K-1 3.21 さいたまスーパーアリーナ【一夜明け会見】:武尊「卜部兄弟に『お前もこのベルトを巻いてくれてうれしいよ』と言われて、涙が止まりませんでした」
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K-1 K’FESTA.1 3.21 さいたまスーパーアリーナ大会の一夜明け会見が22日行われた。「K-1 WORLD GP 第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」の1日3試合の激闘を制し、スーパー・バンタム級、フェザー級に続くK-1 3階級制覇を達成した武尊は、各試合や合間の気持ちを振り返り、先輩の卜部兄弟との絆や、大舞台のメインを勝ち取った感慨などを語っている。
(※K’FESTA.1の試合レポートはスーパー・フェザー級王座決定トーナメント、6階級タイトルマッチ、ワンマッチと別々のページでお届けします)
K-1 WORLD GP 第4代スーパー・フェザー級(-60kg)王座決定トーナメント
第3試合 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
○武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPフェザー級(-57.5kg)王者/60.0kg)
×スタウロス・エグザコスティディス(ギリシャ/ナソス/メジロジム/ISKA・WAKO・WKBC世界王者/59.9kg)
判定3-0 (岡田30-28/豊永30-28/山根29-28)
第11試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
○武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPフェザー級(-57.5kg)王者/60.0kg)
×郷州征宜(K-1ジム総本部チームペガサス/Krush -60kg王者/60.0kg)
1R 2’24” KO (右フック)
第19試合 決勝 3分3R(延長1R)
×小宮山工介(K-1ジム北斗会館/元RISE王者、BLADE FC -61kg JAPAN CUP ’14優勝/59.7kg)
○武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPフェザー級(-57.5kg)王者/60.0kg)
3R 2’02” KO (3ダウン:右ローキック)
※武尊が新王者に
◆武尊
たくさんの応援ありがとうございました。初めてのメインアリーナ大会でチャンピオンになれて、昨日のことだけを考えて去年からやってきたので、本当にうれしかったです。
(試合を振り返って)一回戦は前王者の大雅選手にKOで勝っているスタウロス選手で、スタウロス選手は違う大会の試合が決まっていたみたいですけど、こっちを選んでくれたことに感謝しています。強い選手で、一発があって、左フックを警戒していて、ずっと対策をやっていたんですけど、それでもタイミングが読めなかったです。
準決勝は郷州選手で、本当に気持ちも体もタフで、ああいう選手はトーナメントだと一番削られちゃうんで、やりたくなかったんですけど、逆に倒すチャンスはあるなって思いました。一回戦で膝を痛めたので、パンチですぐ倒したいと思って行きました。一回戦の郷州選手の映像を見て、右のパンチをカウンターで合わせられると思って、作戦がハマった感じです。
決勝の小宮山選手は距離感が難しくて、映像だけだとイメージがつかなかったです。無理に飛び込んでもカウンターのハイキックとかバックスピンキックがあるので、試合をやりながら探っていました。でも決勝だし、距離が開いている試合にしたくなくて、強引に倒しに行った感じです。
(大雅とのタイトルマッチから、トーナメントに変わり、コンディション作りも変わりましたか?)メインアリーナ大会なので、チャンピオン対決がしたいと思って、その試合だけのために60kgに上げようと思っていたのに、トーナメントになって、体の作り方も変わるんで。いつも3食、吐くぐらいまで食べて体重を増やしていましたね。
(これまでのトーナメントよりも長丁場の大会ですので、調整に変化はありましたか?)普通は時間が開けば、その分回復できると思われるでしょうけど、逆に、怪我の次の日が痛くなるように、時間が経つほど痛いんですよね。いつもなら試合の間が1時間ぐらいなのが2時間ぐらいになると、アドレナリンが切れて、痛みや腫れが出てきて。一回戦が1時に始まって9時に決勝だと、集中力が持たなくて、一番大変でしたね。
(これまでのトーナメントと比べてダメージは?)ダメージ自体は前回のフェザー級のトーナメントの方がキツかったですね。あの時は交通事故の後のように、骨折もして、筋肉断裂もしていたんで。病院に行くのはこれからですけど、今回はそこまでは無いのかなって。
(試合後はどう過ごしましたか?)昨日はスーパーアリーナでの(K-1公式行事の)パーティーに出て、地元(鳥取)からの応援に来てくれた人たちの祝勝会に出て、ホテルに戻ってからも、お礼のLINEを朝の9時ぐらいまで返して、2時間ぐらい寝ました。
(階級の違いは感じた?)今までの階級なら倒れた攻撃で倒れなかったですけど、体の強さでは負けたくなかったので、フィジカル強化をやってきた成果が出ました。アメリカに行って、UFCのチャンピオンとか体の大きい人たちと練習しましたし、KRESTにも大きくて強い選手がいっぱいいるので、思ったよりパワー負けしなかったかなと思います。
(一回戦でジムの先輩の卜部弘嵩が皇治に負けたことについて)東京に出てきた18歳の時からヒロ君と毎日練習して、プライベートでも面倒を見てもらって、ご飯を食べさせてもらっていたので、昨日もヒロ君の敵討ちは僕がしないといけないと思いました。ヒロ君に準決勝の前、「一緒に勝ちたいからセコンドついてくれますか?」って言ったら、「いいよ」って。(卜部)功也君も自分の試合で勝った後に言ったら、決勝のセコンドについてくれたのが心強かったです。トーナメントでプレッシャーがかかると気持ちが不安定になる時もありますけど、2人は昔からずっと普段から近くで見てくれているので、メンタル状態も凄くわかってくれて、僕のメンタルが保たれて、心強かったです。決勝が終わって、功也君もヒロ君も巻いていたベルトなので、「お前もこのベルトを巻いてくれてうれしいよ」と2人に言われて、めっちゃうれしくて涙が止まりませんでした。
(K-1のさいたまのメインアリーナ大会で試合をした感想を改めて)Krushの後楽園ホールや新宿フェイスとかの大会から始まって、あの会場に行けたのは、凄いうれしかったです。長時間の興行だったのに、決勝が終わった後もお客さんがたくさん残っていて。昨日で優勝したら燃え尽きると思っていたんですけど、お客さんを見ていたらもっと燃えて来て、もっとK-1を大きい会場でできる大会にしたいと思いました。
(昨年から色んな周囲の発言もあったので、とにかく勝ち上がって「K-1最高」と叫びたかった?)今回はあらかじめ決まっていたメインイベントじゃなく、自分で勝ち上がってメインをつかみ取らないといけない大会でした。K-1が最高の舞台だと、これからも証明したいです。
(大雅戦が中止になった時に「最近笑っていない」と話していましたが、ようやく笑える状況になりましたか?)そうですね。試合中も今回はあんまり笑えなくて。絶対勝ちたい気持ちが強すぎて、怪我しそうな角度でパンチを打ったり、アゴとかの急所じゃなく頭に打ったり、気持ちが制御できていない感じでした。。
(カード変更に対する、わだかまりは消えた?)終わったことだし、勝ち上がれば、全てスッキリすると思っていたんで、僕はスッキリしています。
(皇治が12月8日のK-1大阪大会での対戦を希望しています。皇治が一回戦で弘嵩に勝ったことで、 無碍(むげ)にもできなくなりました)今だに何とも思っていないですけど、やりたいならいつでも。無観客試合でもいいからやってやりますよ。