NJKF 9.22 後楽園ホール:MOMOTARO「1年のアウェー経験を活かしたい」。一仁・新人・宮崎勇樹も意気込み
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NJKF 2018 3rd(9月22日(土)後楽園ホール)で1年ぶりのNJKF出場を果たし、大会のトリを務めるMOMOTARO(OGUNI/WBCムエタイインターナショナルフェザー級王者)。アウェーでの戦いが続いたこの1年はヒジなしルールにも挑み、新たな武器や戦い方を模索した時間でもあった。5月に戴冠を果たした一仁(真樹ジムAICHI/J-NETWORK同級王者)に対し、ここまで積んできたキャリアの差を見せることができるか。
ダブルメインイベント第1試合ではWBCムエタイ日本統一フェザー級王者・新人(E.S.G)とMA日本フェザー級王者・宮崎勇樹(相模原Sジム)の王者対決が行われる。今年5月にMA王者となり波に乗る宮崎に対し、新人は昨年11月WBCムエタイ日本統一王者となるもそこから勝ち星を上げられてない。新人、復活での再浮上か、あるいは宮崎が戴冠第1戦を飾るのか。(記事提供:NJKF)
■MOMOTARO
――NJKFには昨年9月以来、ちょうど1年ぶりの参戦となります。
MOMO そんなに空いたんですね。アッという間の気がします。この1年は違うルールでもやっていい経験になりましたし、使える技とかも勉強になったので、それを活かして今度はまたヒジありルールでも頑張っていこうと思っています。
――自身の幅がさらに広がった感じでしょうか。
MOMO そうですね、パンチはそこまで自信がなかったんですけど、この1年でヒジなしルールでも戦えないってことはないなっていうのを感じたので、これからもどちらのルールでも挑戦していきたいなっていうのはあります。
――アウェーでの戦いが続きましたが、その間にはフランスでの試合もありました。
MOMO 首相撲でタイ人以外の選手にやられるっていうのは自分でも驚きました。正直自信もあったので、ヨーロッパの選手にそこまで首で削られるっていうのはショックでした。距離を潰されて首の展開へ持っていかれた感じだったんですけど、そこでも“こうやっておけば”っていうことが勉強になったので、いい経験にはなりました。
――では、そういった苦い面も含め、様々な経験を積んでくることのできた1年だったと。
MOMO そうですね、だからこの経験を活かしていきたいです。今回は自分自身でも試合が楽しみで、ヒジなしルールの時でもムエタイジムへ行って首相撲の練習はやっていましたし、ルールの違いは特にそこまで気にしていないです。
――対戦相手、一仁選手の印象はいかがでしょう。
MOMO 一度自分の後輩が戦って負けてしまったんですけど、その試合を見たら、気持ちが強くてガンガン前に来て、組んで倒してみたいな展開で勝利していたので、そういう戦いをさせないよう、自分のスタイルで距離を取って倒せる時倒しに行く、新しいスタイルを出したいです。
――今はその倒しに行く新しいスタイルの確立に着手しているのでしょうか。
MOMO いつも効いていても行かないで見ちゃって、それで判定勝ちっていうのが多かったので、今回の試合では行ける時に行くっていうそれを出したいです。メインですし。
――いつ頃からそういったスタイルを変えようという心境の変化があったのですか?
MOMO 1年ぐらい前からですかね。ですけどそこでちょっと空回りしてしまった部分もあったので、そこはやはり経験を活かしたいです。
――では、無暗に行くのではなく、“行ける時は行く”感じでしょうか。
MOMO そうですね、倒しに行くというより“行ける時があったら行く”というのが課題です。その行く場面というのはは作れると思うので。
――上位陣と戦い倒すことで上がってきたMOMOTARO選手ですが、最近はすっかり逆の挑まれる立場となってきましたね。
MOMO どんどん若い子も出てきて、これからもそういう試合が続くと思いますので、負けないようにと思っています。いつもは健太さんがいてそのちょっと下みたいな感じだったんですけど、今回は本当のメインという感じでやらせてもらうので、そこもちょっと気にしてメインらしい試合、お客さんに喜んでもらえる試合をしたいです。
――最後に試合の意気込み、メッセージをお願いします。
MOMO 久々のNJKFなので、みなさんによい試合を見せれるよう、“またMOMOTAROの試合を見たい”と思えるような試合をしたいと思います。
■一仁
――WBCムエタイ・インターナショナル王者であるMOMOTARO選手との試合が近づいてきました。どんな心境でしょうか。
一仁 試合の連絡を受けて最初はもうほんと武者震いみたいな感じがありました(苦笑)。でも時間が経つにつれ、怖さもあるけど嬉しいというか楽しみです。仕上がりもいい感じになってます。
――何かMOMOTARO戦へ向け、特別な取り組みだったりはされたのでしょうか。
一仁 普段通りなんですけど、トレーナーが今までの人から変わって、マキ・ピンサヤーム先生がミットを持ってくれているので、いつもより攻撃的なスタイルに変わっていると思います。
――タイ人トレーナーの指導を受け、一仁選手もムエタイスタイル?
一仁 基本的には全部できるんですけど、僕もMOMOTARO選手のように蹴りが得意なので、お互いの蹴り対決が見せられればと思います。
――得意とされる蹴り技について教えてください。
一仁 元々空手をやっていて、コンビネーションの中で出す蹴りもそうですけど、やっぱり基本的に教わっているミドルキックは右も左も自信があります。
――では、先ほどの予告のように試合は蹴り対決になる?
一仁 そうですね、蹴り合いでも面白いと思うんですけど、パンチでも蹴りでも首相撲でもMOMOTARO選手はやっぱりすごく強いので、全部を使って勝ちたいです。
――そんなMOMOTARO選手の印象をさらに詳しくお願いします。
一仁 試合が決まってから結構動画を見たんですけど、独特というかすごく自分を持っている選手で、間合いとかも上手いし、やっぱり基本ができるからああいう変則的な動きができるんだと思います。僕は空手の技を出すとかはないんですけどやっぱり空手の経験は活きていますし、そこに今教えてもらっているムエタイをプラスして試合で出したいと思ってます。
――それでは最後に、試合へ向けての意気込み、メッセージをお願いします。
一仁 試合はベルトを獲った5月以来で、やっぱりチャンピオンなので下手な試合はできないですし、練習に対する取り組みも変わりました。5月より絶対強くなった姿を見せれると思います。MOMOTARO選手は名前も売れてるトップ選手なので、ここで勝てば僕の名前も売れるし、WBCの方にもどんどん出てベルトを狙っていきたいので絶対勝ちます。
■新人
――酷暑の夏となりましたが、仕上がりはいかがですか?
新人 うちのジムは地下にあって風通しが全くないので、厳しい環境で汗だくになりながらやって、もうタイにいるような感じです(苦笑)。大きな扇風機が1台あるだけなので、夏場はかなり辛いです。みんな汗びっしょりで練習しています。だからスタミナはバッチリだと思います。調子はかなりバッチリです。
――何か取り組みの面で変えたところはあるのでしょうか。
新人 今回はスパーリングをちょっと多めで練習しました。ここ最近は怪我とかが嫌でスパーリングをあまりやっていなかったんです。ほんと軽いマス程度でやっていたんですけど、試合が4ヶ月ぐらい空いちゃったので、スパーリングを結構頻繁に取り入れて実戦に近くしてやってみました。やっぱり本当に試合に近いぐらいの感覚でやるので、距離感とかもアレですし、いい感じの練習ができてると思います。
――スパーリングを多くしたのは最近の試合の反省があったのでしょうか。
新人 そうですね、2月は1ラウンドでKO負けしちゃって、不用意にパンチをもらっちゃってというのがあったので、そういう経験から結構1ラウンド目からガツガツ来る相手にお願いしてやってもらいました。それでパンチに付き合わないであえて蹴ってとか、自分の負けてしまった時の反省を活かしてやりました。
――好調で昨年を終えながら今年に入って2連敗、結果が出ず厳しい戦いが続いています。
新人 体の状態とかは調子がよかったし、敵を侮っているとかも一切なかったので、ほんと自分でも何なんだろうって。前回新日本キックに上がらせてもらった時もフラッシュダウンっていうかそういう感じのダウンがあったので、今はそういうことがないよう実戦に近い感じでやっています。
――そんな中で迎える今回の対戦相手、宮崎選手の印象をお願いします。
新人 動画で見たんですけど右のパンチがかぶせ気味で力強く打ってくるイメージがあって、右のヒジも結構力強く打ってくるので、その辺は気をつけないといけないと思います。
――そういった中でどんな試合を心掛けていますか。
新人 できれば倒して勝ちたいっていうのはあるんですけど自分は倒す力もあまりないので、判定で勝ったとしても誰が見ても完勝っていうか完璧な勝利で勝ちたいです。2月の試合の時も“倒そう”っていう意識があったので、それで行っちゃったのかもしれないです。なので、今回はやっていて“倒せる機会があれば”という感じで。
――試合へ向けての意気込みを最後に改めてお願いします。
新人 今年に入ってNJKFの年頭行事で“どんどん勝ってMOMOTARO選手とやりたい”ぐらいのことを言ったんですけど、今は崖っぷちというか、それどころじゃないとまず思っています。ほんとギリギリの状態なので次の試合をしっかりクリアして、WBCの防衛戦も控えているので、それもしっかり防衛してまた上に行けたらと思ってます。9月29日が自分の誕生日で今回20代最後の試合になるので、その試合を勝利で飾れるよう頑張りますので応援よろしくお願いします。
■宮崎勇樹
――試合が近づいて調子はいかがでしょうか。
宮崎 今年はやっぱり暑くてちょっとバテ気味になっていたんですけど、その分少し体力と精神的に強くなった感じがあるので、今回の試合は自信があります。
――暑さの厳しい夏でしたが、変わらず練習を積んできたと。
宮崎 前回の試合からあまり休みなくずっと練習しているので、仕上がりはベストな状態になると思います。暑さでランニングは結構厳しくて、最初はいつもと同じペースで走れなかったりしたんですけど、後半の方は少しずつ体が慣れてきたみたいで、いつも通りぐらいには走れました。練習の時も少し暑かったのでバテるのは早かったんですけど、涼しくなってから体力がついているのは実感できるのがあります。最近は元通りというか、元より体力がある感じになってきているので楽しみです。
――5月にベルトを獲って以来の試合となりますが、チャンピオンとなっていかがですか?
宮崎 より一層やる気にはなりました。やっぱりチャンピオンだからっていうプライドがありますし、自分としても“強くなきゃいけない”っていうのがあるので、今まで以上に練習が楽しみになりましたし、追い込んでる時も“もっと追い込まないと”っていう感じで、いい方に変わってきてると思います。でも内容とかはまだまだで、チャンピオンになって1発目のメチャメチャ大事な試合なので、気負わず普通に戦えば勝てない相手じゃないし、チャンピオンになったことはそこまで意識せず、勝ちに行きたいと思います。
――今回NJKFは初参戦となるので、ご自身がどんな選手であるかを教えてください。
宮崎 自分はそんなに技術的な取り柄はないと思います。ですけどよく言われるのが応援団の応援があって試合になっているような感じで、その応援の大きさや応援に来てくれる人たちに応える気持ちで自分は毎回試合をやらせてもらっているので、もう気持ちで勝負しかないですね。
――たしかに宮崎選手を後押しするあの応援団の力はスゴいと思います。対戦相手・新人選手の印象はいかがでしょうか。
宮崎 やっぱりWBCのチャンピオンになるぐらいなので、全部上手いし強いなっていうのはあります。一番は手足が長いので、やり辛いのかなっていう印象です。
――では、そんな新人選手を気持ちで戦い攻略する?
宮崎 そうですね、やっぱり技術とかテクニックでは敵わないと思うので、もう気持ちで行って圧を掛けて、相手のテクニックを潰すぐらいの気持ちで行きたいと思います。
――試合への意気込みを改めて最後にお願いします。
宮崎 チャンピオンになって1発目の試合で今まで以上に気持ちが入ってます。これで新人選手を倒して大きなところに話がもらえればいいなと思っているので、次に繋がる盛り上がる試合をして、お客さんが見て1番楽しかったなって思える試合をして、しっかり勝って地元に帰りたいと思います。絶対逃しません。
対戦カード
第12試合 メインイベント 57.5kg契約 3分3R
MOMOTARO(OGUNI GYM/WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者)
一仁(真樹ジムAICHI/J-NETWORKフェザー級王者)
第11試合 メインイベント 58kg契約 3分3R
新人(E.S.G/WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)
宮崎勇樹(相模原Sジム/MA日本フェザー級王者)
第10試合 セミファイナル 64kg契約 3分3R
真吾YAMATO(大和ジム/NJKFスーパーライト級2位)
実方拓海(TSKjapan/WMC日本&ルンピニー日本スーパーライト級王者)
第9試合 WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
波賀宙也(立川KBA/暫定王者)
知花デビット(エイワスポーツジム/WMC日本フェザー級王者、元WBCムエタイ日本統一バンタム級王者)
第8試合 61kg契約 3分3R
琢磨(東京町田金子ジム/WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
澤田曜祐(PITジム/NJKFスーパーフェザー級1位)
第7試合 51kg契約 3分3R
松谷 桐(VALLELY/NJKFフライ級王者)
高坂侑弥(エイワスポーツジム/WMC日本バンタム級3位)
第6試合 スーパーフェザー級 3分3R
梅沢武彦(東京町田金子ジム/NJKF 5位)
山浦俊一(新興ムエタイジム/NJKF 9位)
第5試合 スーパーライト級 3分3R
敦YAMATO(大和ジム/NJKF 7位)
木村弘志(OGUNI GYM/NJKF 10位)
第4試合 56kg契約 3分3R
将泰(PITジム)
鈴木力也(ZERO)
第3試合 スーパーフェザー級(肘無し) 3分3R
吉田凜汰朗 (VERTEX)
吉田優佑(K&K BOXING CLUB)
第2試合 スーパーバンタム級(肘無し) 3分3R
雨宮洸太(キングジム)
雅(PITジム)
第1試合 フライ級(肘無し) 3分3
宇宙YAMATO(大和ジム)
EIJI(E.S.G)
概要
大会名 NJKF 2018 3rd
スケジュール 2018.9.22(土) 開場:PM4:45 開始:PM5:00
チケット料金 VIP席 15,000円(パンフレット付) RS席 10,000円 S席 7,000円 A席 5,000円 B席 4,000円 小中学生専用立見席 1,000円(当日販売) ※当日500円up
チケット販売所 チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット 後楽園ホール 出場選手所属ジム NJKF事務局 http://www.njkf.info/ (加盟ジム一覧参照)
お問い合わせ NJKF事務局 03-6912-7247 njkf@nifty.com