K-1 3.21 さいたまスーパーアリーナ【一夜明け会見】:武居由樹「久保賢司選手が対極のキャラで来てくれたおかげ」、卜部功也「ここまでやってきて良かった」、木村ミノル「功也君に裏切られました(笑)」
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K-1 K’FESTA.1 3.21 さいたまスーパーアリーナ大会の一夜明け会見が22日行われた。久保賢司を1R KOしスーパー・バンタム級王座初防衛に成功した武居由樹は、自分を成長・発奮させてくれた賢司に感謝の言葉を述べた。この記事では6階級タイトルマッチ、スーパーファイト6試合の勝者の12人のコメントをお届けする。(武尊の記事はこちら)
(※K’FESTA.1の試合レポートはスーパー・フェザー級王座決定トーナメント、6階級タイトルマッチ、ワンマッチと別々のページでお届けします)
6階級タイトルマッチ
第18試合 K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級(-55kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○武居由樹(POWER OF DREAM/王者/55.0kg)
×久保賢司(K-1ジム五反田チームキングス/挑戦者、元RISEバンタム級(55kg)王者、元NJKFフライ級王者/55.0kg)
1R 1’27” KO (右フック)
※武居が初防衛
◆武居
昨日はああいう大きな会場のセミファイナルで、とにかくKOで勝てて良かったです。いつもそうですけど、倒せる時には倒しに行こうという感じでした。久保選手は去年唯一倒せなかった相手で、あれからかなり成長できて、久保選手に見せたいと思っていたので、KOを狙いました。こうなったのも、賢司選手がああいう感じで対極(のキャラクター)で来てくれたおかげでもあるので、感謝しています。
(同階級で既に敵がいない?)強い選手とやりたいですけど…、まあ、タイ人とかやってみたいのもあるし…、ライバルが欲しいですね。
(階級アップも視野?)-53kgから階級を上げて、まだ1年で、スーパー・バンタム級がベストなので、無理して上げるつもりは無いです。
第17試合 K-1 WORLD GPライト級(-62.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×ウェイ・ルイ(中国/大東翔クラブ/CFP/王者/63.3kg→63.2kg)※2度目の防衛戦
○卜部功也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者、元スーパー・フェザー級(-60kg)王者/62.3kg)
2R 1’15” KO (左ストレート)
※卜部が新王者に
※ウェイが計量失格。功也が勝った場合のみ王者となり、負ければ空位に。ウェイは1R減点1、ウェイ10オンス・功也8オンスのグローブハンデ、ファイトマネー20%没収
◆功也
色々アクシデントはあったんですけど、無事チャンピオンになれてうれしかったです。
(右のミドル主体になった試合展開を振り返って)やってきたことしか出ないというか。元々お腹は狙おうかなと思っていたんで。左の蹴りだとストレートを合わせられてしまうので、右を蹴り続けました。(左ストレートでのKOは?)狙い通りでした。
(ウェイの計量失格について)体重オーバーはより厳しくしないといけないと思いますね。K-1は一大イベントで、世界最高峰の舞台なので、こういうことはあったらいけないと思うんですよね。700gオーバーって、僕も水抜きもキツかったですし、寒い時期にコンディションを整えるのも大変ですし、この試合が無くなるのが嫌で、何がなんでも試合がしたいなって感じでした。やる前は怖かったですよ。700gでもリングに立ったら全然あっちがデカいですし、怖いなと思っていました。
(今後について)まだまだK-1は強い選手を連れて来るので、一人一人倒したいです。
(勝った後、メインの武尊のセコンドについたのは?)ついてくれと言われたんで。ずっと彼が10代の時から一緒にやってきたので、是非って感じでしたね。少しでも力になれて、ベルトを取ってくれたらと思いました。
(さいたまのメインアリーナで戦った感想)昔は新宿フェイスでKrushの試合をしていて、そこから考えたら、昨日は1万5千人の前で試合できるのがうれしくて、ここまでやってきて良かったと感慨深かったですね。
第13試合 K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級(-70kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○チンギス・アラゾフ(ベラルーシ/グリディンジム/王者/69.7kg)
×日菜太(クロスポイント吉祥寺/挑戦者、REBELS 70kg級王者/70.0kg)
2R 0’23” KO (左フック)
※アラゾフが初防衛
◆アラゾフ
研究した成果が出せたと思います。(左ミドルに合わせての左フックでのフィニッシュについて)左の強い選手とわかっていましたので、左が攻められれば、右で食い止めるようにトレーナーに言われ、作戦通りに勝てたと思います。
(次回試合予定は?)4月8日にパリで試合があり、その次は中国のEMレジェンドでジョルジオ・ペトロシアンと戦う予定です。彼はレジェンドでクレバーです。昔はK-1の王者にもなりました。チーム一丸となって自分の強さを出せば、勝つのも夢じゃないです。
(K-1の防衛戦は?)大好きな日本に戻って来たいので、また試合がしたいです。どんな相手でもフルに力を発揮したいです。
(前王者のマラット・グレゴリアンはまだ意識する?)もし防衛戦で戦えれば話題性が高いでしょう。とても面白い試合になると思いますが、ベルトは私のものです。グレゴリアンも私との試合を待っていると思います。
第12試合 K-1 WORLD GPスーパー・ライト級(-65kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○野杁正明(K-1ジムEBISU/王者/65.0kg) ※K-1ジムEBISU小比類巻道場から所属表記変更
×大和哲也(大和ジム/挑戦者、K-1 WORLD MAX 2010 -63kg日本トーナメント優勝、元WBCムエタイ世界スーパーライト級王者、ライオンファイト同級王者/64.8kg)
3R 2’57” KO (パンチ連打)
※野杁が初防衛
◆野杁
(1Rにダウンを取った飛び膝について)流れで自然と出ました。いつもスロースターターで、1Rは見て2Rからという感じでしたけど、本来は1Rから攻めていくスタイルだったので、それを取り戻すことにしました。
(去年のタイトルマッチでゲーオと延長判定決着となったので、KOを意識したそうだが?)K-1王者ということは倒さないと認められないので、僕の中でもそういう気持ちもありますし、ゲーオと戦った試合は納得してないファンもいたと思うので、納得させるにはKOすることが最低限と思い、心掛けました。
(大和哲也と久しぶりに戦った感想は?)強かったですね。やり辛さとかは無かったんですけど。
(ゲーオにKO勝ちした平本蓮とやりたい?)組まれればやりますし、僕からやりたいことは特にないです。
(会場の雰囲気は?)気持ち良かったですね。(K-1甲子園やDynamite!!で上がったことがあるため)懐かしい感じもしましたし、ああいうデカい会場で注目されて、ファイターとしても良かったです。
(今回は「チーム恵比寿」の結束力を感じたが?)色々あったんですけど、一致団結していく気持ちが高まりました。前しか見ていないチームなんで、一つ一つ勝って世界一のチームにしたいです。
第6試合 K-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×アントニオ・プラチバット(クロアチア/アメノジム/王者/98.7kg)※初防衛戦
○ロエル・マナート(オランダ/メジロジム・アムステルダム/挑戦者/100.0kg)
判定0-3 (水谷28-30/梅木28-30/岡田28-30)
※マナートが新王者に
◆ロエル
プラチバットが出て来るので、右フックを警戒し、常にガードを上げていました。距離を保ちつつも、ロープを背負うことも無く、攻撃を効かせられたので良かったと思います。父(アンドレ)とここに立ててうれしいです。いい思い出になりました。
◆父のアンドレ・マナート会長
昨日はプラン通りでした。彼はキックを心から愛しています。彼は王者として、地に足をつけて、常に自分を見つめて頑張って欲しいです。
第5試合 K-1 WORLD GPウェルター級(-67.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○久保優太(K-1ジム五反田チームキングス/王者/67.5kg)
×メルシック・バダザリアン(アルメニア/ムエタイ・アメリカジム/挑戦者、中国WLF -67kg級世界王者/67.2kg)
判定3-0 (岡田30-29/西村30-29/梅木30-28)
※久保が初防衛
◆久保優太
自分でも試合映像を見たんですけど、めっちゃしょっぱかったです。勝ちに徹してしまったというか。緊張もしていましたし、作戦通りでしたけど、もうちょっと倒せる展開が作れるかなって感じでした。
(今日、左足はサンダルを履いているのは?)蹴った足を自爆しました。アドレナリンが出ていて試合中はわからなかたったんですけど、試合が終わってから痛いなって。ローに固執しすぎて、パンチに行ったりできなかったのが反省点です。
(反省点は?)去年のトーナメントでいい形で優勝できたおかげで、祝勝会にたくさん呼んでいただいて、食べ過ぎて太ってしまって、減量がキツかったです。今回はこんな勝ち方なので、祝勝会も少なくなるでしょから、次は調子がいいと思います(笑)
(今後の防衛プランは?)このベルトを守ることに自分の人生を賭けたいです。10日前に(株の)セミナーの講師に呼ばれて、ネット上でも『試合直前にそんなことやってんじゃないよ』とか『負けろ』とか批判がひどいわけですよ。それで余計に固くなってしまったので、次は反省点を活かします。
(試合前の出来事のため聞かなかったのですが、久保選手に関する週刊誌の報道についてどう思っていましたか?ファンも複雑な気持ちだったと思います)勝ちました、って感じです。負ければ『ざまあみろ』とか言われちゃうんで。
(記事の内容に関しては?)特に触れることはないかなって感じです。
ワンマッチ
第16試合 スーパー・ライト級(-65kg) 3分3R(延長1R)
×ゲーオ・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者/64.7kg)
○平本 蓮(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1 WORLD GP初代ライト級(-62.5kg)王座決定トーナメント’17準優勝/64.9kg)
2R 2’18” KO (左ストレート)
◆平本
昨日は勝てて良かったです。ゲーオを相手に、自分の理想とする戦いができたと思います。ゲーオに負けるというのは、気持ちが折れるということで、絶対に勝ってやろうという気持ちをずっと持って戦いました。2R目は絶対ゲーオが倒しに来ると思っていて、タイミングを見計らって自分の攻撃をまとめようと思っていて、自分の感覚を信じて戦えて良かったです。
(次に向けて)これから考えます。最初の目標がゲーオだったので、勝ったら燃え尽きると思っていて、その先のことは考えていなかったんですけど、まだ燃え尽きなかったですね。
(王者・野杁正明への挑戦は?)強い選手がたくさんいて、簡単な試合じゃないので、目指すとは簡単には言えないですし、今後のことはゆっくり決めたいです。ファンが見たい試合がやりたいです。
(恋人でモデルの中野恵那さんは試合を生で見られず、仕事が終わって会場に駆け付けました。何を話しましたか?)試合前から「大丈夫」と言ってくれて、試合後も僕が勝って安心してくれて良かったです。
第15試合 ウェルター級(-67.5kg) 3分3R(延長1R)
○城戸康裕(谷山ジム/元Krush -70kg王者/67.5kg)
×イッサム・チャディッド [Issam Chadid](スペイン/RGファイターズ/メジロジム/67.3kg)
判定3-0 (水谷30-27/梅木30-28/山根30-28)
◆城戸
いやいや、浮腫(むく)むよね。ラーメン食うよね。やっと勝てて良かったです。相手は勝ち癖がついているせいか、力を入れるところが上手くて、パンチがめっちゃ重くて、キツかったです。
(試合後の野杁正明の物真似について)本当は何も考えてなかったんですよ。野杁君がいい感じで勝ったので、今日は行けるな、って。前に「物真似やっていい?」って本人に確認して、「いいですよ」って言ってくれたのに、ずっとできずにいたら、本人から「いつやるんですか?」って逆に言われていたので、やっと披露できて良かったです。
(久保優太の王座挑戦をマイクで希望していたが?)今まで僕も色々やって(貢献して)きたんで、許してよ、って感じです。次で69試合目なんですよ。シックスティナイン。いい節目なんでね(笑)。昨日42人出場して、僕が最年長なんですよ。アラゾフとか5個上みたいな顔してますけど。もうちょっと頑張りたいです。
(メインアリーナのリングの感想)ここは初めてだったんですけど、何か懐かしかったですね。2005年の一番盛り上がった頃からK-1に出ていましたけど、昔を超えたな、やっと来たなって感じですね。
第14試合 ウェルター級(-67.5kg) 3分3R(延長1R)
○木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス/67.5kg)※Team Philip/GSA/WSRから所属変更
×平山 迅(ROYAL KINGS/67.5kg)※センチャイムエタイジムから所属変更
1R 2’50” KO (左フック)
◆木村
平山選手はパンチ主体で、勇気持って打ち合いに来てくれるので、ゲームプランが立てやすかったです。さいたまには(RIZINで)上がったことがあったんですけど、K-1で上がれたのが良かったです。信じてやってきたことが実現して、いい感じで気持ちが高ぶりました。思わず花道を走っちゃいましたね。ケンカしに行きました。
(久保優太の挑戦者争いで城戸康裕も名乗りを上げたが?)俺は彼に勝っているし、昨日はKO勝ちしてるんでね。(城戸の)判定勝ちの時との空気の違いでわかるでしょ。…そうだ。試合の前に、卜部功也選手と話していて、今度の試合でKOで勝ったら、クリス・ユーバンク・ジュニア(元WBA世界ミドル級暫定王者)を真似て、(ニュートラルコーナーの上の)カメラ目線で動かないパフォーマンスを一緒にしようと約束していたんですよ。俺はやったんですけど、功也君はコーナー登ってて、『えー?』って、裏切られた気持ちでした(場内笑)。まあ、ウェイ・ルイ相手にあのKOなら、しょうがないですね。
第9試合 スーパー・ライト級(-65kg) 3分3R(延長1R)
○中澤 純(TEAM Aimhigh/Krush -65kg王者、元INNOVATION&MA日本ウェルター級王者/64.8kg)
×左右田泰臣(K-1ジム・シルバーウルフ/元RISE王者/64.9kg)
判定2-0 (西村29-28/豊永28-28/梅木29-28)
◆中澤
昨日の試合、KOで勝とうと思っていたんですけど、なかなか倒しきれなくて、満足行っていない形です。前回戦った時は彼も少し僕をナメてたと思うんで、すぐ打ち合ってくれたんですけど、今回はジャブの遠い間合いでしか戦えなくて、1R終わった時に「強いな」って焦りました。そうしたらセコンドについてくれた神戸翔太君がアドバイスしてくれて、2Rはブロッキングしながらローにつないで、ダウンを取れました。練習通りじゃなかったんですけど、機転を効かせて行けたのが勝因だったと思います。
(今後について)2回やったから(左右田は)もういいかな、って。K-1チャンピオン取りたいんで、強い選手とやりたいです。
(野杁正明と大和哲也のタイトルマッチは見た?)ちょこっと見ただけですけど、強かったです。
第8試合 スーパー・バンタム級(-55kg) 3分3R(延長1R)
○軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/Krush -53kg王者/55.3kg→55.0kg)
×登坂 匠(HALEO TOP TEAM/54.5kg)
判定3-0 (豊永30-28/西村30-28/水谷30-29)
◆軍司
3週間前にバイクで事故って、右膝と脇腹を4針ずつ縫って、左手の親指を骨折して、練習があんまりできなくて、最後の1週間の減量も滅茶苦茶キツかったんですけど、なんとか落とせました。(登坂は)パンチで来ると思っていたので、元々は打ち合おうと思っていましたけど、(怪我の影響で)体力も不安だったので、蹴りも織り交ぜて行きました。右が蹴れなくて左だけ蹴りました。
(武居由樹の防衛戦を見た感想)やっぱり強いなって。どんどん強くなっていて、僕も負けないように練習して、追い付いて追い越したいです。
第7試合 女子-50kg契約 3分3R(延長1R)
○KANA(K-1ジム・シルバーウルフ/Krush女子-50kg王者/50.0kg)
×ポリナ・ペトゥホーヴァ [Polina Petukhova](ロシア/チュヴァシ共和国キックボクシング協会/49.9kg)
判定3-0 (豊永30-26/梅木30-26/水谷30-26)
◆KANA
ダウンは取れたんですけど、倒しきれなかったので、悔しさが残った一戦でした。
(ペトゥホーヴァについて)体もしっかりしていて、拳を合わせたら、打たれ強かったです。全然倒れてくれなくて、倒しに行こうとして、ムキになって空回りしてしまいました。
(今後のK-1女子について)K-1の世界のベルトも欲しいので、女子の世界トーナメントもやりたいです。そのためにも世界で注目される選手にもならないといけないですし、日本人の女子選手もどんどんK-1やKrushを目指して上がってもらいたいです。