修斗 5.6 後楽園ホール：プロ30周年大会で扇久保博正×清水清隆、松本光史×小谷直之のダブル王座戦

　SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 30周年記念大会 Supported by ONE Championship（5月6日（月/祝）後楽園ホール）で修斗世界フライ級チャンピオンシップ・扇久保博正（パラエストラ松戸／王者）vs. 清水清隆（TRIBE TOKYO M.M.A／世界1位、元パンクラス王者）、世界ライト級チャンピオンシップ・松本光史（フリー／王者）vs. 小谷直之（ロデオスタイル／世界4位、元ZST王者）が行われることになった。5月6日は昼夜大会となるが、どちらの大会でこの2試合が行われるかは後日発表される。

　清水は1月の後楽園大会のセミファイナルで世界2位の前田吉朗に1R TKO勝ち。試合後、5月6日の後楽園でのタイトル戦を扇久保に要求し、扇久保も承諾していた。扇久保は17年10月の舞浜大会でオニボウズに1R裸絞めで一本勝ちし王座を初防衛。試合は昨年7月のRIZINで堀口恭司に判定負けして以来となる。

　松本は昨年3月に岡野裕城に1R KO勝ちして以来2度目の防衛戦。昨年5月のRIZIN福岡大会でダロン・クルックシャンクに敗れて以来の試合となる。小谷は昨年11月大会でキャプテン☆アフリカに2R裸絞めで一本勝ちし、王座挑戦につなげた。

　カード発表会見が3月20日、東京・神宮前のシャトーアメーバで行われた。修斗はONE Championshipとパートナーシップ契約を結び、「2019年1月以降に新たにプロフェッショナル修斗世界王者を戴冠した選手は、自動的にONE Championshipの契約選手になることができます」と発表されていた。扇久保と松本が防衛した場合も新たなONEとの契約対象となることが後日明らかになっていたが、坂本一弘サステイン代表は「扇久保選手は他団体との契約が残っていますので、そこをクリア（＝契約を消化）しないといけないです」と説明し、今回防衛してもONEと契約しないことを明かしている。
　　
　　
◆扇久保博正「今は清水選手を倒すことしか考えていない」

　プロ修斗の30周年という素晴らしい機会で、清水選手とタイトルマッチができることをうれしく思います。毎回そうですけど、修斗のタイトルマッチは自分の中では一番大事な日です。全てを懸けて清水選手と戦って勝ちたいです。
（清水の印象）一時期6連敗ぐらいしましたけど（実際は4連敗）、そこから這い上がって最近では連勝していますよね。そういう選手は底力があると思うので、素晴らしい選手だと思います。
（清水は「2Rで倒す」と宣言しています）1Rで決めます。清水選手のパンチは当たっても効かないです。（様子を）見る前にやっつけます。
（今回防衛した後はどうしますか？）今は清水選手を倒すことしか考えていないです。
　　
　　
◆清水清隆「勝ったらどうなるか、自分の中でストーリーができている」

　前回の（練習仲間の）前田吉朗との試合は、心のしんどい試合でした。今回もタイトルマッチでしんどいと思いますが、2RでKOします。自分も全身全霊賭けて戦って勝ってベルトをいただきます。
（「2R」の理由は？）1Rは（様子を）見て、2Rに倒します。
（最近の好調の理由は？）長南（亮）さんの指導のおかげで、気持ちと体が一致しているので、能力が上がっているのだと思います。
（王者の扇久保が他団体（RIZIN）で負けたことをどう思いますか？）日本の格闘技を盛り上げるために別の大会に行ってくれたと思うので、試合の勝敗どうこうに対しては何もないです。
（王者になったら、その先はONEを意識しますか？）はい。勝ったらどうなるか、自分の中でストーリーができているんで、勝ちます。
　　
　　
◆松本光史「今回差を付けないと、世界に挑戦する資格をもらえない」

　歴史あるプロ修斗の30周年記念大会で試合ができることを光栄に思っています。選手をやる以前に修斗ファンだった自分が、内側から修斗を盛り上げるチャンスをいただけてうれしいです。修斗ファンの皆さんに喜んでもらえるパフォーマンスを見せたいです。
（小谷が挑戦者に決まったことの感想）防衛戦の相手がなかなか決まらない状況で、既に上位の選手たちと何回かやっていて、アフリカ選手がこれから上がって来るんじゃないかと思っていて、もし決まったら（お互いの地元の）大阪でやってみたいと思っていました。その強いアフリカ選手に一本勝ちした小谷選手なので、やりがいがあるカードだと思います。
（小谷とアフリカの試合の感想）大雑把な試合だったなって。でもしっかりフィニッシュするのは、力が無いとできないことなので、凄いなって思いましたね。
（今回勝って、また海外の実力者と戦っていきたい？）小谷選手もUFCに跳ね返された選手ですし、今回差を付けないと、自分がまた世界に挑戦する資格をもらえないと思っています。前回の試合で僕は負けていますけど、練習では進化しているので、その姿を試合で見せたいです
　　
　　
◆小谷直之「次も大雑把にやって大雑把に勝ちます」

　前回アフリカ選手に勝った勢いでタイトルに挑戦したいと言いましたけど、まさかプロ修斗30周年記念大会で実現するとは思ってもいませんでした。僕は総合格闘技を20年ぐらいやってきて、最初の頃にいたのがシューティングジム八景で、そこで教わった先生たちとついに並ぶ時が来たなと思っています。
（色んな団体で戦って来た小谷選手から見た、修斗のベルトのイメージは？）日本の総合格闘技で一番歴史のあるベルトで、自分も八景ジムでトップ選手と練習していたので、重みを感じています。
（松本は小谷×アフリカを「大雑把」と評しました）言い方はアレですけど、わかりやすい戦いができたと思うんですよね。僕はそういう戦いしかやって来なかったですし、あんまり細かいわかり辛い攻防とか、自分が見ていてもよくわからないですからね。次も大雑把にやって大雑把に勝ちます。

　坂本氏は30周年大会のその他のカードについて「現王者や歴代王者の試合も組みたいですね」「桜井“マッハ”速人にも声をかけたら『30周年には出られないけど選挙に出る』と言っていました（笑）」「先日、フィリピンのチーム・ラカイ（ONEに多数の選手を送り込んでいるジム）に視察に行きました。ラカイの選手との対抗戦を3試合組みたいです」とコメントした。
　また、最近のサステインの記者会見の裏方業務も請け負っていた美木航（NATURAL 9）も、16年4月の青井人戦以来3年ぶりに試合することになった。現在38歳の美木は「こういう選手もいたなと思い出してもらえたらうれしいです。とりあえず試合までの練習で怪我して欠場しないよう頑張ります」と謙虚に意気込みを語った。

　会見には24日のニューピアホール大会から開幕する「Women’s SHOOTO Under 50kg インフィニティリーグ2019」の出場選手5人のうち2人も出席した。下写真左端が廣瀬里美（パラエストラ松戸）、右端が杉本恵（AACC）。両選手の5月6日の後楽園の出場に関しては未定。インフィニティリーグについての記事はこちら。

対戦カード

修斗世界フライ級チャンピオンシップ　5分5R
扇久保博正（パラエストラ松戸／王者、元バンタム級世界王者）※2度目の防衛戦
清水清隆（TRIBE TOKYO M.M.A／世界1位、元パンクラス王者）

修斗世界ライト級チャンピオンシップ　5分5R
松本光史（フリー／王者）※2度目の防衛戦
小谷直之（ロデオスタイル／世界4位、環太平洋2位、元ZST王者）

概要

大会名　プロフェッショナル修斗公式戦 SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 30周年記念大会 Supported by ONE Championship
日時　2019年5月6日（月/祝）第1部 開場11:30 開始12:00　第2部 開場17:30 開始18:00
チケット料金　VIP 15,000円／RS 10,000円／SS 8,000円／S 6,000円　※第1部・第2部で別のチケットです。ONE day（通し券）15,000円をサステインで販売します　※当日は500円増し　※小学生以上はチケットが必要。
チケット販売　チケットぴあ（Pコード:594-730）　後楽園ホール　チケット&トラベルT-1　書泉グランデ　出場選手・所属ジム
お問い合わせ　サステイン 03-3788-3042　http://shooto-mma.com