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「全日本キックの続き」スタート。寺戸伸近・塚越仁志が好勝負制す:11.9 後楽園

KICKBOXING ZONE
2014年11月9日(日) 後楽園ホール
 元全日本キックのエース・小林聡が「全日本キックの続き」をテーマに旗揚げした純キックルールの大会・ZONE。6月に開催発表もマッチメイクが難航し、森井洋介・藤原あらしの試合は不完全燃焼なKO勝ちに終わってしまったが、Krush常連の寺戸伸近は沖縄から参戦の邦博と熱戦を展開。塚越仁志もキックルールへの高い適応力を示し、今後のZONEの光を示した。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 トリプルメインイベント(3) スーパーフェザー級 3分5R
○森井洋介(藤原ジム/Bigbangキックルール・スーパーフェザー級王者、WPMF日本2位)
×イリアス・エナッシ [Ilias Ennahachi](オランダ/オトマニジム)
1R 2'40" KO (左フック)

 「俺の愛した全日本キック、俺の師匠の藤原敏男の作ったキックボクシングの歴史に恥じぬよう邁進して行きます」と大会冒頭に挨拶した小林聡GM。その期待を一身に受けるのが、小林の弟弟子の森井だ。最近は小林氏から直々に指導を受け、バック肘を必殺技として磨き、9月のBigbangまで4連続KO勝ちと絶好調だ。今回は当初対戦予定だったピラオ・サンタナが負傷欠場。直前に20戦全勝の18歳のモロッコ系オランダ人のエナッシに変更となったが、実力不足な感は否めなかった。



 身長170センチの森井に対し176センチでリーチで勝るエナッシは、伸びのある左右のストレートとミドルを放って来るが、森井は落ち着いて距離を取りつつ、左右のローを数発ヒット。するとエナッシのステップがぎこちなくなり、左の前蹴りを当てた直後、突如マットに倒れて朝武レフェリーにダウンを宣告される。なんとか立ち上がるもエナッシはロープ際まですぐ下がり、足をかばった様子を見せ、既に集中力はゼロ。最後は森井の左フック一発であっけなくマットに沈んだ。




 不完全燃焼な内容となってしまったが、きっちりメインの仕事は果たした森井。試合後のインタビューでは「昨日から凄いプレッシャーで、怖くて眠れなかった」と明かし「今は解放された感じでホッとしています」と話していた。さらに「2か月に1回ぐらいやって欲しい」とZONEの継続開催を熱望。試合後のマイクでも「これから超満員にしていくんで、これからもZONEをよろしくお願いします」と、小林GMの右腕としてZONEをリードしてく決意を示した。


第8試合 トリプルメインイベント(2) スーパーバンタム級 3分5R
○寺戸伸近(BOOCH BEAT/ISKA世界バンタム級王者、元全日本バンタム級王者)
×邦博(真樹ジムオキナワ/西日本統一&RKAスーパーバンタム級王者)
判定3-0 (和田49-48/朝武49-48/千葉50-47)

 全日本キックではあらしに次ぐバンタム級の2番手として活躍した寺戸が、09年6月の全日本キック最後の大会でノラシン・ルークバンヤイにKO負けして以来となる肘有りの試合。邦博はMAキック時代の昨年1月に王者・宮元啓介とタイトル戦で引き分けたことのある実力者で、最近では5月のM-FIGHTの55kgトーナメントでWPMF日本王者の竹内将生に1R目に2ダウンを奪われるも、2R以降猛反撃し3Rに3ダウンを奪い返して勝つという、寺戸を彷彿とさせる逆転KO勝ちで観客を沸かせた。小林GMがアドバイザーを務める沖縄のK-SPIRITから参戦する注目株で、敗れはしたものの今回も大会ベストバウトを作り上げる。



 1R、寺戸はまずは右ロー主体の攻めで、邦博も鋭い左ミドルをお返し。2Rに入ると寺戸が左ジャブでリズムをつかみながら右のローとストレートを度々ヒット。邦博は寺戸の攻撃を見過ぎてしまい劣勢に陥るが、終盤に寺戸をロープ際に下がらせて右の肘をクリーンヒット。寺戸の腰が一瞬落ちると共に、左の頬に傷ができる。
 3Rも序盤に寺戸が右ストレートを当てて先手を取るが、中盤以降から邦博が右ストレートをお返ししつつ、再び右肘を当てて今度は寺戸の左まぶたを切り裂き反撃。4Rも寺戸の右ローの連打で苦しみつつも、左アッパーと右ストレートの連打を決めたり、右肘も当て、スリリングな展開に持ち込む。
 5Rはさすがにローのダメージの蓄積が大きく、寺戸のパンチとローを浴び続けて失速したが、時折当てる肘の破壊力は十分で、寺戸は血だるまになりながらの戦いを強いられたまま試合終了。結果は寺戸の判定3-0の完勝だったが、退場する邦博にも東京のファンは暖かい拍手を送った。



 5か所、20針以上を縫う傷を負った寺戸。「邦博選手が強くて、5年ぶりの肘有で、一杯切られました」と話して苦笑いを浮かべた後、「これで勝ったことで皆さんにいいお知らせができると思います」と発言した。ZONE・Krush・K-1 WORLD GPのどれに関することなのかさえ不明だが、今後の発表に期待したい。


第7試合 トリプルメインイベント(1) バンタム級 3分5R
○藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/ルンピニー認定スーパーバンタム級10位、元WPMF世界同級王者、元全日本&WBCムエタイ日本バンタム級王者)
×井口 摂(BADASS13)
2R 0'33" KO (パンチ連打)

 あらしは全日本キックの軽量級のエースとして活躍。全日本の解散後も打倒ムエタイの道を貫き、10月12日にはムエタイの聖地・ルンピニースタジアムのタイトルに挑戦したが判定負けした。それから1ヶ月を切る間隔ながら、あらしはZONE参戦を快諾したが、相手選びに難航。大会2週間前に決まった相手は、修斗やシュートボクシングに参戦経験のある総合格闘家の井口だったが、7月の試合で6年ぶりに復帰したばかりで現在40歳とあり、力量差は歴然だった。



 1R開始しばらく、様子見だったあらし。井口に抱え上げられて頭から落とされても冷静に受け身を取り対処すると、サウスポーからの左ミドルを連打し、左の奥足狙いのローでダウンを奪取。2Rに左ミドルを強打すると井口は腕をブラリとさせ、さらにあらしが左ハイ、パンチの連打を畳み掛けたところで井口はマットに沈んだ。試合後のマイクであらしは急なオファーを受けた井口に感謝の言葉を述べ、「ZONEにまた出ます」と継続参戦を約束した。




第6試合 ウェルター級 3分5R
○塚越仁志(シルバーウルフ/Krush -63kg WILDRUSH League 2012準優勝)
×笹谷 淳(TANG TANG FIGHT CLUB/J-NETWORKウェルター級1位・同元王者)
4R 1'25" KO (右膝蹴り)

 Krushで活躍してきた塚越がデビューの頃にNJKFに参戦していた時以来となる肘有り戦。笹谷もアマ時代は全日本キックの名門・S.V.G.に在籍し、ZONEには強い思い入れがある。
 1R、独特のリズムで出入りする笹谷をなかなか捕らえ切れなかった塚越だが、2Rに入ると首相撲からの膝を多用し始め次第に優勢に。懐が深く、首相撲向きの体型で、膝を打ち続けるうちに相手のコントロールの勘所もつかんできた様子だ。



 塚越は離れ際の肘も駆使し、3Rには右ハイを効かせた後、右の膝蹴りをボディに突き刺しダウンを奪取。その後も右膝でダウンを奪うと、4Rにも2度右膝でダウンを奪ったところで和田レフェリーがKOを宣告。後輩の左右田泰臣と抱き合い大喜びした塚越は「KrushでもZONEでもベルトをあきらめてないんで、どんどん(試合を)組んでください」とアピールした。


◆小林GM「お客さんは何て思ってるかわかんないですけど、沖縄勢が物足りなかったですね、頑張ってくれたんですけど。井口君はブランクがあったけど、一線級の選手との試合のオファーを2週間前に受けてくれて感謝です。
(森井の相手のエナッシについて)ちょっとあれは無いですよ。YOUは何しに日本へ?って。興行は難しいですね。(病気で日本公演をキャンセルした)ポール・マッカートニーを呼んだプロモーターの気持ちがわかりました。
(寺戸戦で健闘した邦博について)爪痕は残せたと思いますけど、次は結果を出して欲しいですね。そうそう今回のようにチャンスは与えず、厳しく育てたいですね。
(小林さんの見せたい大会はできた?)塚越君がそういうのを見せてくれたし、色んな試合もあったし、興行の流れ的には素敵な興行でしたね。
(MVPを選ぶなら?)塚越君でしたね。モチベーションが高い選手同士の戦いで、相手倒して勝ってくれたんで。
(第2回ZONEはいつ?)スタートした責任はありますので、近いうちに開催したいと思います」


第5試合 スーパーフェザー級 3分3R(延長1R)
○村中克至(ブリザードジム/元NJKFライト級1位)
×佐藤将寿(RKA名護ムエタイスクール/西日本統一&RKAライト級王者)※マサ佐藤 改め
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)


第4試合 ウェルター級 3分3R(延長1R)
○堤 大輔(チームドラゴン/元全日本ウェルター級2位)
×貘・センチャイジム(センチャイムエタイジム/元NJKFウェルター級3位)
2R 2'38" TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる額のカット)


第3試合 ウェルター級 3分3R
×藤ノ木岳(チャモアペットムエタイアカデミー)
○佐藤出雲(LAILAPS東京北星ジム)
1R 1'53" KO (右ストレート)

第2試合 スーパーフェザー級 3分3R
×倉科大地(藤原ジム)
○剣闘士“俊”(チームペガサス)
1R 2'33" KO (3ダウン:右ストレート)

第1試合 スーパーバンタム級 3分3R
○工藤“Red”玲央(ファイヤー高田馬場ジム)
×土屋 開(真樹ジムオキナワ)
判定3-0 (29-28/29-27/30-26)
※1R右ストレートで土屋に1ダウン

オープニングファイト第3試合 スーパーバンタム級 3分3R
△谷口典由(チャモアペットムエタイアカデミー)
△鈴木遼太郎(DTS GYM)
判定0-0 (29-29/30-30/30-30)

オープニングファイト第2試合 ウェルター級 3分3R
×原 哲夫(T-KIX GYM)
○吉沼大樹(TANG TANG FIGHT CLUB)
3R 0'24" KO

オープニングファイト第1試合 バンタム級 3分3R
○勝大(シルバーウルフ)
×内藤拓海(チームドラゴン)
3R 2'26" KO

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