Krush 10.28 後楽園ホール：金子晃大、バンタム級王座初防衛戦は隼也ウィラサクレックと。山本直樹×友尊、伊澤波人×鷹大ほか決定

　Krush.94（10月28日（日）後楽園ホール）でKrushバンタム級（53kg）王者の金子晃大（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ／王者）が隼也ウィラサクレック（ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪／挑戦者、WPMF日本バンタム級王者、元WPMF日本＆MA日本フライ級王者）を相手に初防衛戦を行うことが決まった。

　金子は6戦6勝(3KO)の21歳。6月30日のKrush.89では軍司泰斗との延長戦の末、右ストレートでダウンを奪って判定勝ちし、ベルトを奪取した。
　隼也［じゅんや］は9月12日で金子と同じ21歳になるが、既にムエタイのWPMF日本王座を2階級制覇し、22戦14勝(5KO)7敗1分と経験豊富。Krushでは今年に入り小只直弥、晃貴、出貝泰佑に3連勝し王座挑戦に辿り着いた。

　9月4日の記者会見で発表され、金子は「昨日食った唐揚げにあたって今は腹が超痛いです。試合の時にはそうならないよう前回以上に仕上げて勝ちたいです」と、いつものように飄々とコメント。防衛するプレッシャーは無いか？と聞かれると「防衛は無くて、挑戦者の時のほうがあったっすね」と答えた。

　対する隼也は「金子選手は6月にベルト取ったばっかりなのにすみませんって感じです。自分がチャンピオンをもらいます」「金子選手はボクシングが凄い巧い印象がありますけど、それだけですね。自分はムエタイなので、パンチ対蹴りの戦いになって、わかりやすくどっちが倒すかバチバチの試合になると思います」「ウィラサクレックジムにはタイ人のゲーオやゴンナパーだけじゃなく、日本人にも強いのがいっぱいいることを証明したいです」と話した。これを聞いた金子は「たまたまこの前の試合でパンチが目立ったので、蹴りでもパンチでも倒せるのを見せたいです」と返していた。

　他にも本戦で4試合が新たに決定している。

スーパー・フェザー級　3分3R（延長1R）
山本直樹（優弥道場）
友尊［ゆたか］（TEAM K／元NJKFスーパーフェザー級王者）

フェザー級　3分3R（延長1R）
伊澤波人（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST／英雄伝説-57kg級世界王者）
鷹大（ウィラサクレック・フェアテックス西川口／WPMF日本フェザー級王者、元WMC世界＆WPMF日本スーパーバンタム級王者）

バンタム級　3分3R（延長1R）
隆聖（ドージョー☆シャカリキ）
萩原秀斗［しゅうと］（K-1ジム総本部チームペガサス）※エイワスポーツジムから所属変更

女子フライ級　3分3R（延長1R）
壽美［ことみ］（NEXT LEVEL渋谷）
ワン・ジンロン［Wang Chinglong］（台湾／アイアン・ボクシングジム）

　　
　　

　山本優弥の弟・直樹は3月10日のスーパー・フェザー級王座挑戦者決定戦で島野浩太朗に敗れ、島野の王座奪取の踏み台となってしまう。だが7月22日の日中対抗戦ではワン・ジュンユーに勝利し、再浮上のきっかけをつかんだ。元NJKF王者の友尊はボクシングに転向後、K-1王座目指してキックに昨年から復帰したが、Krushで覇家斗と大岩龍矢に2連続KO負けしている。だが宮田充プロデューサーはお客さんを沸かせる戦いぶりを評価し、直樹との試合を組んだ。
　直樹は「友尊選手は元ボクサーってこともあってパンチがとても上手で、KO率が高くて少しうらやましいです。パンチを気を付けて、10月28日は倒したいです」「自分はチャンピオンになるために生きているんで、いい結果を出してタイトルにつなげます」とコメント。
　友尊は「山本選手は凄い巧くて、目が良くて、距離の取り方が凄くいいですね。さっき裏で山本選手から挨拶してもらって、スポーツマンシップを持っていて気持ちいい選手ですね。自分は相手を批判したりけなすのが嫌いなんで、自分が認めた選手に勝ちたいです」「Krushでまだ勝てていないので、今は大きいことは言えません。僕を倒した大岩選手も8月の名古屋大会で（山本真弘に）も勝って勢い付いているんで、踏み台にされているままじゃ癪（しゃく）なんで、しっかり勝って次につなげます」と話した。

　伊澤波人は昨年9月に武居由樹にKO負けした後、階級をフェザー級にアップし、4月のKrushの神戸翔太戦、6月17日のK-1の伊藤健人戦と2連勝中。鷹大はムエタイでの活躍を経て8月5日にKrushに初参戦し和夢に勝利している。
　伊澤は「鷹大選手の映像はまだ見ていませんけど、相手の映像はいつもあまり見ないです。ムエタイのチャンピオンなので、蹴りが凄いのかなと想像しますけど、空手の蹴りの方が強いと思っています」「ムエタイの世界王者と空手の先生の対決で、空手が強いと証明します」と抱負。鷹大は「伊澤選手は強い選手なので、名前を売るチャンスです。“無限ローキック”と体が強い印象がありますね。僕はムエタイ出身なので、蹴りで勝負したいです」「この間のKHAOSでもウチの優谷がMVPを取って、隼也も勢いがあるので、3人でウィラサクレックジムは日本人も凄いんだぞと見せていきたいです」と話した。

　隆聖は2012年からKrushに上がり続け、近年では武居由樹に2度KO負け。昨年5月の隼也ウィラサクレックのKrush初戦でKO勝ちしたものの、続く軍司泰斗戦、蒼士戦で判定負けしている。萩原秀斗は22戦8勝(3KO)11敗3分の23歳でKrush初参戦だ。
　隆聖は「他の選手たちから離されている焦りがある」「初参戦の選手にここで負けていたら今後が危ない」と語り、「自分はここぞという時の気持ちの弱さを感じます。技術的には巧くは無いので、とにかく打つという気持ちを大事にしたいです。練習でも息ができなくなるぐらい練習しようと思います」と決意を表明した。
　萩原は「K-1ジム自由が丘でインストラクターをやっているんですけど、戸邊隆馬代表の現役時代の試合を見てカッコいいと思い、華やかなリングに憧れ、あそこの真ん中でベルトを獲りたいと思いました」とKrush参戦の動機を語り、隆聖については「気持ち強くて会場を盛り上げるいいファイターという印象です」と評した。

　壽美はKHAOSで昨年10月にテキサス・アユミ、今年5月にRINAに勝利し、Krush初参戦。6戦4勝(2KO)2敗の22歳で、身長164cmのサウスポーだ。対するワン・ジンロンは12戦8勝(1KO)4敗の18歳、身長167cm。かつてKrushでKANAとも戦ったキル・ビーと同じジムに所属し、キル・ビー同様にパンチを得意とするという。壽美は「5月のKHAOSから開いたんですけど、いつでも試合できるよう練習していました。自分の良さは気持ちの強さだと思うので、アグレッシブに打ち合いたいです。相手はパンチ強いと聞きましたけど、無視してガンガン行きたいです。Krushの王者になるのが夢です」と話した。

　残りカードは本戦2試合、プレリミナリー2試合を予定している。

対戦カード

Krushバンタム級（53kg）タイトルマッチ　3分3R（延長1R）
金子晃大（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ／王者）※初防衛戦
隼也ウィラサクレック（ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪／挑戦者、WPMF日本バンタム級王者、元WPMF日本＆MA日本フライ級王者）

Krush第6代スーパー・バンタム級（55kg）王座決定トーナメント一回戦Bブロック　3分3R（延長1R）
大岩翔大（チームYMC栃木）
玖村将史（K-1ジム五反田チームキングス）

Krush第6代スーパー・バンタム級（55kg）王座決定トーナメント一回戦Bブロック　3分3R（延長1R）
桝本“ゴリ”翔也（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）
ビクトー・サラビア（米国／ムエタイ・アメリカジム）

スーパー・フェザー級（60kg）　3分3R（延長1R）
山本直樹（優弥道場）
友尊（TEAM K／元NJKFスーパーフェザー級王者）

フェザー級（57.5kg）　3分3R（延長1R）
伊澤波人（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST／英雄伝説-57kg級世界王者）
鷹大（ウィラサクレック・フェアテックス西川口／WPMF日本フェザー級王者、元WMC世界＆WPMF日本スーパーバンタム級王者）

女子フライ級（50kg）　3分3R（延長1R）
壽美［ことみ］（NEXT LEVEL渋谷）
ワン・ジンロン［Wang Chinglong］（台湾／アイアン・ボクシングジム）

バンタム級（53kg）　3分3R（延長1R）
隆聖（ドージョー☆シャカリキ）
萩原秀斗［しゅうと］（K-1ジム総本部チームペガサス）※エイワスポーツジムから所属変更

スーパー・フェザー級（60kg）　3分3R
久保一馬（FIGHT CLUB 428）
渡部瞬弥（エスジム）

概要

大会名　Krush.94
日時　2018年10月28日（日） 開場・17:00　プレリミナリーファイト開始・ン未定　本戦開始・18:00
中継　AbemaTV（生放送）、GAORA
チケット料金　SRS席15,000円　RS席9,000円　S席7,000円　A席5,000円　※当日座席券は各500円アップ　※小学生からチケットが必要です。
チケット販売　K-1.SHOP　チケットぴあ　イープラス　ローソンチケット　後楽園ホール5F事務所（店頭販売）　グッドルーザー（電話予約）
お問い合わせ　グッドルーザー　03-6450-5470　https://www.k-1.co.jp/