K-1 KRUSH 8.31 後楽園ホール 一夜明け会見:鈴木勇人「KRUSHの絶対王者になり、K-1のベルトも獲りたい」、K-Jee「クルーザー級を価値のある階級にする」
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K-1 KRUSH FIGHT.104(8月31日(土) 後楽園ホール)の一夜明け会見が9月1日、東京・新宿区のGSPメディアセンターにて行われた。左右田泰臣に延長判定勝ちしKRUSHスーパー・ライト級(65kg)王座の初防衛に成功した鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)、RUIに2R KO勝ちし初代KRUSHクルーザー級(90kg)王者となったK-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)の2選手のコメントをお届けする。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 会見写真:(C)M-1 Sports Media)
スーパー・ライト級王者 鈴木勇人、左右田泰臣との死闘を制して王座防衛「左右田さんは本当に率直に強かったし、この試合にかける覚悟や根性を感じた。これからKRUSHの絶対王者になって、K-1にも挑戦していきたい」
今年1月に松下大紀との王座決定戦にKO勝利してKRUSHスーパー・ライト級王座を獲得した鈴木勇人。今大会では自らも「過去最強の相手」と認める左右田泰臣との初防衛戦に臨み、延長戦に及ぶ死闘の末に判定勝利して初防衛に成功した。一夜明け会見で鈴木は「試合前から言ってたんですけど、当日までずっとワクワクしていて、試合中も本当にずっと楽しくて、凄い楽しい試合でした」と昨日の激闘を振り返る。
挑戦者の左右田とは以前から親交もあり「試合をしてみて本当に率直に強かったですね。今までの選手とは訳が違いましたし、左右田選手の覚悟や根性をすごく感じました」と語った鈴木。試合後、左右田はバックステージでのインタビューで引退の意志を表明し、鈴木は「自分も試合が終わった後に控え室で左右田選手から引退するということを聞きました。ある意味、格闘技は相手を蹴落として上がって行かなきゃいけないスポーツで、左右田さんが今まで目指していたものがあると思います。自分がそれをしっかりと受け継ぐじゃないですけど、左右田さんの気持ちも背負って色々と高みに挑戦して行きたい」とこれからは左右田の意志を受け継いで戦うと誓った。
最後に鈴木は「今後の目標はこのベルトを守る、KRUSHの絶対王者になること。自分は引退するまでKRUSHのベルトを持っていてやろうと思ってます。それプラスK-1にも挑戦して、行く行くはK-1のベルトに絡めるような選手になって、最終的にはK-1のベルトをしっかりと獲りたい」とKRUSHの絶対王者として、K-1のベルトにも挑戦していくと宣言した。
◆鈴木勇人
「昨日はありがとうございました。今はもう全身痛いです(苦笑)。昨日は試合前から言ってたんですけど、当日までずっとワクワクしていて、試合中も本当にずっと楽しくて、凄い楽しい試合でした。
(試合後に左右田が引退を表明したことについて)左右田さんとは本当に仲良くて日頃から良くしてもらっていて。自分銭湯とか好きでよく行くんですけど、行ってるところが左右田さんとけっこう一緒で(笑)。銭湯でよく会ったりして、試合前は色々アドバイスくれたり、自分にとっては凄い尊敬する方でした。そういう人と試合が決まって、ちょっと複雑な気持ちあったんですけど、いつかはやるだろうなと覚悟していたし、やるからには倒しに行かなくちゃいけないと思いました。でもやっぱり試合してみて本当に率直に強かったですね。今までの選手とは本当に訳が違いましたし。1Rは自分のやりやすいというかそれなりの展開で行けて、このまま押し切れるかなと思ったら後半巻き返されちゃって。やっぱそういう覚悟とか根性は凄い感じましたね。
(尊敬する左右田と最後に拳を交えて勝利できたことに対しては?)勝利できたことは凄く嬉しいです。自分も左右田さんが引退されるというのは試合が終わった後に控え室で聞きました。でも格闘技は結局相手を蹴落として上がって行かなきゃいけないスポーツだと思うし、左右田さんが今まで目指していたものがあると思うんで、自分がそれをしっかりと受け継ぐじゃないですけど、左右田さんの気持ちも背負ってこれから高みに挑戦して行きたいですね。
(3R以降は左右田の得意なショートレンジでの攻防で渡り合っていたが?)あの展開は始めから予想はしていて、正直自分もあの展開は苦手じゃないんですよ。それで多分映像を見返してもらえば分かると思うんですけど、あの展開での攻防は自分から仕掛けてるんですね。2R中盤ぐらいから中間距離で戦いづらくなって、これからちょっと変えなくちゃいけないなと思って至近距離で戦ってみようと思って自分から仕掛けて。その時に『これだったら押しきれるな』と思ったんで自分から仕掛け続けました。
(延長戦はそこからプッシュしてのヒザやミドルが有効だったが?)戦い方は想定してましたね。日頃からスパーリングだったりミットでも色んな距離練習してて、まあ近い距離で戦うのも自分好きなんで。あの距離はしつこく練習してましたね。あとディフェンスが甘い部分が見えてそこを突けばいけるなと思ったんで、自分はしっかりと致命打をもらわないようにガード固めて戦った感じですね。
(初防衛を果たして、今後K-1・KRUSHでどういった相手と戦って行きたい?)自分が誰とやりたいって言える立場ではないと思うんで、中村プロデューサーに用意された相手に自分が挑戦していくってだけですね。これからは挑戦する形になっていくと思うんで。(今後の目標は?)今後の目標はこのベルトを守る、まずKRUSHの絶対王者になりたいですね。本当に引退するまで持っててやろうと思ってます。それプラスK-1にも挑戦して、行く行くはK-1のベルトに絡めるような選手になって、最終的にはK-1のベルトをしっかりと獲りたいですね。
(ファンの皆さんにメッセージは?)昨日は応援ありがとうございました。KRUHSHの絶対王者として、それプラスこれからはK-1のベルトにもしっかり絡んでいけるように活躍していけるように頑張るので応援よろしくお願いします」
初代クルーザー級王者・K-Jee、3連続KO勝利で王座戴冠!「俺たちでクルーザー級を盛り上げて、価値のある階級にしていく。K-1福岡大会を開催できるように、九州出身の選手みんなで頑張っていきたい」
今年1月に開幕した初代クルーザー級王座決定トーナメントを2連続KO勝利で決勝に勝ち上がったK-Jee。決勝戦は九州時代に同門だったRUIとの“九州対決”となったが、2Rに右ストレートからヒザ蹴りでダウンを奪うと、パンチラッシュでダウンを追加し、3連続KO勝ちで初代クルーザー級王座に就いた。
一夜明け会見でK-Jeeは「クルーザー級は去年から始まった階級で選手も少ないし、まだレベルも上がっていない。自分がKRUSHの初代王者としてクルーザー級を盛り上げて、価値のある階級に出来たらと思います」とベルトを手にしてより一層気を引き締める。
次なる目標のK-1のベルトについては「まだまだ課題もあるし、次の一歩、その次の一歩というのが大事」とタイトル挑戦を急ぐつもりはなく、先日のK-1大阪大会でK-1王者シナ・カリミアンをKOする番狂わせを起こした愛鷹亮については「愛鷹選手とは2回試合したことがあって(1勝1敗)、打ち合いも気持ち良いし、会場自体を爆発的に盛り上げられる自信があります。すぐに試合をしたいというのではなく、いつか決着がつけれたら良いなとは思ってます」と3度目の対戦に意欲を示した。
また昨日のリング上でも九州でのK-1開催をマイクアピールしていたK-Jeeは「もしK-1福岡大会ができるのであればクルーザー級のお祭りにしたい」と改めて開催を熱望。「福岡でタイトルマッチは…ちょっとプレッシャーが重いです(笑)。今後自分が誰とやって、どういう結果が出て、というのもあるけど、自分も色々なものを背負えるような男になりたい」とK-1重量級を背負うファイターになりたいと語った。
◆K-Jee
「昨日はありがとうございます。相手は間合いを取るのが上手で苦戦しました。(実際にKRUSHのベルトを巻いた心境は?)KRUSHのベルトを巻いて、改めてK-1のベルトも欲しいと思いました。クルーザー級は去年から始まって、まだ選手も少ないし、レベルも上がっていないと思います。ベルトの価値というものは、まだまだこれから上がっていくものだと思うし、それを俺たちが創っていくものだと思うので、初代の王者としてクルーザー級を盛り上げて価値のある階級に出来たらと思います。
(8月K-1大阪大会のシナ・カリミアンvs愛鷹亮について)KRUSHのベルトを獲って、K-1のベルトが欲しいと言っても急ぐ必要はないかなと。まだまだ課題もありますし、次の一歩、その次の一歩というのが凄く大事になってくると思うので、急いでタイトル挑戦を要求したいというのはありません。愛鷹選手に関しては2回試合したことがあって(1勝1敗)、打ち合いが凄く気持ち良いし、会場自体を爆発的に盛り上げられる自信があるので、すぐにとかではなくいつか決着がつけれたら良いなとは思ってます。
(クルーザー級は海外にもまだまだ強豪がいると思うが?)日本人でこれからやっていくべき選手というのはそんなに多くはないですし、自分が試合に勝つことによって海外の強豪を準備しないといけないという状況になると思います。そういう選手を呼んでもらって一歩一歩力をつけて行きたいと思います。
(改めてK-1福岡大会への想いは?)せっかく地元で試合ができる可能性があるので、K-1福岡ができるのであればクルーザー級のお祭りにしたいと思います。(地元でK-1クルーザー級のタイトルマッチをするのが理想?)ちょっとそのプレッシャーは重いんで(苦笑)。今後自分が誰とやってどういう結果が出てというのもあるし……地元でタイトルマッチが一番良い形ではあるんですけど、自分も色々なものを背負える男になって行きたいですね。
(ファンの皆さんにメッセージは?)先ほども言ったようにK-1福岡大会を開催できるように運営の方も頑張ってくれると思うので、九州出身の選手もみんなで頑張って行きたいと思います。そして練習環境に困ってるんでTwitterで練習場所探しに協力してください!昨日のセコンド陣とかもみんな初めましてみたいな感じだったので(苦笑)、そこのところも皆さんよろしくお願いします」
K-1 KRUSH 8.31 後楽園ホール:鈴木勇人、死闘制し初防衛。敗れた左右田泰臣は引退表明。K-Jee、盟友RUIをKOしクルーザー級王者に