NJKF 2.16 後楽園ホール:19年NJKF MVPの大田拓真「また他団体にも乗り込んでいきたい」。波賀宙也「勝っていい形でIBF防衛戦を迎えられれば」
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NJKF 2020 1st(2月16日(日)後楽園ホール)で今年第1戦に臨むIBFムエタイ世界ジュニアフェザー級王者・波賀宙也。今年予定される王座防衛戦に向け始動する。世界王者となった今も、「負けたくない」という原点の気持ちにブレはない。次戦、そして今年の目標を語る。WBCムエタイ日本統一フェザー級、そしてS1ジャパン55㎏級の2冠王者となりNJKF 2019年の年間MVPに選ばれた大田拓真。今回はタイの大学生ファイター・バンラングーンと対戦する。今年はKOを増やし「有名になりたい」と語る大田は、さっそく有言実行し好スタートを切ることができるか。
■波賀宙也
――昨年はよい年になったと思いますが、振り返っていかがですか?
波賀 最終的にIBFのベルトを獲れたので、そこはよかったと思いますけど、4月にタイ人(当時ルンピニースーパーバンタム級6位だったファーペンヌン)に負けているので今年は全勝で行きたいです。ファーペンヌンは強かったですね。組んでも体幹が全然崩れないし、でもそれを肌で感じられたのはよかったと思います。
――IBF世界王座を奪取した試合も振り返りをお願いします。
波賀 相当練習したので、これで獲れなかったらしょうがないなと正直思っていたんです。本当にやるべきことはやったので、それで相手が勝ったんだったら相手の方が強い、しょうがないかなと思って、とりあえず準備はできたので、どっちにしても悔いはない試合になったと思います。
――そう思えるだけの練習ができていたと。
波賀 そうですね、追い込んだというか追い込まれたというか(苦笑)。なんかもう思い出したくないです(笑)。試合間隔が空いたっていうのもあるんですけど、追い込む期間が長くて何ヵ月か追い込んでいたので、それで精神的にもキツかったんだと思います。
――ですが、その成果を実らせることができました。
波賀 結果がついてきたから報われた感じはあります(笑)。これで“こんなに頑張っても負けた”とかだったらほんとイヤになっちゃったと思いますけど、判定2-1でしたけど形として結果がついてきたのでよかったです。あとはやっぱり周りの人のサポートとかもあるので、もうちょっと頑張りたいなと思います。とりあえず今年は防衛戦もあるので、そこが大舞台かなって思います。
――目標としていた世界チャンピオンを成し遂げ、実感はいかがですか?
波賀 一番最初にベルトを獲った時もそうだったんですけど、あんまり気持ちの変化だったりがないんですよね。とりあえず“負けたくない”っていう気持ちでやっていて、“絶対ベルトが獲りたい”とかそういう感じでやってきた訳ではなかったので。ただ今回の世界戦は協賛を出してもらっている企業とかもあったので、そういう面では“獲らなきゃいけない”というのがありました。
――2020年の初戦となる今回はどんな試合にしたいですか?
波賀 フアサンは、タイでは58~59kgでやってる選手なので身体が大きくてパワーがある印象です。ただその分、少し攻撃が雑な部分があるのでしっかりその攻撃を見ていければいいかなと。ヒジも狙って振って来るというよりとりあえずバンバン出してくるような感じなので、距離と立ち位置に気をつけてもらわないようにしたいです。パワーがある選手は大抵前に出ている時は強いんですけど、下げられた時には弱くなるので、無理には詰め過ぎず相手を下がらせる、それを意識して戦いたいと思います。特にフアサンは気持ちも弱いので、下げることができればこっちの勝ちです。
――ではここで弾みをつけて次に待つIBF世界王座防衛戦に臨むと。
波賀 たぶん6月になると思うんですけど、そこにしっかり繋げられるよう勝たないと話にならないですよね。6月は今回以上の相手が来るはずなので、いい形で防衛戦を迎えられればと思います。
――最後に今年1年の意気込みをお願いします。
波賀 とりあえず今年は全部勝ちたいですし、IBFは獲るのを本当に苦労したので、その防衛をしっかりやりたいと思います。
■フアサン・オーユッタチャイ
12歳でムエタイを始め、今は高校生です。学校のための資金をムエタイで稼いでいます。スタイルはファイターです。日本は雪の降る寒い国、という印象です。美しさのある綺麗な国だと思います。またボクサーのレベルも高いと思います。今回、試合の結果はどうなるか分かりませんが、精一杯やります。そして上手くいけば最後に勝利は僕のものになるでしょう。みなさん、ぜひ応援よろしくお願いします。
■大田拓真
――NJKFの年間表彰でMVPに選出された大田選手ですが、昨年を振り返っていかがでしょう?
大田 ほんといい年だったなって思います。高校を卒業(18年3月)してから1日2回練習するっていうことができていて、やっとプロとしてちゃんと格闘技に向き合えたというか、よい結果が出せたのではないかなと思います。
――やはり高校時代とは格闘技の向き合い方が変わった?
大田 取り組み方は変わりました。やっぱり学校に行っていたりすると、練習はしていたんですけど、遊びだったりそういう誘惑がいろいろあって、試合が終わったら気持ちが抜けて遊んじゃってみたいな、そうやって戻るのに時間が掛かったりというのがありました。でも今は試合が終わってすぐ練習に復帰したり、練習のことばっかり考えるようになりました。今は試合後、もう3日あけたぐらいで練習に戻ってます。練習はしなくてもジムへ行こうって思うし、体が痛くて練習ができなくても顔を出してジムの生徒を教えてあげたり、そういう風にしています。
――では、常にプロの自覚を持てるようになったと言いますか。
大田 そうですね。今はそうやらせてもらっている感じで、いい環境です。
――では、よい年にできた昨年を経て、今年目指すところはいかがでしょう?
大田 今年はもっとKOを増やしていきたいです。人気が出て面白い選手、トップの選手たちはみんなKOが多いイメージなので、やっぱり倒せる攻撃ができるようになりたいなっていう気持ちがあります。じゃあ自分が倒すのは何かって周りの人に聞くと、ヒザ蹴りって言うと思うんですけど、個人的には何でも倒せた方が面白いなっていうのがあるので、特に体の面を伸ばしていきたいです。今まで筋力を伸ばす筋トレを全然していなかったんです。それを怪我して試合ができなかった期間に始めて、そこからパワーがついてきました。今年はフィジカル面もどんどんやって、ヒザもですけどパンチでも蹴りでも、ハイキックとかで倒せたらいいなって思います。
――筋トレは現在どのようにやっているのですか?
大田 昼練習の時もう筋トレをメインでやったり、夜練習した後とか、それか昼の練習をジムに行かないで筋トレのジムでひたすら2時間ぐらい筋トレをして、みたいな感じです。筋トレは最近始めたばっかりなので詳しい訳ではなくて部位とかは分からないので、今日は上半身、今日は下半身みたいに上下だけ分けてやっています。筋トレは怪我をして8ヵ月ぐらい休んでいる時から徐々に始めて、筋力がついたし体重もすごく増えました。WBC(ムエタイ日本統一王座)をフェザーで獲れたのはそれもあったと思います。
――そういった中で迎える今年第一戦に向けてはどんな気持ちですか?
大田 ちょっと相手が変わるみたいなんですけど(※当初予定された相手から、バンラングーン・オーユッタチャイに相手が変更となった)、最初予定されていた相手より全然強いみたいです。僕は強い相手とやった方がやる気が出るっていうかモチベーションも上がるし、連戦の疲れも特にありません。あんまり試合の間隔をあけちても逆に疲れちゃうんですよね(苦笑)。不器用なタイプなので、あんまりあけて試合や減量の感覚を忘れると“あれ?”みたいになっちゃうので、2、3ヵ月ぐらいの試合間隔がちょうどいいです。
――最後に試合の意気込みをお願いします。
大田 さっき話した今年の目標があるので、やっぱりKOしたいです。あとはだんだんNJKFの顔にもなれてきているのかなっていう気持ちもあるので、もっともっとKOをして盛り上げて、「NJKFの大田拓真だ」って言われるようになって、また他団体にも乗り込んでいきたいです。MVPはありがたいですし、もっと一層頑張らないとダメですね。まずはKOを増やして有名になりたいです。
■バンラングーン・オーユッタチャイ
「10才でムエタイを始め、現在は大学生です。大学の費用をムエタイで稼いでいます。主にラジャナムダンスタジアムなどで試合をしていて、パンチが得意です。日本は桜の花吹雪を見たことがあり、とても綺麗でした。季節的にはまだ早いそうですがぜひ桜を見てみたいです。日本の選手はみなパンチが上手だと聞いているので、そこを気をつけたいです。今回はぜひ面白い試合をしたいと思います。でも、最後に勝つのは僕です。タイと日本は仲間だと思っています。大田選手といい試合をしますので、是非みなさん応援してください。よろしくお願いします」
対戦カード
第11試合 メインイベントII ISKAムエタイ・インターコンチネンタル・フェザー級王座決定戦 3分5R
前田浩喜(CORE/元NJKFバンタム級&スーパーバンタム級王者)
オリビア・ロベルト[Oliva Roberto](イタリア/ライニクラン/ISKAイタリア・フェザー級8位)
第10試合 メインイベントI NJKFスーパーライト級タイトルマッチ 3分5R
畠山隼人(E.S.G/王者)
真吾YAMATO(大和ジム/1位)
第9試合 セミファイナルII 56.5kg契約 3分3R
波賀宙也(立川KBA/IBFムエタイ世界ジュニアフェザー級王者)
フアサン・オーユッタチャイ(タイ/元チェンマイスタジアム・スーパーバンタム級1位)
第8試合 セミファイナルI 55.5kg契約 3分3R
大田拓真(新興ムエタイジム/WBCムエタイ日本統一フェザー級、S1ジャパン55kg級王者)
バンラングーン・オーユッタチャイ(タイ/元チェンマイスタジアム・バンタム級1位)
第7試合 59kg契約 3分3R
梅沢武彦(東京町田金子ジム/NJKFスーパーフェザー級4位、WMC日本同級王者)
一仁(真樹ジムAICHI/J-NETWORKフェザー級王者)
第6試合 60kg契約 3分3R
山浦俊一(新興ムエタイジム/NJKFスーパーフェザー級王者)
羅向(ZERO/NJKFライト級6位)
第5試合 フライ級 3分3R
EIJI(E.S.G)
優心(京都野口ジム)
第4試合 フェザー級 3分3R
向後宏昭(キングジム)
島尻忠哉(DROP)
第3試合 ウェルター級 3分3R
渡邊知久(Bombo Freely)
宗方888(キング)
第2試合 ミネルヴァ アトム級 2分3R
亜美(OGUNI GYM)
ねこ太(トイカツ道場)
第1試合 フライ級 3分3R
悠(GRABS)
晴之(新興ムエタイジム)
概要
大会名 NJKF 2020 1st
日時 2020年2月16日(日) 開場・16:45 開始・17:00
会場 後楽園ホール
チケット料金 VIP席15,000円(パンフレット付) RS席10,000円 S席7,000円 A席5,000円 B席4,000円 ※当日座席500円UP ※小中学生専用立見1,000円を当日販売
チケット販売 チケットぴあ イープラス Yahoo!チケット 後楽園ホール 出場選手所属ジム
お問い合わせ NJKF事務局 046-205-9350 njkf2019@gmail.com http://www.njkf.info/