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羅紗陀、真弘との接戦制す。国崇、中国王者に逆転勝ち

アサヒカルピスビバレッジ(株) PRESENTS The Path to the World Champion ~WBCムエタイ世界王者への道~
2010年9月26日(日) 後楽園ホール
 NJKF、MAキック、M-1ムエタイ、REBELS、Krush等、プロモーションの枠を超えてトップ選手が集まり、WBCムエタイのインターナショナル1階級、 日本7階級の王座戦が一挙に行われた注目の大会。国崇、羅紗陀、山本真弘以外にも、藤原あらしの圧倒的な強さ、山内佑太郎の底力、高橋誠治の変則ファイト、梅野源治ら新鋭の活躍もインパクトを残した。
  レポート:井原芳徳  写真:神谷 渚

国崇羅紗陀藤原あらし

高橋誠治山内佑太郎中須賀芳徳

梅野源治大槻直輝大和侑也

  
  ※WBCムエタイルールのタイトルマッチは、各ラウンドマスト採点


第9試合 メインイベント WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
○国崇(拳之会/王者)
×リー・ニング(中国/挑戦者・WBCムエタイ中国王者)
4R 1'19" TKO (反則)
※国崇が初防衛

 初来日でデータの少ないニングだったが、本格的なキックボクサー。1R序盤から、左ジャブから右ローのコンビネーションや、右ストレートを的確にヒットさせる。手数でも上回るが、一撃の重みでは国崇が上。中盤、カウンターの左フックでロープまでニングを吹き飛ばし、終了間際にも左ボディを効かせる。
 2Rも序盤、国崇が左フック、左肘、左ハイなどで優位に試合を運ぶが、ニングの右肘打ちでダウン気味に倒れた際、左まぶたを切られてしまい、ドクターチェックを受ける。早めに仕留めてしまいたい国崇は前へ出るが、ニングは下がりながら左ジャブを的確にヒット。3R開始すぐには、カウンターの左フックでダウンを先取することに成功する。



 国崇はピンチに陥るが、この後、偶然のバッティングでニングが前頭部をカットし、ドクターチェックを受ける。再開後もしばらく、ニングが左のアッパーやフックを当て、優位に試合を運んでいたが、終盤に右ストレートをクリーンヒットさせると、一気に形勢逆転。左右の肘打ちも繰り出しながら、猛ラッシュを仕掛ける。
 3Rでは倒しきれなかったものの、4R序盤から国崇は左ボディを効かせてニングを後退させ、相手コーナーに追い詰めてから左ボディの連打でダウンを奪う。ダウンしたニングの頭部の出血箇所を、ニングのセコンドが触ったため、レフェリーのセンチャイ氏(リングオフィシャルチェアマン)が反則とみなし試合終了となったが、この後立ち上がったとしても3ダウンは時間の問題だっただろう。国崇はハラハラの内容ながらも初防衛に成功するとともに、連敗を2でストップした。


第8試合 WBCムエタイ日本ライト級王座決定戦 3分5R
○羅紗陀(キングジム/元WBCムエタイ日本スーパーフェザー級王者)
×山本真弘(藤原ジム/WPFM日本ライト級1位・元全日本フェザー級王者・Krushライト級(60kg)GP2009王者)
判定3-0 (山根48-47/秋谷48-47/石川48-47)
※羅紗陀が新王者に

 1R、真弘はサウスポーに構えて細かくジャブを打ちながら、左インローをヒット。羅紗陀は右ハイ、右ミドルを返す。真弘はブロックしているが、体格差もあって、羅紗陀の攻撃のほうが重みがある。終盤には左のショートフックも当て、羅紗陀が若干優位な滑り出しだ。
 2Rも羅紗陀は左フック、右ミドルで勢い良く攻め、印象を良くする。だが真弘は慎重に距離を取りながら左のインローをじわじわと効かせている。3Rに入るとその左のインローの決まる頻度がアップ。羅紗陀の攻撃の空振りが増える。
 4Rも真弘が左のインローやミドルを着実に当てるが、羅紗陀も右ローで応戦するように。終盤には羅紗陀が強引に距離を詰めて右のミドルや左フックをヒット。若干優位な印象を残す。
 5Rも羅紗陀は序盤、右ロー主体で真弘を苦しめるが、それでも過去の豊富な試合経験と練習量が物を言ったか?真弘は中盤以降になると左のミドルや左アッパーの手数を増やして底力を発揮。羅紗陀のほうが体力を切らしてしまった印象だ。
 裁定はジャッジの判定に委ねられ、3者とも羅紗陀を支持したが、通常のキックルールなら10-10が多く並んだのは確実の、接戦のラウンドが多かった。前田尚紀戦、山本元気戦に続き、“全日本フェザー級四天王”相手に3連勝となった羅紗陀だが、今回はテクニシャンの真弘に持ち味を封じられる、苦い勝利となった。


第7試合 WBCムエタイ日本バンタム級王座決定戦 3分5R
○藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/WPMF日本1位)
×山本ノボル(契明ジム/MA日本2位)
4R 1'17" TKO (レフェリーストップ)
※藤原が新王者に

 1Rからあらしが、サウスポーからの左ミドルを中心に、左ハイ、膝なども何発も当てて主導権。2Rと3Rとも、ノボルも膝やパンチのラッシュを仕掛けるが、すぐにあらしが左ミドルの連打で流れを引き戻し、蹴りの連打でノボルをサンドバッグ状態に。2R終盤には蹴り足をつかんでの左ストレートでダウンを奪う。



 3R終盤になると、何発も左ミドルを受けたノボルの右上腕が、赤く腫れるのを通り越して青くなってきた。コーナーに戻るノボルはグロッキー。4Rに組み倒されたノボルは、すぐ立ち上がらなかったことからシーナレフェリーからダウンを宣告される。最後は首相撲で背中を向けるようにしたことで、戦意喪失とみなされレフェリーストップ。あらしが下馬評どおりの圧勝で、WBCムエタイのタイトルを獲得した。


第6試合 WBCムエタイ日本スーパーライト級タイトルマッチ 3分5R
×山本佑機(士道館橋本道場/王者・WMAF王者)
○高橋誠治(町田金子ジム/挑戦者・NJKF1位)
4R 0'54" KO (バックスピンキック)
※高橋が新王者に

 テコンドー出身の高橋が、持ち前の変則的な蹴り技で佑機を翻弄。1Rから左ハイ、前蹴り、上段回し蹴り、左フックなどで佑機をぐらつかせる。2R以降はスイッチも多用し、右の前蹴りをヒット。佑機はローを時折当てるがその先が続かず、攻めにくそうだ。



 そして4R、高橋が左ハイで佑機をぐらつかせると、バックスピンキックを佑機のレバーに叩き込みKO。佑機は担架で運ばれるほどのダメージ。MAキック唯一のWBCムエタイ王座もこれで消え去った。高橋は今回から階級を落としたことも功を奏し、デビュー2年で初のタイトル獲得となった。


第5試合 WBCムエタイ日本スーパーウェルター級初代王座決定戦 3分5R
○山内佑太郎(team pitbull/元全日本王者)※山内裕太郎 改め
×武田一也(JMC横浜GYM/MA日本ミドル級1位)
判定2-1 (山根47-48/シーナ48-47/秋谷48-47)
※山内が新王者に

 1R、武田が前へとプレッシャーをかけるが、山内はそれをいなすようにしつつ右肘、フック、アッパーなどを的確にヒット。2Rに入ると武田も左ボディ、左ミドルを効かせ、反撃を見せるが、山内も3Rには左ボディの打ち合いに応じ、膝や肘でも激しい応酬を繰り広げる。
 4Rも両者打ち合いを繰り広げ、山内もバックスピンキックが出るなど、ノッてきた様子だったが、武田の右肘で左まぶたを切られてしまう。それでもドクターチェック後、肘の打ち合いで真っ向勝を繰り広げる。



 5R、武田が序盤に手数で押すが、中盤に山内の左アッパーをもらうと少し疲れた様子。激しい打ち合いが続き、終了間際にも右フックで武田がぐらつく。接戦となるラウンドが多く、判定は割れたが、持ち前の底力を発揮した山内がタイトル奪取。練習仲間の三崎和雄もリングに上がり山内の勝利を喜んだ。


第4試合 WBCムエタイ日本スーパーフェザー級王座決定戦 3分5R
×TURBO(FUTURE_TRIBE ver.OJ/WPMF日本3位)
○中須賀芳徳(OGUNI GYM/NJKF1位)
判定1-2 (石川46-48/シーナ48-47/山根46-49)
※中須賀が新王者に

 1R、序盤から互いにぐらつく場面もあったが、中盤から中須賀が右肘、左ストレート、左インローなどを手数多く当てて優勢。2R、終盤のTURBOの右フックで中須賀がぐらついたが、中須賀はすぐさま左フックをきっかけに、パンチと膝の猛ラッシュで反撃し、ポイントを守る。
 3Rはインローとパンチの打ち合いはあったが接戦に。4RはTURBOが右のミドルとインローを的確にヒットさせ、流れをつかみかけるが、残り1分に左ストレートをもらうと、再びパンチラッシュをもらって後ずさりする。
 5R序盤、TUROBがまたも右フックの連打でチャンスをつかむが、中須賀が左のフックの連打で反撃。TURBOはピンチを逃れ、右のミドルとインローで巻き返す。判定は割れたものの、パンチの連打でチャンスを作るラウンドの多かった中須賀の勝利が妥当だろう。中須賀は意外にも、キャリア9年、32歳で初のタイトル獲得となった。


第3試合 WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王座認定試合 3分5R
○梅野源治(PHOENIX/WPMF日本王者)
×エッガラート(タイ/立川KBA)
判定3-0 (小林49-46/石川49-47/山根48-47)
※梅野が新王者に



 1R、梅野が右ロー、右肘、首相撲からの膝蹴りなど、手数多く攻め先手。だが2Rに入ると、背の低いエッガラートが左アッパー、左フックを度々ヒットさせて反撃する。3R序盤、エッガラートの右の縦肘で梅野がダウンしたかに見えたが、シーナレフェリーはスリップと判断。その後は梅野がミドル、ロー、膝で手数多く攻めてポイントを奪う。
 4Rは序盤、梅野の右肘でエッガラートが左眉尻を切られるが、その後はパンチの猛ラッシュで反撃。梅野は一転ピンチに陥る。だが最終ラウンド、残りの力を振り絞り、左ミドルの連打や膝蹴りの手数で巻き返し、危ない展開ながらも2冠を達成した。


第2試合 WBCムエタイ日本フライ級タイトルマッチ 3分5R
○大槻直輝(OGUNI GYM/王者・NJKF1位)
×加藤竜二(士道館橋本道場/挑戦者・MA日本王者)
判定2-0 (石川48-48/山根48-47/小林48-47)
※大槻が初防衛

 1Rと2R、サウスポーの加藤が左のミドル、奥足狙いのロー、左ハイなどを度々ヒットさせ優勢。だが3Rから、大槻のパンチのタイミングが合うようになり、左右のフックが加藤の顔面を捉える。4Rからは大槻が加藤を組み倒すシーンも増え、加藤はスタミナを切らした様子。マストシステムながら、なぜか石川浩次ジャッジだけドローという採点になったものの、大槻が3R以降のポイントを取り、判定勝ちで初防衛に成功した。


第1試合 WBCムエタイ日本ウェルター級王座挑戦者決定戦 3分5R
○大和侑也(大和ジム/NJKF王者)
×一貴(マスターズピット/WMAF&MA日本王者)
1R 2'05" TKO (右ハイキック)

 両者ローの打ち合いからスタート。侑也の右ローが少し効き目を発揮し出すと、右ローに続いて放った右ハイが一貴の首筋にクリーンヒット。一貴は10カウントで立ち上がるも、意識が朦朧としており、レフェリーがストップ。19歳の新鋭が、日本王者の宮越宗一郎への挑戦権を獲得した。


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