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コナー・マクレガー、UFC史上初の2階級同時制覇:11.12 ニューヨーク

  • UFC
  • 更新・2016-11-13 (Sun)23:15
UFC 205: Alvarez vs. McGregor
2016年11月12日(土/現地時間) 米国ニューヨーク州:マディソンスクエアガーデン
 ニューヨーク州で19年ぶりにMMAが認可され初の大会は3階級の王座戦が並ぶ豪華カードに。メインではエディ・アルバレスのライト級王座に、フェザー級王者のコナー・マクレガーが挑戦し、マクレガーが打撃で圧倒し2R KO勝ちを果たした。ウェルター級王者のタイロン・ウッドリー、女子ストロー級王者のヨアンナ・イェンジェイチックは防衛成功した。
  レポート:井原芳徳  写真提供:UFC日本広報
 (中継:11月19日(土)午後10時~ FOXスポーツ&エンターテイメント)


第11試合 メインイベント UFCライト級チャンピオンシップ 5分5R
×エディ・アルバレス(王者)※初防衛戦
〇コナー・マクレガー(挑戦者、フェザー級王者)
2R 3'04" KO (パンチ連打)
※マクレガーが新王者に

 かつてDREAMで活躍し、ベラトールでも王者になったアルバレスは、7月にハファエル・ドス・アンジョスを破りUFC王座を獲得。初防衛戦の相手には同時2階級制覇を目指すマクレガーが用意された。マクレガーはウェルター級でネイト・ディアスと連戦し8月にリベンジ。フェザー級王座防衛戦を避けていること、ライト級ランカーを差し置いて抜擢されたことが非難の的となっているが、人気の高さがそれらの声を押しのけた形だ。アルバレスはニューヨークに近いフィラデルフィア出身だが、ブーイングが飛び、マクレガーへの声援が上回る。

 1R、マクレガーがサウスポーに構え、アルバレスは細かくフェイントをかけて回り、1分過ぎにマクレガーの左フックが2連発でクリーンヒット。アルバレスはダウンした後にすぐ立ち上がるが、焦りの表情を浮かべる。身長は二人とも同じだが、マクレガーのリーチが勝るため、階級が下のマクレガーが大きく見える。そして2分過ぎ、マクレガーが右ジャブのフェイントから左ストレートを当て、再びダウンを奪うと上に。パウンドを落とす。1分ほどでアルバレスは立ち上がるが、金網を背にし続ける状態が続く。アルバレスは右ミドル、右フックを少し当てるが、マクレガーが圧力をかける状態は変わらない。

 2Rもマクレガーが左ストレートを当て、じわじわプレッシャーをかける。両手を後ろで組み挑発する場面も。アルバレスが強引に詰め、3連発のフックを放つが、マクレガーは軽々とかわすと、左ストレートを当ててアルバレスふらつかせる。アルバレスは苦し紛れにタックルを仕掛けるが、マクレガーは金網を背にして対処。再び離れ、アルバレスは少しずつ息が荒くなり、強引に右フックで入ろうとしたが、腰が引けており、マクレガーがかわして左右のフックを4連打。アルバレスがダウンし、マクレガーがパウンドを当てようとしたところで、ビッグ・ジョン・マッカーシー・レフェリーがストップした。

 完勝でUFC史上初の2階級同時制覇を達成したマクレガーは、ライト級のチャンピオンベルトを巻いた後「俺のもう一つのベルトはどこだ?」と叫び、アルバレスについては「驚かされたことは何もなかったね。俺のレベルじゃなかったな。体格が変わらないなら俺と互角に戦える選手などいないよ。エディは確かにウォリアーだ。ただ俺と戦うべきじゃなかったんだ」と話し、ジョー・ローガン・アナウンサーに今後の目標を聞かれると「みんな来てくれてありがとう。それにしても俺のもう一つのベルトはどこだ?」とはぐらかし、ようやくデイナ・ホワイト代表からフェザー級のチャンピオンベルトをを受け取ると「2つとも肩にかけたかったんだ。俺、かっこいいよなあー?最高の気分だ」と自画自賛しながら大喜びし、金網によじ登って勝ち誇った。



第10試合 UFCウェルター級チャンピオンシップ 5分5R
△タイロン・ウッドリー(王者)
△スティーブン・トンプソン(2位)
判定1-0 (47-47/47-47/48-47)
※ウッドリーが初防衛

 ウッドリーは7月にロビー・ローラーを1R KOし初戴冠。トンプソンは7連勝でタイトル初挑戦にたどり着いた。
 1R、トンプソンがサウスポーで低く構えて、ウッドリーが距離を取って回る状態が続く。2分過ぎ、トンプソンが右の蹴りを放つと、ウッドリーはつかんで倒しハーフガードに。右腕を枕のようにして肩固めを狙いつつ、パウンドと肘を当てる。トンプソンは鼻柱を切られ出血する。ウッドリーがポイントを取る。
 2Rもウッドリーが回って距離を取り続ける展開。3分過ぎ、トンプソンのバックスピンキックがウッドリーの脇腹にヒットする。4分ごろにはトンプソンの左ストレートもヒット。左ボディストレートも当たるようになり、トンプソンがポイントを取り返す。
 3R、トンプソンはオーソドックスに切り替え、右ストレートをヒット。フェイントを仕掛けてパンチを狙い続ける状態が続く。3分半過ぎにウッドリーが圧力をかける展開になり、右ローを当ててぐらつかせたが、打開はできず、すぐ下がる状態に戻る。終盤、ウッドリーが右フックを連続でヒット。お互い慎重で僅差のラウンドで、ポイントをつけるのが難しいが、トータルの攻勢でトンプソンか?
 4Rも同様の状況が続いたが、少し集中力が落ちたか、トンプソンはウッドリーに圧力をかけられる状態が時折見られるようになり、ウッドリーが右フックでダウンを奪う。すぐトンプソンは立ったが、再びウッドリーが右フックを当ててダウンを奪うと、すぐウッドリーが上になり、パウンド、肘の連打。立てば膝蹴り、ギロチンで攻め続け、ウッドリーはギロチンのまま引き込んで絞め上げ続ける。外れると大歓声に包まれるが、トンプソンは上から攻撃を少ししかできず。ウッドリーが2ポイントを取っても不思議ではない内容に。
 5Rは試合前半のようにトンプソンが圧力をかける状態に戻る。右ロー、右ボディを当て布石を打つが、その先に持ち込めない。ウッドリーも4Rの攻め疲れの影響か?攻撃は出せず、トンプソンがポイントを取り返すラウンドに。
 試合後、採点がなかなか読み上げられず、リングアナのブルース・バッファー氏もウッドリーの勝利と誤ってコールしてしまったが、スコアは正しく、ウッドリーがドロー防衛となった。ジャッジ2者はトンプソンに2R・3R・5Rにつけ、ウッドリーに1Rと4Rにつけ、4Rは2ポイントをつけた模様だ。


第9試合 UFC女子ストロー級チャンピオンシップ 5分5R
〇ヨアンナ・イェンジェイチック(王者)
×カロリーナ・コバルケビッチ(2位)
判定3-0 (49-46/49-46/49-46)
※イェンジェイチックが4度目の防衛

 王座変動の激しい女子バンタム級を尻目に、無敗の快進撃を続ける女子ストロー級王者・ヨアンナ。今回の挑戦者も10戦無敗で、UFC 4戦目で挑戦権を得た。両者ともポーランド人。アマ時代に対戦経験があり、ヨアンナが勝利している。
 1R、コバルケビッチはスイッチを繰り返し、ヨアンナが回って距離を取りつつ、的確に左右のパンチとローを当て続ける。3分、コバルケビッチが右のパンチを当てながら押し込むが、ヨアンナが差し返す。コバルケビッチは離れ際に右肘を当てる。離れての展開でコバルケビッチがパンチのヒットを上げるが、トータルでの主導権ではヨアンナか。
 2Rもヨアンナがロー、ミドル、肘、パンチを当てて主導権を維持。コバルケビッチは少しローが効いてきた様子でステップがぎこちなくなる。中盤、コバルケビッチはタックルを仕掛けるが、ヨアンナは突き放す。終盤、ヨアンナの右ハイをコバルケビッチが捕まえて押し込むが、これもその先の展開に持ち込めない。終盤にはヨアンナがバックハンドブローを当て、クリーンヒットにはならないが攻勢を印象付ける。
 3Rもヨアンナが離れればロー、近づけば首相撲からの膝、肘で主導権。コバルケビッチは押し込むことすらできず、手が出なくなる。ヨアンナはリズムを崩さず淡々と有効打を当て続け、満員の観衆は静かに見守る状態だ。
 4Rもヨアンナペースが続いていたが、ヨアンナが右ローを当てた後、コバルケビッチが詰めてパンチの打ち合いに持ち込み、右ストレートをヒット。ヨアンナはぐらつき後退する。コバルケビッチは再び右ストレートを当て、ヨアンナは組み付いて倒すが、すぐコバルケビッチは立ち上がる。終盤はヨアンナは持ち直し、膝蹴りを効かせるが、ポイントを取られるラウンドに。
 それでもポイントで差をつけているヨアンナは5R、手数が戻り、パンチ、ローを当て続け主導権。最後のポイントも取り、今回も順当に勝利した。


第8試合 ミドル級 5分3R
×クリス・ワイドマン(2位、元王者)
〇ヨエル・ロメロ(4位)
3R 0'24" TKO (レフェリーストップ:左飛び膝蹴り)

 1R、スタンドの展開の後、2分過ぎにワイドマンがタックルを仕掛けるが、ロメロは切る。ワイドマンは右ミドルを連打した後、カカト落としの直後にタックルを仕掛け、これも切られてしまうが、積極性は印象付ける。終盤、ワイドマンがテイクダウンを奪い、背後に回り込んでしがみつきコントロール。はっきりポイントを取る攻めを見せる。
 2Rもサウスポーのロメロにワイドマンが右ミドル、右インロー、タックルと積極的な攻め。ローをもらったロメロは少しステップがぎこちなくなる。だがロメロは足払いで倒した後、バックを奪い反撃。ポイントを取り返したか?
 すると3R開始間もなく、ワイドマンの左飛び膝がタックルに入ろうとしたロメロの側頭部にクリーンヒット。ワイドマンは大出血し、ロメロがパウンドラッシュで追い打ちをかけたところでレフェリーストップ。ロメロが見事元王者撃破に成功した。


第7試合 女子バンタム級 5分3R
×ミーシャ・テイト(1位、元王者)
〇ラケル・ペニントン(8位)
判定0-3 (28-29/27-30/27-30)

 元王者・テイトはTUFでペニントンのコーチを務め、いわば師弟対決の構図に。1R、スタンドのボクシングの攻防で、ペニントンが左ジャブをうまくヒット。元王者のテイトが押し込むが、ペニントンはギロチンに捕まえ、テイトは金網を蹴りながら外そうとする。最終的に外れると3分過ぎにテイトがタックルでテイクダウンを奪取。立ち上がるが金網際でテイトがしがみつき続け、終了間際には揃って倒れ、テイトがバックを取ろうとしたところでブザー。打撃とギロチンでペニントンか。
 2Rもペニントンが左ジャブを当てて主導権。金網際で組み付く膠着状況が続き、テイトが膝蹴り、ペニントンがパンチを当てる。最後突き放し、ペニントンがパンチを連打。差はほとんどないが、手数差でペニントンか。
 3R、テイトが腰に両足を巻き付けて抱き着き、下に引き込み、金網際で三角絞めを狙った後、腕十字を仕掛ける。2分ほどでペニントンは脱出して上四方で固め、ネックロックを極める。外れるとテイトが足をつかんでヒールホールドを狙うが、簡単に外れ、テイトがタックル。金網際の脇の差し合いに戻る。終盤、ペニントンがテイクダウンを奪うと、ハーフからパウンドを連打。テイトは顔面から出血。このラウンドもペニントンがポイントを取り終了。
 文句なしの判定勝ちを果たしたペニントンは「ミーシャを尊敬しています。私のアイドルがライバルになり、私が勝ちました」と喜びと感謝を語った。2連敗のテイトは「MMAが大好きです。私の時代が終わりました」「これが最後の試合になると思います」と引退を表明した。


第6試合 フェザー級 5分3R
〇フランキー・エドガー(2位、元ライト級王者)
×ジェレミー・スティーブンス(7位)
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)

第5試合 ライト級 5分3R
〇ハビブ・ヌルマゴメドフ(2位)
×マイケル・ジョンソン(6位)
3R 2'31" アームロック

第4試合 ミドル級 5分3R
×ハファエル・ナタウ(14位)
〇ティム・ボーシュ
1R 3'22" TKO

第3試合 ウェルター級 5分3R
〇ビセンテ・ルーケ [Vicente Luque]
×ベラル・ムハマッド [Belal Muhammad]
1R 1'19" KO

第2試合 ライト級 5分3R
〇ジム・ミラー
×チアゴ・アウベス
判定3-0 (30-27/29-28/30-27)

第1試合 女子バンタム級 5分3R
〇リズ・カモーシェ [Liz Carmouche](9位)
×ケイトリン・チョケイジアン [Katlyn Chookagian](14位)
判定2-1 (28-29/29-28/29-28)

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