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ジョン・ジョーンズ、ダニエル・コーミエをKOし王座返り咲き:7.29 アナハイム

  • UFC
  • 更新・2017-08-01 (Tue)12:31
UFC 214: Cormier vs. Jones 2
2017年7月29日(土/現地時間)米国カリフォルニア州アナハイム:ホンダ・センター
 当て逃げ事件で王座はく奪、禁止薬物使用で大一番が延期と、不祥事が続いた元ライトヘビー級王者・ジョン・ジョーンズだが、2年半前の8度目の防戦戦で下した現王者・ダニエル・コーミエを、3R左ハイからのパウンドでKO。試合後は批判したファン、舌戦を繰り広げたコーミエに対し感謝の言葉を述べた。
  レポート:井原芳徳  情報協力:UFC日本広報  Photos courtesy of Zuffa LLC / Getty Images
  中継:DAZN(第8試合~)、8/5(土)22時~ FOXスポーツ&エンターテイメント



第12試合 メインイベント UFCライトヘビー級タイトルマッチ 5分5R
×ダニエル・コーミエ(王者)※3度目の防衛戦
○ジョン・ジョーンズ(1位、元王者)
3R 3'01" KO (グラウンドパンチ)
※ジョーンズが王者に

 15年1月、コーミエに判定勝ちし、8度目の王座防衛に成功したジョーンズだが、4月の当て逃げ事件で王座はく奪と無期限出場停止処分に。その後も交通違反の事件を繰り返したが、昨年4月に復帰し、オヴァンス・サンプルーに判定勝ちし暫定王者となった。ところが7月のUFC 200でのコーミエとの王座統一戦の直前に禁止薬物使用が発覚し、今度は1年間の出場停止処分と暫定王座はく奪となり、ようやく処分が明けて2人の再戦が実現した。コーミエは15年のジョーンズの王座はく奪直後の王座決定戦でアンソニー・ジョンソンに勝利。その後は15年10月にアレクサンダー・グスタフソン、今年4月にジョンソン相手に防衛し、王座を保っている。
 UFC日本広報のプレスリリースによると、ジョーンズは「コーミエは“自分は良い人でお前は悪いヤツ”という物語に固執している。自分にはもっと辱めが必要だと考えている」と強気に主張し、「もう自分の生き方を邪魔されるのにはウンザリだ。この試合には勝つ。そして自分の人生を取り戻す」と、王座奪還に向け宣言。コーミエは「彼は悪魔に魅入られている。悪魔に乗っ取られていることを自分で認めない限り、克服などできない。あいつは自分がけん伝しているような人間になることができるかもしれない。ただそのためには、今回、俺に負ける必要がある」と、ジョーンズへの敵意をむき出しにしていた。

 1R、長身のジョーンズが序盤から積極的にパンチ、前蹴りを放ち、組み付いて倒す。すぐスタンドに戻ると、コーミエは圧力をかけて距離を潰そうとする。ジョーンズは回りながら右足での関節蹴りや左のテンカオで対応。時折サウスポーにスイッチし左のパンチを当てる場面も。コーミエはなかなか攻撃を当てられないが、時折金網に詰めて右のパンチを当てる場面があり、劣勢ながらも危険なムードを漂わせる。
 2R、コーミエが右ローを当てたが、距離が近いためバッティングとなり、コーミエは右まぶたをカットし少し出血する。コーミエは左ボディをもらっても圧力をかけ続け、右フックを時折ヒット。ハイキックを肩で受けてからも首を振り、強気な姿勢を示す。クリンチの展開でムエタイ式の崩しを決めたり、組んで突き放しての右ミドルを当てる場面もあり、テクニシャンぶりも発揮する。終盤、右フックを当てると場内は歓声。ジョーンズが半身で逃げる場面もあり、コーミエが好印象を残すラウンドに。
 3Rもコーミエが圧力をかけようとするが、ジョーンズは体力のある序盤から右の関節蹴り、左ローを積極的に当て、左ボディも叩き込んで、コーミエを封じるように。それでも攻撃が減ってしまうと、コーミエに詰められ2Rまでのように回ってかわす展開に戻ってしまうが、ジョーンズは左ボディストレートを軽く当ててジョーンズの前進を一瞬止めた後、左ハイをクリーンヒット。不意打ちをくらったコーミエは真っ直ぐ下がり、ジョーンズは左の飛び膝を放ち、コーミエはふらついて倒れる。ジョーンズは背中を向けて倒れたコーミエにパウントと肘のラッシュ。王座戦のためビッグ・ジョン・マッカーシー・レフェリーもいつも以上に慎重だったが、パウンドのヒットが続くとストップ。ジョーンズが持ち前の殺傷能力をここ一番で発揮し、王座返り咲きに成功した。
 ジョーンズは「信じられない。皆に感謝する。ありがとう。俺のことを嫌いな人にも否定的な人にも、皆に感謝しているし、皆のことを愛している」と話した後、これまで激しい口論や殴り合いも経験してきたライバルのコーミエについて次のように言葉を残した。
「この場を借りてダニエルに感謝を伝えたい。一番のライバルであり、俺のモチベションを高めてくれる相手だ。彼は真のチャンピオンだった。チャンピオンのあるべき姿、夫として父親としてあるべき姿を見せてくれている。チームメイトや皆にもたくさんの良い影響を与えてきた人だ。残念なことに、俺たちは敵同士だったけど、彼は彼の人生において一生涯、真のチャンピオンであり続ける」

 敗れたコーミエは悔し涙を流しつつも「いい展開だったが、ハイキックをもらってしまった。僕が勝っていればライバル関係も何もなかった」と最後まで強気のコメント。続けて再びマイクを持ったジョーンズは、元ヘビー級王者のブロック・レスナーを挑発するコメントを残した。



第11試合 UFCウェルター級タイトルマッチ 5分5R
○タイロン・ウッドリー(王者)
×デミアン・マイア(1位)
判定3-0 (50-45/49-46/49-46)
※ウッドリーが3度目の防衛

 ウッドリーは昨年7月にロビー・ローラーをKOして王座を獲得。スティーブン・トンプソンとの11月の初防衛戦では引き分けたが、今年3月の再戦では判定2-0ながらも勝利をもぎ取った。対する39歳のベテラン・マイアは、UFCに上がり続けて10年。14年5月のアレクサンダー・ヤコブレフ戦以降は、ニール・マグニー、カーロス・コンディット、ホルヘ・マスヴィダルら相手に7連勝し、ミドル級時代の7年前のアンデウソン戦以来となるタイトルマッチが用意された。

 1R、柔術元世界王者のマイアが序盤から片足タックルを再三仕掛けてテイクダウンを狙うが、ウッドリーは金網を背にしながら、つかまれた足の反対方向に動いて逃げ続ける。離れればサウスポーのマイアに対し、左ジャブのフェイントを駆使しながら、時折右のパンチを当てる。早くもマイアは左まぶたを腫らし、印象が悪い。
 2Rもウッドリーがパンチを当て、タックルを切り続け主導権。だが中盤以降、お互いのアタックが減り、観客からも少し不満の声が飛び出す。3Rも同様の構図で、ウッドリーが右ストレートでダウンさせる場面はあったが、ヒット数自体は減ってしまう。4Rも同様だが、ウッドリーはインパクトのある攻撃が出せず、場内からのブーイングも増加。タックルに果敢にトライするマイアが評価されそうなラウンドだ。5Rも4Rとほぼ同じ内容で、逃げ切ったウッドリーは両手を上げるが、観客からはブーイングが飛んだ。

 試合後、ウッドリーは「相手は7連勝していて、すべての対戦相手をテイクダウンしている。対戦相手の90%が背中を取られているんだ。今回は一度もテイクダウンされなかったし、近づくことさえさせなかった。試合の最後は息もろくにできなかったけど、最高の気分だ。自分のパフォーマンスには満足している。皆が皆、理解してくれるとは思っていない。チェスマッチだった試合に勝った」と弁解した。


第10試合 UFC女子フェザー級王座決定戦 5分5R
○クリスチャン・サイボーグ
×トーニャ・エヴァンジャー [Tonya Evinger]
3R 1'56" TKO (レフェリーストップ:左膝蹴り→グラウンドパンチ)
※サイボーグが王者に

 サイボーグはストライクフォースとインヴィクタの元フェザー級王者で、UFCではフェザー級より5ポンド軽い140ポンド(63.5kg)契約での試合で2連勝している。UFC王者・ジャーメイン・デ・ランダミーとのタイトルマッチが計画されたが、デ・ランダミーはサイボーグの過去の薬物違反を理由に対戦を拒否し、王座をはく奪されてしまった。サイボーグとインヴィクタ・フェザー級王者のミーガン・アンダーソンによるUFC王座決定戦が一旦は組まれたが、アンダーソンも欠場し、1階級下のインヴィクタ王者・エヴァンジャーとの王座決定戦に落ち着いた。エヴァンジャーはUFC初参戦だ。

 1R、序盤からサイボーグが左右のパンチを当て、エヴァンジャーはふらついて腰か引け気味の状態が続く。エヴァンジャーは1階級上での試合のため、腰回りの肉の多さが目立つ。エヴァンジャーは組み付いてテイクダウンを狙い、中盤に2度倒すが、すぐ立たれ続け、離れての打撃戦に戻る。その後も序盤のような形で、サイボーグがパンチや右ハイ等を当て続け主導権を維持する。
 2R、サイボーグは圧力をかけ続け、ローキックを着実に当て、時折パンチや右ハイも当てる。サイボーグは慎重にエヴァンジャーを削っていく。
 3Rもサイボーグは最初慎重だったが、右フック、右ハイを連続で当てると、エヴァンジャーは弱気な表情を浮かべるように。サイボーグはさらに右フック、右ミドルの連打で苦しめると、最後は組み付いて左の膝を顔面に連打し、ダウンしたエヴァンジャーに軽くパウンドを当てたところでレフェリーがストップした。




第9試合 ウェルター級 5分3R
○ロビー・ローラー(3位、元王者)
×ドナルド・セラーニ(6位)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

 1R開始すぐ、ローラーがクリンチアッパー、膝蹴りでラッシュ。セラーニは耐えつつ、次第に膝蹴りを返すようになり、中盤にはローラーの膝をもらいながらもタックルでテイクダウンを奪って上に。サイドポジションと上四方で固め、背後に回ろうとするが失敗しスタンドに戻る。セラーニは右ハイをヒット。前半に何発も打撃を当てたローラーにポイントが付く。
 2Rも1R終盤の流れ通り、セラーニが右肘打ち、右ハイ、右ミドルなどを随所で当て若干優勢。タックルのフェイントも織り交ぜながら蹴る場面も。終盤にはパンチの連打をまとめ、ポイントを取り返す。
 3R、点差を詰められてしまったローラーは、開始すぐから前に出て、サウスポーからの左ミドルを連打し先手。圧力をかけ続ける。セラーニはパンチの打ち合いで当て返す場面もあるが、下がり続けてしまい印象が悪い。結局、ローラーが3Rにポイントを取り返し判定勝ち。試合後のインタビューでは「(交通事故で)闘病中のマット・ヒューズに勝利を捧げたい」と話した。


第8試合 ライトヘビー級 5分3R
×ジミ・マヌワ(3位)
○ヴォルカン・オーズデミア(5位)
1R 0'42" KO

 開始すぐ、オーズデミアがパンチを連打して前に詰め、右腕でマヌワの脇を差す。マヌワに金網に押し込まれるが、マヌワの首を右手でつかみながら左アッパーと左フックを交互に当てると、マヌワはふらついて後退する。オーズデミアが追いかけて左フックを当ててダウンさせ、パウンドでダメ押ししレフェリーストップ。オーズデミアが秒殺勝利で王座に近づいた。試合後のインタビューで、オーズデミアは試合3日前にジョーンズ×コーミエの初対決を見て、このパンチが有効だと思ったことを明かしている。


第7試合 フェザー級 5分3R
○リカルド・ラマス(3位)
×ジェイソン・ナイト(15位)
1R 4'34" TKO

第6試合 バンタム級 5分3R
○アルジャメイン・スターリング(8位)
×ヘナン・バラオン(フェザー級13位)
判定3-0 (29-28/29-27/30-26)

第5試合 フェザー級 5分3R
○ブライアン・オルテガ(8位)
×ヘナート・モイカノ(9位)
3R 2'59" フロントチョークスリーパー

第4試合 フェザー級 5分3R
×アンドレ・フィリ
○カルヴィン・ケーター [Calvin Kattar]
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第3試合 女子ストロー級 5分3R
○ケイリン・カラン [Kailin Curran]
×アレクサンドラ・アルブ [Alexandra Albu]
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

第2試合 フライ級 5分3R
×エリック・シェルトン
○ジャレッド・ブルックス
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)

第1試合 ライト級 5分3R
×ジョシュ・バークマン
○ドリュー・ドーバー
1R 3'04" KO

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