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高谷裕之&宇野薫が白星。前田吉朗&マモル、フライ級T初戦敗退:2.23 大田

  • VTJ
  • 更新・2014-02-24 (Mon)14:05
VTJ 4th
2014年2月23日(日) 東京・大田区総合体育館
 フェザー級戦線では高谷裕之がパンクラス3位の内村洋次郎を右ストレートで撃沈し、2年2ヶ月ぶりの白星。宇野薫はベラトールにも参戦経験のある米国人のジェシー・ブロックを立ち技・寝技で攻め込み判定勝ちし、連勝を4に伸ばした。VTJフライ級トーナメント一回戦は、神酒龍一が前田吉朗との打撃戦を制し判定勝ち。マモルは88秒チョークで米国人のシーザー・スクラヴォスに敗れてしまった。

  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


第10試合 フェザー級 5分3R
○高谷裕之(高谷軍団/DREAMフェザー級(65kg)王者/65.8kg)
×内村洋次郎(イングラム/パンクラス・フェザー級(65.8kg)3位/65.6kg)
1R 1'27" KO (右ストレート→グラウンドパンチ)

 高谷は2012年大晦日のDREAMのジョージ・カラカニャン戦、昨年6月のVTJ 2ndのダニエル・ロメロ戦と連敗。11月のSBでのMMAルールでのトビー・イマダ戦もドローに終わり、MMAでは2年2ヶ月も勝ち星から遠ざかっている。対する内村は昨年9月のパンクラス20周年大会で、元SRC王者のマルロン・サンドロ相手に殊勲のドロー。グラウンドの対応力で進化を見せ、VTJでは初参戦ながら大物の相手に抜擢された。



 1R、サウスポーの内村が、高谷のプレッシャーをいなしつつ、左のインローやパンチのワンツーをヒット。高谷も右フックを放つがまだ精度は低い。内村は伸びのある左ハイも放ち、高谷を脅かすが、高谷は攻撃が見えており、ブロックすると、左ジャブの直後に右ストレートをクリーンヒット。内村はケージに倒れこむようにダウンすると、高谷はパウンドの連打を畳み掛け、ラリー・ランレス・レフェリーはすぐさまストップ。判定続きの終盤戦を、見事1R KOで締めくくった高谷は「日本の格闘技、俺が盛り上げていくんで、また見に来てください」とマイクでアピールした。また、高谷は大会MVPの賞金100万円を獲得した。





第9試合 フェザー級 5分3R
○宇野 薫(UNO DOJO/元修斗ウェルター級(70kg)王者/65.8kg)
×ジェシー・ブロック [Jesse Brock](米国/ツイステッド・ジェネティクス/65.5kg)
判定3-0 (礒野29-28/豊永30-27/中井29-28)

 宇野はVTJに昨年6月と10月に連続参戦し、いずれもアメリカ人選手に一本勝ち。UFC再々上陸目指し、今回はベラトールにも参戦経験のあるブロックを迎え撃つ。ブロックは162センチと背は低いが、レスリング力は強く、1R序盤から宇野をケージに押し込んで抱え上げてテイクダウン。だが宇野はすぐ動いてバックマウントを奪うと、チョークを仕掛けてブロックを追い詰める。ケージを背中にしたり、オンブになったり、体勢を変えながらもバックをキープ。終盤は脱出を許し、ブロックにスタンドで背後に回り込まれるが、アームロックを仕掛けてグラウンドに持ち込み、主導権を譲らない。



 2Rはブロックがタックルでテイクダウンした後の対処がうまく行き、サイド、バックを奪い反撃。宇野もバックを奪う場面があったが、ブロックは短時間で脱出。宇野は終盤、左ハイキックを空振りした際にスリップしてしまい、ブロックに押さえ込まれる。ジャッジは割れ、豊永・中井氏が宇野、礒野氏がブロックにポイントをつける。
 3Rも宇野は足を掛けてのテイクダウンに失敗して逆にタックルで倒されたり、終盤には肩から担がれて倒されたりと、テイクダウンの攻防では不利に。しかしすぐスタンドに戻し、試合の大半の時間を占めたスタンドの展開では、左のストレート、ミドル、インローを的確にヒットし続け、打撃で好印象を残す。今大会から採用されたVTJルールでは、グラップリングの時間が長くない限りは、基本的にはグラップリングよりも打撃のほうを高く評価することが明記されている。そのため豊永・礒野氏が宇野にポイントをつけ、合計点で差をつけ判定勝ち。VTJでの戦績を3連勝に伸ばし、修斗も含めると4連勝となった。



 試合後マイクを持った宇野は「固くなりすぎまして、いい試合ができなかったと思います」と内容を反省したが「ただ、UFCに向けてまだまだ頑張りたいので応援お願いします。総合格闘技、MMAがこれから社会貢献できる形を作りたいので応援をお願いします」とアピールした。


第8試合 ライト級 5分3R
×児山佳宏(パラエストラ松戸/元修斗ウェルター級(70kg)環太平洋王者/70.2kg)
○小谷直之(ロデオスタイル/ZSTライト級(70kg)王者/70.3kg)
判定0-3 (礒野28-29/浦28-29/豊永28-29)

 児山の昨年12月の試合後のマイクアピールで実現した一戦。1R、ケージ際での差し合いの攻防が続き、ラリー・ランレス・レフェリーは2度膠着ブレイクをかけるが、小谷はその展開で肘を当てたり、終盤には児山を崩してギロチンを仕掛けながら反転してマウントを奪ったりと好印象を残す。
 2Rもケージ際での差し合いが繰り返され、2度のブレイク。膠着状態が続くが、押し込んだりタックルをトライするのは児山のほう。終盤、小谷は投げがすっぽ抜けて下になってしまい、児山はトップキープしラウンドを終える。ジャッジは割れ、豊永氏は小谷、浦・礒野氏は児山。UFCでもレフェリング経験もあるランレス氏は今大会で初来日し、本戦全試合を裁いたが、ブレイクのタイミングはUFCの一般的な試合よりも概ね30秒ほど早い印象だった。



 3Rも児山が押しこむ展開が繰り返されるが、テイクダウンにつながらず、山場に乏しい内容に。中盤、小谷がタックルから引き込んで下から腕十字を仕掛けるが動きが読まれ外される。レフェリーのブレイクのタイミングも少しずつ早くなるが、互いに決め手に乏しいまま試合終了。3Rは豊永氏は児山、浦・礒野氏は小谷を支持と、このラウンドも判定が割れる。2R以降は互いに決め手に欠け、小谷はポイントを稼いで勝利したものの、マイクアピールでは「ショッパイ試合ですみません」と謝罪した。


第7試合 VTJフライ級トーナメント一回戦 5分3R
○神酒龍一(CAVE/修斗バンタム級(56kg)世界王者/56.1kg)
×前田吉朗(パンクラス大阪稲垣組/元DEEPバンタム級(61.2kg)王者、元パンクラス・フェザー級(65kg)王者/56.6kg)
判定3-0 (礒野29-28/豊永29-28/中井29-28)

 1R、サウスポーの前田に対し、神酒が左回りで素早く動き続け、右フックを立て続けに3度クリーンヒットし優勢。前田は苦しむが、終盤にかけて左ミドル、インロー、右ハイをお返ししし、じわじわ挽回する。
 2Rも序盤に前田が左フックをヒット。その後も左ミドルを当て、パンチの打ち合いでも印象を良くする。終盤には神酒が2度タックルからテイクダウンに成功するが、トップキープできずすぐ前田に立たれる。前田がポイントを五分に戻す。



 3R、スタンドの攻防が続くと、前田はノーガードで挑発。だがこれが裏目に出て、神酒の右フックを被弾し苦しむ。神酒はタックルでテイクダウンを奪いバックマウントを取り、前田を追い詰める。前田は脱出し、パンチで前に出て反撃。飛び膝も出て乗ってきたが、その後も神酒の右フックをもらうと失速。それでも前田はノーガードの打ち合いを神酒に求め、神酒も両手を広げ呼応。観客を盛り上げる。だがそんな展開でも神酒は冷静に戦い、パンチを当てた後、終盤にはテイクダウンを決めてパウンドを落とし試合終了。ジャッジ3者からこのラウンドのポイントを取り、見事実績で勝る前田から勝利をもぎ取った。
 勝利者インタビューで神酒は「自分は修斗の王者ですが、今まで修斗で戦った奴らに恥ずかしい思いをさせないためにも、この大会優勝します」とアピール。日本人では元修斗フェザー級王者の扇久保博正も残ったが、残り2外国人はなかなかの実力者で、ここから勝ち上がるのは相当過酷となりそうだ。


第6試合 VTJフライ級トーナメント一回戦 5分3R
×マモル(シューティングジム横浜/元修斗バンタム級(56kg)&フェザー級(60kg)世界王者/56.6kg)
○シーザー・スクラヴォス [Czar Sklavos](米国/チーム・スクラヴォス/56.4kg)
1R 1'28" 一本 (チョークスリーパー)



 VTJフライ級トーナメントに参戦した3人のアメリカ人はいずれも初来日。未知数の部分が大きかったが、いずれも米国の選手層の厚さを示す実力者で、特に大きなインパクトを残したのが、11戦8勝(7一本/1KO)3敗と高い一本率を誇るスクラヴォスだ。開始すぐ、タックルからマモルをケージに押し込むと、テイクダウンを狙いながらバックに回り込み、オンブの状態からチョークを仕掛ける。そしてそのまま背後に倒れてグラウンドに持ち込むと、極まりがさらに深くなり、ケージ際で締め上げるとマモルが失神。スクラヴォスが最初のチャンスをものにして完勝した。


第5試合 VTJフライ級トーナメント一回戦 5分3R
○扇久保博正(パラエストラ松戸/元修斗フェザー級(60kg)世界王者/56.6kg)
×春日井健士(志村道場/56.7kg)
判定2-0 (礒野29-27/浦28-28/豊永29-27)



 DEEPとHEATで実績を積み10連勝の春日井と、堀口恭司に敗れてから1年ぶりの試合となる扇久保の一戦。階級を落としてきた扇久保が1R序盤から抱え上げてのテイクダウンに成功。立たれてもすぐ倒す展開を繰り返し、バックを度々取って主導権を握る。2Rは減量の影響もあってか体力の消耗が早く、テイクダウンの頻度も落ちたものの、扇久保が度々春日井を倒し主導権を維持するが、浦ジャッジのみ春日井にポイントをつける。
 だが3R、春日井は扇久保のタックルを潰し、ギロチン、バックからのチョークでチャンスを作り反撃。扇久保を追い詰めるが、終盤に扇久保が座った状態で反則のサッカーボールキックを当ててしまい、減点1を宣告される。その後は上から春日井がパウンドを落とし続け試合終了。扇久保が終盤苦しみながらも逃げ切り判定勝ちした。


第4試合 VTJフライ級トーナメント一回戦 5分3R
○カナ・ハイアット [Kana Hyatt](米国/チーム・ボディショップ/Pandemoniumフライ級王者/56.3kg)
×フレディ・アルティーガ [Freddy Artega](米国/ツイステッド・ジェネティクス/56.7kg)
判定3-0 (礒野30-27/中井29-28/豊永29-27)



 1R、スタンドの展開が続き、ハイアットが左フック、アルティーガが右ローを的確にヒット。終盤にはアルティーガのパンチをかわし、ハイアットがタックルでテイクダウンを決める。見応えあるスピーディーな攻防で、大差は無いものの、ジャッジ3者ともハイアットを支持する。2Rもしばらく均衡状態が続いたが、終盤、ハイアットの右のボディ打ちも絡めた左フックが決まり、アルティーガがダウン。膝蹴りも絡めてアルティーガを追い詰める。豊永ジャッジのみ2ポイント差をつける。
 3Rはハイアットの右フックをもらったアルティーガがひるみながらもタックルで組んで上になるが、膠着ブレイク。その後はハイアットが3度タックルを決める。アルティーガも下からの腕十字を仕掛けるが、ハイアットは防御。アルティーガが3Rに豊永・中井氏の支持を受けるが、2Rまでの差を守り切ったハイアットが判定勝ちした。日本勢にとってハイアットのスピードのある左のフックは脅威となるだろう。


第3試合 フェザー級 5分3R
×美木 航(NATURAL 9/修斗ライト級(65kg)世界2位/65.8kg)
○キム・ジェウォン(韓国/EXTREAM COMBAT TEAM/65.2kg)
判定0-3 (豊永28-29/中井28-29/礒野28-29)

 1R、美木がサウスポーからの左膝を当て、テイクダウンも2度決めて優勢。2Rも美木は膝を当てるが、ジェウォンのパンチも当たりだし、テイクダウンも決め挽回。逆に美木のタックルが決まらなくなってくる。3Rにはその差がはっきりし、ジェウォンの上下のパンチ、右ミドルのヒットが増え、美木は終盤にひるむ展開に。ジェウォンが2R以降にポイントを取り返し逆転勝ちした。


第2試合 160ポンド(72.6kg)契約 5分3R
○宇良健吾(イングラム/元パンクラス・ウェルター級(77.1kg)王者/72.4kg)
×星野大介(総合格闘技津田沼道場/72.3kg)
判定2-1 (中井28-29/豊永29-28/磯野30-27)

 1R開始しばらく、両者サウスポーだったが、宇良がオーソドックスに切り替えると、右ストレートが当たりだす。1R終了のブザーと同時に放った右ストレートで星野はダウンするが、終了後のヒットで無効とラリー・ランレス・レフェリーは判断する。
 2Rは宇良の有効打が減り、星野もヒット数で挽回。判定は割れるが星野が豊永 ・中井氏の2者から支持される。3Rは星野の蹴りのヒットが増えるが、宇良も随所でパンチを返し、このラウンドも判定が割れ、中井氏のみ星野を支持。全般的に互いに慎重な試合運びとなってしまい、判定は割れたものの宇良の勝ちとなった。


第1試合 バンタム級 5分3R
○佐々木憂流迦(和術慧舟會駿河道場/元修斗フェザー級(60kg)環太平洋王者/61.2kg)
×石原夜叉坊(修斗GYMS直心会/61.2kg)
2R 1'46" 一本 (チョークスリーパー)



1R、佐々木が反り投げで石原を倒し、マウント、バックと移行しチョークを狙うが、極め急いでしまいポジションキープが荒くなり、石原に脱出を許す。そして佐々木のタックルに石原が膝蹴りを合わせてクリーンヒット。ひるんだ佐々木を石原は左のストレートとパウンドで追い詰める。佐々木はタックルを繰り返すが、距離が遠く真正面から入ってしまい石原に切られ続ける。
 だが2R、佐々木はタックルを潰されて下になった後、石原のポジションキープを許さず、すぐさまリバーサルに成功。そこから再びバックを取りチョークを極める。今度は両足のロックも十分で、石原に奪取を許さずタップを奪い、ヒヤヒヤながらも勝利した。



 試合後の佐々木は少し呆然とした様子で「殴らてわけわかんないです。夜叉坊選手凄い強かったです。経験積んでまたやりましょう」とマイクで話した後「前にパンクラスのリング上がったんですけど、石渡選手、まだあきらめてないんで、金網肘有りでやりましょう」とアピール。バンタム級・キング・オブ・パンクラシストの石渡伸太郎との対戦を改めて熱望した。


オープニングファイト第3試合 フライ級 3分3R
○室伏カツヤ(roots/56.7kg)
×伊是名秀宣(チーム・ソフトコンタクト/RISING ON FCフライ級(56.7kg)王者/56.6kg)
判定3-0 (豊永30-27/中井30-27/礒野30-27)

オープニングファイト第2試合 ライト級 3分3R
○三上譲治(修斗GYM東京/70.2kg)
×奥津和志(マッハ道場/69.9kg)
判定3-0 (豊永30-27/中井29-28/礒野29-28)

オープニングファイト第1試合 ウェルター級 3分3R
△チョモランマ1/2(総斗會三村道場/76.8kg)
△鈴木JAPAN(AACC/76.7kg)
判定0-3 (豊永28-28/磯野27-28/中井28-28)
※2Rグラウンド状態にある相手の頭部を蹴る反則で鈴木に減点1
※当初、鈴木の判定勝ちと発表されたが、採点集計ミスが判明し、上記裁定に訂正された。

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