RIZIN 2.22 浜松アリーナ：朝倉未来「勝負の年」の初戦はメキシコの選手と。ヘンリー×金原正徳、ガーダム×井上直樹、マルティネス×シュレックほか決定
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RIZIN.21（2月22日（土）静岡・浜松アリーナ）の対戦カードが1月24日、東京都内での記者会見で発表された。RIZIN初の静岡大会で、隣の愛知県の豊橋出身の朝倉未来が大晦日のRIZIN.20から連続出場し、メキシコから初参戦のダニエル・サラスとメインイベントで対戦する。そのほか、これまでの地方大会同様、地元や近隣の出身選手の試合を主体に、MMA 7試合、キック5試合の計12カードが決まっている。
浜松大会には未来の弟・海が出場を志願していたが、大晦日のマネル・ケイプ戦でTKO負けし、出場が難しくなったことから、未来がオファーを受け出場することになった。RIZINの榊原信行CEOは「海は浜松大会に出たいと真っ先に言ってくれましたが、大晦日の試合から肉体的に完治していません。もう少し経過を観察しますが、4月に横浜で計画している大会での復帰がいいかなと思っています」「未来の試合が大晦日の瞬間最高視聴率を取りました。次は4月に出てもらう予定だったので、いつもの66kgよりも重い68kgのキャッチウェイトにしました」と状況を説明した。
未来の相手、サラスは通常は未来のフェザー級よりも1階級上のライト級で戦っている。MMA戦績はTapologyのデータによると23戦16勝6敗1分。1988年6月8日生まれの31歳。07年にプロデビュー後、11年まで12連勝し、以降14年まで4連敗したが、最近は2連勝中だ。15年にはUFCのトライアウト番組TUFのメキシコ版に参加し、1試合したが判定負けしている。下動画は16年8月に引き分けた試合で、赤がサラス。
https://www.youtube.com/watch?v=xiBGmDWBZRY
未来は「相手の映像を1～2分見て、いい選手だと思いました。浜松は地元（豊橋）に近い場所です。東京とかだと普段来られないような地元のファンに 会場で試合の緊張感と迫力を体感してもらいたくて、出ることにしました。相手が誰にせよ、盛り上げる試合をします」「4月に元々出る予定でしたが、2月はスター選手いないので、僕が盛り上げようと決めました。今年は2試合でいいと思っていたんですけど、格闘技人生、どれだけ続くかわからないですし、今年は勝負の年なので、強い奴ともやりたいですし、4試合ぐらいやりたいですね」とコメント。ユーチューバーの活動が注目され、当初は2試合しかしないという発言に批判も飛んでいたが、今回の会見では試合に意欲的だった。
浜松大会の決定カードは以下の通り。さらに今後4～5カードが追加される模様で、榊原氏は「那須川天心や浜崎朱加の参戦の可能性もある」と話す。ほかにもソウザ兄弟の弟・ホベルト・サトシ・ソウザの柔術エキシビションマッチも準備中だという。
MMA 68kg 朝倉未来 vs. ダニエル・サラス
MMA 79kg マルコス・ヨシオ・ソウザ vs. ファルコ・ネト
MMA 61kg ビクター・ヘンリー vs. 金原正徳
MMA 120kg ロッキー・マルティネス vs. 関根シュレック秀樹
MMA 61kg 金太郎 vs. 加藤ケンジ
MMA 61kg トレント・ガーダム vs. 井上直樹
MMA 66kg ヴガール・ケラモフ vs. カイル・アグオン
キック 120kg 実方宏介 vs. 酒井リョウ
キック 57kg 竹内賢一 vs. 直也
キック 60kg ヘンリー・セハス vs. SEIDO
キック 70kg 憂也 vs. 康輝
キック 59kg 戸塚昌司 vs. 大澤匡弘
ソウザ兄弟の兄・マルコスと戦うファルコ・ネトは、マネル・ケイプのトレーナーで、これまでのケイプの試合にもセコンドについていた。1985年4月2日生まれの34歳で、TaplologyのデータではMMA戦績21戦11勝10敗。
ビクター・ヘンリー
ヘンリーは昨年8月大会でガーダムに一本勝ちして以来2戦目のRIZIN。元SRCフェザー級王者の金原はRIZIN初戦で、層の厚いバンタム級の今年後半の行方に影響を及ぼしそうな好カードだ。両者はグラップリング大会のQUINTETで18年6月に戦い、金原がアキレス腱固め一本勝ちしている。同じバンタム級勢ではパンクラスのランカーの金太郎、修斗のランカーの加藤ケンジ、DEEPとUFCに出場していた井上直樹もRIZIN初出場だ。
ヴガール・ケラモフは昨年のRIZINライト級GP優勝者のトフィック・ムサエフのトレーニングパートナーのアゼルバイジャン人。92年2月20日生まれの28歳（試合時）で戦績17戦14勝3敗。Tapologyのデータによると4年間10連勝中で、昨年11月のベラトール・イスラエル大会で1R KO勝ちしている。対するアグオンはRIZIN初参戦。パンクラスで活躍し、昨年10月にISAOのフェザー級王座に挑戦し判定2-1で惜敗している。グアムでの山本美憂のトレーナーとしても知られる。ケラモフ対アグオンの勝者が今後の未来の対戦相手に浮上する可能性は十分あるだろう。
会見に出席した選手たちのコメントは以下の通り。
◆シュレック「自分はサトシとマルキーニョス（のソウザ兄弟）から柔術を教わっています。柔術の強さは師匠が証明してくれると思います。自分はプロレスラーとして、バチバチの試合をします。全部受け切って俺が勝つ。決め技にはジャーマンスープレックス、裏投げがあります。今まで戦ってきた舞台（＝ONE Championship）ではスープレックスが使えなかったので、解禁すれば戦闘力全てが発揮できると思います。
（地元静岡で戦う心境）同じジムや、静岡県警時代の仲間たちが見に来てくれると思いますが、一番見せたいのは、警察官の時に補導した少年や職務質問した少年たちです。お前と喋っていた関根さんはこんだけ強いんだぞってのを見せたいですね。
（昔ファンだった高田延彦氏が観戦することについて）学生時代、UWFインターナショナル（＝高田氏がエースだったプロレス団体）入門を目指していました。高田さんと戦ったゲーリー・オブライトに感銘を受けて、ずっとジャーマンを練習していました。でも大学4年の時、Uインターが活動休止し、あきらめて警官になりました。気持ち的にはUなので、高田さんにそういうところも見てもらいたいです」
◆マルティネス「私はRIZINヘビー級をPRIDEのように復活させる責任を負う立場だと思っています。ヘビー級の顔になれるような試合をしたいです」
◆加藤ケンジ「浜松で10年以上格闘技を続け、地元で戦えることを楽しみにしています。金太郎選手のパンクラスでの活躍は知っていますし、いつかやりたいと思っていました」
◆金太郎「誰もが憧れる舞台に呼んでもらえて感謝しています。僕の試合は絶対ハズレが無いので応援お願いします」
◆アグオン「日本での試合はいつも楽しみです。アゼルバイジャンの選手はタフで前に出てくる印象があるので楽しみです。RIZINに継続参戦できる力があることを証明したいです」
以下は主な出場決定選手から届いたコメント。
◆サラス「MMAの世界ではメキシコ人が日本で陽の光を浴びる事が滅多にない中、オファーをしてくれたRIZINに感謝したい。対戦相手はRIZINのポスターボーイだが自分の真の相手は自分自身だと思っている。与えられたチャンスを絶対にモノにして、メキシコ人ファイターと日本のパイプを確固たるものにしたいと思っている。勝負の運は常に神の導きによるものなので必ず勝つとは言わないが、アサクラは私の執念とメキシコ人のファイティングスピリッツを痛感する事になるだろう」
井上直樹（右）
◆井上直樹「日本で強い選手が集まるこのRIZINに出させていただいて感謝しています。同じチームの佐々木憂流迦選手のセコンドに何度かつかせてもらい、その時からこんなにお客さんが楽しめるような舞台は他にないと思い、ここで試合したいと思っていたので実現できて嬉しいです。日本の皆さんに自分の強さを証明できるチャンスだと思っています。相手のトレント選手は特に打撃に自信がありそうな感じですが、何が来ても対応できるようにしてきているので、しっかりフィニッシュしてみなさんを楽しませたいと思います」
◆ヘンリー「世界の強豪と渡り合ってきた経験豊富なベテランと試合する事を心から楽しみにしています。QUINTETでやられた借りをここで返したいと思っています。」
◆金原「過去に強かったのではなく、“現在が強い”という強さをみせたいです。」
対戦カード
MMA 肘有り 68kg契約 5分3R
朝倉未来（トライフォース赤坂／元THE OUTSIDER 65-70kg級・60-65kg級王者）
ダニエル・サラス［Daniel Salas］（メキシコ／ボーンブレイカーズ・チーム）
MMA 79kg契約 5分3R
マルコス・ヨシオ・ソウザ（ブラジル／ボンサイ柔術）
ファルコ・ネト［Falco Neto］（ポルトガル／クレバー・チーム）
MMA 肘有り 61kg契約（バンタム級相当） 5分3R
ビクター・ヘンリー（米国／UWF USA／DEEPバンタム級王者）
金原正徳（リバーサルジム立川ALPHA／元SRCフェザー級王者）
MMA 120kg契約（ヘビー級相当） 5分3R
ロッキー・マルティネス（グアム／スパイク22／DEEPメガトン級（体重無差別）王者）
関根シュレック秀樹（ボンサイ柔術）
MMA 肘有り 61kg契約（バンタム級相当） 5分3R
金太郎（パンクラス大阪稲垣組／パンクラス・バンタム級3位）
加藤ケンジ（K.O.SHOOTO GYM/3POUND／修斗バンタム級環太平洋10位）
MMA 肘有り 61kg契約（バンタム級相当） 5分3R
トレント・ガーダム（オーストラリア／タイガームエタイ＆MMA）
井上直樹（セラ・ロンゴ・ファイトチーム）
MMA 肘有り 66kg契約（フェザー級相当） 5分3R
ヴガール・ケラモフ［Vugar Kyaramov］（アゼルバイジャン／オリオン・ファイトクラブ）
カイル・アグオン（グアム／スパイク22／パンクラス・フェザー級2位）
キック 120kg契約 3分3R
実方宏介（真樹ジムAICHI／Bigbangヘビー級王者）
酒井リョウ（レンジャージム）
キック 57kg契約 3分3R
竹内賢一（TenCloverGym世田谷）
直也（VERSUS）
キック 60kg契約 3分3R
ヘンリー・セハス（ボリビア／ブラジリアン・タイ／HEATキックルール・ライト級王者）
SEIDO（Lara-Tokyo／RISEスーパーフェザー級（60kg）9位）
キック 70kg契約 3分3R
憂也（魁塾／DEEP☆KICK -65kg王者）
康輝（キング・ムエ）
キック 59kg契約 3分3R
戸塚昌司（C’rush）
大澤匡弘（STRIKEs GYM）
概要
大会名 RIZIN.21
日時 2020年2月22日（土）開場・12:00 オープニングファイト開始・12:30 本戦開始・14:00 終了予定・19:00～20:00頃
会場 浜松アリーナ
中継 フジテレビ（後日深夜に関東のみでの放送を予定） スカパー！（生中継） Gyao！（生中継）
チケット料金 VIP席100,000円／SRS席25,000円／S席15,000円／A席7,000円
※当日券の販売はございません ※1歳よりチケットが必要 ※車いすで観戦をご希望の方はS席をご購入ください。チケット記載のお席番とは別の指定スペースでの観戦になります ※一般発売1月26日（日）10:00 ※駐車券（特製ステッカー付）1,000円も販売
チケット販売 イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット、StubHub
お問い合わせ RIZIN FF事務局 03-5772-3223 http://www.rizinff.com/
