か一つに打ち込んでいる姿、試合に向けて無我夢中にやっているときが自分らしかったかなと。自分はシュートボクシング(以下SB)をやっていることがしっくりきました。終わったと思っていた格闘技に対する情熱が実はまだ残っていて時間と共に大きくなっていきました。もう一回やれないかなと考え始めるようになって、また少しずつ自分なりに動き始めたら、身体はしんどいですけど気持ちが充実するようになりました」
――とはいえ、2年のブランク、年齢面のことを考えると身体が心配です。
「ただ皆さんが共通して言われることは、身体大丈夫なの?と。どの競技でもそうですが、40歳を過ぎて活躍されている方はなかなかいません。ただ自分がやりたくなった年齢が41歳だったというだけの話です。選手層も充実している中でなぜ無理に復帰するの?とも言われたのですが、協会のため、競技のためということではなく、自分自身のわがままのために、人生でぽっかり空いてしまった部分を埋めるために、何かに打ち込みたい。それがSBだったんです。僕の引退試合の時に送ってくれた皆様には申し訳なく思っています。そういう方々全員にあいさつするといった筋道を通せているわけではないので、僕の復帰で不愉快に思われる方もいらっしゃるかと思います。お帰りと言ってくれる方ばかりで はないので、そこは、自分がこれから頑張っている姿を見て頂くことでしか弁明できないと思います。そういう色んな人の想いを全部飲み込んで、噛みしめていきます。自分としては筋道として新人のつもりでもう一度やり直させてもらえるなら、若手たちが頑張っている浅草花やしきでのヤングシーザー杯でのやり直したい気持ちもありました」
――本格的に復帰しようと思ったのはいつぐらいですか?
「年明けぐらいです。引退してから、若手とのスパーリングでいい動きをしていると、(シーザー武志)会長からは『宍戸いい動きじゃないか。今度復帰戦やるか?』と冗談はよく言われてました。会長には悪いのですが、そういうのは全部聞き流していました(笑)。時間が経つと、若手たちのいい試合を見ているとまた燃えてくるものがありましたね。若手選手たちが勝った時にセコンドと一緒に喜ぶ瞬間は本当に好きなのですが、リング内のポジションでみんなと一緒に喜びたいという気持ちも段々と大きくなってきました」
――シーザー会長に復帰したいと相談した時の反応はどうでしたか。
「『えっ? お前本気か?』と。僕は2016年4月に引退しましたが、翌月には会長からよく僕の復帰の話をされていましたが、あの時は本当に気持ちは切れていました。引退式をやっていただき、無事に終えたことから安堵感でしばらくボッとしている状態でした」
――今後は70kgで?
「そうですね。自分が今ナチュラルに動けるのは70kgだと思います。2年間、試合に向けた練習を一切していない状態でいると身体がだいぶ大きくなりました。75kg以上ありましたから。現役時代はなかなか太らないと悩んでいましたが、一度緊張の糸が途切れるとそれぐらい身体が大きくなるのだなと。そこから10kg近く落とすのはきつかったです」
――現在は全盛期と比べてどのくらいまで戻ってきましたでしょう。
「身体との兼ね合いを考えながら、体調と精神のピークを4月1日に持っていきたいと思います」
――今後、何試合をする予定ですか?
「全く考えていません。ひょっとしたら今回で終わるかもしれませんし、現実は甘くないことを思い知らされるかもしれません。新しいことを発見を見つけて、試合でもいい勝ち方ができてまた欲が出ると、その先のことを考え始めるかもしれません。ここから出来る限り頑張ろうと思います」
対戦カード
第8試合 64kg契約(肘有り) 3分5R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
不可思(クロスポイント吉祥寺 REBELS/RISEライト級(63kg)王者)
第7試合 62kg契約 3分3R(無制限延長R)
村田聖明(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(-60kg)王者)
ジョエイ・レウン [梁 傲軒](香港)
第6試合 女子ミニマム級(48kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(無制限延長R)
MIO(シーザージム/SB日本王者)
イム・ソヒ(韓国/Jungmumun Gym/韓国コンテンダー女子フライ級王者)
第5試合 70.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
北斗拳太郎(ボスジムジャパン/SB日本スーパーウェルター級(-70kg)王者)
パク・ウィンヒョン [パク・ウィング・ヒョング/向 柏榮](香港/ボンバージム/香港Energy Fight×Shoot Boxing 70kg級王者)
第4試合 スーパーウェルター級(-70kg) 3分3R(無制限延長R)
宍戸大樹(シーザージム/元SB東洋太平洋ウェルター級(-67.5kg)王者)
ベルナルド・ファン [Bernard Fung/馮 本汝](香港/ベルナルド・ファンMMA)
第3試合 ウェルター級(-67.5kg) 3分3R(無制限延長R)
チングン新小岩ジム(モンゴル/シーザージム新小岩/SB日本1位)
奥山貴大(GSB/SB日本ウェルター級3位)
第2試合 スーパーバンタム級(-55kg) 3分3R(無制限延長R)
笠原友希(シーザージム/SB日本5位)
竹野元稀(風吹ジム/SB日本6位)
第1試合 スーパーバンタム級(-55kg) 3分3R(無制限延長R)
大桑宏章(シーザージム渋谷/SB日本10位)
優吾・FLYSKYGYM(FLY SKY GYM/RISEバンタム級(-55kg)3位)
オープニングファイト ライト級(-62kg) 2分3R(最大延長2R)
江澤悠里(シーザージム)
イ・ジュンヒョン [李 俊亨](香港/SB香港・榮拳館)
概要
スケジュール 2018年4月1日(日)開場・17:15 開始・17:30
チケット料金 RRS席15,000円(パンフレット付) RS席10,000円 SS席7,000円 A席5,000円 B席4,000円 当日立見 3,000円 ※当日座席券は各¥500UP
チケット販売 シュートボクシング公式ネットショップ チケットぴあ イープラス 後楽園ホール会場窓口
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://shootboxing.org/