Home > REPORTS > TENKAICHI > JERRY、MMA王座戴冠。ザカリア沖縄初白星

JERRY、MMA王座戴冠。ザカリア沖縄初白星

Tenkaichi Fight
2008年11月16日(日) 沖縄・北谷町 天下一スタジアム
第12試合 全沖縄MMAヘビー級タイトルマッチ 5分3R
○JERRY(Tenkaichi Stadium/全沖縄MMAミドル級1位)
×与那城泰希(フリー)
3R 0'40" T.K.O.(レフェリーストップ:パウンド連打)
※JERRYはヘビー級初代王者認定。

 日本列島全体が足並みを揃えて冬へ突入しようとしているのに、まだ沖縄だけは夏の名残を残して、季節の徳俵の端にしっかり脚を引っかけている状態が続いている。この日も日中は陽差しが強く、街中にはまだ半袖姿の人が多い。夕刻からは雲が出て、ようやく涼しさを感じさせるようになったが、天下一スタジアムの中は逆にその時間から、むんむんするような熱気で包まれた。

 ダブルメインを勤めるTenkaichi Stadium所属の二人ーー特に初のMMA王座戴冠に挑むJerryを応援しようと、基地関係のアメリカ人観客が押し掛けたために、立ち見席の観客がロビーにあふれるほどの超満員状態となったからだ。


 メインイベントは、この観衆の熱気に応える密度の濃い応酬が展開されることになった。初のMMA王座戦ということもあって、選手はラウンドガールの掲げるそれぞれの国旗に先導されて入場し、国歌斉唱をタイトルマッチらしい演出が仕掛けられる。特に、右のグローブを胸に当て、終始左右に足踏みを止めずにアメリカ国家を聞くJerryのコンセントレーションの高さは尋常ではなかった。ホームグラウンドで、多くの仲間に見守られながらの、人生初のタイトルマッチである。絶対負ける訳には行かないと言う気迫が全身から立ち上り、ヘビーとしては若干小兵なはずの彼が普段の数倍大きく感じられた程だった。

 一刻も早く勝負を決めてベルトを巻きたい、そんなJerryの気分が勝負の基底音となったか、試合展開は非常にスピーディーなものとなった。パンチを振って与那城の内懐に入って組み合うと、押し倒すというより、ほとんどそのままバスターに持ち込む掬い上げのテイクダウン。ハーフ状態から一気にパウンドへ。しかし、与那城が下から腕を取ろうとすると素早く立ちあがり、スタンドに戻す。

 打撃で活路を開こうとする与那城だったが、パンチをかいくぐったJerryは胴タックルからのコカしでテイクダウンを奪い、一気にマウント状態。重いパウンドを落として行く。ブリッジで左右に逃れようとする与那城の動きに乗じてバックを奪おうとするが、若く馬力に溢れた与那城もされるがままにはなっていない。常に動き続けるために、Jerryは優位なポジションを維持しきれないのだ。レスリングテクニックではJerryのほうが上だが、数発パウンドを浴びながらも、与那城が動き続ける為にズルズルと不利な状況から脱してしまうのだ。印象から言えば、若くがっしりした鰻との格闘といった印象を受ける。

 さらに数回のテイクダウンで同様の攻防を繰り返した末に、Jerryは作戦を切り替えて、スタンドで与那城のバックを奪うと、バックドロップでマットに叩き付ける。MMAではあまり見られない展開だ。だが、あえてJerryは投げの三連発を繰り出す。この派手な大技に観客も大喜びだったが、これが単なる見せ技だったとも言い難い。床がジョイントマットで作られている天下一スタジアムのリングは固く、総合用のマット程の衝撃吸収力をもたないため、投げが十分攻撃として機能するのだ。このあたり、ホームグラウンドの地の利を活かした、Jerryの作戦勝ちと言えるだろう。

 明らかに、この投げでダメージが生じたのだろう。2Rは、組みにこだわらなくなったJerryのパンチが、与那城の顔面を捉え始める。勢いに乗って、ハイ、ローと蹴りも畳み込むJerry。だが、ここでも与那城のタフネスが、試合をワンサイドに終わらせない。ローの打ち合いに応じ、相互のフックがクロスでお互いの顔面を捉える。情勢は決して有利ではないが、それを決定的な差にまで持って行かせない与那城の気力が、試合の緊張感を維持しつづける。

 だが、そのテンションも最終ラウンドで途切れた。ローから胴タックルでテイクダウンしたJerryが、そのままマウントを奪い、パウンドの雨を降らせると、与那城は1Rに見せたようなブリッジで返すこともできず、ただパンチを受け続ける形になる。一方的な展開となったのを見とどけて、レフェリーが試合を止める。新調された赤いベルトがJerryの腰に巻かれ、初代MMA王者として戴冠した。



第11試合 キックルール ヘビー級 3分3R(延長1R)
×FRED(Tenkaichi Stadium/全沖縄ヘビー級2位)
○ファイザル・ザカリア(ニュージーランド/WMC World Chanpion 2004)
判定 0-0 (30-30,30-30,30-30)
EX 判定 2-1 (9-10,10-9,10-9)
※ザカリアがランキング2位にランクイン

 205戦150勝という驚異的な戦績を持って日本上陸したザカリアだが、残念ながら国内での戦績は揮わない。仕切り直しの意味もあって、沖縄での戦いに挑んだ形だが、ここでも十分に持ち味が発揮されたとは言い難い。

 対戦相手のFREDとの相性の問題があったとは思うのだが、お互い最初にバックスピンキックなり、ミドルなりを繰り出すと、その勢いのままクリンチしてヒザの出し合い、そしてブレイクになるまで離れようとしない。…ずっとこの攻防のリピートが何回も何回も繰り返されたのだった。

 最初の一発がハイキックになったり、踵落としになることはあっても、基本は延々この繰り返しである。これではジャッジも勝負の判定の付けようが無い。せっかく4Rの時間が与えられたというのに、ローの攻防もなければ、パンチやステップワークを使ってリズムを変えようともしない。居合い抜きのような一発合戦を延々続けた両者の、意地の張り合いに、観客は長時間つきあわされることになってしまった。

 結局延長のマスト判定では、かろうじてザカリアの手数、積極性が評価されて勝ち星が与えられた。この判定に関しては、一者が逆を付けているのを見ても判る通り、ダメージやアグレッシブネスにおいて、限りなくポイント差はゼロに近い。FREDサイドのクリンチ多用が減点の意味を生じた可能性もあるが、その意味ではレフェリーももっと警告なり減点なりを試合中に宣告して、試合運びを修正させる必要があったかもしれない。

第10試合 キックルール 女子52kg契約 2分3R
○Meaghan (Tenkaichi Stadium)
×まり子(WILD SEASAR)
判定3-0 (30-29,30-28,30-27)


第9試合 MMAルール ミドル級 5分2R
○Caveman(Tenkaichi Stadium/全沖縄MMAミドル級3位)
×spike☆go!go! (神風塾)
1R 3'09" T.K.O.(レフェリーストップ:パウンド連打)


第8試合 MMAルール フェザー級 5分2R
○Suspect(Tenkaichi Stadium/全沖縄MMAフェザー級4位)
×新城逸希(MABUI)
判定 2-0 (20-19,20-20,20-19)

第7試合 キックルール ヘビー級 3分3R(延長1R)
○G.I.L(Tenkaichi Stadium/全沖縄ヘビー級4位)
×睦樹(WILD SEASAR/全沖縄ヘビー級5位)
判定3-0 (30-29,30-29,30-28)

第6試合 キックルール バンタム級 3分3R(延長1R)
○守也(Tenkaichi Stadium)
×當間(赤雲会/全沖縄バンタム級4位)
2R 0'59" T.K.O.(ドクターストップ:流血)

第5試合 キックルール 70kg契約 3分2R
○Jake(Tenkaichi Stadium)
×よっかー(公民館)
判定3-0 (20-19,20-19,20-19)

第4試合 キックルール 63kg契約 3分2R
○琉球丸(Tenkaichi Stadium)
×宮城まさや(赤雲会)
判定3-0 (20-19,20-18,20-16)

 セミロングの黒髪を後ろに束ねて、無精髭を蓄えた精悍な印象を放つ琉球丸は、そのリングネームからも感じられるように、かつてアジアの海を航海し、諸外国と渡り合った海人(うみんちゅ)のイメージを与える。
 
 小兵だが、小気味よく繰り出される大振りのフックは威力十分で、宮城のガードが甘いこともあって、一発一発がずっしり利いている。これがデビュー戦とあって技術的には荒い。そこそこヒットがあり、宮城もダメージが溜まっていたのは明白だったが、結局後半失速し倒しきれなかった。ただ、大月晴明を連想させるような、豪腕系の独特の戦いぶりが心に残った。

第3試合 Sparring fight ウェルター級 スパーリングファイト 2分2R
△根間祐人(伊良皆ボクシングジム)
△ODO(WILD SEASAR)
判定1-0 (20-20,20-19,20-20)

第2試合 キックルール スパーリングファイト ミドル級 3分2R
△Jake(Tenkaichi Stadium)
△タマちゃん(WILD SEASAR)
判定1-0 (20-20,20-20,20-19)

第1試合 Amateur fight ライト級 アマチュアファイト 2分2R
△NOMO(美容室KONA)
△KAZU(あげな自動車学校)
判定0-0 (20-20,20-20,20-20)

×宮城まさや(赤雲会)
判定3-0 (20-19,20-18,20-16)

第3試合 Sparring fight ウェルター級 スパーリングファイト 2分2R
△根間祐人(伊良皆ボクシングジム)
△ODO(WILD SEASAR)
判定1-0 (20-20,20-19,20-20)

第2試合 キックルール スパーリングファイト ミドル級 3分2R
△Jake(Tenkaichi Stadium)
△タマちゃん(WILD SEASAR)
判定1-0 (20-20,20-20,20-19)

第1試合 Amateur fight ライト級 アマチュアファイト 2分2R
△NOMO(美容室KONA)
△KAZU(あげな自動車学校)
判定0-0 (20-20,20-20,20-20)

Home > REPORTS > TENKAICHI > JERRY、MMA王座戴冠。ザカリア沖縄初白星

 - PR - Martial World presents Gym Village
Gym Village でジムを探そう!
Gym Village おすすめジム

キングダム立川コロッセオ
JR中央線「立川」徒歩5分、多摩モノレール「立川北口」徒歩6分
月謝3ヶ月分無料(先着順限定数)&完全無料体験キャンペーン中!! 総合格闘技、柔術、キックボクシング等豊富なクラス。 初心者・女性・キッズ専用クラスも開設。 かなり気楽な雰囲気のジムです。

さらに詳しく

おすすめジム欄へのジム広告掲載について