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ロバート・ウィテカー、8連勝でミドル級暫定王者に:7.8 ラスベガス

  • UFC
  • 更新・2017-07-09 (Sun)15:45
UFC 213: Romero vs. Whittaker
2017年7月8日(土/現地時間) 米国ネバダ州ラスベガス・T-Mobileアリーナ
 女子バンタム級王座戦の中止で急きょメインに格上げとなったミドル級暫定王座決定戦だが、5R制の魅力の詰まった好勝負に。2Rまでロメロがレスリングと関節蹴りでポイントを先取したが、3Rからウィテカーがじわじわと打撃で反撃し逆転判定勝ち。8連勝でミドル級暫定王者となった。

  レポート:井原芳徳  情報協力:UFC日本広報  Photos courtesy of Zuffa LLC / Getty Images
  中継:UFCファイトパスDAZN




第11試合 メインイベント UFCミドル級暫定王座決定戦 5分5R
×ヨエル・ロメロ(1位)
○ロバート・ウィテカー(3位)
判定0-3 (47-48/47-48/47-48)
※ウィテカーが暫定王者に

 夏の恒例、UFCインターナショナルファイトウィークの締めくくりとなる今大会。元々、女子バンタム級チャンピオンシップ・アマンダ・ヌネス(王者) vs. ワレンチナ・シェフチェンコ(1位)がメインイベントだったが、ヌネスが当日に体調を悪化し中止に。結果、ロメロ×ウィテカーがメインイベントに格上げとなった。ミドル級は王者・マイケル・ビスピンが昨年10月に初防衛したが、膝の怪我で2度目の防衛戦ができないため、暫定王座決定戦が組まれた。
 ロメロはキューバ出身で00年シドニー五輪レスリング銀メダリスト。現在40歳。09年にMMAに転向し、13年からUFCに上がり、リョート・マチダ、ホナウド・ジャカレイを下し、昨年11月のクリス・ワイドマン戦のKO勝ちまで8連勝の快進撃を続けている。ワイドマン戦の前は禁止薬物の陽性反応で半年の出場停止処分を受けていた。
 ウィテカーは現在26歳。12年からUFCに上がり、2連敗したこともあったが、14年6月のマイク・ローデス戦から今年4月のジャカレイ戦まで7連勝と好成績を残している。

 1R、ロメロはサウスポーに構え、右の前蹴りをウィテカーの左膝に当てる関節蹴りを主体とした蹴りを多用し、ウィテカーはパンチを狙う展開。中盤、ロメロがタックルで倒すが、トップキープしきれずすぐにスタンドへ。ロメロは再びタックルを仕掛け、切られたらすぐに押し込む。お見合いに戻るが、終盤にもロメロがタックルにトライ。終了間際、ウィテカーが右ハイを放つとロメロの顔面をかすめるが、それまでの攻撃に積極性が乏しく、タックルにトライし続けたロメロが好印象を残すラウンドとなる。
 2R、スタンドの展開が続くが、1分半過ぎにロメロが片足タックルでテイクダウンに成功すると、オクタゴンの中央あたりでトップをキープする。中盤、ロメロがバックに回るが、ウィテカーは立ち上がり、ロメロはしがみついたまま金網に押し込む。残り1分、膠着ブレイクがかかるが、終盤はロメロが押し込み続け、最後は両脇をさした状態から倒して終了。ロメロが得意のレスリングでポイント差を広げる。
 だが3R、ロメロは攻め疲れたか?少し息が荒くなり、動きのキレが落ちて来る。するとウィテカーの空手仕込みの右のストレート、右の前蹴りが当たり出す。ロメロはステップして距離を取りながら連打を防いで回復させるが、金網を背負う時間が続いて印象が悪い。ウィテカーが1点差に持ち込む。
 4R、ロメロは比較的体力のある序盤からタックルを仕掛けて振り回し、金網際で背後からしがみつき続けるが、ウィテカーは1分半で突き放す。ウィテカーも防御した影響で少し息が荒くなってきたが、3分過ぎから右のミドル、前蹴りを当てて、ロメロを苦しめる。ロメロは消耗が激しく、タックルを簡単に切られるように。ウィテカーは金網に詰めてパンチの連打をまとめる場面もあり全般に好印象。ポイントを五分にまで戻す。
 5Rもウィテカーがその流れのまま、積極的に右ミドル、テンカオ、前蹴り、ストレートを当て続けて主導権。息が上がったロメロはほとんど攻撃が出せなくなり、時折放つフックは空を切る。3分半過ぎ、ウィテカーが軽く前蹴りを放った際に、ロメロはバランスを崩して倒れ、ウィテカーはオクタゴン中央あたりでトップに。終盤、ハーフから右肘を連打し、ハーフをキープして試合終了。ウィテカーが3Rからの巻き返しに成功し、判定勝ちで暫定王座獲得に成功した。



 試合後の勝者インタビューの最中、試合をオクタゴンサイドで見守っていたビスピンがマイクを持ち「いい試合だった」とウィテカーを称えつつ、持参した正王者のベルトをマットに置き「これのために戦おう」とウィテカーとの統一戦を約束。ウィテカーは「もちろんやるよ」と笑顔で受け答えした。


第10試合 ヘビー級 5分3R
×ファブリシオ・ヴェウドゥム(1位、元王者)
○アリスター・オーフレイム(3位)
判定0-2 (28-28/28-29/28-29)

 両者は3度目の対戦。06年5月のPRIDE無差別級GP一回戦ではヴェウドゥムがアームロックで一本勝ちしたが、11年6月のストライクフォース・ヘビー級GP一回戦ではアリスターが判定勝ちしている。以降、両者ともUFCに移り、ウェウドゥムは14年に暫定王者、15年に正王者になり、昨年5月にスティペ・ミオシッチに敗れ初防衛に失敗したが、9月にはトラヴィス・ブラウンに判定勝ちしている。アリスターも同じ大会でミオシッチの王座に挑戦したがKO負け。今年3月の再起戦ではマーク・ハントをKOしている。
 1R、アリスターはほとんどステップせず、ガードを下げて相手を誘うような構えを続け、スイッチも織り交ぜて、時折フックを振るう。ヴェウドゥムは距離を取って慎重に見つつ、右のミドルやローで応戦。両者手数が少なく、採点が難しいが、プレッシャーをかける時間の長いアリスターが若干優勢だ。



 2R、ウェウドゥムは組み付くと、自ら座り込んで引き込み、グラウンド勝負を望むが、アリスターは付き合わず、30秒ほどでスタンドに戻す。打撃戦は1Rと同じような構図が続く。アリスターが左アッパーと左膝を当てると、ウェウドゥムはまたも引き込むが、これもアリスターがスタンドに戻す。ウェウドゥムは打撃戦を嫌っているように見えて印象が悪い。アリスターは左フックと左ミドルを連続でヒット。終盤にも左ストレートを当て、手数は相変わらず少ないものの、随所の打撃の切れ味で好印象を残し、ポイント差を広げる。
 3Rもお互い慎重な展開が続いたが、ヴェウドゥムが右ミドルを当て、アリスターがサウスポーにスイッチした直後、ようやくウェウドゥムの左ジャブの連打から右ストレートを炸裂。さらに首相撲で捕まえて膝を顔面に叩き込むと、アリスターがダウンする。ヴェウドゥムはそこからギロチンを狙って失敗するが、スタンドに戻ってもアリスターのダメージが残り、ヴェウドゥムはパンチを連打して追い詰めてからテイクダウンし、金網際でトップをキープしてパウンドをコツコツと落とし続けて終了する。ジャッジ1者はヴェウドゥムに2点をつけたため合計でドローとなったが、残り2者が順当に1点のため、2Rまでの2点差を埋められず、アリスターが逃げ切る形で判定勝ちした。観客から採点に不満を示すブーイングも飛んだが、ポイントゲームで考えれば仕方ないところだろう。


第9試合 ヘビー級 5分3R
×ダニエル・オミランチェク(15位)
○カーティス・ブレイズ [Curtis Blaydes]
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)


第8試合 ライト級 5分3R
○アンソニー・ペティス(フェザー級6位、元ライト級王者)
×ジム・ミラー
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 ペティスはフェザー級から再びライト級に戻しての初戦。1R、サウスポーのミラーが左のインロー、オーソドックスのペティスが右ミドルを当て、時折パンチも交錯。中盤、ペティスが右ミドルを当てた後、右のテンカオで金網に詰めると、右のパンチを連打する場面が増えてくる。終盤はミラーも持ち直したが、中盤攻め込まれた印象が悪い。
 だが2Rに入ると、インターバルで集中力が途切れたか?ペティスはローを蹴られた左足を引きずるような、少しぎこちない足取りに。ペティスが右ハイを当てると、ミラーは蹴り足をつかみつつ左ローで足を刈るようにして倒して上に。ペティスは下から三角を狙うが、ハイで左目尻を切られたミラーが大量に出血している影響もあって滑ってしまう。ミラーは上をキープした後、バックマウントを狙うが、少し乗り過ぎてしまい下に落ち、ペティスがトップに。途中立ち上がりつつパウンドを落として反撃する。残り1分、サイドポジション、バックマウント、トップポジションと動き続けて攻勢を印象付ける。ペティスが2点差をつけて3Rへ。
 3R、足のダメージが回復したペティスは、回りながら右ハイ、右ローをコツコツとヒット。ミラーは時折左ローを当てるが、切れ味は落ちている。中盤、ミラーがタックルを仕掛けるが、ペティスは切って金網に押し込み続け防御。終盤、ペティスがカポエイラのような側転蹴りを出し、愛称の「ショータイム」らしさを見せれば、ミラーも真似る一幕も。結局、3Rもペティスがポイントを取り、ミラーも見せ場はあったがペティスの完勝というスコアになった。


第7試合 バンタム級 5分3R
○ロブ・フォント(15位)
×ダグラス・シウバ・ジ・アンドラージ [Douglas Silva de Andrade]
2R 4'36" フロントチョークスリーパー

第6試合 ヘビー級 5分3R
×トラヴィス・ブラウン(9位)
○アレクセイ・オレイニク [Oleksiy Oliynyk](14位)
2R 3'44" チョークスリーパー

第5試合 ウェルター級 5分3R
○チャド・ラプリーズ
×ブライアン・カモッツィ
3R 1'17" TKO

第4試合 ミドル級 5分3R
○チアゴ・サントス
×ジェラルド・マーシャート [Gerald Meerschaert]
2R 2'04" TKO

第3試合 ウェルター級 5分3R
×ジョーダン・メイン
○ベラル・ムハマッド [Belal Muhammad]
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)

第2試合 フェザー級 5分3R
○コーディ・ステーマン [Cody Stamann]
×テリオン・ウェア [Terrion Ware]
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)

第1試合 ライトヘビー級 5分3R
○トレヴィン・ジャイルズ [Trevin Giles]
×ジェームズ・ボクノビック [James Bochnovic]
2R 2'54" KO

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