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修斗王者・菅原雅顕、パンクラス王者・清水清隆との接戦制す:9.13 舞浜

  • VTJ
  • 更新・2015-09-13 (Sun)23:21
VTJ 7th
2015年9月13日(日) 千葉・舞浜アンフィシアター
 1994年、今は無き東京ベイNKホールで産声をあげたVTJ。今回は同じ舞浜の円形舞台が特徴的な会場に初進出し、メインでは修斗とパンクラスの56.7kg(フライ級)王者対決が組まれた。試合はダウンの応酬も見られる大接戦となり、修斗世界王者の菅原雅顕が判定2-1で勝利。前田吉朗、佐藤将光、川名雄生もタフな試合展開から勝利をもぎ取った。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 メインイベント フライ級 5分3R
○菅原雅顕(四街道スポーツスタジオ/修斗バンタム級(56.7kg)世界王者/56.1kg)
×清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A/パンクラス・スーパーフライ級(56.7kg)王者、修斗バンタム級世界6位/56.6kg)
判定2-1 (芹沢28-29/礒野29-28/福田29-28)



 菅原は5月の修斗後楽園大会のメインで神酒龍一に判定2-1で勝利。7月にプロデビュー10年を迎え、その直前に悲願の頂点に立った。
 清水は6月のVTJ大阪大会にも出場したが、春日井たけしに判定1-2で惜敗。その前の4月のTTFでも中村優作に判定1-2で敗れている。パンクラスの王座は6度防衛し、パンクラス史上最多防衛記録を持つが、パンクラス以外の試合では昔から苦戦しており、今回の王者対決でそのイメージを少しでも薄めたいところ。清水は3年前の修斗での菅原との対戦で判定勝ちしており、再戦をスランプ脱出のきっかけにしたいところだ。

 1R、清水が序盤から弾丸タックルでテイクダウンを奪い、金網に詰めてのパウンドラッシュで先手を取る。すぐに菅原は背中に金網をつけながら立ち上がるが、菅原の圧力を巧みにかわして右ローを当て、再び弾丸タックルでテイクダウンを奪う。これも菅原はすぐ立ち上がると、逆に右ローを当て返す。すると清水は一瞬サウスポーにスイッチして戻し、その後もステップがぎこちなくなり、菅原の圧力をうまくかわせなくなってしまい、終盤のタックルは簡単に切られてしまう。1Rは大差は無く、打撃重視なら菅原、テイクダウンなら清水という評価で割れそうだ。



 2Rもスタンドの攻防が続き、菅原がケージ中央から圧力をかける状態が続き、中盤に差し掛かったところで清水のタックルを菅原が切ると、突き放した直後に左フックを当てダウンを奪う。菅原は上からパウンドを落とすが、清水のダメージは小さく、防御しスタンドに戻す。すると詰めてきた菅原に対し、清水は金網を背にしながらカウンターの右フックをクリーンヒットし、菅原はダウン。ここも菅原がピンチをしのぎ切ったものの、菅原は試合直後に「一発いいのもらって頭痛いです」と振り返ったほどで、清水がボクシングトレーニングを強化した成果を発揮することに。ポイントは清水か。



 3Rも清水が果敢にタックルを仕掛けるが、菅原は切り、パンチを当てると清水は左まぶたから出血する。それでも清水はタックルを仕掛けテイクダウンに成功するが、上になったまま固まってしまいブレイクがかかる。立ち上がると、出血による焦りも相まってか、清水は疲労の色が濃くなり、またもタックルに行くが、あっさりと菅原に切られ、菅原はがぶった状態でパウンドと肘を連打する。バックを狙う動きでも清水にプレッシャーをかけ、終盤にスタンドに戻った際も清水のタックルを菅原が切り試合終了。ポイントは菅原か。



 全ての力を出し切った両者は、試合が終わると肩を落とし疲れたきった様子。結局、採点の難しいラウンドが並んだことで採点も割れ、菅原に軍配。またも清水は判定1-2で白星を逃すことになった。

◆菅原
「ファーストコンタクトのタックルでやばいなって正直思いましたね。最初にパニックなったんですけど、徐々に見えて来て良かったです。以前やった時より清水選手の打撃が上達していて、やり辛いタックルでしたね。レスラーと違う、MMAのタックルだと思いました。
(勝因は?)いらない力が抜けてきたと思います。試合に向けてリラックスして、全体を見る、いい距離を保つということができて、結果につながったと思います。最後は気持ちの勝負になって、タックルが切れたのが良かったですね。最後の最後まで油断が一瞬もできなかったです。どっちが勝ってもおかしくなかったです。勝ちはたまたまです。
(パンクラスとのチャンピオン対決で勝った感想は?)修斗の中でも、もしかしたら自分よりも強い人もいるでしょうね。最後の方はそういう(対抗戦の)意識は無かったですね。ただただ、一人の選手、清水選手に勝ちたい気持ちだけでした
(今後の目標は?)特に考えていないですけど、まだフィジカルが足りないですし、タックルを切る技術も足りないですし、もっと自分から攻められるようになって、次どこでやるとかよりも、次の試合のために何をやるかでいっぱいいっぱいですね」


第8試合 セミファイナル フライ級 5分3R
○前田吉朗(パンクラス大阪稲垣組/元DEEPバンタム級王者、元パンクラス・フェザー級王者/56.5kg)
×征矢 貴(パラエストラ松戸/56.5kg)
判定3-0 (福田29-28/礒野29-28/芹沢30-27)

 6月のVTJ大阪大会のメインを務め渡辺健太郎に完勝した前田が引き続き参戦。プロ修斗で4連続1R KO勝ちしていたこともあるハードパンチャーの征矢(そや)と対戦する。
 1R、前田はサウスポーに構え、細かいステップで動き続け、左フック、右ローをヒット。中盤には左フックでダウン気味に征矢をなぎ倒す。終盤にかけても左ミドル、ハイ、飛び膝等で征矢に襲い掛かり、ポイントを先取する。
 だが2Rに入ると、前田の動きが落ち、何度か掌を足の裏につけて、滑り止めにするような動きを見せ、やや集中力が切れているようにも見える。お互い打撃のヒットが乏しいが、征矢がケージの真ん中からプレッシャーをかける時間が長くなり、タックルから押し込む場面も多く、大差は無いものの若干征矢が優勢に。



 3Rも序盤は前田がタックルを征矢に切られると、右のフックをもらってしまう。だが今度は逆に征矢がタックルに来ると、潰して上になることに成功。グラウンドでのコントロールでは前田が上手で、サイド、バック、マウントと自在に動き、パウンドを当てつつチョークを狙い征矢を追い詰める。終盤は立たれるが、再びバックを狙う場面も作り試合終了。結局、最終ラウンドのポイントが決め手となり、前田が判定勝ちしたものの、格下相手に圧勝できなかったせいか、表情は曇ったままで、マイクアピールを拒否し退場した。


第7試合 バンタム級 5分3R
○佐藤将光(坂口道場一族/修斗フェザー級(61.2kg)世界9位/61.1kg)
×安藤達也(TRIBE TOKYO M.M.A/61.2kg)
判定2-1 (福田29-28/礒野28-29/芹沢29-28)

 安藤はRoad to UFC Japan フェザー級トーナメント一回戦で石原夜叉坊に敗れ、バンタム級に階級を下げて浮上を図る。佐藤は5月の修斗で元修斗王者の土屋大喜を僅か1RでKOし、6月のVTJ大阪大会でも小野島恒太にTKO勝ちしている。
 1R、スタンドの攻防が続き、残り1分で安藤がタックルからテイクダウンを奪取。佐藤が立ち上がるが、すぐにしがみついて足を掛けて倒しハーフに。ポイントを先取する。



 2R、佐藤が左ローを当てた後、右ストレートで安藤をのけぞらせるが、安藤も右ストレートを返し、佐藤は左まぶたを少し切る。中盤、安藤がパンチの連打で佐藤をぐらつかせるが、佐藤はタックルを仕掛けて倒してバックへ。チョークを極めかけるが、足のフックが不十分で脱出されてしまう。最後は安藤が金網に佐藤を押し込んだ状態で終了。互いにチャンスを作り、ジャッジが割れそうな内容に。
 3R、安藤が序盤から佐藤を豪快に抱え上げてテイクダウンを奪うが、佐藤はすぐスタンドに戻す。安藤は佐藤を押し込むが倒せずブレイク。すると安藤は減量の影響か?少し疲れた様子を見せ、真っすぐ下がって苦し紛れにタックルに行ったところで、顔面に膝蹴りを合わせられてしまう。それでもすぐ立て直し、終盤にも佐藤を肩から担いでテイクダウンを奪うが、佐藤も金網に背中をつけてその先の攻めを許さず。テイクダウン数では安藤だが、佐藤も打撃で印象を残し、ジャッジが割れそうな展開で終了する。



 結局、ジャッジの総得点は割れ、佐藤の判定勝ちに。佐藤はマイクを持つと「修斗を主戦場にベルトを狙いたいです。上の方のランキングに残っている古い選手をきっちり清算してもらて、きっちり道筋作ってもらえればと思います」とアピールした。


第6試合 ライト級 5分3R
×中村大介(夕月堂本舗/元DEEPライト級王者/70.0kg)
○川名雄生(SHINWA MMA ACADEMY/修斗ウェルター級(70.2kg)世界6位/70.3kg)
3R 2'26" KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 7月に松本光史の修斗環太平洋ウェルター級(70.3kg)王座に挑戦し惜しくも引分に終わった川名が、35歳のベテラン・中村と激突。
 1R、川名が中村を金網に押し込みテイクダウンを奪うが、中村は下から腕をつかんで関節技を狙って脱出。その後も川名が押し込み続け、終盤にも中村の首相撲からの膝蹴りのタイミングでタックルを成功させて上になり、最初のポイントを取る。
 2Rも序盤から川名がテイクダウンを再三奪い主導権を握るが、またも中村が腕をキャッチして脱出すると、今度は首相撲からの膝蹴りを当てることに成功し、後退した川名に右ストレートもヒット。終盤にはまたも川名に倒されるが、そのタイミングで腕をつかんでまたもアームロックを狙い、川名を脅かす。
 だが中村はこの2R後半の攻めで体力が切れてしまい、川名のパンチをもらうと背中を向け後退しダウン。川名は上からパウンドを連打し、中村が立ち上がってもすぐにグラウンドに戻し、最後はパウンド連打で中村の動きが止まったところでレフェリーがストップした。
 試合後マイクを持った川名は「KOで勝ったぞ」と絶叫し、「これで(修斗の)世界タイトルマッチに挑戦してもいいでしょう」とアピールした。




第5試合 フライ級 5分2R
○中村優作(チーム・アルファメール・ジャパン/56.6kg)
×グォン・サンス(韓国/GAON GYM/56.1kg)
2R 0'30" KO (レフェリーストップ:右フック)

 中村はバンタム級からフライ級に転向後、4月のTTFでパンクラス王者の清水清隆とのパンチ戦を制し判定2-1で勝利。6月のVTJ大阪大会ではカナ・ハイアットを2R KOと好調だ。対するサンスはキックボクシングで16戦13勝の実績があるが、MMAの経験はまだ浅いという。日本拳法がベースの中村は、そんなストライカー相手に打撃で真っ向から勝負する。
 1R、中村はノーガードで構え、左ジャブ、右ストレートを何発もヒットし、サンスに鼻血を出させる。足を止めての打ち合いで時折被弾するが、ひるまずパンチを返し続けると、次第にサンスがぐらつく場面が増える。そして2R開始すぐ、金網際に詰めて、右のテンカオを効かせて動きを止め、右フックでダウンさせると、戦意喪失したサンスを見て芹沢レフェリーがすぐさまストップした。
 試合後は同じチームの石原夜叉坊、田中路教と共に記念撮影。トリオ漫才形式で石原のRoad to UFC決勝戦の応援を呼びかけた




第4試合 62.1kg契約 5分2R
○竹中大地(パラエストラ和泉/60.9kg)
×ジョン・チュンイル(韓国/全州チームシュプレース/62.2kg→62.1kg)
1R 2'16" チョークスリーパー

 竹中は6月の大阪大会でTKO勝ちしMMA6勝1分。チュンイルは身長170㎝の23歳でMMA9戦5勝4敗。当初、この試合は61.2kg契約(バンタム級)だったが、チュンイルが規定時間以内に計量をクリアできず、竹中陣営の承諾により62.1kgに変更となった。体重変更について場内アナウンスは無く、チュンイルに減点は無い。
 試合は竹中のワンサイドゲームとなり、スタンドで左ミドルを連打すると、チュンイルは反応できずもらいっぱなしの状態。竹中がテイクダウンを奪うと、あっさりとバックを奪いチョークを極めタップを奪った。


第3試合 フェザー級 5分2R
○内藤太尊(roots/65.5kg)
×ユン・ミンウク(韓国/コリアン・トップチーム/65.5kg)
2R 0'54" KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 ミンウクは身長177㎝の22歳でMMA戦績2戦1分1敗。1Rにスタンドの状態でオンブになったり、終盤にはテイクダウンを奪ってバックからチョークを狙ったり、組み技で巧さを見せつけるが、内藤はグラウンドで背後から隙間を縫ってアッパーでパウンドを当てるなどして、じわじわとダメージを与える。そして2R、序盤からテイクダウンに成功すると、同じようなアッパーパウンドを連打すると、ミンウクはほぼ戦意喪失状態になり、最後は内藤が亀になったミンウクにパウンドをまとめて試合を終わらせた。


第2試合 ライト級 5分3R
○福本よう一(頂柔術/NATURAL9/70.2kg)
×星野大介(総合格闘技津田沼道場/70.2kg)
判定3-0 (豊永30-26/渡辺29-28/松根30-27)

 38歳の福本、34歳の星野のベテラン対決。1R、終盤に福本がタックルでテイクダウンを奪うと、バックからチョークを仕掛けて星野を追い詰める。2Rはタックルを切られ続けるが、スタンドで右のパンチを当てる場面もあり、ポイントが割れる展開。だが3Rはまたも福本が上になると、右肘で星野の額を切り裂き血だるまにし、ポイントを取り判定勝ちした。


第1試合 ライト級 5分2R
○三上譲治(修斗GYM東京/70.1kg)
×木村孔明(パラエストラTB/69.9kg)
1R 4'46" チョークスリーパー

 昨年10月のVTJでは大澤茂樹に1R KO勝ちしている三上。スタンドの打撃戦で木村に詰められ蹴りをもらう時間の長かったが、終盤にタックルでテイクダウンに成功すると、素早くバックに回ってチョークを極め、木村をそのまま落として快勝した。


VTJ NEXT 第2試合 フライ級 3分3R
△水野 陵(roots/56.4kg)
△田村 淳(拳心會/56.5kg)
判定1-1 (豊永28-29/礒野29-28/渡辺29-29)


VTJ NEXT 第1試合 女子アトム級(105ポンド=47.6kg) 3分3R
×玉田育子(AACC/46.6kg)
○浅倉カンナ(パラエストラ松戸/47.4kg)※浅倉栞奈 改め
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)



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