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弘中邦佳&堀口恭司、元UFC勢にユニファイドルールで判定勝ち:12.24 代々木

  • VTJ
  • 更新・2012-12-24 (Mon)23:20
VTJ 1st
2012年12月24日(月/祝) 代々木競技場第二体育館
 94年から7度開催されたVTJが、UFC等米国の大会と同じ「ユニファイド(統一)ルール」と八角形のケージを採用した大会に生まれ変わり再始動。メインではかつてのVTJの主力だった佐藤ルミナが所英男にわずか39秒でKO負けを喫し、弘中邦佳と堀口恭司はUFC参戦経験のある海外勢に判定勝ち。藤井惠はV.V Meiと一進一退の好勝負を繰り広げ、大沢ケンジはリオン武との打撃戦を制した。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


第7試合 メインイベント 135ポンド(61.2kg)契約 5分3R
×佐藤ルミナ(roots/元修斗ライト級(65kg)環太平洋王者/61.1kg)
○所 英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス/DREAM JAPAN GP 2011バンタム級(61kg)トーナメント優勝/61.0kg)
1R 0'39" KO (グラウンドパンチ)



 開始前にはDREAMでおなじみ、佐藤大輔氏制作の紹介VTRが流れ、その中で「ZST、HERO'S、DREAMでの10年間を全てルミナさんにぶつけたい」と語っていた所。開始まもなく、左フックを当てると、前方に距離を詰める。ルミナも頭から突っ込むように組みにいくと、所が足払いでテイクダウンに成功。仰向けに倒れたルミナに、所は飛び込むように右のパウンドをクリーンヒットすると、そのまま上に。亀になったルミナに肘打ちとパウンド連打し、芹沢健一レフェリーがストップした。



 ストップ前後、場内は歓声と悲鳴に包まれたが、動けなくなったルミナの顔を所が心配そうにのぞきこむ様子がモニターに映し出されると、一瞬会場が静まり返る。すぐに所の勝利が宣告されると、再び場内は歓声に包まれ、ルミナも意識を取り戻したが、観客にとってもショッキングな結末だったことを象徴するような一幕だった。
 試合後の所は「3Rフルに使って最後仕留めれたらと思ってましたが、たまたまこういう結果になりました」と試合を振り返り、「宮下トモヤ選手、志半ばで天国に行きましたけど、彼のおかげでみんなに絆が深まりました。この縁は一生ものだと思います」と宮下さんにメッセージを送った。


第6試合 155ポンド契約(70.3kg) 5分3R
○弘中邦佳(マスタージャパン/修斗ウェルター級(70kg)世界王者/70.1kg)
×カーロ・プラター(ブラジル/THG JITSU/69.9kg)
判定3-0 (鈴木29-28/中井29-28/芹沢29-28)



 UFCがスタートした翌年の1994年、日本版のバーリトゥード(何でもあり)の大会として修斗が開催したVTJ(バーリ・トゥード・ジャパンオープン)。ヒクソン・グレイシーを筆頭とした世界の強豪を招聘し、打倒・世界を基本コンセプトに1999年まで毎年開催され、修斗の1年最大のお祭りイベントとなっていた。2009年に1度復活した際は、半分の試合は修斗ルールで行われる等、普通のビッグイベントの雰囲気だったが、2012年版のVTJはUFC等米国の大会と同じ「ユニファイド(統一)ルール」と八角形のケージを採用。メインイベントはかつてVTJの常連のルミナが務めたが、打倒・世界という大会本来のコンセプトに近いのはセミファイナル以下の日本とアメリカ大陸勢の対抗戦3試合だった。

 弘中は2006年から2008年までUFCに参戦し、ユニファイドルールでの戦い方を熟知しているが、対するプラターに至っては今年10月までUFCに参戦していた選手。1R、ケージ際の脇を差し合った状態から、反り投げを決めてサイドポジションを奪い、さすがの強さを印象づける。間も無く弘中は立ち上がるが、スタンドでなかなか攻めきれない。ユニファイドルールではラウンドごとの採点も10-9や10-8と必ずどちらかにポイントを割り振るラウンドマストシステムが採用されるため、接戦の場合は1回のテイクダウンの差がポイントを左右し、UFCでも多くの日本人選手がポイントを取り逃して接戦を落とすことが多々あった。日本の主な総合格闘技団体でこの採点方法を取り入れたのは今回が初で、ケージや肘打ち導入よりも、むしろこの点に大きな意義がある。



 1Rのポイントを取られた弘中は、2Rはテイクダウン狙いに攻撃をシフト。開始まもなく、左フックの後にタックルを仕掛け、ケージに押し込んでからテイクダウンに成功。ハーフガードから肩固めを狙う。いったん立たれたものの、終盤のプラターの投げを潰して上になると、いったん立ち上がって右のパウンドをヒット。顔をそらしたプラターのバックに回り込み、数十秒後にラウンド終了のブザーが鳴る。
 2Rにポイントを取り返した弘中は、3Rも同様にタックルからテイクダウンに成功。プラターが立とうとすると、潰してバックに回り込む。弘中はケージに背中をつけた状態で、両足で相手をガッチリとロックし、時折鉄槌を当てて嫌がらせを続ける。だがプラターもなかなかアゴを上げず、チョークは極められず。最後は弘中がフェイスロックを仕掛けたところで試合終了。3Rも弘中がポイントを奪い判定勝ちした。



第5試合 125ポンド契約(56.7kg) 5分3R
×マモル(シューティングジム横浜/元修斗フェザー級(60kg)&バンタム級(56kg)世界王者/55.5kg)
○ダレル・モナヒュー(米国/ミレニアMMA/56.6kg)
判定1-2 (芹沢28-29/豊永29-28/中井27-30)



 3R終始スタンドの攻防。1R、サウスポーのモナヒューが左ストレート、左ジャブ、左ミドル、右アッパーを当てれば、マモルも右ミドルを返すが、モナヒューをなかなか捕まえきれない。2Rも接戦で同様の攻防が続くが、終盤にようやくマモルが組み際に右肘を駆使するように。3Rは組もうとするモナヒューに右肘をヒットし続け、ようやくマモルが好印象を残すが、今ひとつ攻めきれないまま試合終了。ジャッジの採点が割れたものの、ボクシングテクニックで上回ったモナヒューが勝利をもぎ取った。


第4試合 135ポンド(61.2kg)契約 5分3R
○堀口恭司(KRAZY BEE/修斗フェザー級(60kg)世界2位/61.0kg)
×イアン・ラブランド(米国/SPORTS LAB/Tachi Palace Fightsバンタム級(61.23kg)王者/61.1kg)
判定3-0 (鈴木29-28/豊永29-28/中井29-28)



 1R、堀口が回って距離を取りながら、素早く飛び込んで左右のストレートをヒット。リング上でも見せていたスピードのある動きが、広いケージだとさらに活きる。中盤過ぎには右のロングフックでダウンを奪うことに成功。鉄槌の連打でストップ寸前まで追い込む。
 だが2Rに入るとラブランドは体力を回復。変則的な左ハイで堀口を脅かす。そして終盤、堀口が頭を下げたタイミングで左のハイをヒット。ひるんだ堀口の背後にラブランドが回り込み、チョークとギロチンで逆転勝ちに迫る。



 これでポイントが五分となり、3Rはお互いスタンドで慎重な攻防が続いたが、中盤過ぎ、堀口の左ミドルがクリーンヒットし、ラブランドが後ずさり。その後も堀口の左ミドル、三日月蹴りが度々当たり、そのまま優勢をキープし、3R目のポイントを奪って判定勝ちした。



 今回参戦したアメリカ大陸勢3人の中で、最も実力が高かったラブランドを下した堀口は、試合後のマイクで「これからもっと上の舞台で戦いたいんで、ここで頑張ります」とアピール。ポテンシャル的にも今回出た日本人では一番で、今春開催予定のVTJ 2ndでも活躍が期待できそうだ。


第3試合 女子115ポンド(52.1kg)契約 5分2R
○藤井 惠(AACC/51.9kg)
×V.V Mei(フリー/元VALKYRIEフェザー級(52.2kg)王者/52.1kg)
判定3-0 (豊永20-18/中井20-18/鈴木20-18)



 1R、藤井が序盤からタックルでテイクダウンに成功。Vが立ち上がろうとすると、背後に回り込んでチョークを仕掛ける。Vは脱出し、その後も度々テイクダウンを許すが、下から腕十字を狙ったり、マウントを取られてから金網を蹴って脱出したりと、藤井の動きに対応する。
 2Rも藤井が再三テイクダウンを奪って主導権をキープ。ケージ際で上になり、肘打ちを落とす動きは、アメリカで試合しているだけあり慣れている。だがマウントを返されて下になると、Vが右のパウンドを藤井のアゴにクリーンヒット。何時か藤井の動きが止まる。終盤には藤井が下からの腕十字を仕掛け、芹沢レフェリーがキャッチサインを出すが、Vは体を伸ばしてパウンドを的確に当てて脱出。打撃では優位に立ったが、両ラウンドとも主導権を維持した藤井にフルマークでポイントがつき、藤井の判定勝ち。Vは敗れたものの、日本の女子の総合の歴史に残る好勝負を藤井と作り上げ、観客に大きな印象を残した。




第2試合 136ポンド(61.6kg)契約 5分3R
×リオン武(シューティングジム横浜/元修斗ライト級(65kg)世界王者/60.6kg)
○大沢ケンジ(和術慧舟會HEARTS/DREAM JAPAN GP 2011バンタム級(61kg)トーナメント3位/60.5kg)
判定0-3 (芹沢28-29/豊永28-29/中井28-29)



 1R、大沢が右ボディストレートを主体に、パンチを的確にヒット。終盤にはリオンをケージに押し込む。僅差の展開ながら、ポイントをつけるなら大沢という内容だ。
 2Rも大沢がパンチで優勢で、リオンはなかなか手が出せない状態だったが、終盤のクリンチの後、押し離してからの左の肘打ちが炸裂し、大沢がダウン。大沢が立った後も、ケージに詰めて左の膝蹴りをボディに叩き込み反撃を続ける。
 ポイント五分で迎えた3R、インターバル中に息を吹き返した大沢は再び右ボディを主体としたパンチで優勢。リオンは終盤になってパンチの連打で大沢を下がらせたが、やや反撃が遅かったか?ジャッジは大沢を支持し、大沢の判定勝ちとなった。
 試合後のマイクで大沢は「1つ上の階級のトップのリオン選手に勝てました。僕はバンタム級で確実にトップにいると思うので、もっと僕の名前の上がる選手とやらせてください。坂本さん、バリジャパ大好きです」と坂本一弘サステイン代表にアピールした。


第1試合 177ポンド(80.2kg)契約 5分3R
○中村K太郎(和術慧舟會K太郎道場/修斗ミドル級(76kg)世界3位・元環太平洋王者/80.3kg)
×鈴木信達(フリー/78.5kg)
1R 2'03" 一本 (チョークスリーパー)



 サウスポーのK太郎が、首相撲からの膝蹴りと、離れ際の右ストレートをヒット。鈴木の右ミドルをすくって倒して上になると、鈴木を立たせるふりをして背後に回り込み、じっくりプレッシャーをかけて最後はチョークを極めてタップアウト。格の違いを見せつけた。


オープニングファイト 160ポンド(72.5kg)契約 5分3R
○星野大介(総合格闘技津田沼道場/72.3kg)
×クンタップ・ジャレンチャイ・ソムチャイ(タイ/ムエタイワールドジム/元WMC世界ウェルター級王者/71.2kg)
1R 2'19" 一本 (腕ひしぎ十字固め)

 サウスポーの星野に対し、クンタップが右回りで蹴りを的確にヒット。右のインロー、ミドル、ストレートの順でクリーンヒットし、星野をぐらつかせる。だがクンタップがケージまで詰めてくると、星野はそのまま引き込んで下から腕十字。総合2戦目のクンタップは持ち上げようとするが逆に極まりが深くなりタップした。



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