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マクレガー、ネイトとの死闘制しリベンジ。水垣偉弥、48秒TKO負け:8.20 ラスベガス

  • UFC
  • 更新・2016-08-21 (Sun)15:50
UFC 202: Diaz vs. McGregor 2
2016年8月20日(土/現地時間) 米国ネバダ州ラスベガス・T-Mobileアリーナ
 ネイト・ディアスとコナー・マクレガーの階級を超えた戦いが5か月を経て再び実現。マクレガーが前回同様に先手を取り、2R後半に窮地を迎えたが、不屈の闘志で乗り越えると、ネイトを肘で切り裂き血だるまにしリベンジに成功。5Rに渡る死闘で観客を熱狂させ、両者とも3度目の対決にも意欲を示した。
  レポート:井原芳徳  写真提供:UFC日本広報(c)Photo Courtesy of UFC


  中継:Abema TV 格闘チャンネル(生中継)
     ニコニコ生放送(第7試合の水垣戦までタイムシフト視聴可)
     FOXスポーツ&エンターテイメント(8月27日(土)22時~)


第12試合 メインイベント ウェルター級 5分5R
×ネイト・ディアス(ライト級4位)
○コナー・マクレガー(フェザー級王者)
判定0-2 (47-48/47-47/47-48)

 両者は3月のUFC 196でウェルター級で対戦し、元々ライト級のネイトの破壊力が上回り、2Rにマグレガーをパンチで苦しめチョークで一本勝ちしている。
 マグレガーは同条件でのリベンジマッチを希望し、7月9日(現地時間)のUFC 200で再戦が組まれたが、マグレガーがUFC流の世界各地でのプロモーション活動を拒否し、試合が中止に。マクレガーは一時は引退を口にし、波紋を広げていたが、UFC側との話し合いが繰り返され、今回仕切り直しの試合が組まれた。結果的にこの騒動は再戦の機運を煽る形となり、マクレガー3億円、ネイト2億円のファイトマネーという異例のビッグマッチとなる。

 1R、両者サウスポーに構え、マクレガーが前に出るが、ネイトがサイドキックや前蹴りで突き放しつつ、右ストレートをクリーンヒット。だがマクレガーは下がらず、左ローをコツコツヒットし続け、左アッパー、左ストレートの連打でダウンを奪う。マクレガーはグラウンドには付き合わずスタンドに戻す。マクレガーは左ローもコツコツと当て続けると、ネイトはバランスが悪くなり、ガードが下がるように。マクレガーは終盤にも左フックを当ててネイトを追い詰め、ポイントを先取する。10-8でも不思議では無い内容だ。体格でも前回よりネイトに近づき、対策もバッチリで、再戦が1か月半延びたことも功を奏した様子だ。

 2Rもマクレガー優勢の流れが続き、序盤から左ストレートでダウンを奪う。ネイトが立った後も再び左フックでダウンを奪取。マクレガーはネイトが得意なグラウンドには付き合わず、スタンド勝負を望む。だがネイトの右ボディが当たり出すと、マクレガーは苦し気な表情を浮かべて下がり出すように。一発の威力ではやはりネイトが上なのは変わらないようで、ネイトはその隙を逃さず、右ジャブを当ててからマクレガーを金網に押し込み、膝蹴り、アッパー、ボディフックを連打。マクレガーは耐えたが、前回と同様、ネイトが2Rから流れを変える展開に。ポイントは前半と後半をどちらに重きを置くかで評価が割れそうだ。

 3Rもネイト優勢の流れが続き、マクレガーは最初から口が開いてしまい後退。ネイトが金網にマクレガーを押し込み、細かくパンチと膝で削りつつ、胴タックルでテイクダウンを狙う。マクレガーは倒れず耐えると、突き放して左肘を返し、ネイトは右のまぶたを切られるが、勢いは止まらない。マクレガーが背中を向けて小走りして逃げる場面が増え、ネイトは指を差して挑発し、パンチを連打し、マクレガーをさらに苦しめる。ようやくネイトがポイントを確実に取るラウンドに。

 4Rもネイトは強気な表情を崩さず前に出るが、さすがにダメージの蓄積は隠せなくなり、手数が低下。マクレガーに回復の時間を与えてしまうと、マクレガーは1Rのように左ローを当てつつ、ボディ狙いの左の前蹴りとパンチを当てて、じわじわ反撃する。ネイトは3Rに肘で切られた右まぶたからの出血が止まらず、血だるまになってしまい印象が悪い。ネイトは金網にマクレガーを詰めてテイクダウンを奪おうとするが、力が入らず。離れると、終盤はお互いに意識朦朧とした様子の表情でパンチの応酬を繰り広げる。超満員の観客もどちらの応援というわけでもなく、激しい消耗戦ににどよめきを続ける状態になる。マクレガーが若干手数で上回りポイントを突き放す展開。劣勢の3Rに肘でネイトを切っておいたことで、4Rにネイトを血だるまにすることができ、好印象を際立たせることになる。

 5R、トータルポイント劣勢のネイトがマクレガーを押し込んでテイクダウンを狙う。胴タックルで持ち上げそうなところまで行くが、マクレガーは倒れない。離れればマクレガーは何度も背中を向けて小走りをし、逃げ切りを狙っている様子を見せ、ネイトは中指を立てて挑発する一幕も。とはいえマクレガーも逃げを徹底するわけではなく、しっかり随所で右ボディをヒット。後の無いネイトは必死に前に出て、マクレガーを金網に詰めてパンチと肘を当てる。終盤、マクレガーが一瞬テイクダウンを奪いかけるが、すぐネイトは立ち上がり、最後はネイトが反り投げ気味にマクレガーを倒し、上からパウンドを数発落としたところで終了のホーンが鳴る。試合前は激しく言い合った両者だが、ネイトはマクレガーに手を貸して立たせて笑顔を浮かべる。

 最終ラウンドはネイトがポイントを取り、ジャッジ1者はドローとつけたものの、2者は1ポイント差でマクレガーを支持し、マクレガーがリベンジに成功。なんとしても負けれないリベンジマッチできっちり結果を残して見せた。敗れたネイトも最後まで意地の張り合いでは引く事はなく、何度もマクレガーを追い詰めており、両者とも千両役者ぶりを見せつける好勝負となった。

 試合後のインタビューでマクレガーは、前回の対戦後のディアスの「驚かないよ」というコメントを真似て「驚いたか。キングが帰って来たぞ」とアピール。「これで1勝1敗だ。ぜひ決着戦をやろう。これまでこちらが階級を上げたのだから、次は155パウンド(ライト級)でやろうじゃないか」とコメントし、ディアスも「俺はあいつに再戦の機会を与えたんだから、今度は3戦目をやろうぜ。畜生、コナー、今日はよくやったな。でも俺たちには3度目の戦いが待っているぜ」と返答。3度目の対決は必至となった。


第11試合 ライトヘビー級 5分3R
○アンソニー・ジョンソン(1位)
×グローバー・テイシェイラ(2位)
1R 0'13" KO (右アッパー)

 開始すぐ、テイシェイラが左右のフックを連打し、ジョンソンも左右のフックを振り回して詰めてくるが、ジョンソンは下がって一呼吸置いた後、テイシェイラの右手を払ってから右のアッパーをテイシェイラのアゴにクリーンヒット。テイシェイラは腰から崩れ真後ろに倒れ、すぐさまレフェリーがストップした。
 ジョンソンは昨年5月にダニエル・コーミエとのライトヘビー級王座決定戦で敗れた後、ジム・マヌワ、ライアン・ベイダー、テイシェイラ相手に3連続KO勝ち。試合後は客席のコーミエに呼びかけ、再戦を要求した。



第10試合 ウェルター級 5分3R
×リック・ストーリー(9位)
○ドナルド・セラーニ(14位)
2R 2'02" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 1R、セラーニが30秒ほどでタックルでテイクダウンを先取。ストーリーは立ち上がると、テイクダウンを奪い返す。セラーニは下から三角絞めを狙うが、ストーリーは対処して背後に回り込み、セラーニはスタンドに戻す。終盤、セラーニがパンチのヒットを増やし好印象を残す。
 2Rはスタンドの展開が続き、セラーニがロー、膝、肘も駆使し主導権。じわじわと追い詰めると、左ジャブ、右ボディ、左ストレート、右ハイのコンビネーションでストーリーをフラフラにし、最後はグラウンドパンチの連打で試合を終わらせた。


第9試合 ウェルター級 5分3R
×イム・ヒョンギュ
○マイク・ペリー
1R 3'38" TKO (レフェリーストップ:左フック→グラウンドパンチ)

 スルタン・アリエフの代役出場のペリーが、長身のヒョンギュに対し右フックをクリーンヒットしダウンを奪うと、サイドからパウンドを連打して追い詰める。ヒョンギュは立ち上がるが、その後もペリーが右フック、左フックでダウンを2度奪い、最後は背中を向けて倒れたヒョンギュにパウンドを連打し試合を終わらせた。ヒョンギュはUFC 2連続TKO負けとなってしまった。


第8試合 ウェルター級 5分3R
○ティム・ミーンズ
×サバ・ホマシ [Sabah Homasi]
2R 2'56" TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)

 元々ショーン・ストリックランドが出場予定だったが、負傷欠場し、初参戦のホマシが代役となった。ホマシは8月5日のタイタンFCでジョルジ・パチーユ・マカコにTKO勝ちしたばかりだ。
 1R、ホマシは2度テイクダウンを奪うが立たれ、長身のミーンズがサウスポーからの左ミドルを効かせつつ、左肘で額を切り裂き攻勢。2Rもミーンズが膝、ミドル、パンチ、肘でホマシを圧倒し、ホマシが血だるまになって顔をそむけたところでレフェリーがストップした。


第7試合 バンタム級 5分3R
○コーディ・ガーブラント(8位)
×水垣偉弥(八景ジム/11位)
1R 0'48" TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)

 水垣は前身のWEC時代の09年からUFC系に上がり続け、12年からの5連勝の後、14年9月に現王者(当時は元王者)のドミニク・クルーズと対戦したが、わずか61秒でTKO負け。続く昨年4月のアルジャメイン・スターリン戦でも肩固めで一本負けし、初の2連敗となってしまう。その時は引退も考えたが、昨年9月の埼玉大会でジョージ・ループに判定勝ちし再浮上を決意した。だが今回の相手・ガーブラントはMMA 9戦全勝、UFC 4戦全勝、今年に入って2連続1R KO勝ち中の25歳のホープ。両者の勢いが如実に現れる展開となる。

 1R、開始すぐからガーブラントが圧力をかけ右ロー。すぐ水垣は右フックを返すが、距離が遠くタイミングも遅い。ガーブラントは水面蹴りを空振りさせて観客を沸かせた後も圧力をキープ。距離がじわじわ縮まり、水垣も右フックを当てるが、ガーブラントはひるまず、水垣のガードの隙間からでも右のパンチを連打して効かせると、左手で頬をはたくようにした後に右ストレートを水垣のアゴにクリーンヒット。水垣は腰から崩れ落ち、タックルでしがみついて防御しようとするが、ガーブラントがさらにパウンドを連打すると目線が飛び、ガーブラントが追い打ちの鉄槌を連打したところでレフェリーがストップ。わずか48秒での決着だった。

 ガーブラントは試合後のインタビューで「ドミニク・クルーズ、どこにいる?お前より早い時間で水垣をKOしたぞ。お前のアゴもへし折ってやるよ」と王座挑戦を熱望。敗れた水垣は試合後のツイッターで「負けました!!! そろそろUFCの大波の中に飲み込まれてしまいそうです。もう上目指すのは無理なのかなぁ...応援してくれた皆さまありがとうございました」と失意のコメントを残している。


第6試合 女子バンタム級 5分3R
○ラケル・ペニントン(8位)
×エリザベス・フィリップス
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第5試合 フェザー級 5分3R
○アルテム・ロボフ [Artem Lobov]
×クリス・アヴィラ
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第4試合 女子ストロー級 5分3R
×ランダ・マルコス(13位)
○コートニー・ケイシー
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第3試合 ウェルター級 5分3R
×ニール・マグニー(7位)
○ロレンツ・ラーキン
1R 4'34" 腕ひしぎ十字固め

第2試合 ウェルター級 5分3R
○コルビー・コビントン
×マックス・グリフィン
3R 2'18" TKO

第1試合 ミドル級 5分3R
×アルベルト・ウダ [Alberto Uda]
○マーヴィン・ヴェットーリ [Marvin Vettori]
1R 4'30" フロントチョークスリーパー

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