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堀口恭司、石渡伸太郎を5R KO。老舗団体王者対決制す:6.22 TDC

  • VTJ
  • 更新・2013-06-23 (Sun)00:30
VTJ 2nd
2013年6月22日(土) TDCホール
 修斗とパンクラス、日本のMMA界を底辺から支えてきた両団体のトップ対決がついに実現。修斗世界王者・堀口恭司の強烈な打撃、キング・オブ・パンクラシスト・石渡伸太郎の隙の無いケージレスリングが絡み合う至高の好勝負となり、堀口が5R、死闘に終止符を打った。対UFC、対アメリカで日本人の苦戦が続く中、多くのファン・選手・関係者が勇気づけられたのではないだろうか?
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


第8試合 メインイベント 135ポンド(61.2kg)契約 5分5R
○堀口恭司(KRAZY BEE/修斗フェザー級(60kg)世界王者/60.9kg)
×石渡伸太郎(CAVE/バンタム級(61.2kg)キング・オブ・パンクラシスト/61.2kg)
5R 0'41" KO (スタンドパンチ連打)



 1R開始すぐ、堀口がサウスポーの構えで細かくステップした後、一気に距離を詰めると、左と右のストレートを連続ヒットし、石渡がダウン。秒殺KO勝ちか?というムードだったが、追い打ちのパウンドを振り落とそうとした堀口の勢いが余り、背中を向けたところで石渡にバックマウントを取られチョークを狙われる。だがこれも足のロックが不十分でバランスが悪く、堀口が脱出し、石渡をケージに押し込む。いきなり始まったスリリングな攻防で超満員の会場が沸き立ったが、ここで一気に静かになる。

 しばらく押し込まれた石渡だが、体勢を反転させて押し返すと、テイクダウンに成功。堀口がケージを背中にして座り、石渡がハーフガードで上をキープする膠着状態が続く。いったん堀口は立ち上がるが、またも蹴りの勢いがつきすぎてバランスを崩し、石渡に押し込まれて足を掛けられて下に。ケージを背中にして立とうとしてもすぐ倒され、ケージレスリングでは石渡が優勢を印象づける。ジャッジのポイントは中盤以降巻き返した石渡か?

 2Rも堀口は細かく左右にステップし、右ストレートや右ミドルを当てるが、ケージに詰められた石渡は頭を下げて顎を引き、左右のフックを振り回して堀口の追撃を封じる。バッティングの影響か?石渡は額をカットするが、お構いなしで堀口を押し込んで、またもテイクダウンに成功。石渡はその先のパウンドを落とせないものの、主導権を奪い返す。ブレイクがかかってスタンドに戻ると、今度は堀口がタックルでテイクダウンに成功し、バックマウントを狙いに行くが、石渡は脱出。堀口のパンチラッシュをラウンド序盤と同じパターンで防ぎ、石渡の大振りの右フックのタイミングでタックルを仕掛け、またもテイクダウンに成功する。堀口も脱出して立とうとするが、石渡はギロチンで捕獲。あらゆる際できっちり流れを作り、結果的にはこのラウンドもポイントを奪う内容だ。




 3R、堀口が石渡をケージに押しこむ展開から始まるが、鈴木レフェリーはブレイク。堀口は単発ながらもパンチを当て続け、右ストレートを効かせた後にタックルでテイクダウンに成功するが、石渡はすぐにリバースして上に。ケージに堀口の背中をつけさせたまま上をキープする展開をこのラウンドでも見せる。だがここでも石渡は膠着してしまいブレイク。スタンドに戻ると、堀口は1Rと変わらぬ細かい左右のステップで動きまわった後、石渡のガードが下がってきたのを見逃さず右ストレートをアゴにヒット。ここでも石渡はタックルで組んできたが、堀口は素早くバックに回りこみチョークを極める。その瞬間にラウンド終了のブザーが鳴ったが、ようやく完全にポイントを取ることに成功する。



 4R、堀口が序盤から左右のフックをヒット。ケージに押し込み、テイクダウンを奪ったが、石渡はすぐにリバースに成功。しかし堀口も上を簡単にキープさせずリバースするが、これもすぐさま石渡はリバース。グラウンドでも一進一退の攻防を繰り広げ、場内が湧く。石渡はハーフガードの状態から右肘を大きく振り回しヒット。だが堀口は脱出すると、疲れ知らずの細かいステップワークを繰り広げ、石渡に左ストレートをヒット。タックルでテイクダウンを狙い、離れ際に右のパンチを当て、終盤にも左フックをヒット。着実に堀口がパンチを当て、石渡にダメージを蓄積させている。




 そして最終ラウンド、堀口は序盤から仕掛けた。1R最初と同じように、細かい左右のステップの後、左右のストレートをクリーンヒット。ケージ際に下がった石渡にさらにパンチを放つと、石渡は前のめりにダウンする。鈴木レフェリーは止めようとしたが、石渡は息を吹き返して立ち上がってパンチで応戦しようとし、試合は続行。だが既に危険な状態で、堀口が追い打ちのパンチを連打すると、ようやく鈴木レフェリーがストップ。堀口が長時間の濃密な死闘を制した。しばらく立ち上がれなかった石渡だったが、数分で立ち上がると堀口と握手。堀口も石渡を讃えた。

 勝利者インタビューで堀口は「すいません、今日はちょっと自分のいい所が出なくて。もっとUFCとか上の舞台に行ったら、もっともっと練習して強くなるんで、応援の程よろしくお願いします」と話し、石渡の印象について聞かれると「チャンピオンとしてほんと強くて、ちょっと自分のやりたいことをできずに苦戦してしまいましたけど、もっともっと強くなって、上目指してもっと頑張ります」と話した。

 「上」という言葉を繰り返した堀口。今回の試合でも改めて強さを証明し、UFCでも通用する可能性を印象付けた。まだ粗さが出てしまう場面もあったが、本人も言うように練習を積み重ねればその部分も丁寧になるはずだ。ケージの中を蝶のように舞い、所属先のKRAZY BEEの名の通り、蜂のように刺すパンチは、まだまだ磨かれる可能性を秘めている。

 一方の石渡は最終的に敗れたものの、試合直前インタビューで「格闘技で積み重ねてきたもので勝負します」と話したように、堀口とは対照的な丁寧さで3R中盤までの展開を制した。「僕が下に見られている感もあるので、舐めんなよという気持ちです」とも話していたが、今回の試合内容でキング・オブ・パンクラシストとしての威厳を十分示したといえよう。また、堀口同様、石渡もUFC参戦を目指しており、今回の試合内容はUFCへ十分アピールできる内容だった。対UFC、対アメリカで日本人選手の苦戦が続く今、修斗とパンクラス、歴史ある2団体のチャンピオンが揃って高い能力を存分に発揮したことで、多くのファン・選手・関係者が勇気づけられたのではないだろうか?


第7試合 日本vs北米 3×3 145ポンド(65.8kg)契約 5分3R
×高谷裕之(高谷軍団/DREAMフェザー級(65kg)王者/65.6kg)
○ダニエル・ロメロ [Daniel Romero](米国/チーム・アルファメール/65.7kg)
1R 3'23" KO (右ストレート→グラウンドパンチ)

 1R開始まもなく、ロメロは一気に前進して左アッパーと右ストレートのコンビネーションで高谷を脅かし、ケージに押しこむ。離れ際には左肘を放ち、短時間でも打撃のスキルの高さを印象付ける。ロメロはその後も左右のフックを正確にヒット。高谷も右ハイや左フックを当てるが、削られて行っている印象があるのは高谷のほうだ。その後もロメロは右フックを効かせると、高谷は苦しそうな表情。そしてロメロは左のフェイントからの右ストレートを叩きこむと、高谷はケージを背中にダウン。ロメロは一気にパウンドを連打し、高谷を完膚なきまで仕留め、会場を凍りつかせた。





第6試合 日本vs北米 3×3 130ポンド(59.0kg)契約 5分3R
○所 英男(リバーサル武蔵小杉 所プラス/DREAMバンタム級(61kg)日本トーナメント優勝/58.9kg)
×テイラー・マコーストン [Taylor McCorriston](米国/FTCC/元ドラゴンハウスフライ級(56.7kg)王者/59.05kg→59.0kg)
2R 2'38" ヒールホールド



 1R、マコーストンがスリップすると、所は立った状態から右のパウンドを叩きこむ。所は上になるが、上体を上げるとマコーストンは下から蹴り上げを狙う。だが所はそれをかわすとサイドポジションへ。だがマコーストンも下から肘を当ててプレッシャーをかけ、所はトップポジションに戻され、最終的には猪木アリ状態になりブレイクがかかる。
 その後、所がタックルでテイクダウンを狙うが、マコーストンはカウンターでギロチンを極め、所の動きに合わせて体を回転させてもギロチンをキープ。寝業師ぶりを印象づける。所は外し、終盤はハーフガードからアームバーを仕掛けるが、極まりは不十分。若干印象の悪い状態で1Rを終える。
 2Rも序盤、マコーストンがタックルからのテイクダウンに成功。所にとっては悪い流れにも見えたが、マコーストンがハーフガードで押さえこもうとしたところで、所が足関節技を仕掛ける。するとマコーストンも足関勝負に応じ、足を取り返すが、この展開になれば所が上手。一瞬の隙を突いてヒールホールドをガッチリと極め、タップを奪った。




第5試合 日本vs北米 3×3 145ポンド(65.8kg)契約 5分3R
○宇野 薫(UNO DOJO/元修斗ウェルター級(70kg)王者/65.7kg)
×アンソニー・アヴィラ [Anthony Avila](米国/チーム・アルファメール/CFCフェザー級(65.7kg)王者、WFCライト級(70.3kg)王者/66.6kg→)
3R 1'53" チョークスリーパー

 サウスポーの宇野に対し、アヴィラは左のガードを下げ、左ジャブのフェイントからの右ストレートをヒット。右からの左ストレートや右のボディストレートも決め、宇野を脅かす。だが宇野も左ミドル、左ローを連続でヒットさせると、アヴィラの右ミドルをキャッチしてテイクダウン。終盤は立たれてしまい、1Rのポイントを取られたものの、いい組み立てを作る。
 2Rも宇野が左ミドルと前蹴りを効かせ続け、中盤のアヴィラのタックルもきっちりと切ると、脇の差し合いの攻防を制してテイクダウンに成功。バックチョークを狙い、失敗したものの上になる。いったん立たれるも、スタンドでアームロックを仕掛けながらグラウンドに引きずり込み、バックマウントを奪ってチョークを狙い続け。ポイントを五分に戻す。
 宇野がいい流れで迎えた3R、アヴィラは減量の影響もあってかしんどそうな表情を浮かべており、宇野が序盤からテイクダウンに成功。ケージ際でアヴィラの体の上を回って首を抱えると、バックを奪ってチョークを極めタップアウト。得意パターンで勝負を決めた。




第4試合 125ポンド(56.7kg)契約 5分3R
×マモル(シューティングジム横浜/KOTCジュニアフライ級(56.7kg)王者、元修斗フェザー級(60kg)&バンタム級(56kg)世界王者/56.3kg)
○山上幹臣(総合格闘技道場STF/修斗フライ級(52kg)世界王者/56.6kg)
判定0-2 (鈴木28-28/豊永27-29/中井27-29)

 階級が下ながらもリーチで勝る山上が、サウスポーに構えて右ジャブを突きながら、左ストレートを的確にヒット。マモルが前に出てくれば、ケージの中を回ってかわし、1Rを優位に運ぶ。
 2R開始早々、左ミドルを放った際にスリップしたが、マモルのタックルを切ってバックに回りこみ、チョークを狙い続ける。スタンドに戻ると、若干攻め疲れた様子を見せ、少し後退すると、マモルの右ローがローブローに。山上はのた打ち回り、マモルに減点1。山上に5分ほど休憩時間が設けられたが、疲労は隠せず。だが終盤、ケージ際の攻防で、マモルの右肘のタイミングを読んで片足タックルを仕掛けてテイクダウンに成功。このラウンドもポイントを取り、3点差をつける。
 3Rはケージ際のスタンドの攻防が増え、またもマモルの肘のタイミングを読んで片足タックルを仕掛けるが、ローブローの影響もあってか、テイクダウンにつなげられず。タックル切ったマモルは、ケージを背中にして山上を座らせた状態で、胸元に膝を叩きこむ。終盤には山上のタックルを切り、バックマウントを奪う等、グラウンドで主導権をキープするが、一本にはつなげられず。3Rにポイントを取り返したに留まり、山上の判定勝ちとなった。




第3試合 135ポンド(61.2kg)契約 5分3R
×西浦ウィッキー聡生(STGY/61.1kg)
○根津優太(和術慧舟會東京道場/修斗フェザー級環太平洋10位/60.3kg)
判定0-3 (中井27-30/豊永28-29/芹沢28-30)



 2年半ぶりの試合で、1階級落としたウィッキー。サウスポーに構えてガードを下げ、伸びのあるパンチを振り回すスタイルは変わらない。時折右フックをヒットさせるが、根津も細かく右のミドルとローをお返しし続ける。
 2Rに入ると、根津がウィッキーをケージに押し込む。ウィッキーはテイクダウンを許さないが、離れ際に根津は右肘を叩きこみ、印象を良くする。終盤にウィッキーは右の前蹴りやローを当てる場面が増えるが、今ひとつインパクトに欠ける。
 3Rもウィッキーはパンチを時折当てるが、単発止まりが続いてしまう。根津は2R同様、右肘をヒット。お互い決定打が乏しく、僅差の展開が続いたが、2R以降の積極性で勝った根津が判定勝ちした。



第2試合 145ポンド(65.8kg)契約 5分3R
○石原夜叉坊(修斗GYMS直心会/65.5kg)
×森 興二(クロスワンジム湘南/65.5kg)
1R 2'12" KO (左フック)



 石原は約9ヶ月のブランク中、アルファメールで武者修行を行なっており、持ち前の打撃の破壊力もより磨きがかかった印象。サウスポー同士のパンチの攻防で、的確に左フックを2連続でクリーンヒットしダウンを奪う。いったんグラウンドになった後、スタンドに戻り、再び打撃戦になると、うつろな表情の森に左ミドルを効かせた後、左フックを叩きこみノックアウトした。


第1試合 215ポンド(97.5kg)契約 3分3R
○ガブリエル・ゾボ・ラビー(フランス/GRABAKA/95.6kg)
×ルーカス谷(ブラジル/カルロス・トヨタBJJ/96.1kg)
判定3-0 (鈴木30-27/中井29-28/芹沢30-28)

 1R、手足の長いラビーが前蹴りや飛び膝で谷を脅かすが、まだ身体能力を活かして力いっぱい攻めきれてない様子。2R序盤、谷がタックルで倒し直でマウントを奪うが、ラビーがリバースして上に。しかし上から攻めあぐねる。3Rはスタミナを切らした両者のお見合い状態が続き試合終了。本戦扱いではあったが、第2試合以降の選手との技量差は明白だった。


オープニングファイト第3試合 135ポンド(61.2kg)契約 3分3R
○渡部修斗(NEXESANSE/チームZST/61.7kg→61.2kg)
×久保慎太郎(GRAACA MMA 釜石ベース/61.0kg)
判定3-0 (鈴木29-28/豊永29-28/中井29-28)

 1R、2Rは渡部が持ち前のレスリング力を活かし、テイクダウンとパウンドで優勢。だがその先の攻め手に欠け、3Rには中盤にブレイクがかかると、久保の左ストレートをもらった後、苦し紛れに仕掛けたタックルを切られバックを取られてパウンドを浴びて劣勢に。勝ったものの3Rのポイントを許してしまった。


オープニングファイト第2試合 155ポンド(70.3kg)契約 3分3R
○川名雄生(SHINWA MMA ACADEMY/70.0kg)
×菅原和政(MASTER JAPAN/70.3kg)
判定3-0 (鈴木30-27/中井29-28/豊永30-27)

 ZST 8戦4敗と経験で勝る川名が、タックルからのテイクダウンとパウンドで優勢をキープし完勝した。


オープニングファイト第1試合 115ポンド(52.2kg)契約 3分3R
×宍野ジョー(和術慧舟會トイカツ道場/51.6kg)
○澤田龍人(AACC/51.7kg)
3R 2'36" 腕ひしぎ十字固め

 両者プロ修斗デビューはまだの選手。アマ修斗4戦全勝の17歳・澤田が高いポテンシャルを発揮。豪快なジャーマンスープレックスや、アナコンダチョーク、バックチョーク、腕十字等で再三チャンスを作る。まだ詰めが甘くなってしまうところがあったが、最終的には一本を奪取した。


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